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2015年9月 7日 (月)

里海資本論 日本社会は「共生の原理」で動く (角川新書) 新書 – 201579 里山資本

2015年9月 5日 (土)奄美群島総人口・111.544人に対して・

http://amamioosoma.synapse-blog.jp/yosiharu/2015/09/111544-0342.html

4:20 2015/09/07


引用


里海資本論 日本社会は「共生の原理」で動く (角川新書) 新書  – 2015/7/9

井上 恭介 (著),    NHK「里海」取材班 (著)   4件のカスタマーレビュー

 里海=人が手を加えることで海を健康にし、豊かにするメカニズム。瀬戸内海の再生で世界から注目されている。地球の限界を救うモデルとして、瀬戸内海生まれ日本発の概念が、世界経済を今まさに変えようとしている!  

内容(「BOOK」データベースより)

 「地球の限界」を救うモデル。それは、瀬戸内海の“里海”にあった。ムダとされたものが「ここにしかない生き方」を生み、人間以外の命もつなぎ直し、経済も暮らしも再生させている。SATOUMIという瀬戸内海生まれ、日本発の概念は、いま世界中で注目を集めているのだ。40万部突破の『里山資本主義』取材班が日本の未来を更に拓く!!

 

新書: 232ページ出版社: KADOKAWA/角川書店 (2015/7/9)

言語: 日本語発売日: 2015/7/9

 目次

はじめに 「里山資本主義」から「里海資本論」へ

第1章 海からの地域再生―古き筏が瀬戸内海を変えた

第2章 「邪魔もの」が二一世紀の資源―「里守」が奇跡の海を育てた

中間総括 「地球の限界の克服」という課題―マネーとは異なる豊かな解決策を

第3章 「SATOUMI」が変える世界経済―「瀬戸内海生まれ日本発」の概念が広がる

第4章 “記憶”と“体験”による「限界」の突破―過疎の島が病人をよみがえらせる

第5章 広域経済圏となる「里海」―大都市でも「里山」「里海」はできる

最終総括 里山・里海が拓く未来―有限な世界で生命の無限の可能性を広げる

 

「瀬戸内海生まれ日本発」のモデル―しなやかな21世紀の「資本論」として

投稿者仮面ライターベスト1000レビュアーVINEメンバー2015年8月27日

世界を席巻する「マネー資本主義」への対抗原理として、「里山資本主義」という観念を打ち出した井上恭介さん(現NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー) たちであるけれども、その「里山資本主義」をさらに深化させたのがこの「里海資本論」である。言ってみれば、「山」を“入口”とするならば、“出口”に当たるのが「海」である。その海、具体的には瀬戸内海における“生の循環・再生”に取り組んでいるオジさんやオバさんたちの営みを、井上さんたちが取材する中で、呱々の声を挙げた概念が「里海資本論」だ。「瀬戸内海生まれ日本発」(松田治・広島大学名誉教授p.103)のコンセプトで、今や「世界の内海の解決策」(p.101)ともなりつつある「里海」は、「SATOYAMA(里山)」とともに、本書の「解説」を担当する藻谷浩介さん(日本総合研究所調査部主席研究員)によれば、「SATOUMI」として「世界の生態学者の常用語」(p.223)になったみたいである。

それでは、当書のテーマとなっている「里海」とは何か。「里海(SATOUMI)」は、上述のように「学術用語」として確立され、「人手が加わることによって生物多様性と生産性が高くなった沿岸地域」と定義付けられている(p.13)。それは「人に役立つ未利用の資源を活かすというにとどまらず、自然と対話し、適切に手を加えて、本来の命のサイクルを整え、高めていく」ものであるのだ(p.14)。さらに、「里山資本主義」との関連で言えば、「「里海」は、「里山資本主義」を包含し、さらに深め、広げる概念である」のだ(同前)。ここで、あるポイントに気がつく。すなわち、「人手が加わる」あるいは「適切に手を加えて」といった表現である。この点が、従来型の「環境保全」又は「資源保護」との大きな相違だ、と私は考える。だからこそ、“利”を産む「資本」という言葉が生きてくると思われる。そして、その具体的実践例がNHK「里海」取材班によって、映像でも見ているかのように綴られている。

