人は仕事で磨かれる (文春文庫) 文庫 丹羽 宇一郎 (著) 人は仕事で磨かれる・・
引用
危機を突破する力
人は仕事で磨かれる (文春文庫) 文庫 丹羽 宇一郎 (著) 人は仕事で磨かれる
昨年までの6年間、伊藤忠商事の社長を務めた著者は、1999年には約4000億円に上る不良資産の一括処理に成功し、翌2000年度の決算では同社史上最高益を計上するなど、その辣腕ぶりが注目されるリーダーだ。本書は、現在会長職に就く著者が、自らの半生を振り返りつつ、企業人としてすべてを賭けて臨んだ同社の改革の舞台裏を明らかにするもの。そこで得た教訓や、トップが後任を育てる知恵と志について熱く語る。
「人にはそれぞれ役割があります。私の場合はさしずめ、伊藤忠にとって考えられるすべての膿を掻き出すことだった」と述べ、自らを「掃除屋」と割り切って社長職を引き受けたと言う。また、「自分の人生なんてたかが知れている。社長を辞めたらタダの小父さんだ。格好つけたってしょうがない」と言ってはばからない。こうした著者のエネルギーが組織全体に浸透していく様子を、様々な経験談を通じて描いていく。数え切れないほどの社員とEメールで直接対話する地道な努力や、「給料に差が付くのはしょうがない。しかし仕事で自らが育つ『見えざる報酬』を与えたい」という願いは、人生の多くの部分を仕事に重ねることの清さを、若い世代に訴える迫力に満ちている。
(日経ビジネス 2005/03/28 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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清廉・異能・決断力…4000億円の不良資産を一括処理、翌年度には伊藤忠商事史上最高益(当時)を計上して世間を瞠目させ、今や日本財界を代表する経営トップである著者が、その生い立ち、疾風怒涛の青春、ビジネス現場の緊張、倫理観、経営理念のすべてをここに語りつくした。本書はビジネスマン必携の画期的労作である。
文庫: 269ページ出版社: 文藝春秋 (2008/2/8)
言語: 日本語発売日: 2008/2/8
目次
第1部 四つの大いなる決断(掃除屋新領野の開拓負の遺産経営者を引き受けるということ)
第2部 決断する力を養う(本屋さんの息子自分を鍛えるコミュニケーション環境を整える人を育てる)
常識のひと大きな会社の社長、というには非常に常識的な考え方だというのが読後の印象です。いわく「社長の椅子に座って立派なことを言って勲章もらったりしても何の意味があるのかと思う。会社やめて爺さんになってその辺ヨボヨボ歩いていたらみんな一緒じゃないですか」そして自慢したければ背中に「何とか会社の○○社長」と貼って歩け、でも何もいいことはない、そんなことより・・と言っています。この感覚がいいです。社長にもなると権威がどんどん周りから強化されてエラくなってしまうもの。この人は(読むと分かりますが)相当頑固、自分の価値観・軸というものを幼少の頃からしっかりもっています。だから、自分をただの小父さんだ、と言い切れたのでしょう。なお、テレビで同社長は社長をやめた理由のひとつに周りが自分に対してあまりものを言わなくなった、ことを挙げていました。それが意識できたことは、経験的に相当な人物です。
「確信というのは周りから狂っているのではないかと思われるほどの信念に裏打ちされたものでなければならない。強固な意志でなければ周りはついてこない」「相場は科学的に分析してやるもの。情報を集めて分析し、決断を下す。経営者の決断力は相場によって養われる」こうしたことも相場で失敗しかかった時などの経験で語られていて、ビジネスマンとしては興味深い。
「自分の価値観がしっかりしていれば自律自制の精神も自ずと働いてきます。厳しい局面に遭遇しても軸がぶれないから適切な判断を下せます。社会生活における行動規範というものは常識的なものばかりです。しかし常識というものは相当勉強しないとそれを維持していくことはできません」軸や常識のないトップの辛さは組織全体に影響します。トップに限らず、組織の長たる人間はこうした言葉をかみしめるべきだと思います。しかし、こういう人が上司だときっと大変は大変だよね。
地道?
一見参考になりそうなことのオンパレードで信者はひれ伏すでしょうけど書いてあることは先人達が口にしてきたことの焼き直しでしかありません。地下鉄通勤すれば社長になれるならみんな社長ですね。大体、その程度のことを自慢げに話す浅さに辟易します。やってることって中国への貢ぎ物攻勢で気に入られて、短期スパンで中国ビジネスを成功させたことくらいでしょ?
