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2015年8月 3日 (月)

2014年12月 政党 「生活の党と山本太郎となかまたち」 に合流・・ 2015年1月・内閣委員会 行政監視委員会 東日本大震災復興及び原子力問題特別委員会 国の統治機構に関する調査会     に所属・

引用



山本太郎参議院議員 

https://www.youtube.com/channel/UCNAHgqpOLF1hBJaDFwVGggg


ひとり舞台 脱原発-闘う役者の真実- 単行本(ソフトカバー)  – 2012/2/3山本 太郎 (著)

2011年4月9日、脱原発活動を宣言。仕事減、恋人との別離、刑事告訴、ネット上での誹謗中傷の嵐…。でも「後悔は何ひとつしてへん」。原発廃絶に向けて芸能界でたったひとり闘い続ける役者・山本太郎の活動の軌跡を追うノンフィクション。「原発はいらん、イヤや」って意思表示するだけに、何でここまで悩まなアカンねん。(本文より)

内容(「BOOK」データベースより)

 

2011年4月9日、脱原発活動を宣言。仕事減、恋人との別離、刑事告発、ネット上での誹謗中傷の嵐…。でも「後悔は何ひとつしてへん」。原発廃絶に向けて芸能界でたったひとり闘い続ける役者・山本太郎の活動の軌跡を追うノンフィクション。

単行本(ソフトカバー): 232ページ出版社: 集英社 (2012/2/3)

発売日: 2012/2/3

目次

ドイツ(2011.11.24‐12.5)

序章 太郎、未来の旅から帰る。ドイツかベラルーシか、25年後の日本は?

郡山(2011.10.15)

第1章 なぜ立ち上がったのか大阪(2011.10.16)

第2章 おいたち 鬼軍曹の母と役者体験東京(2011.10.30・11.4)

第3章 そして再びメロリンQ追記 「ひとり舞台」は続く(日本外国特派員協会・記者会見より)(2011.12.20)

年表 3・11事故発生からの経緯

 

山本太郎という人をを知りたければこの本を読んでみてください

「山本太郎」この名前ほど、原発事故以降ほど見聞きした人物はいないでしょう。ネット上でも然り。ざっと読んでみて、一番印象的だったのは、関西製作のやしきたかじん氏の番組「たかじん胸いっぱい」からメールで出演依頼があり、東京より大阪の方が発言の自由度がある事を書いていて、その他の事実についても丁寧に記しています。

山本太郎は左翼運動家でもなければ右翼運動家でもない、普通に原発問題に向かい合っているどこにでもいる青年です。そして彼いわく、この原発事故の放射能漏れがなければ、脱原発について何も言わなかったし、それで仕事がなくなるのも嫌だし、第一、面倒くさいし、「勝手にやっとけよ」程度の認識だったとの事で、これは今まで、ほとんどの方にあったごく普通の感情ではないのでしょうか。

山本太郎を異端の存在として読む必要もなし、そして脱原発のシンボルとして読む必要もありません。「福島原発が震災で破壊されて、放射能汚染が事実として存在することであり、それに対して、一人の青年が問題提起している」その認識で読んだほうが良いと思います。

山本太郎の真実、薄っぺらい虚像この本のタイトル通り、彼は一人舞台でクルクル躍っていますそこには他人の気持ちを推し量ったり、社会人としての規律はありませんましてや日本国の象徴、天皇陛下は彼の舞台上でのパフォーマンスを完成させるための素材でしかないのでしょう「マスコミが報道するから騒ぎになったんでしょ」いやいやいや、園遊会にマスコミが来ないなんてあり得ないんで長嶋さんの後ろに陣取ったのを、宮内庁の役人に追っ払われたのもバレてるんで山本太郎さん、あなたは国会議員なのです(辞職を迫られていますが)

一人舞台を演じられても税金の無駄使いでしかないんですよ

奥が深いよ『メロリンQ』311以降、原発反対デモや集会に登場する山本太郎を(Webメディア) IWJ、ツイッター、Youtubeなどで見かけたのが最初だった。長年ヨーロッパに住んでいるので俳優・山本太郎・・・といっても全く知らず、常に三点セット(帽子、マスク、ナップサック)の彼を胡散臭い思いでみていたのが、回を重ねるごとに彼の真剣さに惹かれていった。去年の衆議院、参議院選挙あたりは、彼に対する揺るぎない信頼を持って、出来る限りの応援をした。国会議員になってからの彼をみてもブレるどころか、政治家としの素質も人並みではないものを持っていると僕は確信している。それほどだから彼の本を読むまでもないと、思いながらも今回一読してみて、なるほどと納得できたことが多々あり読んで良かった。この母にしてこの子あり。そして『メロリンQ』の語源を探ると太郎が小学生の時、ボランティア精神の塊の母に連れて行かれた貧しいフイリピンにたどり着くのだ。

そこそこ面白かった。表現が今風(若者風の言葉)のものが目に付き、すこし反感を持ちながら読んだ。内容はいいと思う。思ったほど感動は無かった。

本当に日本人か?又、こういう人を政治家に選ぶ国民も問題だ!

形式: 単行本(ソフトカバー)Amazonで購入

いわゆる「タレント本」のように思い、ずっと敬遠していましたが、読んでよかったと思います。今の山本太郎は突然できあがったわけではない。端から見れば思いつきのように見える行動も、これまでの経験や思想に根ざした、理由のある行動だということがわかります。

これからは、あまりハラハラせずに山本太郎さんを見守っていけそうですw 彼を応援しているけれど何故かハラハラして見ていられないという人、ネットや週刊誌が流す無責任な情報に惑わされがちな人に、本書を強くお勧めします。

反原発活動を始めたとたん、芸能界のガールフレンド達が波が引くように離れていった話には胸を締め付けられました。「モテたいから」「目立ちたいから」活動を始めたという中傷が、いかに的外れであるかわかります。

(ここからは個人的な賛辞)希望の少ない世の中、山本太郎さんのような人が政治の世界に飛び込んでくれたことに一筋の光を見る思いです。こんな素晴らしい人を育ててくださったお母様にも尊敬の念を感じます。

脱原発もいいですが、原発がなくなったらこの国のエネルギーはどこが支えるのでしょうか?現状で原発がなくなればエネルギーコストが高騰し、多くの中小企業を直撃、壊滅へと追い込むことは確実。今でさえ電気代の値上がりについていけず廃業される中小零細の企業がすくなからずあるわけです。広い視野で周りを見てください。脱原発後のビジョンがあなたにあるのですか?原発問題の解決は、同時並行で再生可能なクリーンエネルギー資源の開発が必須の非常に時間のかかる問題です。有効で現実的な代替案も示せず、理想だけ語り、行動するのは非常に危うく危険なイデオロギーに傾きやすいのは歴史が証明しています。

この人、根は純粋なのかもしれませんが、反体制な行動をする事自体に自己陶酔している節があります。その結果、この人が先の選挙を戦ったとき支援しバックにいたのは、◯核派です。この組織は警察庁及び公安調査庁より極左暴力集団・過激派と認定されています。反体制の行き着く先は結局、暴力、ゲバルトです。話はそれますが、◯ばき隊も結局暴力行為に及びましたね。

この前も秘密保護法を潰すだとかなんとか言って、彼が思いついた策が「60年安保」の時の有名な国会議事堂をデモ隊が埋め尽くした写真にいたく感動したとのことで、人で埋め尽くして国会議員を中に入れなくすればよいのだ、などという何ともお粗末な発想。。完全にいまや思考回路は左翼のそれと同じです。結果やった事は、プロ市民を集めて騒ぎ、わめくだけの非常に低レベルなものでした。石破幹事長は、それらプロ市民集団の各デモをもはやテロだと言っていましたが、そういわれても仕方の無い程、本当に日本人なのかと疑うほど品性の無いものでした。◯日新聞などマスゴミは、石破幹事長の発言に猛反発していましたが、自分たちのビルの真ん前で長時間大音量で騒がれたらどう思うでしょうか?反体制の思想は人間としての想像力をも奪ってしまうようです。

 

このように、直近の非常識な行動で国会議員としての品格を失った山本太郎を手放しで賞賛する事は、あなたの品格を貶めます。彼は次に何をやらかすのか。思い詰めた人間がやる事はろくな事がありません。恐らくもう公安から要注意人物としてマークされている事と思います。彼がやっている事はどこまで行ってもマイノリティを盾に取った反体制ごっこです。

 

あなたはとりあえず国会議員を辞めて、左翼的プロ市民活動に専念したほうが同士もいるし幸せになれるのでは?

