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2014年7月

2014年7月31日 (木)

フェンスの接続や柱の設置、フェンスを自立にできるスタンドなど、設置場所に合わせた金具を豊富にラインナップ!プレーンシェードは、インテリア雑誌によく見かける話題の商品です。

引用


http://lightingmeister.takasho.jp/

 

フェンス

道路からの目隠しに最適

木のぬくもりが、お庭にあたたかみを与える木製のフェンス。
フェンスとしてはもちろん、間仕切りや植物のトレリス、目隠しなどにも。

フェンスを立てる際に必要な柱を多数ご用意しています。
ウッドフェンスやワイヤーフェンスの取付けにご使用ください。

フェンスの接続や柱の設置、フェンスを自立にできるスタンドなど、設置場所に合わせた金具を豊富にラインナップ!

天然木のような風合いの樹脂フェンス。
丈夫で変色しにくく、腐らずささくれない、優れもの!
リフォームにも最適です。

樹脂製の柱。
同シリーズのフェンスと合わせてご使用ください。

プラスチックフェンス用の自立スタンド、地面やベランダへの設置が簡単にできるパーツが豊富です!

簡易フェンスなど用途に合わせて、簡単に組み立てることができます!
EGパーツ&EGポールと合わせて、ご使用ください。

EGトレリス&EGラティスの専用パーツ&ポールです。

つる性の植物を這わせて、トレリスのように使えるワイヤーフェンス。
植物で緑のフェンスがつくれます。
木製の柱と合わせてご使用ください。

ワイヤーフェンスを柱に取付ける際に便利な金具です。

http://gardening-life.com/fence

平成26年7月31日

HOME > よくある質問

クールシェードに関するご質問

 

シェードについて

オーニング・すだれサッシ取付金具は、厚さ何ミリまで取付可能ですか?

風で飛ばないようにするにはどうしたらよいですか?

シェードの縦横を変えて使用することはできますか?

ジェルフックがくっついてケースから取り出せません。

ジェルフックをセラミックにつけることができますか?

マグネットフックがすぐ取れてしまうのですが?

オーニング取付ジェルフックをきれいに剥がすには?

ハトメの材質と内径を教えてください。

接着金具は一般住宅のサイディングにも使えますか?

3年間保証とはどんな保証内容ですか?

遮光率やUVカット率とは何ですか?

ハトメの数を知りたいです。

http://coolshade.jp/faq

14:05 2014/07/31

http://gardening-life.com/

14:09 2014/07/31

  

プレーンシェードとは

プレーンシェードは、インテリア雑誌によく見かける話題の商品です。

 

生地を下ろした状態では一般のカーテンと同じですが、サイドにあるコードを操作することで、シェードを上下に昇降させることができます。カーテンより生地の分量が少なく、お部屋をすっきりと広く見せる効果があります。窓をおしゃれに演出するので、カーテンに替わる今流行のアイテムです。

 

カーテンより生地の分量が少なく、お部屋をすっきりと見せてくれます。遮光1級と遮光2級の商品を用意しています。

また防炎機能付きもあり、お部屋に合わせ、シンプルな無地や個性的なプリント柄など豊富な種類から選べます。

 

プレーンシェードカーテン (プレーンシェードを完全に下ろしたところ)

 

プレーンシェードカーテン (プレーンシェードを上げているところ)

 

プレーンシェードカーテン (プレーンシェードを完全に上げたところ)

シェードの測り方

お客様の窓にぴったりのシェードを作るために、注文の際にシェードの取り付け方を選択し、サイズを測ってください。
シェードの場合、オーダー商品となりますので正確なサイズを測定してくださいね。
こちらでは簡単にサイズが測れるように順を追って説明しています。

シェードの取り付けイメージ

天井付け

正面付け

カーテンボックスの天井付け

    

    

    

