« 「植草一秀の『知られざる真実』」 20150814  JSCシロアリビル建設白紙撤回が不可欠だ  第1218号 | メイン | これでは経費倒れだ・税金を何だと思っているのだ・・・12市町村長を含む20人、鹿児島県会離島振興議員連盟(日高会長)に参加する45人中36人の鹿児島県議・56人プラス・鹿児島県庁役人・計100人ではきかない・これでは消費税を30%取っても足りない有様だ?主権者がNPOで行政を親切で・安く・便利な行政になります・・やりましょう?!・・・横綱にノネコ、マングース・「鹿児島県外来種対策検討委・「侵略的」番付で意見交換・植物など735種リストに・ »

2015年8月16日 (日)

こんな学校あったらいいな: 小さな学校の大きな挑戦 単行本– 20131028 ・・・・きのくに子どもの村の教育―体験学習中心の自由学校の20年 単行本 – 2013・7 堀 真一郎 (著)

引用


2015年8月 7日 (金)takita.bangumi,番組表・・・弊社の滝沢市の凄さをご覧ください・・・

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2015/08/takitabangumi-cfac.html


こんな学校あったらいいな: 小さな学校の大きな挑戦 単行本– 20131028

辻 正矩   (著),    守安 あゆみ (著),    中尾 有里 (著),     & 1 その他


世界中のフリースクールから学んで誕生した「箕面こどもの森学園」。この学校では、子どもたちが自分で時間割を決め、自分のペースで考え、調べ、体験して学んでいる。「窓ぎわのトットちゃんが学んだような、小さくても、子ども一人ひとりの学びが大切にされる学校をつくりたい」という夢に市民が集まり、自分たちの手で学校をつくって10年。苦労と歓びの10年が鮮やかに浮き彫りになる。

 著者について 


辻 正矩(つじ・まさのり)大学で建築学を学び、卒業後、建築設計事務所に3年間勤務。その後、大学で建築計画と建築設計を教える。大学生の学習意欲のなさから日本の公教育のあり方に疑問をもつ。フリースクールの存在を知り、日本や海外のフリースクールを多数訪問する。1999年に『大阪に新しい学校を創る会』を立ち上げる。2004年、箕面市にNPO法人立『わくわく子ども学校』が開校、校長になる。2009年に『箕面こどもの森学園』学園長になる。


藤田美保(ふじた・みほ)小学生のとき、『窓ぎわのトットちゃん』を読み、自由な学校に憧れる。大学で教育学を学び、卒業後、公立小学校の教師になるが、学校の体制に疑問をもち退職。憧れていた自由学校への道を模索し始める。大学院で学んでいたときに、『大阪に新しい学校を創る会』に出会う。2004年に『わくわく子ども学校』の常勤スタッフに、2009年に『箕面こどもの森学園』校長になる。


守安あゆみ(もりやす・あゆみ)ニイルの自由教育を学んだ両親のもとで育ち、大学で教員課程を学んだが、学校教育に疑問をもち教師にならず、一般企業へ就職。結婚後はのびのび子育てをめざして、自主保育グループ『もりのこたんけんくらぶ』を立ち上げたり、親業講座を学んだりした。子どもが『わくわく子ども学校』に入学すると同時に自身もスタッフとして参加。子育てグループ『はらっぱ』を立ち上げ、子育て支援活動にも力を入れた。2012年に常勤スタッフになる。


中尾有里(なかお・ゆり)大学3年生の時、就職活動のあり方に疑問を感じ、それまで興味のなかった教育に目を向けはじめる。休学時に「自分が受けてきたのとは違う教育」を求め『箕面こどもの森学園』に出会い、学習サポーターとなる。大学を卒業し、2012年に専任スタッフになり、「アトリエ」と「音楽」を担当。

単行本: 186ページ出版社: 築地書館 (2013/10/28)

言語: 日本語発売日: 2013/10/28


目次

第1章 子どもが学びの主人公(子どもの学ぶ意欲を育てるこどもの森での学び方 ほか)

第2章 子どもの夢を育てる(子どもの世界を広げるこんな学校あったらいいな ほか)

第3章 私たちの学校づくり(なぜ私は学校をつくろうと思ったのか学校づくりの夢が現実になる ほか)

第4章 教育から社会を変える(教育って何?持続可能な未来のための教育 ほか)

自分の子供をこの学校に入れたい!5歳と2歳の娘を持つ父親です。

そうそう、これだよ!これ!というのが正直な感想です。

子どもを持つ方は是非読んでいただきたいなと感じました!

子どもの可能性を最大限引き出してあげることは親の役目だと思います。

この学校の子どもたちは、「生きるって何?」「平和って何?」「なぜ戦争がなくならないの?」などを話し合っているそうです。こういったものは、正解がありません。

でも、こういった答えがないことを考えるということは人生を生きていく中で

とても大切なことだと思います!