体制に身を置きながら反体制を演じるのは義に反する事で、愚の骨頂です。

日本に何か問題や危機があったら一目散に逃げ出すような無責任な男に、政治家になって何ができるというのだろう知識がないのに、勢いと想いだけは熱いので、空回りしている。「このままじゃ日本は終わってしまいます」とか大げさな物言いもそのままだ。

「この国に住めなくなるかどうか、自分たちの子どもが生きていけるかどうかっていう瀬戸際」「フクシマはチェルノブイリ以上の事故」「日本はドイツになるかベラルーシになるか」「東京だと上から検問が入ると聞いたことがあります」「グリーンピースのサポーターになったのは8年前。グリーンピースは情報操作で嫌われるようになった」

「地獄が可視化されていく状況」「今声を上げなければ、自分は人じゃなくなる」

「日本がダメになってしまったらもうあなたの歌を聴く人もいないし」

「事故から一年たっても積極的な仕事をしない者を食べさせる余裕はこの国にはない」などなど。一番滑稽なのは、「あなたは人としてどう生きるんですか?」「まさに今、苦しめられている人たちに対してどういう態度で接するんですか?」「汚染を放置したまま国民を住まわせておくのは棄民政策だ」と政治家を非難していたこと。

山本は国民を置いて「放射脳が怖いから日本を脱出する」とフィリピンへ逃げようとした。護憲で有名な経済評論家が「もし日本が攻撃されたらハワイに逃げるつもりです」 と言っていたメンタリティと同じで、問題に対処せず戦わずに人を見殺しにする卑怯な奴らなのだ。日本に何か問題や危機があったら一目散に逃げ出すような無責任な男に、政治家になって何ができるというのだろう。

 

原発の問題は陛下の仕事ではなく政治家の仕事だ。なのに山本は、政治のために陛下の力を借りようとした。本人は「政治利用ではない。パフォーマンスではない」と否定し続けたが結果的にそうなってしまった。彼はマスコミに責任転嫁し、自分は被害者だと言い、反省していない。

陛下を影の支配者とでも思っていたのだろうか。天皇陛下は日本国民の幸せを祈る存在であり、権利や自由がない。何も決める力がない。山本は陛下の存在について学ぶ機会もなかったのだろう。このまま勢いだけで政治家を続けていると無知ゆえ自爆するか足元をすくわれるだろう。じっとしていられない性格なのだろうが、もっとじっくり机に向かって学び深く考えて行動した方がいいのでは?

山本太郎の真実、薄っぺらい虚像

この本のタイトル通り、彼は一人舞台でクルクル躍っていますそこには他人の気持ちを推し量ったり、社会人としての規律はありませんましてや日本国の象徴、天皇陛下は彼の舞台上でのパフォーマンスを完成させるための素材でしかないのでしょう「マスコミが報道するから騒ぎになったんでしょ」

いやいやいや、園遊会にマスコミが来ないなんてあり得ないんで長嶋さんの後ろに陣取ったのを、宮内庁の役人に追っ払われたのもバレてるんで山本太郎さん、あなたは国会議員なのです(辞職を迫られていますが)

一人舞台を演じられても税金の無駄使いでしかないんですよ

この人は、根本から違う。同調圧力容器社会を突破できる人だこの本が出たのは一昨年の暮れぐらいだったろうか?

僕は去年の春にアマゾンに申し込んだのと、グリーンピースのサポータープレゼントとで、一度に二冊入手してしまった。(癶ε癶о)この本を読むまでは、山本太郎という人を、本当はまるで知らなかったのだ。元々テレビはまるで観ないし、映画もあまり行かないから、直前まで澪つくしの川野太郎と誤認していたくらいだ。

原発が四つ吹き飛んで、放射能がバラ撒かれ、デマだ本当だの騒ぎの中で、一人の芸能人が飛びだしてきた。それが山本太郎だった。何も知らないから、なんだなんだ?人気取りかと、最初思ったのも否めない。ところが、相当本気らしい。

玄海原発では京都のよくわからない人から告訴されたりした。本気で職を賭して、やっているんだなという事が段々にわかってきた。

そのうち、僕も霞が関・首相官邸付近に出没するようになり、時々山本太郎さんをお見かけするようになった。そんな中出版されたのがこの本だ。とはいえ、最初は芸能人ゴーストライター半生記便乗ものなんじゃねえの?とひねくれものの僕は敬遠していたのである。

ところが読んでみると、(因みに自筆ではない。ライターが取材してまとめたものである)これがすごい。

元々半端無い育ち方をしている人なのである。太郎ママからして、相当なエネルギーの持ち主だ。

市井の人々を眺める視点も、弱い人たちの痛みや苦しみをつかみ取る感覚も鋭すぎる国際感覚も、大づかみに政治や経済を捉える能力もそして、一瞬にして相手の心をつかむ身の処し方も呆れるほど真っ直ぐなぶれない目的意識も学校や勉強では無く、生き延びる、というサバイバルレベルでクリアしてきた人であるという事がよおくわかる。

 

この人は慮り日本社会の同調圧力規格には端から収まらない巨大な人間なのである。

とうとう国会議員になった。そして、この三ヶ月疾風のような日々を繰り出し続ける山本太郎!これほど価値のある一票を、与えてくれた人はいない。ありがとう山本太郎!というわけで、一冊は回覧せよと人にあげ、もう一冊も誰かに貸してしまっていまは手元に無いのだ。俺の「一人舞台」もいろんな人の手を駆け巡っていくといいな(癶ε癶о)

何かと自己顕示欲の強そうな山本太郎さん、どーいう人なのかしらと、この本を手に取りました。私、べつに<原発推進派>ではありませんが、まず、このお方の、余りにも単細胞的な<脱原発>、私はイヤですね。

自分を宣伝するためのパフォーマンスの手段に使われる(脱・原発>、実に、イヤですね。そのパフォーマンスが嵩じて陛下への手紙の手渡し、おぞましいほど、私は、イヤです。図書館で借りた この<山本太郎、脱原発・闘う役者の真実>、3ページ読んでやめました。このお方の驚くほどのワンパターン思考、この程度の幼稚な頭脳のお方でも国会議員になれるのですね。

山本さん、田中正造を気取ったようですが、滑稽なだけです。少しはお勉強なさったら如何ですか。現憲法に於ける陛下のお立場は、立憲君主制によるものではありません。

国民の間で賛否の分かれている原発問題に陛下を引きずり込もうなどと、あなた、そもそも、<憲法>をご存知ですか?それで、よく国会議員をやってますね。あなた、はっきり申し上げて、民度が低いですね。このあなたの本も、選挙運動前哨戦で自分を売り込むための単なるゾッキ本でした。限りなく、とても、不快な一つ星。

話題の方ですよね(笑)

地元で山本太郎さんの講演会を開催したのですが、その実行委員である立場だったので どんな方なのだろう?と思い、読んでみたのがきっかけです。ドキュメント形式で 山本太郎という人物を追いかけています。どうして 芸能人という立場にありながら NOを言ったのか、そんな彼の今の人格を作った生い立ち、母親の教育方針などが書かれています。この本を読んで ならばぜひご本人にお会いしたい、もっと話を聞きたいと思いました。

ただ この本は第三者が書いているので ご本人の言葉が少なかったようには思います。彼の思いを「」ではなく 直接彼の言葉でぶつけてほしかったかな、と。それで星1つ減らしてみました。

「山本太郎」この名前ほど、原発事故以降ほど見聞きした人物はいないでしょう。ネット上でも然り。ざっと読んでみて、一番印象的だったのは、関西製作のやしきたかじん氏の番組「たかじん胸いっぱい」からメールで出演依頼があり、東京より大阪の方が発言の自由度がある事を書いていて、その他の事実についても丁寧に記しています。

山本太郎は左翼運動家でもなければ右翼運動家でもない、普通に原発問題に向かい合っているどこにでもいる青年です。そして彼いわく、この原発事故の放射能漏れがなければ、脱原発について何も言わなかったし、それで仕事がなくなるのも嫌だし、第一、面倒くさいし、「勝手にやっとけよ」程度の認識だったとの事で、これは今まで、ほとんどの方にあったごく普通の感情ではないのでしょうか。

 

山本太郎を異端の存在として読む必要もなし、そして脱原発のシンボルとして読む必要もありません。「福島原発が震災で破壊されて、放射能汚染が事実として存在することであり、それに対して、一人の青年が問題提起している」その認識で読んだほうが良いと思います。

山本太郎の真実、薄っぺらい虚像この本のタイトル通り、彼は一人舞台でクルクル躍っていますそこには他人の気持ちを推し量ったり、社会人としての規律はありませんましてや日本国の象徴、天皇陛下は彼の舞台上でのパフォーマンスを完成させるための素材でしかないのでしょう「マスコミが報道するから騒ぎになったんでしょ」いやいやいや、園遊会にマスコミが来ないなんてあり得ないんで長嶋さんの後ろに陣取ったのを、宮内庁の役人に追っ払われたのもバレてるんで山本太郎さん、あなたは国会議員なのです(辞職を迫られていますが)一人舞台を演じられても税金の無駄使いでしかないんですよ

山本太郎に共感?そんな中途半端な、いくらでも応用のきく言葉じゃなくて、山本太郎が好きにったなら買っていいと思う。やらないほうがいいよね!じゃなくて断固反対。わかりやすすぎるしアツい。買うなら、もちろん?新品で。そんなに高くはないし(笑)

