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2015年9月23日 (水)

助け助けられるコミュニティ―立川市大山自治会の発明 (まちの知恵シリーズ) 単行本– 2011・11 福留 強 (著), 全国生涯学習まちづくり協会 (監修) 著者略歴 福留/強・町内会”は義務ですか? ~コミュニティーと自由の実践~

引用

2018.10.


町内会”は義務ですか? ~コミュニティーと自由の実践~ (小学館新書) 単行本  – 2014/10/1紙屋 高雪 (著)

吊るし上げられて…町内会長♪

 凶悪事件のニュースをきくと、まず「現場がご近所じゃないかが気になる」私達にとって、自分の住む地域のコミュニティーは大切……でも自身の手間と面倒は極力避けたい…というのが実際ですよね。そんな建前と本音がシビアな現実になる場が、町内会・自治会です。団塊ジュニア世代の著者は、町内会長(自治会長)をついひきうけてしまい、その仕組みと実態に驚きつつ、てんてこまいに。

ちょっとした成果に充実感をえたりもしながら、最後は、”吊るし上げ”にあった末、一風変わった「ミニマムで楽しくラクな町内会」の創生へと到りました。

体験ルポを通して、歴史や、法的な位置づけ、統計データも踏まえ、町内会・自治会の今後のあり方を提言します。

【編集担当からのおすすめ情報】

この日本に住む、約1億人が町内会(自治会)の構成員。

あなたもメンバーなのです。実は。

「町内会費○○○円」、「今月の当番」、「来年あたり○丁目(○棟)の役員に」、などなど、メンドーな“地域のご近所つきあい”が降ってきていませんか?

…自分の住む地域のコミュニティーは大切…

…でも自身の手間と面倒は極力避けたい…

そんな建前と本音に悩む、すべての大人にオススメの一冊です!

 内容(「BOOK」データベースより) 

地域コミュニティーは大切…でも面倒は極力避けたい…そんな建前と本音が現実になる場が、町内会・自治会。団塊Jr.世代の著者は町内会長(自治会長)をついひきうけてしまい、その仕組みと実態に驚きつつ、てんてこまいに。ちょっとした成果に充実感をえたりもしたが、最後は“つるしあげ”にあった末、一風変わった「ミニマムで楽しくラクな町内会」の創生へと至った。体験を通し、歴史や、法的な位置づけ、統計データも踏まえ、町内会・自治会の今後のあり方を提言する。単行本: 252ページ出版社: 小学館 (2014/10/1)

言語: 日本語・発売日: 2014/10/1

商品パッケージの寸法:  17.2 x 11 x 1.8 cm

目次

序章 町内会って入らなくてもいいの?

第1章 町内会は必要です!

第2章 町内会は要らない?

第3章 ゆるゆるな新町内会をつくってみた

第4章 町内会は今後どうしたらいい?

終章 親睦だけでもなんとかなる

 現代日本における「自治会」の大切さとムズカシサの相克


タイトルは"町内会"となってるけど、現代日本における自治会なんかのムズカシサについてを実体験と若干の理屈をもとに書いていて非常に面白い。著者自身は学生時代にも自治活動をやっていた人で、頼まれて賃貸の町内会の会長になった人。そんな経験があるので自治の重要性については重々承知しているものの、その辺りについては重く書きすぎずに実際的メリットとして自治会があるとはどういうことかに言及する。そして何より大事且つ面白く、本書の最大のポイントとなっているのは自治活動の負担に耐え切れず、とうとう自治会を休会し他の自治会との折衝を絶つという決定をするあたり。そもそも自治活動の負担が大きいのはなり手が少なくて撤退戦、消耗戦になってることや行政の下請け化してることなんかの背景があるってのは著者も分かっているけれど、それでも個人として負担が大きすぎてもう無理となっていく経緯には非常に臨場感がある。

とはいえいわゆる「自治」そのものを放棄したかといえばそういうわけではなく、その後はちゃんとできるひとがやりたいことをやる、ゆるゆるな町内会を組織してやっていってるとのことなので、ここで見直されたのはいわゆる「自治会」のあり方だったようだ。

 

星一つマイナスの理由は版型の割りに文字数が少なくて残念だったことと、もう一歩政治哲学寄りの議論と絡めて書いて欲しかったなあという読者のわがままから。

どの地域でも同じような解決ができるかと言われると難しいだろうが、あくまで参考事例として割り切って読むと良い。

どの地区にもある町内会や自治会についてよく起こる問題と具体例を紹介したもの。会費集めや会合、役割分担などさまざまな作業負担と住民間での衝突に疲弊している人が多い自治会だが、作者自身が体験したトラブルについて紹介していく。