ここで、各章のメインとなる事柄について、通観してみよう。第1章は、藤島恵介ディレクター(山口放送局)担当で、「カキ筏」が主人公だ。そこには「天然の濾過装置」としてのカキの浄水能力などが説かれている。第2章は、伊藤加奈子ディレクター(岡山放送局)担当で、岡山県備前市にある「日生(ヒナセ)」における「アマモ」の再生などに取り組んだ「海の里守」(p.6)を描いている。第3章は、花井利彦ディレクター(広島放送局)と伊藤さん、藤島さんによる「里海づくり」の歴史を振り返り、世界への波及を概観する。第4章は、藤原和樹ディレクター(広島放送局)担当で、愛媛県上島町弓削島などの過疎の島における「最新事例」「最先端事例」を紹介している。最後の第5章は、伊藤さんと藤島さんによる「里海資本論」の広がりなどを概括する。そして、2章と3章の間に「中間総括」を挟みつつ、「最終総括」さらに安倍晋三が嫌厭していると言われる藻谷さんの「解説」へと繋がっていく。

 

 単純に“読み物”としても、ドキュメンタリータッチで面白いわけだけど、「里海(づくり)」に関する海外の評価を示しておきたい。この「里海(づくり)」におけるキーポイントの一つが「縄文(文化)」だ。実際、第2章の舞台となる「日生」も、「縄文の昔から漁業を生業としてきたとされる」(p.55)。 このことに関して、ジャレド・ダイアモンド博士は語る―自然を破壊することは、人類を破壊することと同義だ。今こそ人類は、日本の縄文の知恵に学ぶべきではないのか―と(p.204)。この発言には、本書でも触れられているように、一神教的な文明に対する、深い悔悟の念も含まれていると思う。それは「神の見えざる手」に支配(?)されている「マネー資本主義」批判にも通じてくる。海、山を問わず、「生きとし、生けるもの」全てを尊び、そこからちょっぴり「おすそ分け」をもらう生き方…「循環」と「共生」を大切にする多神教的な生き方が、これからの人類に求められている、と私は考える。

一気に読破しました!

 

瀬戸内海でこんなドラマティックなことがおこっていたのですね。

読んで感じたのは、最近までの経済活動は個々の組織の最適化(株式会社の自社だけの利潤追求など)が社会的には大きな成果を収めてきたが、個々の最適化だけでは既に限界に達しているということです。個の最適化が大きくなりすぎた典型的な事例がアメリカ食肉産業だったり、マネー資本主義だったり、だと思います。魚を獲るだけの漁業、生産性を優先する工場、安さと利便性だけを追い求める消費者、その結果の満足度の低さにそろそろみんな辟易してきたのだと思います。そんな繋がりと絆を感じて経済・社会を回していける素地がもっともあるのが里山・里海。そんな可能性を見出したのが里海資本論だと思いました。

あきらめるのは、まだ早い!

 2014年3月に放映されたNHKスペシャル「里海 SATOUMI 瀬戸内海 」が1冊の本がまとめられたものですが、番組では取り上げられなかったエピソードもふんだんに入っていて、大変読み応えがありました。

アマモ場の再生や、牡蠣の養殖による海水の浄化など、戦後、死の海と呼ばれるまで汚染が広がった瀬戸内海を人間の力でもう一度、美しい海へ戻そうと試行錯誤を続ける漁民や研究者、その海が作り出す穏やかな風景の中で、生きる力を回復していく高齢者と若者の交流など、人と海が共存しながら豊かさを取り戻していくエピソードの数々が、とにかく、読む者の心をも明るくさせ、「日本もまだまだ、希望を持つことができる」という思いを抱かせてくれます。