窓枠の内側に取り付けます。
  幅も丈も窓枠の内寸より若干小さくなります。

窓枠を隠すように取り付けます。
  シェードの丈は窓枠を越えてお好みの長さまで降ろせます。

カーテンボックスの内側の天井面に取り付けます。
  幅も丈も窓わくより大きく、お好みの長さまで降ろせます。

天井付け

仕上り幅=窓枠の内寸幅―1㎝
仕上り丈=窓枠の内寸高さ―1㎝


窓枠の内寸から、それぞれ1㎝引いてください。

正面付け

仕上り幅=窓枠の外寸幅+1~10cm
仕上り丈=窓枠の外寸高さ+1~10cm


窓枠の外側を測り、お好みに応じてそれぞれ1~10cmをプラスしてください。

カーテンボックスの天井付け

仕上り幅= カーテンボックスの内寸幅―1㎝
仕上り丈=カーテンボックスの深さ+窓枠の外寸高さ+1㎝~


幅はカーテンボックスの内側の幅から1㎝引きます。
丈はカーテンボックスを含めた全体の丈に1cm以上お好みに応じてプラスします。

http://www.shade-curtainya.com/size.html

7/31/2014

カーテンとの違い

 

プレーンシェードは、カーテンとは異なります。本サイトで販売しているプレーンシェードは、下図のようなレールがあらかじめ付属しております。

 

バルーンシェードカーテン(レールを壁に取り付けたところ)壁に直接取り付ける際は、ネジを差し込むため下地が必要です。

 壁の下地をご確認下さい。

 

バルーンシェードカーテン(レールにシェードを取り付けているところ)

 

プレーンシェード生地の機能・柄などにより料金が異なりますので、下記をご参照ください。(サイズは、縦250cm、幅290cmまで、大きなサイズも対応可能です。)

ご注文時のご注意点について(丈と幅について)

 

ご注文時に、丈と幅の記載を間違いやすいので、以下をご参考くださいませ。

13:56 2014/07/31

 

 

たくさんのお客様の声をいただいております。ありがとうございます。

 

値段の割に、しっかりした造りでびっくりしました昼間、外から見ても全然見えませんでした。迅速な対応ありがとうございました。レビューや商品の説明が多く、購入する際にとても参考になりました。

また、メールなどの連絡も丁寧で安心して買い物ができ 感謝しております。また利用させて頂きたいと思います☆ 

もっと商品があるといいですね。いいお店だと思います。 

リピ購入です。商品に何の問題もなく満足しています。 

迅速・丁寧なご対応に、

大変満足しております!! 

特注のような カーテンでしたので 何回か電話して 色々 相談しましたが 親切に教えてくださり 気持ちよく お買いものができました。良かったので また 利用したいと思っています。 

発送されてきた製品に付属している金具が数量不足でしたが、メールで連絡したところ、すぐに返信が届き、又部品も特急で送っていただけました。対応は非常に丁寧で良心的に感じ、部品の数量不足の件は有りましたが、又購入先に選んでも良いなと感じました。 

配送時間を指定しましたが最短で送っていただきました。 

TELの対応もよく品物が

届くのが楽しみです。 

商品について何回か質問しましたが迅速かつ丁寧に答えて下さいました。大変満足しています。残りの部屋のカーテンも注文するつもりです。 

丁寧な応対と梱包に感謝です。

また利用したいと思います。 

リーズナブルなのに、高級感があり品も良くとても

綺麗です。ありがとうございました。 

全体的に満足のいく対応でした。商品以外におまけも付けて頂き、うれしく思います。 

メールでの問い合わせにも、すぐ対応していただきありがとうございました。いいお品が、お手頃価格で手に入って良かったです。とてもまた利用したいと思います。 

この価格でこのお品はないです!

 本当に購入してよかったです。

 対応も早くありがとうございました。 

入金の確認と品物の発送も早いし、店長もやさしいそうです。 

素早い対応で注文して1週間もしないうちに届きました。仕上がりも満足です。ありがとうございました! 

こちらから見本のカーテンを送ったら翌日朝すぐに連絡が入り迅速に対応していただけそうとうれしく感じました。 

対応が迅速でよかったです。サービスがいい!! 