どの地域でも似たようなことが起きているだろうが、自治会に対して悪いイメージを持つ人が想像する通りの非常にウンザリするやり取りが書かれているおり、読んでいるだけで疲れてくる。

フルタイムで仕事をしていて家族もいる人なら作者の気持ちは大いに理解できるところだろう。それに対する解決法として作者が行った完全ボランティア体制のやり方はかなり心が救われる。ただ、どの地域でも同じような解決ができるか、と言われると難しく、たとえ少数でも今までのやり方を変えることに抵抗を示す人がいると結局はモメることになるだろう。あくまで参考事例として割り切って読むと良い。

現代日本における「自治会」の大切さとムズカシサの相克

タイトルは"町内会"となってるけど、現代日本における自治会なんかのムズカシサについてを実体験と若干の理屈をもとに書いていて非常に面白い。著者自身は学生時代にも自治活動をやっていた人で、頼まれて賃貸の町内会の会長になった人。そんな経験があるので自治の重要性については重々承知しているものの、その辺りについては重く書きすぎずに実際的メリットとして自治会があるとはどういうことかに言及する。そして何より大事且つ面白く、本書の最大のポイントとなっているのは自治活動の負担に耐え切れず、とうとう自治会を休会し他の自治会との折衝を絶つという決定をするあたり。そもそも自治活動の負担が大きいのはなり手が少なくて撤退戦、消耗戦になってることや行政の下請け化してることなんかの背景があるってのは著者も分かっているけれど、それでも個人として負担が大きすぎてもう無理となっていく経緯には非常に臨場感がある。

 とはいえいわゆる「自治」そのものを放棄したかといえばそういうわけではなく、その後はちゃんとできるひとがやりたいことをやる、ゆるゆるな町内会を組織してやっていってるとのことなので、ここで見直されたのはいわゆる「自治会」のあり方だったようだ。

 星一つマイナスの理由は版型の割りに文字数が少なくて残念だったことと、もう一歩政治哲学寄りの議論と絡めて書いて欲しかったなあという読者のわがままから。

町内会、休止しても平気です

この本は、それまで町内会にさほどの関心を持っていなかった著者の(ひょんなことからの)町内会長体験記です。

別のタイトル候補として「自治協役員の異常な熱情。または、私は如何にして町内会を休止して、自治協を廃するようになったか」が適当でしょう。著者は町内会に一定のメリットを認めています。だからこそ町内会長を引き受けたわけですが、空洞化している町内会の現実に驚き、にもかかわらず理想を押しつけてくる自治協(校区自治団体協議会)の横暴に嫌気がさして、会員の総意をはかったうえで、町内会を休止してしまいます。

しかし、夏祭りと餅つきだけは残したいという会員の意見があったので、代わりに会費なし・義務なし・手当なしの新しい自治会をたちあげました。

賛否両論あるでしょうが、私は著者の行動には賛成します。

町内会の再定位

 平成17年4月26日、最高裁は、町内会は強制加入団体ではないと判示した。

これにより、町内会が任意加入団体にすぎないことが明確にされた。しかし他方で、町内会がこれまで、地域コミュニティにおいて一定の役割を担ってきたことは疑いようがない。

本書は、ときに学者の文献を引用しながら、ときに町内会長を務めた著者自身の体験から、町内会の意義、そしてその問題点について語った1冊である。

 著者は、町内会が不要であるとはしていない。「『自分はこのまちの一員だ』というコミュニティー意識、共同体意識を作り出すこと」は、町内会にしかできないとしている(本書237頁)。

しかし、他方で、自助、公助、共助のうち、共助として位置づけられる町内会の役割の強調が、公助たる行政の責任の縮小を正当化するものとなってしまっていること、また他面においては、町内会が行政の下請け的立場に置かれてしまっているという、現状の問題点を指摘する。これら現状は、任意加入団体としての町内会と果たして両立しうるだろうか。

一方の町内会の中にも、「『公民』としての義務を果たすというイメージとセットで、町内会を行政の末端に位置づけたい」(本書217頁)と考える人もいるとも指摘している。