現代の田中正造。国会議員として頑張ってください、マジで。

本の中身としては、編集者がインタビューしたものを再構成したような感じで、山本太郎本人が執筆しているようには見えませんでした。敢えてこうしたのか、山本太郎が文章を書くのが苦手なのか、たぶん後者だと思うんですが、苦手だろうとなんだろうと、文字としての言葉として彼の声が聞きたいと思いました。

御存知の通り、東日本大震災と福島原発事故の直後から、彼自身の言動で相当人生が変わってしまったと思います。でも、世の中には誰か本当の意味での代弁者が必要です。

私も、同年代として、小学生の頃には「石油は今世紀中(20世紀)にあと15年くらいで無くなる」と教科書に書いてあり、「新しいクリーンなエネルギー」として学校近くの東電が原発PRビデオを貸し出し、校内TV放送で丸一日流したという、今となっては不都合な真実を経験しています。また、電気技術を勉強しているときに社会科見学ということで、1,500円の「昼食代」を形式的に支払えば、東電が柏崎刈羽原発の丸一日バスツアーをしてくれるというのがありました。行ってびっくり、原発近くの料理屋さんで、どう考えても1,500円どころか3,000円くらいしそうな豪華な昼食(お刺身付き)が待っていて、明らかにおかしいと思いました。意地悪な質問をしても、案内中に他の職員に連絡を入れ「完璧な安全回答」をしてくる案内員のお姉さん(北朝鮮ではありませんよ)が見学中ずっとついて回っていたのが印象的でした。しかし、管制センターの端っこに神棚があったのを見つけたので「あれは何ですか?」と聞いたら「神棚です」「ということは、いざ最後は神頼みってことでしょうか」と聞くと苦笑しながら「そうですね、最後は神頼みです」と答えていたのが人間的で印象的でした。その柏崎刈羽原発も、しばらくして整備や事故で停止してしまいました。建物内はテロ防止のために、体重と無線タグによるIDの一致を行うためのゲートがあり、わざと曲がり角を増やしたりした設計になっていました。周辺には機動隊や警察がおり、上空には常にヘリコプターで監視です。これが10年前の話です。

 

そうしたら、「最後は神頼み」も通用しない事態が日本で本当に起こってしまいました。

私がこんなところで、私が知る限りの「不都合な真実」を書いたところで、日本はあまり変わりません。単なるレビュワーの思い出日記です。しかし、山本太郎のような著名で若干の影響力を持つ人が、全てではないにせよ代弁者として動いてくれることが必要です。

この本が出た後で、山本太郎は国会議員になりました。本書の中にも「政治家になれと言われた」というような記述があったり、高校生くらいの頃から冗談で政治家を目指すような旨のことを言っていたようです。もはや冗談でもなんでもなく、国会議員です。はっきり言って、国会議員は強いです。大人しく企業献金に飼いならされ利権で動く議員がいたっていいです。でも、そんなのばかりだからこの国はダメなのです。

 

山本太郎のような、アホだけどまっしぐらで「不都合な真実」に触ってやけどしても進んでいこうとする国会議員がいることが、やっぱり必要なんです。クレイジーで結構。彼はまさに現代の田中正造。国会議員として頑張ってください、マジで。

勇気をもらえる本でした。原発がないと経済が回らないとか、電気が足りないと思っている方にぜひ読んでいただきたいです。

俳優 山本太郎の決意。

テレビの世界の芸能人にとって、原発反対を唱えるのはタブーです。原発の是非が問われ、これだけ大きな事態になっているのに、確かにそのネタがテレビで語られることはない…巨大なスポンサーの不利益になることは、極力 口にしない。デリケートな部分には、当たらず触らずやり過ごす。

そんなテレビ界の現実を教えてくれる一冊でした。では、そのタブーに触れた芸能人はどうなるのか。それを体現しているのが、本書の著者、俳優 山本太郎です。決まっていた仕事も降板。事務所も自主的に退避することになり、生活の基盤は大きく揺らぐことになりました。

しかしその結果、自分の時間や、本心と向き合う機会が得られたと著者は語ります。

長年付き合った女性とも別れ、本当に「ひとり舞台」となった著者の再スタートを綴る姿に、同じ芸能界の住人たちはどういう反応を示したのでしょう…ピンチの時こそ、隣人の真の姿が浮かび上がる。それが如実に現れていました。

本書の半分は、著者の半生、母親との葛藤の回顧録になっているので、俳優 山本太郎を知らない人にとっても、分かり易いつくりになっています。「近い将来、本物のいい男になってるわ」母親のそんな言葉が印象的でした。

タブーに臨んだ芸能人。著者の姿を再びテレビで見かけることがあるのかどうかは分かりません…闘う役者の今後の活動が、興味深いところです。

 

最近の活動から自伝的な面まで、インタビューのような形で綴られています。よく言えば隣で話してくれてるような読みやすさであり、悪く言えば今後は文章力も磨いていって欲しいなと。彼は情報を得ながら自分の意見を発信するのではなく、実際に現場を経験して談話を伝える活動スタイルのようなので、その辺りが序盤のドイツやベラルーシを巡った話で魅力的に記されていると感じました。今後も本を出す事があるなら序盤に書かれているような「体験記」を重視して書いて欲しいと感じました。

その辺りが一番面白かったので。

切羽詰まったときいまさらメロリンQの話なんてと思うのだけど。今まで何してきた?これからどうする?!というとき過去の振り返りは確かに重要です。

地震・津波。そして、どうする?原子力爆弾うけながら原子力発電受け入れたワケはなに?今の自分ってなに?振り返っても、原子力発電は不要なんだ!と思うよ!!火力でもいいじゃん話きいてくれよ。本買ってくれて ありがとう。そんなメッセージあふれる本でした。

やはりタレント本であった。もう少し反原発の主張がほしかった

反原発で一世を風靡した山本太郎の本なので、かなり過激な本だろうと思って買って読んだけれど、何のことはない、他のタレント本とたいして変わりないです。でも、山本太郎が誤解されていることへの、弁明について、メディアを鵜呑みにしていることを思い知らされました。

山本太郎の子どもの頃の話や母親の話は余談のように思う。もう少し、反原発について、自分の行動を描いてほしかったです。

 “脱原発”を叫ぶ山本太郎が、「原発」や「脱原発によって及ぼされる経済への影響」を熟知・精通しているとは思いません。(それは彼も自覚しているでしょうし、さらなる勉強を進めることを宣言されています。)この本に書かれている事だけを根拠に、「原発推進は正しくない。」と判断するのは無理でしょう。ただ、あんな政治家たちに、あんなに危険なモノを任せられないという理由で、僕は「脱原発派」です。事故を起こした時の、人類や国土への破壊力がケタ違いすぎる。政治に、それに対する危機感が未だに感じられないし、そもそも絶対的に安全な状態を作り上げる能力が無いと考えています。

 

「では、エネルギー問題をどう解決するんだ?」と言う声も有りますが、必要最低限のライフラインを確保するため以外の電源を、夜12時で切ってしまえば良いと思います。「今日の電気は使い終わりました。」ではダメでしょうか?いくらでも方法論は有るのに、全くの“思考停止状態”です。

 

この本を読んでほしいと思うのは、“脱原発”を促進したいからではありません。“脱思考停止状態”を促進したいからです。読めばおそらく、頭の中がムズムズすると思います。どんな立場であってもです。そしてそれを言葉に出して、身近な人と語り合ってほしいです。極端に聞こえるかもしれませんが、そうする事が、日本人の思考を活発にし、政治の水準を向上させる、唯一の方法だと思います。

 

僕自身は、どこまでいっても原発の事は理解しきれないかもしれないし、新しいエネルギーを発明する事は不可能です。でも、自分たちの“思考”そして“議論”が成熟すれば、政治が育つという事は間違いないと信じています。

 

彼の様な“行動”を起こすというのは、簡単な事ではありません。目の前に立ちはだかる問題というのは人それぞれで、守るべきものが有るからこそ動けないことも有る、それも理解できます。ただせめて未来のために。もっと皆で、語り合えればと思います。

最後に。さらに尊敬すべきは、山本太郎のお母さん。彼を、どんなにイレギュラーな状況・環境においても、自分で考え、本当の意味で“生きていく”ことが出来る様に育てた。まったく先の読めない時代です。型にはまった教育だけでは、対応し“生きる”ことすら難しい期間が続くかもしれません。僕は子供に、何が真に幸せなことなのかを自分で考え抜き見つけ出す力を、身に付けてほしいです。この本を読み、子育てに対する考え方がまた一つ、進化した様に思います。

自分の背骨を持って、活動している山本太郎は格好いいな〜。

「戦後!」という感じの「お金より経験」というお母様に、発展途上国の現場巡りをさせられながら、スパルタで育てられた著者が、自然体で、日本の風土に立ち向かっているエッセイ。仕事は減っても自分の意見を表明したことを後悔せず、むしろすがすがしさを感じているような著者。こういう普通(日本では普通ではないですが)の人を見ていると、"日本の風土"という王様ははだかだ!と目から鱗が落ちるような気持ちよさがあります。