生地の感じを知りたいとメールしたところ、すぐにサンプルを送ってくださいました。

おかげで仕上がりも満足な結果になりました♪ 

レースカーテンで、朝夕気持よい癒しの世界を満喫しています。 

すべて満足です。びっくりするくらい早く届きました。 

 

 

 

※通販カーテン屋本店、楽天店、通販シェードカーテン屋にお届けいただいたお客様の声の一部抜粋となります。

ショッピングカート内をご確認いただけます。

 

ショッピングカート

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13:56 2014/07/31


2014年7月28日 (月)

お茶の本・・岡山県知事・伊原木隆太・「生き活き岡山」を目指して・・ワークバランス

引用


お茶の本・・岡山県知事・伊原木隆太・「生き活き岡山」を目指して・・

夏が旬の白桃、マスカット、ピオーネの生産者量日本一を誇るフルーツ王国、岡山県。そんなもぎたての果実のような新鮮さを売りに「晴れの国おかやま」を率いているのが、伊原木隆太岡山県知事です。中四国地方に百貨店を展開し、数多くのオリンピック選手を輩出した名門の女子陸上部で有名な天満屋の元社長で、岡山県初の民間出身知事として注目を浴びる、異色の知事です。その華々しい経歴と若さを武器に、民間経営者としての豊富なキャリアをいかに県政に生かすことができるか、その手腕に期待が寄せられています。

・中学二年生のときには既に明確な人生設計・・

・・地元の名門百貨店、天満屋の社長から地元の行政の首長へと転身されたわけですが、いずれは政治の世界へという思いは、お若い頃からあったのでしょうか?・・

伊勢原・・それはなかったですね。それよりも、中学生の時から、もう家業は継がないと決めていたんです。とにかく継ぎたくなかったんですよ。一生、親の七光りとか言われるのは本当に肩身が狭いので、資産家になれなくていいから、とにかく自由にさせて欲しいと思っていました。

では、そうしたら自分の力で自由にやれるだろうと思って、いろいろ考えました。中学二年生の時の計画では、大学は多分、日本の大学だろうけど、大学院はアメリカのビジネススクールを出て、そのままアメリカに住んでしまおうと考えていたんです。その計画を着々と実行に移すことができて、スタンフォード・ビジネススクールを卒業したまではよかったのですが、それから急な予定変更で日本に戻り、再建のために家業を継ぐことになりまして、それが第一の大きな軌道修正だったわけです。

そもそも実家に戻るという人生設計はしておりませんでしたので、自分の行く末については思案はしておりましたが、選挙については全く頭にありませんでした。

・・政治の工夫の足りなさに以前から憤りを・・

・・政治への関心そのものは、いかがだったのですか?・・

伊原木・関心というより、政治に対する憤りは感じていました。ビジネススクールでは、私は組織を回して一定の資源制約の中でベストの成果を出すことについて習い、実際の経営の現場でそれを意識して実践しておりましたので、与えられた資源を最大限に生かすという点で、日本の場合、行政や政治の世界ではまだ工夫が足りないのではないかと、以前から正直、憤っておりました。

ですから、何か、そういう方面のお手伝いをしたいという願望はありました。私とすれば、自分自身はポジションはいらないから、この経験、能力を活かしたいと思って、できるだけ政治家がいそうな勉強会に参加をしていたんです。日本のため、地元のため、応援したいと思った人に私のノウハウを無償で提供したいと考えていたのですが、そう考える人はほかにも意外とたくさんいるんですね。

106・

しかし、何人かの人たちから、「それって、自分の身を安全なところに置いといてギャアギャア言っているだけで一番気楽なんだよ。矢面に立ってそういうところに行く人が少ないから問題なんだよ」と言われて、それはそだなと思い直してみたり、そうした政治家を志す細かいきっかけは、他にもいっぱいありました。

大きなきっかけの一つは、母親を心配させてはいけないので、あまり大胆な転職はしづらいと思っていたのですが、その母親が他界をしたことですね。もう一つは、仲の良かった友達が役所を辞めて自分で作った会社を上場させたのに、その会社を辞めた後で無謀な選挙に打って出て、広島県知事選挙に当選したこと。今の湯崎知事です。

確かに私はどちらかというえば安全に積み上げていくタイプなのですが、そんなことを言っていては、人生あまり大したことはできないぞということで決断し、仲のいい人ほどびっくりする突然の立候補となりました。