そして、このような町内会の有り様が、町内会役員の過重負担と町内会離れという悪循環を生み出しているとする。


本書において著者は、自らの町内会長としての経験そして挫折をもとに、「ミニマム町内会」という町内会の在り方を提起し実践してみせている。

著者によれば「ミニマム町内会」とは、会費なし・義務なし・手当なしという完全ボランティアの町内会である。

そこには、共助としての役割を担う町内会は、行政の責任による公助にプラスアルファを加える存在であるべきだとして、町内会を本来的位置づけに再定位しようとするとともに、町内会の自発的性格(本書199頁)を取り戻そうという気概が見てとれる(もっとも、その中身は、(良い意味で)もっと緩く、もっとズボラな町内会であってもいいのではないかという肩の力の抜けた立論になっている)。

かかる著者の試みは、決して町内会の「解体」などではなく、町内会を本来的性質に立ち返らせるという全うなものではないだろうか、と個人的には思う。


1点だけ注意点を。

本書54頁において、からいもを作り、焼酎の販売を行っている町内会として、「鹿児島県鹿屋市の柳町町内会」を挙げているが、これは「鹿児島県鹿屋市串良町柳谷集落」通称「やねだん」の誤りではないだろうか。柳町町内会なるものは見当たらない。なお、私が所持しているのは本書の初版第1刷なので、その後訂正されているかもしれませんが。



町内会への自由

つながりは欲しいけどしがらみは要らない。そんな町内会作ってみたという実践の記録。

前半はビギナー向けに町内会についての一般的な説明で、あんまり関係無いって思ってる人にも興味が沸くような内容になっている。後半が本題の実践記ですが、著者が傷つき、挫折し、それでも「コミュニティー」に関わっていく姿が実に心を打ちます。映画化してほしいくらい(笑)

子育てしてはじめて「地域社会、こりゃ無視できないぞ」と気づいた次第でして、そこに来てこの新書は、積極的に参加するにしろ、やや逃げ腰のスタンスを維持するにしろ、どちらでも使えそうなヒント集として重宝しそうです。私の場合、本書を読んで、参加もいいかなと思うようになりました。いっしょに飛び込んじゃいません?

どの地域でも同じような解決ができるかと言われると難しいだろうが、あくまで参考事例として割り切って読むと良い。

どの地区にもある町内会や自治会についてよく起こる問題と具体例を紹介したもの。会費集めや会合、役割分担などさまざまな作業負担と住民間での衝突に疲弊している人が多い自治会だが、作者自身が体験したトラブルについて紹介していく。

どの地域でも似たようなことが起きているだろうが、自治会に対して悪いイメージを持つ人が想像する通りの非常にウンザリするやり取りが書かれているおり、読んでいるだけで疲れてくる。フルタイムで仕事をしていて家族もいる人なら作者の気持ちは大いに理解できるところだろう。

それに対する解決法として作者が行った完全ボランティア体制のやり方はかなり心が救われる。ただ、どの地域でも同じような解決ができるか、と言われると難しく、たとえ少数でも今までのやり方を変えることに抵抗を示す人がいると

結局はモメることになるだろう。あくまで参考事例として割り切って読むと良い。

いざとなったら、こんな考え方もある(笑)という気付きを与えてくれました。

40代サラリーマンの筆者は、前任の町会長の死去に伴って、ある日、突然に町会長を押し付けられるのですが、様々な苦労や、辛い経験、関係者との軋轢、法的な矛盾との戦いなどを経て、最終的に、”義務なし、町会費なし、完全ボランティアで運営されるミニマム町内会”へと辿り着きます。

この姿は、決して理想的ではありませんが、”地域のコミュニティーは大切”という気持ちと、”自身の手間と面倒は極力避けたい”というエゴを両立する、現代風町内会の一つの形ではあるのかもしれません。

お手本に良いかどうかは賛否あると思いますが、いざとなったら、こんな考え方もある(笑)という気付きを与えてくれると思います。

また、筆者は、この結論に辿り着く過程で、町内会の歴史や、法的な位置づけ、最高裁での判例、様々な統計データなどを使って、町内会・自治会の今後のあり方を提言しています。町内会に関する情報の探し方ノウハウや、ちょっとしたデーターブックとしても使えそうです。

役員のなり手不足や、町会への帰属意識低下は、我々の町会だけではなく、どこの町会でも起きている”よくある課題”なのを知って少し安心するとともに、どこの町会も、うまく解決できていないのだな、という現実も認識できます。僕も筆者と同世代であり、現在、町会の役員を務めていますので、この本で学んだことをヒントに、町会の改善に臨んでみようかな。と思う次第です。