佐賀県庁の件も、TVの映像の1カットをネタに、冤罪をでっち上げられたことがわかりました。電力料金を支払うことは、巨額の広告費や政治資金になり、生きている人を苦しめる"日本の風土"を作ることに、投票してしまっていることにも気付きました。

「結局、民の後押しが無いと政治家は何もできない」と国会議員が言っているというのは納得です。投票だけではなく、普段もどういうアイデアを提供し、時代を動かしていくか、というのは最大の利害関係者である国民の責任でしょう。

一人一人を大事にする欧米と違った「お子様の国」日本の「おかしさ」は、「タイタニックで宴会をしているよう」(藤波心さん)。吉永小百合/竹下景子ら、ごく一部の声を上げた芸能人と共に、山本太郎ってなかなかやるなと勇気づけられます。

やはり、マスコミ報道に左右されてはいけない・・とあらためて思った。

読んで良かった。

本当に読んで良かった。彼は凄い。そしてまた、彼のお母さんも凄い。そして、未だに声を上げられない芸能人に、更に嫌気がさした。最近のテレビ番組は内容が無いものばかりだが、出ている芸能人もまた、中身の無い人ばかりだ。制作者もまた、中身が無いのだろう。それを、何の疑問も持たずに見ている人たちもまた然り。

「原発が震災で破壊されて、放射能汚染が事実として存在し、それに対して一人の青年が問題提起している」まさにその通りだと思います。私自身も、自分の生き方の問題として読みました。

科学的根拠がないとか、売名行為だとか言って、批判している人もいるようですが、批判するだけでなく、この本を読んだ方は、先ず自分としてこの原発問題にどう向き合うか考えるべきなのではと思います。今のマスコミ、御用学者(?)、関係者の発表やコメントを100%信じることはできません。

その生き様に共感

山本太郎はフツーの役者ではないとは以前からうすうす感じてはいた。演技はそれほど上手くない(失礼)のに、なぜか印象に残ってしまう存在感。生い立ちから母親の教育までも盛り込まれたこの本を読んで、役者の演技ではなく人間性が存在感を作っていたことがわかった。

私は彼が原発反対運動をして芸能界に干されたという記事を読んでからテレビ・新聞以外から情報を集め始めた。私も母として汚染地域に子どもを住まわせるべきじゃないし、瓦礫(放射能だけでなく様々な有害物質を含む)や汚染食品を日本中に拡散させるべきじゃないし、何より全ての原発は廃炉にすべきだと思う。なかなか太郎さんのように行動に移せないのが自分自身歯がゆいが。

 

いろいろな誹謗中傷のある中、仕事も激減する中でも、自分の信念を貫く姿には共感を覚える。「自分が生きたいから、他の人にも生きていて欲しいから」という素朴な動機が清清しい。以前、新撰組の原田左之助を演じたことがあったが、これからも「誠」を貫いて欲しい。偏見なく素直に読んで欲しい一冊です。

魂の汚れた俳優「今すぐゼンブ止めて!!!!」というヒステリックな内容

そして見え隠れする売名行為以前、朝のワイドショーで山本太郎が奈良の寺に取材しに行き、しきりに「秘仏見せてよ、秘仏」といっていたのが印象的だった。

この人は魂が穢れているのだ。大震災を売名行為に利用し脱原発は知性のかけらもないヒステリックな叫び止まり自分の本文を弁えてください

山本太郎という人をを知りたければこの本を読んでみてください

「山本太郎」この名前ほど、原発事故以降ほど見聞きした人物はいないでしょう。ネット上でも然り。ざっと読んでみて、一番印象的だったのは、関西製作のやしきたかじん氏の番組「たかじん胸いっぱい」からメールで出演依頼があり、東京より大阪の方が発言の自由度がある事を書いていて、その他の事実についても丁寧に記しています。

山本太郎は左翼運動家でもなければ右翼運動家でもない、普通に原発問題に向かい合っているどこにでもいる青年です。そして彼いわく、この原発事故の放射能漏れがなければ、脱原発について何も言わなかったし、それで仕事がなくなるのも嫌だし、第一、面倒くさいし、「勝手にやっとけよ」程度の認識だったとの事で、これは今まで、ほとんどの方にあったごく普通の感情ではないのでしょうか。

山本太郎を異端の存在として読む必要もなし、そして脱原発のシンボルとして読む必要もありません。「福島原発が震災で破壊されて、放射能汚染が事実として存在することであり、それに対して、一人の青年が問題提起している」その認識で読んだほうが良いと思います。

山本太郎さんの写真が一杯で、とても輝いて見えます。ラジオ番組一つ残して、TVの仕事を全て失っても、彼は脱原発を貫きました。

講演会に呼ばれても講演費はお人様300円のみだなんて、優し過ぎて涙が出ます。彼の後に続いて、恐る恐る脱原発を表明した芸能人もいるけど一番最初の一番風当たりが強い時期に一人脱原発の立場を貫いた太郎さんは、どんなイケメンより凛々しく男らしくかっこいいです!!脱原発を達成する為に、私も勇気を出して声を出していきたい。例え周りが私を奇異な目で見ても、友人が離れても、太郎さんの後に続いていきたいと思いました。

太郎さんの生い立ちにも触れてあり、ご両親の教育方針は「どこまでも生きていける子」であったことにも感銘を受けました。

「脱原発」は考えても、「復興」は考えないのだろうな。

被災地で自分の本を売るためにサイン会、ってどういう神経をしているのだろう。それは「復興」につながるのか。「印税でおかずが一品増えるかも」って、冗談でも何でもないのだろうけれど、「脱原発」の為には人を煽れても、「復興」には興味がないように見える。

そこに住んでいる人の気持ちを考えたことがあるのだろうか。「あなたの住んでいる所は危険ですよ」と触れて廻ることで引き起こされる混乱を、この人と、同じ事を言うような人たちとは、考えたことがあるのだろうか。

「ひとり」ってタイトル自体、自分がやってきたことを否定しているではないか。

「脱原発」を掲げて、多くの人々の協力を受けたのではないか。どこにでもある暮らしを乱されている人々のことを、どう思っているか、脱原発を唱える前に語って欲しかった。

ふっきれた男の顔は美しい

メロリンQ時代には知っていましたが、もしかしたら東電原発事故が無かったら注目しなかったかも知れない山本太郎氏の素顔を垣間見る事が出来る一冊です。

タレント本には中々見られない字数の多さで、3.11からのこと、子どもの頃のこと、メロリンQ時代のこと等がたっぷり語られています。

藤波心氏の話を東京新聞で読んだ時も思いましたが、すぐれた自立した人格の後ろには必ずと言っていいほど素晴らしい親の姿が見えます。

一方、原発が爆発した際に家族を海外に疎開させたとされる政治家は、我が子に何を伝えようと思っているのでしょうか。しかし本書に収録されている写真でみられる山本太郎氏の表情、特に笑顔が本当に素晴らしい。曇りが無い、という表現がふさわしいです。

その笑顔を見ると、氏は本当に人間、そしてその理性と力を信じているのだと思います。

9:02 2015/08/03

https://www.taro-yamamoto.jp/

中学生にも読んでもらいたい

http://ameblo.jp/yamamototaro1124/


    プロフィール 山本太郎(Taro YAMAMOTO) プロフィール         2015年1月現在  参議院議員(生活の党と山本太郎となかまたち)、俳優

■生年月日  ■出身地・1974年11月24日 (40歳)       兵庫県宝塚市 

■俳優として・1990年高校1年生時に『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の「ダンス甲子園」に出場し、芸能界入り。


1991年、映画『代打教師 秋葉、真剣です!』で俳優デビュー。その後、テレビドラマ『ふたりっ子』(1996年)、『新選組!』(2004年)。映画『バトルロワイアル』(2000年)、『GO』(2001年)など数々のヒットドラマ、映画に出演。また、俳優の仕事以外に『世界ウルルン滞在記』などで、肉体を使った体当たりレポートでも人気を博す。

『光の雨』、『GO』で2001年度日本映画批評家大賞助演男優賞を、『MOONCHILD』、『ゲロッパ』、『精霊流し』で2003年度ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。

最も新しい活動としては、舞台『美輪明宏版椿姫』、主演映画『EDEN』公開など(2012年)。

■  参議院議員として・2011年3月11日に発生した東日本大震災の後、4月より反原発活動を開始。

2013年7月、参議院議員選挙に東京選挙区より出馬、666,684票(11.8%)を得て当選。

2014年12月 政党 「生活の党と山本太郎となかまたち」 に合流・・ 2015年1月・内閣委員会 行政監視委員会 東日本大震災復興及び原子力問題特別委員会 国の統治機構に関する調査会     に所属