巨費を投じた大規模プロジェクトだけが、経済を再生させる道ではない。

目の前にある、忘れられかけた資源から、人は生きる力と知恵を得ることができる。そのことを、確かに実感させてくれる1冊でした。

マネー資本主義のアンチテーゼ

瀬戸内海発の「里海」という概念と取り組み、成果を紹介した書。行き過ぎた大量生産・大量消費が地球資源の限界を超えようとしている。日本でも瀬戸内海は、高度成長期の工業化の推進によって、赤潮が頻発し、漁獲量が激減した。その危機的状況を「里海」によって解決しつつある。

カキ筏を用いて海を浄化したり、甘藻(アマモ)の種をまいて海洋環境を整える試みをしたりすることで、自然のサイクルを元に戻す。かつてのきれいな海が復活し、復活した自然がもたらす恵みは人々を潤してくれる。

根本には、『漁業とは海のおこぼれを頂戴する産業である』(P102)という精神がある。自然と共生する考えは、八百万の神を信奉してきた日本人には自然に受け入れることができる。

一方外国では、世界の資源はマネーを適切に投資することによって回復維持できる、と考えるようで、唯一神を推戴する文化ならではの考え方だと本書では述べている。それでも「SATOUMI」プロジェクトは世界的な広がりを見せ、推進する試みが続いているとのこと。

構成はドキュメンタリー形式。文章からは自然あふれる映像感と、著者の強い意志が伝わってくるようだ。マネー資本主義の蔓延に何とも言えぬ不安を感じていたが、本書を読んで希望を見いだすことができた。自分にも何かできないか、考えてみたい。

4:05 2015/09/07

 


学者は語れない儲かる里山資本テクニック (SB新書) 新書  – 2015/8/12

横石 知二 (著)  “地方の宝”はこう活かせ! 「出番」と「役割」の地方創生法

「西日本政経懇話会大牟田 478回 人が輝く「舞台」づくりを/横石知二氏が講演西日本政経懇話会大牟田支部の9月例会が6日、大牟田市のホテルであり、徳島県上勝町の農産物販売会社「いろどり」社長の横石知二氏(54)が「夢の種を蒔(ま)く!葉っぱビジネスの奇跡」と題して講演した。要旨は次の通り。

上勝町は人口2千人、高齢化率が50%に迫る山奥の過疎地ですが、今、この町には、地域貢献を志す若者たちが年間に300人以上訪れ、活況を呈しています。

演題の「葉っぱビジネス」とは、日本料理を美しく彩る葉や花、山菜を売る仕事です。1980年代後半、全国の料亭を回りながら「日本料理は目で食べる」と店の人から聞き、「これだ」と思いました。

季節感あふれる野草が豊富な上勝の山々はまさに商品の宝庫。コンビニの販売システムを参考に高齢者専用のパソコンも開発、商品のブランド化を図りました。ビジネスを担う農家は約350人、平均年齢は歳。当社が高級料亭に納めている商品は320種を数え、年間売上高は2億6千万円に達しています。

地域の衰退が叫ばれていますが、お年寄りの豊富な知識と経験が若い人に伝わらなくなったことがその一因ではないでしょうか。高齢者が多いことは決してマイナスではない。大切なのは、人や地域が輝く舞台づくりを進めていくことだと思います。

 =2013/09/07 西日本新聞=

http://www.nishinippon.co.jp/nishikai/01seikei/post_424.shtml

3:58 2015/09/07 

30年後、全国で896もの市区町村が消滅するかもしれない。この危機感から安倍政権は看板施策として地方の人口と経済を立て直す「地方創生」を掲げた。地方にとっては大チャンス到来だが、国会や中央省庁、学者やコンサルタントが机上の論理を展開するだけでは、従来型の“バラマキ政策”になりかねない。

そこで30年にわたり地域再生にとり組み続けている社会起業家が、マスコミが報道しない知られざる地方の実態と、徹頭徹尾、現場での実践から導き出した“プロの地方創生法”を説く。

 

地元の“重鎮”に気をつけろ!