未だ読書中

昨年度町内会の役員をしていたが、その前に読めば良かったと思いました。なかなか急所を突いた内容で良い。

身近から考える民主主義とコミニュケーション

著者は「超訳マルクス」(かもがわ出版)や漫画評論のブロガーとして有名な紙屋高雪さん。本屋で見つけて衝動買いした本です。別に町内会問題に関心があったわけでは無く、単に紙屋さんのちょっとしたファンであるだけ。しかし案外こういう「直感」がいい本に出会う確率は高い。最高に面白かった。

紙屋さんは団地の町内会長(自治会長)をつい引き受けてしまう。なってみてその仕組みと実態に驚く。そこは身近なのにワンダーランド(未知の世界)でもあった。そしてちょっとした「成果」のあとに、「吊し上げ」にあって、ちょっとした「ミニマムで楽しく楽な町内会」の創設に至るのである。

 

「行政からは「町内会」は行政の末端組織と位置づけられているから、嫌いだ」「隣り組組織はなくなったけど、現在は補助金を渡す仕組みを作って新しい隣り組組織になろうとしている」と、私の周りには町内会に対して「毛嫌い」する人がいます。反対に、張り切って地域の自治会組織に関わり、結果的に地域を振り回したり、ボランティアとは言えないほどに超多忙な町内会を作ってしまっている人もいます。

 紙屋さんは、団地の唯一のコミニュケーションの場である夏まつりなどの催しや、地域を代表して意見をいう場としての機能を尊重しながらも、行政の下請け団体になったり、いろんな圧力を跳ね除けて個人の思想・信条の自由を守る道をさぐります。緩やかな「方法」を模索します。

ちなみに、町内会は義務ではありません。加入・脱退の自由は(原理的には)あります。だって最高裁の判例があるんですよ。

ちなみに、オビの煽り文書はこうです。「町内会会費○○○円」‥‥「今月の当番」‥‥「来年あたりに○丁目(○棟)の役員に」‥‥などなど‥‥メンドーな「地域のご近所付き合い」が降ってきてはいませんか?

あなたもメンバーです吊し上げられるか、理屈ヌキで従うか、そんな仕組みがここにある!ちなみにひとつ気がついたこと。

町内会の運営や、役員の側からの言い分、入っているのかも自覚していない住民からの言い分、細かい仕事の内容、役を回すコツ等々を読んでいくと、これはそのまま労組運営で困っている役員や労組員にも当てはまるんじゃないか。いろんなヒントがあります。労組員や役員にオススメ!

出来たら、紙屋さんに労組編も書いてもらいたい。同じ小学館新書というメジャーな新書として。でも、町内会は、なんと89%もの加入率があるらしい(「町内会・自治会など近隣住民組織に関する全国調査」)。一方、労組の加入率は二割を切って17%台だ。おそらく小学館は出版してくれないだろな(^_^;)。

2015年4月15日読了


町内会の出発点は任意。 会費も加入も義務も無しの最小限で出直してみよう

町内会は、地域のお祭りにはじまって回覧板に代表される広報、防犯灯の設置や維持管理、資源回収、高齢者の見守りや生活支援、そして時には地域の代表など、その役割は非常に大きくなっている。

一方、町内会に加入しない人々が理由にする「何をしているのかわからん。抜けられない」、「役が大変。やめさせてくれない」が象徴するように、面倒は避けたいという住民の率直な本音が見え隠れする。では、多くの人に受け入れられる町内会とはいかなるものだろうか。

著者は、様々な困難に直面して一旦休止の町内会を「会費なし、加入なし、義務なし」の完全ボランティアで出直してみた。いわばゆるやかなミニマム町内会・最小限町内会である。

こうした体験から、「町内会の弱体化に悩む必要はない」、「コミュニティでは、楽しみのための親睦行事が一番コアな部分である。ゆるやかな新町内会で親睦だけでも何とかなる」、「親睦や交流が日常からあれば、災害の時も不器用ながら助け合いことができる」と主張する。これは、近年、精緻な組織論に走りがちな地域コミュニティ再生論に一石を投じるものではないだろうか。

著者の主張の原点には、「町内会の出発点は、任意加入」という点がある。住民にとって必要不可欠なインフラは、行政が担う。町内会のできることは、そこからプラスアルファに過ぎない。地域によって力量や組織力の異なる町内会に、最近、「自助、共助、公助」という言葉で、行政が共助を強要する危うさも指摘している。