何かを生み出した(製造業じゃなくても生み出すことは出来ます)ことがない一番つまらないビジネスマンの代表です。人は仕事で磨かれる?磨かれる様な仕事してから口にしてください。
一見参考になりそうなことのオンパレードで信者はひれ伏すでしょうけど書いてあることは先人達が口にしてきたことの焼き直しでしかありません。地下鉄通勤すれば社長になれるならみんな社長ですね。大体、その程度のことを自慢げに話す浅さに辟易します。
やってることって中国への貢ぎ物攻勢で気に入られて、短期スパンで中国ビジネスを成功させたことくらいでしょ?何かを生み出した(製造業じゃなくても生み出すことは出来ます)ことがない一番つまらないビジネスマンの代表です。
人は仕事で磨かれる?磨かれる様な仕事してから口にしてください。
常識のひと
大きな会社の社長、というには非常に常識的な考え方だというのが読後の印象です。いわく「社長の椅子に座って立派なことを言って勲章もらったりしても何の意味があるのかと思う。会社やめて爺さんになってその辺ヨボヨボ歩いていたらみんな一緒じゃないですか」そして自慢したければ背中に「何とか会社の○○社長」と貼って歩け、でも何もいいことはない、そんなことより・・と言っています。この感覚がいいです。社長にもなると権威がどんどん周りから強化されてエラくなってしまうもの。この人は(読むと分かりますが)相当頑固、自分の価値観・軸というものを幼少の頃からしっかりもっています。だから、自分をただの小父さんだ、と言い切れたのでしょう。なお、テレビで同社長は社長をやめた理由のひとつに周りが自分に対してあまりものを言わなくなった、ことを挙げていました。それが意識できたことは、経験的に相当な人物です。
「確信というのは周りから狂っているのではないかと思われるほどの信念に裏打ちされたものでなければならない。強固な意志でなければ周りはついてこない」「相場は科学的に分析してやるもの。情報を集めて分析し、決断を下す。経営者の決断力は相場によって養われる」こうしたことも相場で失敗しかかった時などの経験で語られていて、ビジネスマンとしては興味深い。
「自分の価値観がしっかりしていれば自律自制の精神も自ずと働いてきます。厳しい局面に遭遇しても軸がぶれないから適切な判断を下せます。社会生活における行動規範というものは常識的なものばかりです。しかし常識というものは相当勉強しないとそれを維持していくことはできません」軸や常識のないトップの辛さは組織全体に影響します。トップに限らず、組織の長たる人間はこうした言葉をかみしめるべきだと思います。しかし、こういう人が上司だときっと大変は大変だよね。
DNAのランプ
自分は仕事に育てられた。だから人を育てたい、人にも仕事を通じて自己を磨いてもらいたい、という思いのこもった本なのである。読み進めていくうちに、自然と引き込まれていった。
「人間の能力はほとんど差がない」「ある日、必ずDNAのランプがつくと確信して努力する。」「DNAのランプが付くまで諦めるな」というメッセージは、サラリーマンへの叱咤激励ではあるが、同時に経営者への人材育成に関する、重要な主張であろう。個人の努力だけをひたすら鼓舞する経営者に対して、「人は育つ」という基本的発想を持つことを訴えているように思える。
業績が低迷しているときは自ら無給にし、社用車ではなく電車通勤をし、社長六年任期を明言する。ご自身の信念が明確でシンブルだから、組織にとって何が本当に重要なことかが、見えておられるのであろう。それが、「日本が長期にわたって奪われないものとして『人と技術』を持たなければならない」、という最終章でのアピールにつながっているのである。
就職活動をする学生や若い人達に一読をお勧めする
本書のカバーの写真が象徴的だ。地下鉄の駅を出てくるカバンを持った背広姿のサラリーマン。著者のスナップ写真だ。著者は社長になっても電車通勤をしている。理由は、「一般の人の視点をもち続けたいから、それからいずれ社長を辞めればただの小父さんに戻るのだから。」
生真面目で、率直で、行動力がある。商社には珍しいほど清廉な人だ。そして、著者は猛烈な読書家であり、「これまでの人生で誇りに思うのは絶対に読書を欠かさなかったことだ」と語っている。著者40代のころに業界紙に「アメリカ農業小史」や「アメリカ農業風土記」を連載したり、外国書籍を翻訳したりしている。
頻繁に「ワイフ」が出てきて家庭円満振りが伺える。
初めから終わりまで気持ちよく読めた。変に奇をてらうわけでもなく、自慢するところもなく、すがすがしい。このような社長のいる会社なら、だれでも働きたいと思うのではないか。就職活動をする学生や若い人達に一読をお勧めする。
ビジネスマンは見習おう
再建を担う伊藤忠の社長が,会社に利益がでるようになるまで給与なしで仕事をするというのを週刊誌で知り,丹羽氏に興味を持っていました.言ったとおりに六年できっぱりと社長を辞め,権限委譲したというのですから,その潔さがすばらしいです.