現在、原発問題、被曝問題、子どもと放射能、TPP問題、労働問題、社会保障制度改革、表現の自由に関わる問題等に特に深く関わり活動中。

■主な著書

「ひとり舞台 脱原発-闘う役者の真実」(集英社)2012年2月

「母ちゃん ごめん 普通に生きられなくて」(ぴあ)1998年11月

■  趣味 サーフィン■お問い合わせ 

https://www.taro-yamamoto.jp/profile

8:51 2015/08/03  


「植草一秀の『知られざる真実』」2015/08/01

安倍政権を瓦解させる永田町の巨大地殻変動   第1205号

「潮目が変わる」という言葉がある。情勢の変化を指す。大潮の潮の流れは速い。上げ潮は勢いが強く、このまま海に呑みこまれてしまうかに見える。ところが、潮目が変われば、今度は逆に、どこまでも潮は引いてゆく。「山高ければ谷深し」とも言う。

2012年12月の総選挙で自民党が大勝した。野田佳彦民主党が自爆解散を行ったからだ。野田佳彦氏は2009年8月の総選挙で、「シロアリを退治して、天下り法人をなくして、天下りをなくす。そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです。」「マニフェスト、ルールがあるんです。書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらないんです。それがルールです。」と声を張り上げて叫んだ。

野田民主党政権の「潮目」が変わるきっかけになったのは、本ブログによる「野田佳彦のシロアリ演説」公開であった。「総理方針を全面批判する民主議員の極秘映像公開」

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-3bc5.html

https://www.youtube.com/watch?v=y-oG4PEPeGo

野田佳彦氏は、「シロアリを退治しないで消費税を上げるのはおかしい」と絶叫して総選挙を戦いながら、「シロアリ退治なき消費税大増税」に突き進んだ。

総理になるために、財務省に魂を売ったのである。2012年1月15日に、「野田佳彦のシロアリ演説」をブログで公開したことが「潮目」を変えたのである。消費税大増税に突き進み、民主党が大敗するタイミングで総選挙を実施して、安倍晋三自民党に大政を奉還した。

安倍晋三自民党は、まさに「敵失」によって政権を手にしたのである。その安倍政権が野田政権の超緊縮財政運営を積極財政に切り替えた。米国金利が上昇し始めたタイミングで日本が金融緩和を強化して、急激な円安が進行した。円安はもれなく日本株高をもたらす関係が続いていた。この環境下で、円安・株高が進行して、安倍政権は強いフォローの風を受けた。

これを「アベノミクス」としてメディアがもてはやした。この「アベノミクスバブル」で、この政権が2年半も持ちこたえてしまったのである。

しかし、安倍政権は民主主義の基本を忘れて暴走した。衆参のねじれ解消をよいことに、民主主義の根幹を踏みにじる大暴走を始めたのだ。民主主義の根幹は、主権者が国民であるということ。国の未来を左右する問題について、決定権を持つのは主権者国民である。この基本を安倍晋三氏は踏みにじっている。そして、もうひとつの基本は、すべての政治行動は「憲法」に縛られるということだ。

「憲法」は政治権力の暴走を防ぐために存在する。政治権力といえども、憲法の前には従順でなければならない。これが「立憲主義」という、民主主義のもうひとつの根幹である。安倍晋三自民党は、原発、憲法の平和条項、TPPの三大問題において、主権者国民の多数意見を踏みにじる行動を強行している。そして、憲法の規定を数の力で破壊しようとしている。

 

このために、安倍政権の存在は、日本政治の「矛盾」になっている。「矛盾」あるものは、必ず衰退する。これが自然の摂理だ。立憲主義と法の安定性を否定して、憲法破壊を強行する礒崎陽輔首相補佐官は辞任に追い込まれることになる。その次は文科大臣の責任問題に移る。ここから、安倍晋三政権のつるべ落としの凋落が加速することになる。

もとより、安倍晋三政権の政権基盤は驚くほど弱い。なにしろ、2014年12月の総選挙で、安倍晋三自民党は、主権者全体の17.4%の支持しか得ていないのだ(比例代表選挙)。主権者全体の6分の1の支持にしか過ぎない。2009年8月総選挙の際に、鳩山由紀夫民主党は29.1%の支持を得た。

この支持に比べて、半分程度の支持しか得ていないのだ。その安倍晋三自民党が日本政治を我が物顔に支配している理由は二つある。ひとつは、公明党が自民党を全面支援してきたこと。

もうひとつは、非安倍政権勢力が選挙区に候補者を乱立させたこと。

このために、少数の主権者しか支持していない安倍晋三自民党が日本政治を不当に支配してしまっているのである。しかしながら、安倍晋三自民党が、民主主義の根幹を踏みにじる行為を続けるなら、その矛盾が、すべてを崩壊させる原動力になる。民主主義の根幹は、

1.決定権は主権者国民にある

2.憲法は政治権力を縛るの二点だ。安倍晋三自民党は、この根幹に反する行為を続けている。原発の再稼働を日本の主権者国民は認めていない。

外国の武力攻撃を「仮定」して、憲法違反の法律案を国会に提出している安倍晋三自民党が、原発については、外国による武力攻撃の「仮定」を置かずに再稼働に突き進んでいる。

こうした、根本的な「矛盾」がものごとを破壊する原動力になる。安倍政権が強行推進している安保法制=戦争法案は、明白に憲法違反である。

自民党推薦の憲法学者でさえ、国会で、憲法違反であると断言した。主権者国民は戦争法案に反対している。そして、戦争法案は、憲法を破壊するものである。

政府は1972年に「集団的自衛権行使は憲法上許されない」と政府見解を明示し、40年以上、この憲法解釈を維持してきた。これを維持することが、「法的安定性を維持すること」である。

「法の支配」のために「法的安定性の維持」は不可欠である。磯崎陽輔首相補佐官は、「法の安定性は関係ない」と言い放った。だから、必ず辞任に追い込まれる。

TPPについて、安倍晋三自民党は、2012年12月の総選挙の際に、「国の主権を損なうようなISD条項には合意しない」との公約を明示した。いま交渉過程にあるTPPには、ISD条項が盛り込まれている。したがって、日本のTPP参加は論理的にあり得ない選択である。ところが、報道によると、日本政府がISD条項を推進しているという。これ以上の「矛盾」はない。また、日本の主権者国民は、「いつでも、だれでも、どこでも」十分な医療を受けることを保障する日本の公的医療保険制度の崩壊を希望していない。

 

日本農業の崩壊を希望していない。労働者の権利の剥奪を希望していない。日本の国家主権喪失を希望していない。TPPはこれらのすべての点において、主権者国民の希望に反する結果をもたらすものである。

主権者国民のごく少数にしか支持されていない安倍晋三自民党による我が物顔の暴走を支えてきた根幹は、公明党の支援だったが、この公明党の行動が激変し始めている。

公明党は「平和と福祉」を表看板にする政党である。その公明党が「戦争と弱肉強食」の安倍政権を支えるということ自体が、根本的な「矛盾」である。

これまでは、「護憲より政権」という現世利益を軸に行動してきた公明党であるが、公明党支持者、創価学会員から批判の声が噴出し始めた。とりわけ、戦争法制強行制定に対する公明党支持者の批判が急拡大している。

安倍晋三氏は公明党の支援で政権を樹立しながら、公明党に対して無礼千万な行動を続けてきた。それが、橋下維新との連携である。安倍晋三自民党は、できれば、連立パートナーを公明党から橋下維新+次世代に乗り換えたいと考えているのである。

こうした無礼千万な行動が見え隠れするなかで、公明党内部の路線対立が先鋭化し始めている。

そのひとつの象徴が、参院選挙制度改革における自公対立である。公明党が提示する10選挙区の合区案の方が、はるかに論理的整合性の高い提案である。自公の対立、離反が急加速しているのだ。公明党は、戦争法制制定に加担すれば、来年の参院選で大敗北必死である。このこともあり、安倍自民党との訣別を、密かに検討し始めている節がある。公明党が離反すれば、参院での戦争法案可決は難しく、衆院での3分の2以上賛成再可決も難しくなる。

次の国政選挙では、原発、憲法、TPPで、安倍晋三自民党に反対する勢力が連帯して、「一選挙区一候補者」の体制を構築することが絶対に必要だ。

「政党エゴ」がこの構築の最大の障害になるが、そこは、主権者国民が主導して、「政党エゴ」を取り外し、「一選挙区一候補者」の体制を構築する必要がある。

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17:53 2015/08/02  


「戦争犯罪を繰り返す米国の片棒を担ぎ、いいポジションに居座る総理自身が総括する必要がある」山本太郎・2015年07月30日 | 日本とわたし

今回は頑張って、太郎さんの質疑の一言一句を、何回も聞き直しながら文字起こしをしました。

「大量破壊兵器を持ってないなら持ってないで、それをちゃんと証明しなかったイラクが悪い」えっ…。安倍氏の答弁は往々にして、一国の総理大臣として本当に大丈夫か?と、非常に疑問を抱かざるを得ないものが多いのですが、これには本当に開いた口がふさがりませんでした。

イラクに侵攻し、戦争を起こすことに躍起になっていたブッシュ政権の、きな臭い行動の一部始終を知るわけではありませんが、毎日夕方のニュースで流れてくる政府側の目論見と、身の回りの空気が急激に、戦争に反対しにくいものになっていったことを、今でもはっきり覚えています。