この本は、ひょんなきっかけで町内会長を引き受けた著者が、自らの体験から導き出した興味深い”新町内会論“である。同時に、様々な困難に直面しながら、ゆるやかな関係から成り立つ次世代向けの新町内会を志向した実践の記録でもある。町内会の現状と課題を体感的に分かりやすく解説し、今後の町内会のあり方を考える上で大いに参考になる著作である。町内会関係者のみならず、研究者、行政関係者に一読をお薦めしたい。

明快なロジック 自治会組織のテキストにすべき明快で一貫した論理に基づく大胆かつ納得できる提言。社会の変化や人々の意識変化、諸外国におけるコミュニティ運営の実情などに照らしても、これからの自治会、町内会づくりの指針とすべき本です。

私は組織論の研究者ですが、アプローチは違っても、あるべき姿を探求すると同じ結論に至ることがわかりました。たとえば本書で提言されている「ミニマム町内会」は、拙著『囲い込み症候群』(ちくま新書,2001年)で述べた「強制最小化の原則」(165頁~)と同じ趣旨です。また行政との関係を一度リセットしたほうがよい、自治会は完全ボランティアにすべき、簡単に断れる自治会にする、そして必要なことは税金でやるべき、などの主張にも全面的に賛同します。そして何より、それを実践なさったことに心より敬意を表します。

さらに本書では行政が中間団体をつくってコントロールしようとしていると危惧が述べられていますが、肯定的に評価されがちな中間組織、中間集団には負の側面も多いことを私も強く感じています。

いずれにしても、本書のような視点から自治会を民主化していくこと必要不可欠であり、著者には自治会改革のリーダーとして全国的に活躍してもらいたいと願っています。

町内会長を受け持って、本書を参考にしています。

町内会長を受け持ちましたが、なにか義務のような気がして、行政の下請けのように感じ始めていた時、本書を知り購読しました。 町内会は義務fではなく任意なのですが、実際途中で役を降りるのは大変です。 最後の切り札に"降りる"選択肢を権利として持っているのが分かり、楽になりました。

町内会関係者は必読かも、読み物としても面白い

町内会、自治会とは何?という疑問に答えてくれる本です。自分も自治会会長に順番に回ってきた身として、今後の活動に参考になりました。そもそも町内会に興味を持つ人はほとんどいませんので、こういう書物があることが貴重です。後半に著者の一番の心根が展開していきますので読み物としても読ませます。

期待されるほどいいことばかりじゃない。

聞いている話とやってみるのは大違いなのを今年なってみて(市町村の嘱託員)わかりました。本書にある時間的な負担、人付き合いなど東日本大震災を機に見直されてきた自治会も普段は、精神的な拘束が大変です。それでも行政の下請けとして期待が大きくなってきています。少子高齢化により運営を見直す時期かもしれないと感じます。


町内会役員さん必読

私は東京下町の町内会の役員をしていますが、どこでも全く同じ悩みを抱えているんだなと共感しました。いざとなったら開き直るすべを教えて頂いた。町内会の役員をしていて悩みを持っている方は必読。

それでも役員はいや!でも協力くらいはしようかな。

私達がここへ引っ越してきた12年前は、今よりも確かにご近所や自治会の交流がありました。でも年月が経ち、自分たちよりも若い世代が増えるにつれて、ご近所とのコミュニケーションの機会はどんどん減り、 最近は知っている人と以外はすれ違っても挨拶もしない住人が多い状況。 変わったな・このままでは自治会も機能しなくなるのでは?と不安感を抱えている最中にこの本に出会いました。

こんな世帯数の多い町内会(自治会)ではないけれど、うちも何度も会長や役員になったことがあるので、著者の苦しみや葛藤には身をつまされる思いです。本の中で語られたエピソードのいくつかは、うちの町内会でも似たようなことがありました。

震災等でも普段からのご近所とのつながりの必要性は大きく見直されましたし、

正直「自分は絶対に積極的には参加したくないけど、誰かにうまく運営してほしい」というのが町内会に対する多くの人の意見だと思います。ならば、どうしていけば役員にも住人にも負担のない町内会が作れるのか?