・・地元への恩返しのために知事選への出馬を決意・・

・・きっかけはいろいろあったということですが、最終的に出馬を決断するに至った、背中をポンと押されたような一番大きなきっかけは何だったんですか?・・

伊原木・一番は知事選のタイミングでした。

政治家に興味がなかった一つの理由は、日本の国会議員は何度も当選を重ねないと重要な意思決定には関われないということです。

それに対し、地方ほ首長であれば、直接選挙によって権限が与えられる立場ですので、一回選挙で勝ったら、就任したその日から権限が与えられ、自らの組織を回し、自分の行動に責任を持つという点で、私の思っていることにすごくマッチしていると思いました。

国ことも心配だったのですが、地元への恩返しということで言えば、地元の首長選挙が近づいていたこともあって、首長選挙の方に気持ちが傾いていました。県では仕事をさせてもらって工夫ができれば、より汎用性が高いというか、他の都道府県に対しても応用してもらえる、さらには国に対しても何か提示できるのではないかと思ったからです。

107・それに石井前知事の四期目が終わるというタイミングは、オープン・レースになる可能性が充分あると考え、図々しくも手を挙げた次第です。

・・とても心強い人たちと一緒に仕事ができる・・

・・初めての挑戦で見事に当選させれ、今、二年目を迎えていらっしゃるわけですが、民と官との違いを何か感じていらっしゃいますか?・・

伊原木・強く感じています私自身、民間の経営者でいたときは、政治の世界、役所の世界もう改善すべき点が本当に山のようにあって、もし選挙さえくぐることができれば、自分はどれだけみなさんのために税金を有効に使えるかと思っていたのですが、実際には、思っていたほど簡単にはいかないとうことおを痛感しています。

そもそもの仕組みが違うということと、そのゴールが一つではないというところの難しさはわかっていたつもりですが、想像以上に難しいですね。

一例を挙げれば、私は県庁組織をもう少し上手く働かせることでとりあえず成果が出るし、外の人たちにも働きかけてと思っていたのですが、県庁というのは、外で見ているよりも、非常にしっかり回っていることに気づかされました。

私の目から見れば県庁組織にも本当に問題はいっぱいあります。

その意味では確かに県庁はベストではないのですが、ベストでない理由がそれぞれあって、なかなか急には動かせません。ですから逆に、今の職員、特に幹部職員の人は、与えられたきつい制約の中で非常に頑張っていることが分かってきました。そういうことから言えば、とても心強い人たちと一緒に仕事ができるということです。

・・いい仕事を何年するかが人生最大ミッション・・

・・ご自身の民間でのキャリアを県政の運営に生かそうというときに、特に心がけておられるポイントとはなんでしょうか?・・

伊勢原・これは当たり前のことなのですが、何のためにその仕事をしているのか、何がしたいのかというところを、もう常にくどいくらい確認するということです。

例えば、所得を増やすというのは、かなり上位の目標になると思うんです。所得、税収が増えると、いろいろなことができますし、そこに持っていく手段として企業誘致をしようとか、産業振興をしようとかになって、それで誘致するなら用地がいるとか、何か助成をしたほうがいいとか、PRをしたほうがいいとか、少しずつブレイクダウン(細分化)をしていたり、具体的なことになったり、準備になったりして、すごく長いチェーンができてくるわけです。

そのチェーンがあまりにも長く、大きく広がってくると、成果が出るまでに五年や十年、すぐにかかるということで、それぞれ細分化された仕事を担っている人たちは自分のところと前後との関係はもちろん、そもそも何の目的でこの仕事をやっているのかという大元のところをついつい見失いがちになってしまうんです。

これが民間企業であれば、そういう問題点が露わになれば、もう覿面に業績に響いてきますので、おいおい、これはおかしいぞということになるわけですけれど、それが役所ではちょっと気が付きにくいところはありますね。

ともかく、役所としては住民の幸せを第一に、今限られた税収、財源で将来に向けて何をしていくか、その目標を達成するために、どれくらいいい仕事をしていくか、それもその場でしのぎではなく、二十年後、三十年後に振り返った時に「あぁ、あの時に必要な手を打ってくれて助かったな」というようにいぅってもらえるような、長期的な考え方で仕事をしていかなければなりません。

今の私にとって、いい仕事を何年するかが人生の最大のミッションですので、二十年後に評価されるような、さらにできれば、私は五十年前の三木元岡山県知事を目標にしているものでうから、五十年後に私の孫は自慢してくれるような仕事をしたいのです。