丹羽氏の生い立ちから,青春時代のエピソード,仕事歴など,丹羽氏の人となりを理解する上での材料が豊富に書かれています.たとえ経営者にならずとも,丹羽氏のような人物を目指したいと思うはずです.日本の経営者が全員とも,丹羽氏のようだったら今のような日本にはなっていなかったでしょう.すべてのビジネスマンに読んで欲しい本です.
人間力とは なんぞや!!
『 人は仕事で磨かれる 』 ・・ このタイトルいいと思いませんか?
仕事は人生において大きなプレゼントである。その仕事をする上での要素は、人間力によるものである。その人間力には、性格が源としてある。しかし、それも仕事の局面でいろんな人との出会いにより変わりえる。知識でなく、現場を見たり相手と接したり思いを共有したりそして目標の最高値を明確にすることが大事である。
この本を読んで 偶然と思われる出会い出来事は、必然であると確信した。
謙虚に 学校で出遅れたが負けるもんか! と思っている人に本が大好きだという人に(丹羽氏は本屋の息子さんだった。学校も出遅れてない)私的には、まだまだ続編(続・人は仕事で磨かれる)が読みたいと思う!!やはり 社会と会社、仕事は、修行の場です。
仕事、読書、人
人は、仕事と読書と人で磨かれる。勉強家であり、努力家であり、正直者な著者の人柄がよくわかる。特に読書の重要性、考えながら読書する事が長い人生で大きな違いを生む事というのが印象的だった。
現時点で理想的な社長像
「クリーン、オネスト、ビューティフル」という言葉に象徴される正しい経営者・社長というイメージを強く受けた。
確かに美しい話ばかりになってしまったようにも思えるが、それほど嫌味にもなっていないし、若い頃飲み歩いていたと言うようなエピソードなども織り交ぜてあったので親近感も持てた。これから働こうとしている学生や、働くことの先に何があるのかと模索しているビジネスマンなどに読んで欲しい。
明日の仕事に希望が持てる本でもあるかと・・・
前からメディアなどを通してすごい経営者の方なんだなーというのは聞いていましたがあらためて文章を読んで経営者というのはこのような人なのだと感じました。また今ある目の前の仕事をしっかり究めていこうと決意しました。もっと人間力を鍛えるためにも読書にこれからも励んでいこうと思います。この本に関しての講演会などがあればぜひ参加したいです。就職活動中の人にもおすすめです。
20代、30代のビジネスマンに読んで欲しい本です。
伊藤忠商事の会長が書いた本です。丹羽さんは社長時代の99年に約4000億円の不良債権を一括処理し、翌年伊藤忠商事史上最高益を稼ぎ出しました。この本を読んで、まず率直に、こういう会社で働きたいなと思いました。何しろ社員が社長に直接物を言える機会があるし、エリートを育てようという目的で月一で超一流のビジネスパーソンの講演を聴けたりする。えっと、そういうのは付録みたいなものだけれど、1番いいなって思ったことは仕事を若手に任せてくれるっていうこと。とにかく「人材」の育成にはすごく熱心です。やっぱり会社は人ですよね。読んでいてそうだそうだと同感しきりでした。後、丹羽さんが新人の面接をされていた時に必ず質問したことは「本を読んでいるかどうか」。ビジネスパーソンは論理的思考が不可欠でそれは読書からしか身に付かないものであるとのこと。これも大賛成です。
5:00 2015/08/26
負けてたまるか! リーダーのための仕事論 (朝日新書) 新書 – 2013/11/13
丹羽宇一郎 (著)
経営の要諦とは「不可解な人間」をどう動かすかに尽きる。だからこそリーダーは、「人間とは何か」「人間を成長させる教育とは何か」ということについて、学び続けないといけない。伊藤忠商事会長、中国大使を歴任してきた著者が語る魂のリーダー論。
【本書の内容(予定)】
第一章 リーダーになったら、まず心すべきこと
●人の上に立ったら、まずは自分の常識を疑え
●前例主義だけではやっていけない
●部下の家族にまで責任を持つ
●部下の「履歴」を頭に入れよ
●すべては「白紙」の状態から
●立派な上司より、反面教師に学ぶ
●手取り足取り教えるより「認めて、任せて、褒める」
●人は自分の鏡である
●隣の芝生は必ず青く見える
第二章 部下を育てながら、結果を出す
●成果主義の弊害
●利益主義の根源に迫る
●目標はコンサバティブに
●経営の本質は、投資のリスクとリターン
●価格と技術だけで仕事をするな
●ときにはリスクを取る
●部下の報告が遅いのは上司の責任
●人間の能力にたいした個人差はない
●二割の優秀な人と六割の並の人の差は何か
●定年間際に花開くこともある
●地道な努力を見出し、ごますりを退ける
●「失敗事例集」を作っても役に立たない
第三章 リーダーに求められる「伝える力」
●上司は「背中」で語れ
●褒めてばかりじゃ「ゴマすり集団」ができ上がる
●非日常の言葉を磨く方法
●「情熱」と「気力」プラス「倫理」
●それは誰のカネか?