著者は町内会長としてそれを実践しました。

会長としての負担の大きさにどんどんまいり、追い詰められていく著者・・・・。なんとかごまかしながらこなすのかと思いきや、最終的に彼は思い切った決断にでます。これまでの町内会の歴史を変える大きな決断!これには驚きました! 比較的新しい住人なのに会長に祭り上げられあげく、すべてを丸投げされるかのように押しつけられて、普通なら心が折れます。投げ出します。でも、それでも投げ出さずに新しい道を模索し、築き上げた著者に拍手です。

これから世の中は高齢化社会に向かってますます加速化します。そうなってくると隣近所とのつながりは今以上に大切にしていかなければなりません。この本を読んだ今でも役員になるのは正直嫌ですがww、過度に嫌がらずに協力くらいはしようかな。著者の努力を見ているうちにそんな気持ちになりますよ。

フリーライダー推奨本

呼んでガッカリ、一つ賛成して三つ否定 賛成意見の記述は軽い口調で、自己の考えは理路整然と 理論武装で意見を押し通す場合の典型的な手法を持って書かれている点が内容以前の問題です。本書の評価が高いのは、元々自治会反対派の方の賛同を多く得られただけと感じる。

特にあとがきではだしのゲンまで持ち出して結果的に町内会に対する悪印象を強調しているのに、後半からの町ぐるみでのフリーライダー推奨論を読まされた後だったので辟易してしまった。

筆者がつるし上げを喰らってしまった原因も、この辺りの意見を通す手法が相手の癇に障ったのだろうと考える。

 最終的には「税金でやればいい」「法に触れる訳ではない」「やりたいやつがやればいい」という三種の神器を使って、フリーライドの正当性を語っているだけで、町内会というものにマイナスイメージがある人が読むのであれば痛快な読み物である。町内会、自治会に携わる方には如何に現代において嫌われやすい団体であるのかを思い知らされる。相手を論破することにこだわり過ぎると自分を追い込むことになるという教科書であろうか。私ならあのつるし上げは2分と待たずに退席して終わりにするだけである。溜まったうっぷんを自分の自治会側で晴らすような事はしない。付け加えますが、私は著者の方よりはるかに時間に追われる中 自治会長をやっていますが、人間関係の構築に注力することで破綻することなく運営出来ています。

町内で回し読みしてます。

身に詰まされます。町会長共々で回し読みしてます。人数分買わなくてごめんなさい。

余りにも個人的な内容にガッカリ!

まるで何処かの団体のネガティブキャンペーンの様な内容。

自治会が行政の一端を担って何がいけないのかが良くわからない、行政が税金で行っている事柄は全て税金でやるのが良いと言われるが、はたして本当にそれで良いのだろうか?それでなくとも国・地方合わせて1000兆円以上の借金大国なのに。

この方は自治会(町内会)が行政の一端を担うとまた戦時中の「勝って来るぞと勇ましく~~♬」の歌が聞こえてくると思っているのだろうか?

マァ、人それぞれいろいろな考え方があり、それを発言する事は大変良い事だと思います。参考になったのは自治会がジイさん達の既得権益の制度じゃないよと仰る点に共感、

15:06 2015/09


麗しい地域コミュニティづくりをお手伝い・大地震、台風、火事、防災、防犯、ゴミ問題、高齢者扶助など、行政だけでは全てを掌握しきれません。

いざという時、頼りになるのは、普段からのご近所同士の協力です。住みよく、明るい町づくりの為の町内会・自治会活動には、地域コミュニケーションツールである「会員名簿」「地域住宅地図」「回覧板」「商店会マップ」が欠かせません

 『文洋(株)』は、麗しい地域コミュニティづくりを「会員名簿」などの作成を通じて、お手伝いをしています。町会名簿、地域住宅地図、回覧板、商店会マップは、 町会・自治会のご予算無しで作成可能です。

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町内会・自治会では、原稿資料の回収と校正作業のみを行っていただくだけで、あとは一切を『文洋(株)』へ安心してお任せください。

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町会/自治会関連ニュース•町内会のススメ〜あなたの知らない町内会の世界/柏市

•放火で見回り、自治会に感謝

•店主の言い分

•周囲から孤立死出さぬために

•自治会名を町名に

9:44 2015/09/19


周囲から孤立死出さぬために・朝日新聞に掲載された、品川区の50代の主婦の方からの投稿がございます。投稿者の住む、築30年の350世帯がすむ大規模マンションでの話です。ご多分に漏れず、ここでも高齢化が進み一人暮らしが増えているそう。

以前は、管理室でマスターキーを管理していたが、個人情報保護法の施行後この方式は廃止され、ドアを閉めてしまえば、壊さない限り外からは開けられない状態だそうです。

 投稿者の方のすごいところは、私は一つの大きな屋根の下で暮らす仲間と言う意識でできることはしていくとの意識です。独り暮らしの方に時々電話したり遊びに行ったり、老かいで会えばあいさつを・・。「反応なし」も少なくない中、この方の立派な取り組みに心が温まる思いになりました。