・・前向きのパワーを取り戻すことが経済活性化のカギ・・

・・知事選に出馬されるにあたって、大きなマニフェストの柱が二つありました。一つが産業振興、もう一つが教育再生です。まずは産業振興についてのお話から・・・。

伊原木・日本の高度成長期の時に、頑張ったら成果があるということを日本人全員が実感できた、あの前向きのパワーが、いろいろな面でいい影響があったのだと思います。当時、日本全体に前向きな活気が満ちていたように、いかに前向きのパワーを県民の皆さんに取り戻してもらうかということがすごく大事で、それがやはり地元の経済を大きくしていく原動力になると思っています。

経済を大きくするにあたっては、挑戦する雰囲気、意気込みをまず取り戻さなければいけないんです。

皆でぶら下がる楽な方へ回ろうとか、どうやったら自分は最小の努力で楽ができて旨い汁が吸えるかということを考えるのではなくて、いかに努力して夢を見るかという人が集まる場所に岡山県をしたいんです。

それで、もし経済が大きくなって、所得が増えて、税収が増えると、いろいろなところに恩恵が及びます。ですから我々はとにかく経済を大きくして言って、今の厳しい財政を真っ当な形に戻していく責任があると思います。

その過程が、私は色々な意味で県民の精神性にいい影響を与えると思っています。

・・とくかく自分のことは自分でする!・・

・・もう一つの教育再生についてお考えをお聞かせください・・

伊原木・私事ながら、私の父は大学在学中に社長になりました。何故かというと、会社の社長として、また岡山商工会議所の会頭として頑張っていた祖父が五十一歳の若さで急死したからなんです。

祖父は空襲でぺしゃんこになった岡山の街の復興と、地元の経済の立て直しに相当頑張りました。戦後の日本は、こうした人々の熱い思いがあってこそ復興できたのだと思います。

それからすれば、一部の国のように、自分たちはほとんど仕事をしないで、外国から単純労働をする人を雇い、技術を持っている人に全部、仕事を丸投げし、自分たちはおいしいところだけを吸っているようなことでは、何かあった時に、その人たちで国を立て直すことは、能力の面でも、意欲の面でも、到底無理だと思います。

このように、もし何らかの形で日本人、特に若い人達が意欲を失ってしまうことがあるとしたら、私がそれが一番心配なんです。

だからこそ、私としては、若者の教育に関して、ビシッと筋を通しておきたいんです。

とにかく自分のことは自分でする。他人に文句を言う前に、まず自分で努力をする。このような、以前であれば当たり前であった精神を取り戻すことが大切なんです。自分の生まれ持った能力、才能に応じて継続した努力をして、自ら政権を立てる。そして、周りの人を助け上げる。そういうしっかりした社会人を育てることができる地域でありたいんです。

・・柔軟な発想による新PR体制スタート!・・

・・さて、岡山県のホームページを見て驚いたのですが、ミュージカル仕立てによる知事のメッセージムービーが流れたり、その中で知事自らサックスを吹かれたりと、とても斬新なPRをされているんですね・・

109・平成26年8月2日 土曜日

伊原木・去年末くらいから、新しいPR体制をスタートさせたんです。企画のスタッフの発想が柔軟なものですから、この案がどんと出てきた時には、私もびっくりしました。てっきりタレントを使うものだと思っていましたから、予想外のオファーに「えっ、私ですか?」って感じでしたね。

私としてもこの提案に対して、こうした方が無難だなと思うところは二、三あったのですが、いじりすぎると、本当につまらなくなってしまいますので、通しました。

以前、コンサルティング会社に勤めていた時に聞いた話ですが、日本の大手の自動車会社で、デザインがつまらない時代が二〇年ほど前にあったそうです。その時も、面白いデザインは上がっていたのですが、途中のチェック段階、特に役員会で、ああだこうだと言っているうちに、すごくつまらないデザインになっていたというです。本当に任せるのだったら、できるだけそのまま使うくらいの思い切りがいることです。

・・・サックスはお若い頃から?・・・

伊原木・四〇歳になって始めたんです。クリントン大統領が選挙運動中に、サックスを演奏して話題を呼びましたが、あの映像を見て格好いいと思っていました。やってみると楽しいですね。