そして、小さい頃から自分が感じていることを伝えたり、他人の考えを受け入れたりする場があることはとても幸せなことだと思います。まさにこの本のタイトルのように「こんな学校あったらいいな」と思います。


最後に。この本の著者の方々が「学校をつくる!」という大きな目標を成し遂げた情熱や使命、人としての在り方や生き方を感じずにはいられませんでした。

本当にカッコイイ著者の方々です。

すばらしい一冊

「こんな学校あったらいいな」というタイトルですが、この本は大阪箕面市に実際にあるユニークな小学校が、どのように生まれ、どのように運営されているかについて書かれた本です。ただの理想論ではありません。

はじめに、この学校での子どもたちの様子が描かれます。クラスは、低学年(1〜3年生)と高学年(4〜6年生)の2クラスがあります。はじめから、異年齢の子どもたちが教え合い、学び合うことが想定されているのです。「〇〇ってなに?」と尋ねる子、「あのな、〇〇ってのはな、・・」と得意になったり、優しくなったりしている子。異年齢でクラス構成をするタイプの教育は、落ちこぼれを出しにくいことで定評があるのです。

カリキュラムは、言葉と数についての学習、テーマ学習、子どもたちの発意によるプロジェクト、など、学習指導要領型の学校とはまったく違った発想でできています。子どもたちの自発性と創意をいかに引き出すかに、すべての関係者が全力をあげてできた学校なのです。

読み進めるにつれ、この学校を支える教育哲学が浮かび上がってきます。シュタイナー教育、サドベリー型教育、フレネ教育、イエナ・プラン教育など、じつにさまざまな教育の理論と方法を研究しているのです。その背後には、子どもたちの幸福感、つまり有能感と自尊感情、をもっとも重要なものと考えている人たちが、このような理論と方法を取捨選択していった姿が浮かび上がります。

創設者たちが何を考え、何をしたかも、書かれています。現実の資金問題、制度問題にも触れられています。これだけ深い内容を、よくこれだけ読みやすくてコンパクトな一冊なまとめたものだと、心から感心しました。

「自分の本当にやりたいこと」を最大限に尊重してくれる学校

「自分の本当にやりたいことに、人生の早い時期に出会った人は幸いです。いや、本当は誰でも成人するまでに一度はそれと出会っているのですが、それを忘れてしまっているのです。成長の過程でいろいろなことに出会うので、本当にやりたいものがなんだかわからなくなります。」(p.86)

「自分の本当にやりたいこと」を最大限に尊重してくれる学校。本書を一読して、タイトルにある「こんな学校」について考えたとき、私はそういう風に思いました。

「自分の本当にやりたいこと」に「出会え」るように、「出会え」たらそれを「忘れてし」まわないように、さらには「なんだかわからなくな」ってしまわないように、この学校では様々な実践が行われており、それらが惜しみなく紹介されています。そこにはもちろん、「自分の本当にやりたいこと」を持つ、自分以外の他者を尊重する智慧も、たくさん詰まっているように思いました。

そして何より、子どもたちの「本当にやりたいこと」を最大限に尊重にする理由は、やはりそれが、先生方自身の「本当にやりたいこと」だからなのだなぁ、と強く感じさせてくれた第3章、大変読みごたえがありました。


オルタナティブ・スクールの教育実践に関心がある方だけでなく、「自分の本当にやりたいこと」について今一度考え直してみたい方にも、たくさんの示唆をくれる本だと思います。私自身、たくさんヒントをもらった気がします。今年この本とこの学校に出会えたことに感謝したいと思います。

6:14 2015/08/16

 


きのくに子どもの村の教育―体験学習中心の自由学校の20年 単行本  – 2013・7 堀 真一郎 (著)

堀/真一郎

1943年(昭和18年)福井県勝山市に生まれる。66年、京都大学教育学部卒業、69年、同大学大学院博士課程を中退して大阪市立大学助手。90年、同教授(教育学)。大阪市立大学学術博士。ニイル研究会および新しい学校をつくる会の代表をつとめ、92年4月、和歌山県橋本市に学校法人きのくに子どもの村学園を設立。94年に大阪市立大学を退職して、同学園の学園長に専念し現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

単行本: 253ページ出版社: 黎明書房 (2013/07)発売日: 2013/07

目次


1 子どもの村の「今」(授業風景1 ジャンボすべり台をつくる(プロジェクト)

授業風景2 子どもの村のババぬき(基礎学習)

授業風景3 文法用語はご法度(英語)

子どもも校長も同じ一票―自由学校はミーティングの多い学校もっと遠く、もっと欲張って―手づくりの修学旅行一人ひとりがみんなと自由に―子どもの村の子どもたち

教師も自由だ―子どもの村の大人たち)

2 子どもの村のDNA(「為すことによって学ぶ」―ジョン・デューイと「活動的な仕事」

まず子どもを幸福にしよう―A.S.ニイルと「世界でいちばん自由な学校」

頑固一徹の自由教育家―ジョン・エッケンヘッドと「共に生きる学校」

自由な子ども―感情と知性と人間関係とプロジェクトが中心―ホンモノの仕事が子どもを育てる)

3 子どもの村の二〇年(長い道のり―開校までの七年半初心を忘れない―小さな妥協がやがて命とり二〇年ひと昔―波紋は広がったかあわてず、あせらず、あきらめず―学校づくりを始める人へ)


特に現職の先生方にお勧めします。

「宿題」なし「通知票」なし「校長先生を○●さんと呼ぶ」……。はっきり言って「目からウロコ」です。元公立中学の教員ですが、強く興味を抱きました。現実の「自分の職場」では「無理」なことは多いけれど……。ある意味「教育の原点」を語る書です。

自分が買ったときは、「アマゾン」では売り切れ、中古が6000円近く……。迷っていたら「黎明書房」とタイアップしている「7ネット」で定価で売ってました。先日、きのくに子ども村学園を見学してきました。実践の中に身を置くことで体験する創造に共感します。

20年の積みかせねがとても参考になりました。これをバイブルに地元にも造ります。

6:20 2015/08/16



コメント

コメントを投稿

アクセスランキング