投稿者 文洋株式会社 : 2012年06月29日 16:11

9:45 2015/09/19


自治会の大切さ 再認識して 平成24年5月16日付け朝日新聞の投稿欄に同見出しで、八王子市の70歳代の男性からの投稿が掲載されています。

投稿者の住む地域の自治会では、今年度も自治会員の減少が報告された。その原因として、自治会が同好会と同一視されていることにあるのではないか、と指摘しています。

自治会も同好会も入退会は自由だが、同好会は入れば負担も恩恵も生じるが、退会すればそれらがなくなり、完結するだけ。

しかし自治会は、たとえ加入していなくても夜の街灯、きれいな公園、地域の安全など自治会活動の恩恵を受けられると指摘。投稿者は、学校給食の未払い問題と似た「他人の負担へのタダ乗りの風潮」とも書いています。 

最後に投稿者の対処法を転載します。

自治会が地域の環境、安全などに努め、その活動を広報することがまず前提になる。他面では、自分の住む地域は、自分たちで住みよい環境にしようという住民の自覚が求められる。全く同感です。 

弊社提供の、町内会・自治会ホームページ運営サービス「町会いんふぉ」も、その社会的責任の一翼を担い、ますます地域活動に貢献してまいります。

投稿者 文洋株式会社 : 2012年05月17日 15:15

町内会のススメ〜あなたの知らない町内会の世界/柏市

放火で見回り、自治会に感謝

孤立死 発していた微弱なサイン名簿をつくる〜安否確認に不可欠

9:46 2015/09/19 


助け助けられるコミュニティ―立川市大山自治会の発明 (まちの知恵シリーズ) 単行本– 2011・11 福留 強 (著),  全国生涯学習まちづくり協会 (監修) 著者略歴 福留/強

NPO法人全国生涯学習まちづくり協会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

単行本: 129ページ出版社: 悠光堂 (2011/11)発売日: 2011/11

目次

第1部 都市におけるコミュニティ形成(まちづくりの意義まちづくりの目標)

第2部 住民に必要とされるコミュニティ(立川市の概況事例 大山自治会の日常)

第3部 自治会・町内会の意義(自治会・町内会の現状町内会・自治会の活性化方策コミュニティ形成の方法震災に絆を強めたコミュニティ行政との関係)

第4部 その他関連資料

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9/23/2015


命を守る東京都立川市の自治会 (廣済堂新書)– 2012322 佐藤 良子 (著)

 ふるさとづくり大賞総理大臣賞、全国防災まちづくり大賞を受賞し、「日本で一番住みたい団地」とまで言われる大山団地(東京・立川市)。青少年対策、高齢者対策などでユニークな取り組みを実現するこの自治会の根底にあるのが“向こう三軒両隣”の精神。命を守り、人を救う自治会のあり方を解き明かします。

 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 佐藤/良子

1942年宮城県生まれ。1989年有限会社エスク設立、取締役専務に就任。1999年から、東京都立川市の大山団地で、自治会会長として活躍。加入率100%、孤独死ゼロも実現。自治会葬を手がけるなど、行動派の運営で、日本一の自治会と称される大山自治会を取りまとめている。2004年内閣府男女共同参画局「女性のチャレンジ賞」受賞。2011年地域活動功労者賞を東京都より受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 新書: 175ページ出版社: 廣済堂出版 (2012/3/22)発売日: 2012/3/22