●三〇万円のワインと一万円のワイン
●その虚栄心に中身はあるか
●感動・感激を部下とともに味わう
第四章 リーダーは決断力をどう養うか
●クビ切りなら誰でもできる──あるべき「攻め」と「守り」とは
●「賛成三割、反対七割」という経験則
●「おべんちゃら賛成」はなくせるか
●六年でできないことは、七年経ってもできない
●社員の官僚化を防ぐための方策
●人間は簡単に成長しないから、「継続」が欠かせない
●第六感の上を行くナナカン
●MBA、レストラン・・・何でも一流に触れる経験を
第五章 リーダーは学び続けよ
●未知なるものへの挑戦で、学者にも負けない専門家になる
●心にも栄養を与えなければ、幼稚園児のまま
●何でも反吐が出るまでやり尽くす
●「週刊誌脳」へ警鐘を鳴らす
●自分にも他人にも厳しいリーダーの落とし穴
●本当の賢者が持っているもの
●人間とは何か、本質から考える
●読書の効用=時間と空間を超えた著者との対話
●自分の目、耳、そして感覚すべてで判断する
第六章 今、日本に求められるリーダーシップ
●先進国でカリスマが育たない理由
●中国大使館改革委員会 宴の後を考えよ
●目先ではなく、50年度の世界に備える
●宴の後を考えよ
●内需経済とライフサイエンス
●これからの日本の売りは「安心・安全」
●対話のドアより心のドアを開く
●尖閣問題解決に向けて日中に必要なこと
●トップの言葉は「ファイナル・ワン」
●周りが浮かれれば引き締め、沈めば守り立てる
●苦あれば楽あり、「負けてたまるか」の精神
●理想のリーダー像――マキャベリ「君主論」の先へ
内容(「BOOK」データベースより)
リーダーに欠かせないのは、情熱と気力プラス倫理。前伊藤忠商事会長、そして前中国大使として、会社や国を最前線で率いてきた著者が、本質から説くリーダー哲学。
新書: 216ページ出版社: 朝日新聞出版 (2013/11/13)
言語: 日本語発売日: 2013/11/13
目次
第1章 リーダーになったら、まず心すべきこと
第2章 部下を育てながら、結果を出す
第3章 リーダーに求められる「伝える力」
第4章 リーダーは決断力をどう養うか
第5章 リーダーは学び続けよ
第6章 今、日本に求められるリーダーシップ
後半が
前半はなかなか良かったが、後半の中国に関する記述が本題とは少し離れたようで・・・。でも部下にはあげられる本だった。
リーダーの資質
この本に書かれているのはリーダーとしての資質についてである。リーダーには責任を取る覚悟が必要であるということが良く分かる。部下を育てながら結果責任をとるという人が少なくなっていると感じる昨今皆が心がけておくべき内容だと感じた。若いころから知っておくべき内容である。
民間出身者初めての中国大使、現場で奮闘した内容はメジャー新聞に報じられていない真実が記されており感銘を受けました。最近のA誌やM誌は政府におもねた記事が多いような気がして、あまり信用できない!
人生の教科書
会社員としてだけでなく、生きていくために必要な考え方が、実社会の中での経験談を交えて紹介されている。自分の人生に重ねながら読むことにより、よりリアルに感じられる内容になっており、人生の教科書である。
不可解な上司をどう扱うか
本書は不可解な人間をどう動かすかについて書かれておりますが、私は同じ大学の同じ学部の2年先輩である不可解な上司をどう扱うかという視点で読まさせていただきました。言うことがコロコロと変わる。自分が犯したミスを他人のせいにする、自分の価値観でしかものを見れない等等。私の上司が自分なりには努力をしていることは感じられますが、将来ビジョンが描けておりません。この本を読んで2015年月で早期退職をすることを決めました。
5:03 2015/08/26・
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