ウィキベディア『イラク戦争』より

https://ja.wikipedia.org/wiki/イラク戦争

『ブッシュ政権は、「開戦の理由はイラクが無条件査察を認めないことであって、イラク国内に大量破壊兵器が存在するという理由ではない」と主張しているが、

 開戦前に、ブッシュ大統領やチェイニー副大統領が、「イラクは大量破壊兵器を保有している」と、メディアを通して繰り返し広言していたため、開戦後に大量破壊兵器が発見されなかったことで、この戦争の『大義』が失われた、という批判が巻き起こる結果となった』まさに上記の通りで、メディアが繰り返し、その様子を伝えていましたし、パウエル長官なども、写真パネルをわざわざ用意して、嘘をついていたのでした。

それらのことは、今ではもう、世界の常識になっているのですから、まさか日本の総理大臣が、今だにあのようなことを公言するなんて…イカれてるにも程があります。

太郎さんが質問の中で、米国軍が兵士に、どのような教育をして戦地に送り込んでいるのかが、生々しく語られていました。

「武器を持つ人間をみたら殺せ。双眼鏡を持つ人も殺せ。携帯電話を持つ人は殺せ。何も持たず、敵対行為がなかったとしても、走っている人、逃げる人は、何か画策しているとみなし殺せ。白旗を掲げ、命令に従ったとしても、罠とみなし殺せ、と指示した。ファルージャで僕たちは、その交戦規定に従った。米兵たちは、ブルドーザーと戦車を使って、家屋を一つ一つ轢き潰し、人間は撃ち尽くしたか、犬や猫やニワトリなど動くものは何でも撃った。

 動物もいなくなったから死体も撃った」こんな惨たらしいことを指示として授け、それを実行させる人がいる。

こんな惨たらしいことを指示として受け、それを実行する人がいる。

「大義」は大量破壊兵器の保有…。わずか1年の間に、1447回もの爆撃をし、罪のない民間人の大人や子供を殺戮しました。そんな蛮行を、『人道復興支援』などというもっともらしい名前をつけて、日本は殺人鬼たちを輸送し、支援しました。正当性の全く存在しない人殺しの、片棒を担いだのです。

その罪の大きさ、業の深さ。 取り返しのつかない大きな過ちを犯したというのに、その総括すらしようとしない。「アメリカに民間人の殺戮、当時やめろって言ったんですか?そしてこの先、やめろと言えるんですか?引き上げられるんですか?」「無理矢理踏み込んだのは、アメリカとイギリスじゃないですか。で、その片棒を担いだのは日本なんですよ。その総括がなされずに、自衛隊をまた外に出す?遠くに出す?拡大させる? これ、総括必要ですよ。

「総括(名)スル①ばらばらのものを整理して,一つにまとめること。全体を見渡してまとめること。「各部の予算を-する」②政治運動・組合運動などで,以後の運動のため,それまで行なってきた運動の方針や成果を自ら評価・検討すること。「一年間の活動を-する」

総理、総括する必要あるでしょ?あなた自身が。だって、ずっと、その決定してきた組織の中にいて、良いポジションにいたんですから」わたし、山本太郎さんを全力で応援します!!その気持ちをガツンと込めて、文字起こししました!!

↓以下、文字起こしはじめ

(作業の無駄を省くため、安倍氏をはじめ、大臣方の口癖である「ですね」と、えー、あー、おーなどの伸ばし部分を省略しました)

  山本太郎議員: 『生活の党と山本太郎となかまたち』共同代表の山本太郎です。安保法案について質問いたします。総理、よろしくお願いします。航空自衛隊がイラクに派遣されていたことは、総理はご存じですか?

安倍総理: 航空自衛隊は、イラク特措法にもとづきまして、平成16年3月から平成20年12月までの間、クウェートを拠点として、イラク国内の飛行場との間で、人員、物資を輸送していました。

具体的には、イラクの復興状況や、国連、多国籍軍の輸送ニーズ等を踏まえまして、国連、米軍等の要員や、事務機器、医療機器、車両、航空機部品、テント等を輸送したわけでありまして、その際、輸送対象となる人員が武器を携行することについては、それが常識的な範囲で、通常携行するものであれば、移送の対象としていたわけであります。これらの内容は、活動期間中や活動終了後に、国会に説明、報告するとともに、適切に公表をしております。

 山本議員: 丁寧にご説明ありがとうございました。それはそうですよね。空自の先遣隊がクウェートに出発した時には、内閣の官房副長官であられたんですもんね。ありがとうございます。航空自衛隊、イラクで何を運んでいたんでしょうか、というお話です。平成19年4月24日、衆議院本会議にて、総理は、 「航空自衛隊のイラク派遣について、国連、その他の人道復興支援のための人員、物資の輸送を行っている」と説明されました。これに間違いございませんか?

 安倍総理:それに間違いはないわけでありまして、今、ご答弁申し上げた通りでございまして、国連や多国籍軍の輸送ニーズを踏まえまして、国連、米軍等の要員や事務機器、医療機器、車両、航空機部品、テント等を移送したわけでございます。

 山本議員:そうですか。 皆さんのお手元の資料で1になります、円グラフをごらんください。航空自衛隊がイラクでの活動を開始した2004年3月3日から2008年12月12日までの、空輸実績の全記録のグラフ化元データは2009年10月、防衛省が開示したもの。

 航空自衛隊がイラクでの活動を開始した2004年3月3日から、最後の空輸となった2008年12月12日までの、空輸実績の全記録をグラフ化しました。

 全体で46,000人、輸送いたしましたと。先ほどの、平成19年の総理の国会答弁だけを聞くと、『輸送したメインは国連の関係者がほとんどなのかな』と勘違いしそうになりますけれども、実際は、国連の関係者はたった6%ほど。

その10倍、約60%以上が、米軍や米軍属だったということなんですけども、これ、何の目的だったんですかね?おうかがいしていいですか?

 中谷防衛相:あの数字の話でございますが、ご指摘の通り、総人員が46,479人、米軍人が約半数の23,727人でございます。この活動につきましては、特措法にもとづいて、人道復興支援活動を政策的に重視をしましたが、基本計画において、派遣部隊の編成規模については、人道復興支援活動を実施するために必要な規模という観点から定めるとともに、派遣部隊は、人道復興支援活動に支障を及ぼさない範囲で、安全確保活動、これを実施することといたしておりました。

 

イラクに派遣された航空自衛隊、こうした方針のもとで活動を実施いたしまして、

 米軍は、類似の安保理決議にもとづいて、治安維持活動のみならず、復興支援活動にも取り組んでいたということで、

この2つの任務の中で活動した、ということでございます。

 

 

 山本議員:

 蓋を開けてみたら、60%がアメリカの軍人だったり軍属だったという結果があるわけですよね。

じゃあ、どうして、国会の答弁において『国連、その他の人道復興支援のための人員、物資の輸送を行っている』という答えをするのかって。

どうして一番多い人たちが、その他という部分に込められるのかって、意味がわからない。

 

 「“等”と一緒だよ」(議場より発言あり)

 

そうですよ。

いちいち法律みてたら“等”と書いて“など”?

 結局そこに全部集約されているんだろって。

国連関係と言いながら、メインは米軍の輸送に使ってたんじゃないかって。

お手元の資料でございますけども、2枚目の表と裏に、『週間運輸実績の一例』、黒塗りの資料、そして裏が、黒塗りが外された開示文書がご覧いただけます。

国連職員を運んでいると言いながら、その中身は実際ほとんどが米軍関係、自衛隊関係の人員だった。

 

人道支援と言いながら、戦闘員を輸送してたんじゃないの、って話だと思うんですけれども、

 「自衛隊が運んだ米軍兵士も、復興支援のための人員だった」と、総理、そういうふうに宣言なされますか?

 一言でお願いします。

 

 

 安倍総理:

これは、イラク特措法に基づく活動として、このクウェートを拠点としたイラク国内の飛行場との間で、人員、物資の移送をしたわけでありまして、

あくまでも、この特措法に基づく活動をしていたわけでございます。

 

 

 山本議員:

なるほど。

そうおっしゃるならば総理は、自衛隊がバグダッドまで輸送した兵士たち、お届けした兵士たちが、

その後何をしたのか、ということの詳細まで把握されている、ということでよろしいですよね?

 

ということは、それらの兵士の所属部隊であるとか、従事した作戦まで知っていたという話になります。

それが把握していたということになりますから。

もう一度おうかがいします。

 把握していたということでよろしいですか? 

 内容は結構です。

 把握していたかしていなかったか。

 

 

 安倍総理:

この法律によって、まさに、これは人道復興支援活動と安全確保支援活動を行う、ということになっているわけでありまして、

そしてまた、自衛隊の部隊は、物品の輸送に際しては、武器の輸送は行わないことにしているわけでございますが、

 今、私は、その詳細について承知しているわけではございません。

   山本議員:

なるほど。

詳細はわからないんですよね、要は。

そういうふうに聞かされている、というお話ですよね?当時も。

そういう話に聞かされていた、ということじゃないんですか?