 目次

 序章 私たちは東日本大震災にこう対処した

第1章 私が自治会長になった理由

第2章 住民に必要とされる自治会を目指して

第3章 コミュニティビジネスで財政を強化

第4章 自立した町づくりに必要なこととは

第5章 地域ぐるみで子どもを育てる

第6章 自分たちで守る防災防犯

第7章 「向こう三軒両隣」で孤独死を防ぐ

第8章 いきいきと輝く創年を目指して


 都会にふるさとはできるのか 東京都立川市の自治体の活動が描かれている。様々な技能を持った人々が登録された「人材バンク」を、自治体では、

困ったことが生じた住民を助けるのに役立てる。「大山ママさんサポートセンター」は、住民の中から看護師さん、保母さんなど信頼される

スタッフを集めたもので、出産時や入院の際の一時保育、子育てをサポートする。自治会のイベント開催。

 希薄になりがちな人間関係を、「人材バンク」や「大山ママさんサポートセンター」という仕組みを作ったり、イベント内容の工夫をし、

改善していこうという著者の行動には頭が下がるばかり。このような著者の原動力には、自身が支えられて生きてきた人生があるようだ。

 著者の提唱する「向う三軒隣り」の精神は、少なくとも、ちょうど一世代前の田舎の人々の日常の考え方やごく普通の行動の中に

あったように思えてならない。東京都立川市の自治体の活動を通じて、都会における共生の在り方を問う作である。

 自治会と言っても団地ですよね

 これらの多くは、各自治会や連合会で行われている内容かと思います。

まだ、その多くが実施されていなかったことに驚くところもありましたが、佐藤さんはよく頑張っているなっていう本ですかねー。

都心をちょっと離れた団地・・・今後田舎の付き合いが深まっていくといいdすね。

 都会にふるさとはできるのか

 東京都立川市の自治体の活動が描かれている。様々な技能を持った人々が登録された「人材バンク」を、自治体では、

困ったことが生じた住民を助けるのに役立てる。「大山ママさんサポートセンター」は、住民の中から看護師さん、保母さんなど信頼される

スタッフを集めたもので、出産時や入院の際の一時保育、子育てをサポートする。自治会のイベント開催。

 希薄になりがちな人間関係を、「人材バンク」や「大山ママさんサポートセンター」という仕組みを作ったり、イベント内容の工夫をし、

改善していこうという著者の行動には頭が下がるばかり。このような著者の原動力には、自身が支えられて生きてきた人生があるようだ。

 著者の提唱する「向う三軒隣り」の精神は、少なくとも、ちょうど一世代前の田舎の人々の日常の考え方やごく普通の行動の中に

あったように思えてならない。東京都立川市の自治体の活動を通じて、都会における共生の在り方を問う作である。


 自治会と言っても団地ですよね

 これらの多くは、各自治会や連合会で行われている内容かと思います。

まだ、その多くが実施されていなかったことに驚くところもありましたが、佐藤さんはよく頑張っているなっていう本ですかねー。

都心をちょっと離れた団地・・・今後田舎の付き合いが深まっていくといいdすね。

 理想的な町会

町会というのは、なかなか難しい世界です。日本中の町会が大山自治会のようにはならないけど、日々、町会で尽力し、悩んでいるみなさんにご一読をオススメします。元気がでますよ。

被災者の受入や子育て支援から孤独死の問題まで頑張ってる自治会!!!

投稿者残念系鍵盤係2012年5月12日 

立川市で孤独死が2件連続して起こり、お役所の対応に疑問を持った人も多いのでは。

同じ立川市内の大山団地では「向こう三軒両隣」で隣の住民に異変を感じたら自治会に通報し自治会が動く体制作りが出来ているそうです。

発見が遅れれば命に関わる問題なだけに「見守りネットワーク」は重要です。

 また「大山ママさんサポートセンター」を設立して子育て支援もしている。

政治家が子育て支援を謳うよりも遥かに現実的な施策です。

 役所や企業にも佐藤良子会長が粘り強く交渉して協力関係を構築していく、凄いパワーですね。

 現在、自分達の自治会活動の向上を考えている悩んでいるという人には良いヒントになるんではないでしょうか。

そんな意味でおすすめです。

 個人的にはスーパー主婦を支えている旦那さんの内助の功がとても大きいのではないかと想像します。

超高齢社会の典型である「団地」の元気再生のドキュメント

投稿者ワンダー2012年11月9日

仕事の関係で、著者である佐藤良子自治会長に直接取材することができた。かつては「陸の孤島」といわれた東京の西のはずれの都営団地。そこには、「向こう三軒両隣」の温かいふれあいがあった。

男性(ジジイ)中心の自治会で、初の女性会長になってから、佐藤さんの団地再生奮戦記が始まる。

昨年の東日本大震災では、福島からの被災者世帯を受け入れる。無為の日々を過ごさないように、様々の「内職」やコミュニティビジネスを展開して現在にいたっている。


おばちゃんパワー、バンザイ!、最大限の賛辞とエールを送りたい。超高齢化社会とかで、とかく暗くなりがちな日本のミライにむけて、一筋の光明ともいえる団地再生実践の記録である。

特に問題ありません

予定の日に特に問題なく十分満足できる状態で送り届けられました。

14:50 2015/09/23

 


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