地方創生を成功させるには、合理性を追究した机上の論理ではままなりません。

“田舎独特の気質”という情緒を踏まえることが大きなポイントなのです。田舎に住んでいる人でも、町・村役場や市役所、県庁の椅子に座っているだけでは、何年たっても田舎独特の気質は捉えられません。それを克服する“ツボ”を押さえて立ちまわらなければ、地方創生の旗を振っても必ず痛い思いをします。私自身がそうだったのですから……。 

内容(「BOOK」データベースより)

 

30年後、全国で896もの市町村が消滅するかもしれない。この危機感から安倍政権は看板施策として地方の人口と経済を立て直す「地方創生」を掲げた。地方にとっては大チャンス到来だが、国会や中央省庁、学者やコンサルタントが机上の論理を展開するだけでは、従来型の“バラマキ政策”になりかねない。そこで30年にわたり地域再生にとり組み続けている社会起業家が、マスコミが報道しない知られざる地方の実態と、徹頭徹尾、現場での実践から導き出した“地方創生法”を説く。

 

新書: 208ページ出版社: SBクリエイティブ (2015/8/12)

言語: 日本語発売日: 2015/8/12

 目次

序 章 里山資本を活かす法

第1章 「出番」と「役割」をつくる

第2章 里山資本で儲ける仕組み

第3章 地元の“重鎮”に気をつけろ!

 第4章 地域プロデューサーが地方を救う

第5章 効率を重視すると失敗する

第6章 行政も“金儲け感覚”を磨くべし

第7章 都会での地方ブーム

第8章 都会と地方の“マッチング空間”をつくれ!

 第9章 現場力を鍛える

第10章 これからの「地方」がすべきこと

終 章 地方は海外に目を向けよ

 役所に頼らず里山はここまでやれる!

一気に読んだ。全国の高齢化・過疎化で、もうダメだと気持ち沈んでいる自治体の人々は必読の書だと思う。必死に知恵を絞って生き残りを図る努力をしづづけることで道が開けるということ。

今はITツールがあり、逆に都市と田舎の情報格差は少なくなり、田舎でできて都会でできないこと、田舎でしかできないこと、都会でしかできないこと、都会でも田舎でもできることの仕事のすみわけをすれば「道が開ける」ということ。

そしてこの本の神髄は「そんなことがあっても あきらめないこと」

大成功は一朝一夕にできないこと、成功の継続ももちろん容易ではないこと。

だけどその成功によって、高齢化無職→介護・医療費増加+過疎化対策で公金を投入→暗いイメージ→国の社会のお荷物

が、一転して高齢化有職→介護・医療費激減→高額所得→高額納税者→補助金不要→里山社会の自立・自律した継続という大転換になった話を読んでほしい。

 作り話でもなく、一発成功した話でもない。やり方は各地方それぞれ違うだろうし、そうあるべきだと思うが、あきらめないで続ける。お国やお役所の補助金に頼るのは一番最初に止める。のたうち回っても自分たちの道を見つけ出して最後まで自分たちでやる!

 

なせばなる ならぬは人のなさぬなりけり上杉鷹山の言葉を、横石社長の生き様から改めて感じ取った。とにかくやるやり続けるあきらめない投げ出さない と思う人には必見だ。単純にパクれるノウハウがあれば、それだけ簡単にパクりたいというご時勢に多い考えだけの人には薦めない。心ある人には、ぜひ読んで欲しいと思う。感動した。

まさに著者の挑戦の歴史ですね

地方再生なんて言葉にすれば簡単ですが、著者の30年以上にわたる苦労が身に染みました。官僚や政治家ではなく、こんな普通の感覚の偉人がいて嬉しく思い思わず★5つです!!

こういうことが聞きたかったです!

一気に読了。

まさにタイトルの通り、学者や評論家が語るような地方創生とは違う、現場目線だからこそわかる地方創生。低い目線で書かれているので読みやすくわかりやすく、かなり毒が吐かれていて面白かったです。

とても勉強になりました!

 

地方から人がいなくなれば、日本の未来ないと思っています。「地方創生」という言葉が飛び交う今、他所から来た人間が地方に入り込んで、どうすれば元気にする事が出来るのか、どのようにビジネスを成功させる事が出来るのか、葉っぱビジネスで有名な横石さんが現場目線でわかりやすく書いてあります。

この本をマニュアルにがんばってみます!

3:44 2015/09/07

 

 

 


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