先に進みましょうか。

総理は、航空自衛隊がバグダッドに…ああ、そうや、これ資料請求したいんですけど資料請求できますかね? 

 総理これ、把握されてて、今は把握していないけれども、昔聞いた話によるとそういうことだ、ということだと思うんですけど、

これ、本当に、平和活動のみに、そういう人たちが旅立って行ったのか、バグダッドに、ということの話の詳細というのはこれ、資料請求できますかね? 

 隠したりしないでしょう? 

 出してくれますか資料、いかかでしょう?あ、すみません、委員長に直接。

   安倍総理:

 輸送した米兵については、イラク国内において復興支援、または治安維持、いずれかの活動に従事していたというふうに認識をしております。

 

 

 山本議員:

へー、なるほどそうですか。じゃ、総理は、航空自衛隊がバグダッドに、米軍兵士らの輸送活動を行った2006年から7月以降、それによってといいますか、市民、米兵の犠牲者数がどのように変化していったかということを、把握されていますか?

 外務省・上村司中東アフリカ局長:お答え申し上げます。

 米軍の犠牲者数に関しましてでございますが、ある一定の期間をくぎって米国が発表しているものではございません。我々が持っております数字は、米国国防省の数字でございますけれども、2003年3月19日から2010年8月31日までのイラクの重要作戦全体の総数でございますが、4,424名の犠牲者が出ているという数字を持っております。

 

 

 山本議員:

フリップお願いします。

こちらグラフ、お手元の資料3です。

 

 

イラクで犠牲になった亡骸、この亡骸の数をカウントしているNGO『イラクボディカウント』が発表しているものをご覧になればわかる通り、

2007年の民間人の犠牲死亡者数、24,000人にも上っている。

で、自衛隊のクウェートへの移送が始まったのは、2006年の7月だと。

この当時は、安倍官房長官時代ですよね。

これ以後の約1年間、開戦直後の空爆が激しかった頃を別にすると、

もっともイラク市民の犠牲が多かった時期であり、米軍兵士の犠牲も一番多かった時期だったそうです。

 

で、総理にお聞きしたいんですけれども、2007年の1年間ですね、まあ2007年の1年間といえば、総理が第一次安倍政権で総理になられたときですよね。

この2007年の1年間で、米軍が爆撃した回数ってご存知ですか? 

これ(事前に質問を)通告していません。

ご存知かご存知でないかだけで結構です、ありがとうございます。

   安倍総理: 爆撃した回数までは今、お答えすることはできません。

   山本議員:

すみません、突然の質問。

1,447回。

2007年の1年間で、1,447回も爆撃された、というのがイラクの現状だ、と。

いわゆる『テロとの戦い』と先進国が始めた戦争によって、子ども、女性、お年寄り、多くの市民が犠牲になった、と。

 イラク戦争に賛成したんですよね、安倍総理は?

してなかったら、多分ここまでこれなかったですもんね総理までね、途中で。

で、アメリカ兵の輸送に関しても、賛成されたわけですよね? 

これ賛成されてなかったら、ここまでこれてないですもんね? 

 

我が国の総理が、イラク戦争の実態をあまり詳しくはご存じないようなんですね。

その一方で、自衛隊の活動を拡大しようとしているって、アラブの人々、世界の人々が聞いたらどう思うんですか。

 

 航空自衛隊のイラクでの空輸活動については、2008年の名古屋高裁で、違憲判決、憲法違反だという判決が確定しています。

このことについてはご存知ですか?

ご存知かご存知ないかだけでお答えください。

   中谷防衛相: 平成20年、  

 山本太郎議員: 総理です!

   中谷防衛相:

 平成20年の4月17日に、名古屋高裁における判決について、違憲の確認、および差し止めを求める訴えは、不適法なものであると却下されました。

また、損害賠償請求は法的根拠がない、として棄却をされておりまして、国側が全面勝訴の判決でございました。

   山本議員:

 総理と、お願いしたんです。

総理にお答えいただきたい。

最高責任者なんでしょ? 

この違憲判決。

 要は、イラクでの空輸はこれ、違憲だ、憲法違反だという判決が出た。

その要旨、中身を見てみると、

 『政府と同じ憲法解釈に立ち、イラク特措法を合憲としても、憲法9条1項に違反する活動を含んでいることが認められる』。 

人道支援といわれるものの実態は、結局、米軍との武力行使一体化であったと。

それがはっきりと、司法によって判断された。

イラク戦争でも、我が国は、多くの民間人を殺すことに加担していた可能性が高いということを、これ、伝えているわけですよね。

 

 輸送した米兵の中では、ひょっとしたら戦場に向かって、人道復興支援だとかいうような話になってたかもしれないですけど、表向きは。

でも、その中身はわかんないってことですもんね? 

  総理は、衆議院での質疑で、 「国際憲章上、違法な武力の行使を行っていれば、それは国際法上認められないことであり、我が国はそのような国を支援することはない」と答弁されました。

  総理、我が国が、ジュネーブ条約や国際人道法や国際人権法に反する行為、つまり、戦争犯罪に協力することなんて有り得ませんよね? 

 一言でお願いしたいです。

 有り得るか、有り得ないか、お願いします。

 

 

 安倍総理:

えーそれは、我が国は、我が国として国連憲章上、違法な武力の行使を行う国に対して、支援や協力を行うことはないわけです。

   山本議員:

ありがとうございます。

 夏休みで、たまたま中学生がテレビを見てて、国会やってたって方もいらっしゃると思うんですね。

 今、私と総理との間でどういうやり取りがあったかと言いますと、

『戦争には最低限ルールがある』んだよってことなんです。

もちろん皆さんご存知だと思います、中学生になれば。

攻撃するのはあくまで戦闘員、軍事拠点であり、一般市民や民間施設は攻撃しちゃ駄目。

 当たり前ですよね?

 これに反するものは戦争違反(犯罪?)とする。

 当然です。アメリカが批准しているジュネーブ条約では、『民間人に対する攻撃、殺人、傷害は禁止、病人の保護、文民病院の攻撃禁止』が定められております。

 


そして今、総理が言われたことは、『ルール違反は許さないよ』と、そういうことですよね。

で、おそらくそういった、そういう違反をするような連中とは一緒にやっていかないから、という強い意思を示してくださったと思うんです。

 今までの委員会での発言でも。

 でもですね、総理。

 一番、一体化…一体化って言ったらおかしいですか? 

一番絆を深めたがっているアメリカ、米軍は、ジュネーブ条約など国際人道法、国際人権法違反の常習犯だそうです。

安倍総理にとっては、お祖父様の時代から深く縁があるアメリカかもしれない。

この法案が成立すれば、より一層その絆も深まるかもしれない。

そのアメリカの軍隊は例に漏れず、イラクでも戦争犯罪の常習犯との呼び声が高いそうです。

 

2004年4月、米軍は、イラクのファルージャという都市を包囲、猛攻撃を行った。

 翌月、国連の健康の権利に関する特別報告官が、ファルージャの攻撃で死亡したのは、90%は一般市民だった。

 約750人が殺されたという情報もある。

 国連は「一刻も早く、人権侵害行為に関して、独立した調査を行うべきである」という声明も出している。

フリップをお願いします。

はい、先ほどお話ししました中学生の皆さんのためにも、出してください。

 2004年6月イラク西部ファルージャ、ジャーナリスト志葉玲氏撮影・提供

 救急車、攻撃されてますよ。

アメリカの攻撃ですよ、これ。

2004年6月、現地入りしたジャーナリスト・志葉玲さんが撮影したもの。

 黒焦げになった救急車。

で、先ほどのお話です。

 国連の方が言うには、医療活動を妨害したのはアメリカ、そして救急車を攻撃したのもアメリカだという話なんです。

あまりにもひどすぎる。

じゃあファルージャ、どんな戦いだったのか。

 

2004年の11月から、米軍の大規模攻撃を受けたんですけれども、この作戦に参加した米兵がこう言っている。

『冬の兵士・良心の告発』というDVDの中で。

 攻略戦の訓練を受けていた全員、みんなキャンプに行きますから、訓練を受けますから、

ある日、軍法(軍の法律)の最高権限を持つ部隊の法務会に招集され、こう言われた、と。

 「武器を持つ人間をみたら殺せ。

 双眼鏡を持つ人も殺せ。

 携帯電話を持つ人は殺せ。

 何も持たず、敵対行為がなかったとしても、走っている人、逃げる人は、何か画策しているとみなし殺せ。

 白旗を掲げ、命令に従ったとしても、罠とみなし殺せ、と指示した。

ファルージャで僕たちは、その交戦規定に従った。

 米兵たちは、ブルドーザーと戦車を使って、家屋を一つ一つ轢き潰し、

 人間は撃ち尽くしたか、犬や猫やニワトリなど動くものは何でも撃った。

 動物もいなくなったから死体も撃った」って。

 これ、一部のおかしな米兵がやったことじゃないですよ。米軍が組織としてやってきたことです。ファルージャだけじゃない、バグダッドでもラマディでも。

 総理、アメリカに、民間人の殺戮、当時やめろって言ったんですか? 

そしてこの先、やめろと言えるんですか? 

 引き上げられるんですか? 

お答え下さい。

 

  安倍総理:

まず、そもそもなぜ、米国、多国籍軍がイラクを攻撃したかといえば、

 大量破壊兵器、当時のサダム・フセイン独裁政権が、これはかつては間違いなく化学兵器を持ち、

そしてそれをイラン・イラク戦争で使用し、多くの人々を殺し、自国民であるクルド族に対してもこれを使用して、相当多くの自国民も殺したという実績があったわけでありまして、

そして、それを既に、化学兵器、大量破壊兵器は無いということを証明する機会を与えたにもかかわらず、それを実施しなかったというわけであります。

 

そこでですね、国連決議において、国連憲章第7章のもとで採択された決議、678、687および1441を含む関連の安保理決議によって、これは正当化されたと、考えているわけでございます。

 

  「化学兵器は関係ない」「878は関係ない」(議場より発言あり)

   山本議員:

ありがとうございます、今、ツッコミが入りました、878は関係ないというお話が入りました。

イラクに査察に入った国連の方々、700回以上ですよ、大量破壊兵器はなかったって話になっている。

でも、無理矢理踏み込んだのは、アメリカとイギリスじゃないですか。

 

で、その片棒を担いだのは日本なんですよ。

その総括がなされずに、自衛隊をまた外に出す?遠くに出す?拡大させる? 

これ、総括必要ですよ。

 総理、総括する必要あるでしょ?あなた自身が。

だって、ずっと、その決定してきた組織の中にいて、良いポジションにいたんですから。

ありがとうございます。

 質問を終わらせていただきます。

 

 

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15:21 2015/07/31


 

 

 

「植草一秀の『知られざる真実』」  20150727 安倍政権がつくる世界でもっとも貧しい国日本  第1201号

安倍晋三内閣の支持率が順調に下がり続けている。各社世論調査で内閣支持率が急落し、不支持率が支持率を上回った。政権危機ラインは支持率30%と言われており、この水準を切るのは時間の問題だろう。日本の主権者は、一刻も早くこの政権を退場させるべきである。

そもそも、この政権の基盤は脆弱である。衆参両院で与党勢力が占有する議席数が多いために、ある種の「錯覚」が生まれているが、主権者国民多数の支持に支えられてきた政権ではない。

 

2014年12月の総選挙で、主権者のなかで自民党に投票した者は、わずか

17.4%に過ぎない(比例代表選挙)。

公明党を含めても24.7%だ。主権者の4分の1にしか支えられていない政権なのだ。

 

それでも衆院議席の68%を占有してしまったのは、小選挙区選挙において、

安倍政権に対峙する勢力が候補者を乱立し、自公勢力を側面支援してしまった

からなのだ。

 

安倍政権の支持率が急落している理由は明白である。国民主権の国であるにもかかわらず、主権者国民の多数が反対している施策を強行実施しようとしているからだ。原発の再稼働憲法違反の戦争法案強行採決TPP参加は、いずれも主権者多数が反対している施策である。

国民主権の国で、主権者国民の多数が反対している施策を強行する政権は、論理的に退場を迫られるはずである。これを「理の当然」と言う。安倍政権は安保法制=戦争法案の強行採決で内閣支持率が急落したことを気にして、国立競技場の建設計画を白紙撤回した。テレビでは、「トップの英断でこのような決断ができる」という主旨の発言を示したコメンテーターが何人もいたが、この手のコメンテーターは100%権力の狗(いぬ)と見て間違いない。白紙に戻したことを絶賛するのでなく、このような計画をいままで引っ張ってきたことが糾弾されるべきが、あたり前だからである。

諸外国のオリンピックメインスタジアムの建設費用が1996年 アトランタ 254億円2000年 シドニー 660億円2004年 アテネ 355億円(改修)

2008年 北京 513億円

2012年 ロンドン 600億円

2016年 リオデジャネイロ 550億円(改修)

であるときに、緑の自然のなかに巨大な鉄とコンクリートの塊を2500億円もかけて建造することの異常さが認識されてこなかった。本ブログ、メルマガでは、諸外国の建設費用を踏まえて700億円以内に抑えることが必要だと主張したが、日本がギリシャ規模の財政状況の悪い国だと主張するなら、アテネの355億円以下に収めるべきだろう。

 

「コンパクトな大会」を提唱するなら、日本の「わびとさび」の芸術観を生かした簡素な造りを目指すべきだ。それなら、300億円で建造することが十分に可能だろう。この国の政治が間違った方向にある根本は、財政の構造にある。「財政の構造」とは、利権につながる財政支出は大盤振る舞いし、国民生活の基礎を支える財政支出は徹底的に切り棄てることにある。

子どもの貧困率が世界最悪レベルである。とりわけ、ひとり親世帯の子供の貧困率は5割を超えている。母子世帯の子どもの生存権が脅かされているのだ。母子心中や母親による子殺しなどの悲惨な現実が広がっている。生活保護の適用を排除しようとする政治の意思が、悲惨な現実を生み出しているのだ。

オリンピックに巨大な国費を投入する前に、すべての国民が安心して生きてゆけるための体制を整えるのが先である。

豊かな社会とは、巨大な建造物を世界にひけらかす社会ではない。社会を構成するすべての構成員に、居場所と、生存の保障と、笑顔が提供されるのが「豊かな社会」の証しである。

いま日本は、世界有数の「貧しい社会」に転落しつつある。こんな「貧しい社会」で巨大な費用をかけてオリンピックを開催する意味はない。

ギリシャの話題が出ると、NHKはいつも日本との比較をする。

 

ギリシャの政府債務はGDP比180%。これに対して、日本の政府債務のGDP比は200%を超えている。日本はギリシャよりも財政事情が深刻な国だと宣伝するのである。その目的は、消費税大増税を推進し、社会保障を切り刻む、ことにある。

ギリシャのようになっていいのか、と脅しをかけて、消費税大増税と社会保障制度の破壊を推進しているのだ。しかし、政府、財務省、NHKが一切報道しない、重大なデータがある。それは、政府資産の規模だ。日本の一般政府(中央政府、地方政府、社会保障基金)の債務残高は2013年末時点で1167.1兆円ある。

(国民経済計算年報)他方、資産残高は2013年末時点で1167.5兆円ある。つまり、1000兆円の政府債務、GDP比200%超の政府債務残高はうそではないが、日本政府はこの債務を上回る資産を保有しているのだ。資産債務を通算して、資産超過である国が債務危機に陥るわけがない。すべての日本国民は騙されているのだ。政府が「完全虚偽の財政危機」を喧伝している理由は、既述したように、

1.巨大庶民増税を強行すること

2.社会保障制度を破壊することを目的とするものだ。これで金を作り、金を浮かしてどうするのか。官僚と利権政治屋と癒着企業の私腹を肥やすのだ。その、もっとも分かりやすい例が国立競技場である。この話のなかにも、利権政治屋の顔が何人も登場する。かれらは、国民の血税で私腹を肥やす連中なのだ。

国民生活の基礎を支えているのが社会保障制度である。何らかの要因で困窮している人を支える公的扶助老後の生活を支える年金と介護支援制度疾病に陥った際の支えとなる公的医療保険子どもの成長と教育を支える制度これらを十分に備えた社会を「豊かな社会」と呼ぶ。

いまの日本は、「豊かな社会」ではなく、「貧しい社会」にまっしぐらである。

「貧しい社会」にまっしぐらに進んでいる理由は、日本の為政者の心が貧しい

からである。

彼らは、「今だけ、金だけ、自分だけ」の心しかもたない。自分の利益、自分の利権だけを追求する。だから、生活保護を切って、国立競技場に2500億円のお金をかけるような施策が表面化してくるのだ。これが、小泉竹中政権が本格稼働させ、安倍政権が引き継いでいる新自由主義経済政策弱肉強食推進政策弱者切り捨て政策なのである。

財務省は財政危機を叫び、財政再建を叫んで、消費税大増税と社会保障制度の破壊には全力を注ぐが、自分たちの天下り利権解消には一切力を注がない。力を注がないどころか、天下り利権のさらなる拡大に突進しているのだ。利権支出を切れば、増税などしなくとも、日本の社会保障制度を大幅に拡充することができる。日本の社会保障制度を大幅に拡充するなら、多くの日本国民は、税および社会保障負担の引き上げを容認するだろう。

国民負担は大きいが、すべての社会の構成員が、安心して、居場所を確保して、笑顔で暮らすことのできる社会が実現する。私たちは、北欧型の福祉社会を目指すべきである。安倍政権は、日本を米国型の弱肉強食社会に移行させようとしている。その一方で、政治屋と官僚の利権構造だけは維持拡大しようとしているのである。

最悪の国である。安倍政権の支持率をさらに順調に下落させて、この政権を退陣させ、まったく正反対の政権を一刻も早く樹立しなければならない。

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7:50 2015/07/29

平成27年8月3日 月曜日




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