・・・七件で「瀬戸内ブランド推進連盟」設立・・・

・・・そう言えば、この春、山口県に四一歳という若さの村岡新知事が誕生しました。お隣の湯崎知事も含め、これで山陽道が若い四〇代知事トリオのそろい踏みということになったわけですが、これで去年の春に設立された「瀬戸内ブランド推進連合」にも、さらにはずみがつくのではないでしょうか?・・・

伊原木・そですね。これは最初に湯崎知事が思いついた案で、さすがだと思いました。この瀬戸内ブランド推進連合は、瀬戸内を共有する七県が、瀬戸内ブランドの確立に向けて広域連携を図るための組織なんです。

例えば、後楽園のように、岡山県内で完結しているものは岡山県単独でやればいいのですが、瀬戸内海は素晴いい資源であるにも関わらず、多くの府県にまたがっています。

この場合、どうしても投資が過小になってしまうんです。これは経済学でよく見受けられる例です。それというのも、投資をする主体は、岡山県だったり、広島県だったりするわけですが、そこから恩恵を受けるのは、周りの県全部になるので、皆がフリーライド(只乗り)したいということになってしまうんです。自分にはお金を払わないのだけど、周りの人がいっぱい宣伝してくれたから、こっちのお客も増えてうれしいという図式です。

そうではなくて、瀬戸内海は公共財に近いものだから、皆で一斉に共同投資をして、皆でその恩恵を受けるというやり方がすごく大事ということです。これまでそういう枠組みはなかったけれども、ぜひ皆さん将来は強制力に近い形で共に持ち寄ってお金を出し、活性化を図っていこうという趣旨です。

同じスタンフォード・ビジネススクールで習ったことを湯崎知事は行政に早速、応用しているんだと思って、私もすぐに賛同して、このブランド化が上手く推進できるように一緒に頑張っていこうと思っています。

(了)平成26年8月5日



ラクに勝ち続ける働き方 [単行本(ソフトカバー)] 

小室 淑恵   (著)

 内容紹介人生が変わる!

小室式メソッドを大公開!

 

「ラクに」⇒時間あたりの生産性が高い

「勝ち」⇒誰とでも「WIN-WINの関係」

「続ける」⇒10年後、20年後も持続可能

 

残業が少ない人ほど、仕事で結果を出せるのはなぜか?

それは、「ラクに勝ち続ける働き方」をしているからです。

 

その「ラクに勝ち続ける働き方」を体系化し、小室式メソッドとして紹介したのが本書。

 

「発想転換」から、時間あたりのアウトプットを高める「効率化スキル」、「体調とメンタル」のコントロール術など、 「ラクに勝ち続ける働き方」の方法を具体的に紹介しています。

主な項目は…

○30代はキャリアと人生の転機

○「ワーク・ライフシナジー」はやみつきになる!

○周囲からの反応にヒントがある

○身近なところから課題を見つける『憤りリスト』

○プレゼンテーションは人を『動かすスキル』

○時間配分は『スパイラル法』が効果的!

○情報収集力のあるなしで、結果に大きな差がつく!

○創造力には『インプット先行術』

○いつも謙虚な気持ちで『全方位アンテナ化』

○いざというときに効く『社外ネットワーク』

○身近なところから広げていく『波紋人脈術』

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

 

ラクに→時間あたりの生産性が高い、勝ち→誰とでも「WIN‐WINの関係」、続ける→10年後、20年後も持続可能。残業が少ない人ほど、仕事で結果を出せるのはなぜか?人生が変わる!一生モノの小室式メソッドを大公開。

 

 

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登録情報

 

単行本(ソフトカバー): 220ページ

出版社: 幻冬舎 (2011/2/24)

ISBN-10: 4344019547

ISBN-13: 978-4344019546

発売日: 2011/2/24

 

目次

 

 

序章 これからの自分のために働き方を変えよう!

第1章 「ラクに勝つ」ために「発想転換」から始めよう

第2章 時間あたりのアウトプットを高める「効率化スキル」

第3章 10年後も余裕で走り続ける「体調とメンタル」のコントロール術

第4章 「家庭マネジメント力」で仕事と人生をよりハッピーに

第5章 「ラクに勝ち続ける働き方」についてのQ&A

 

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  働き方=生き方についてのノウハウが盛りだくさん

著者が学生時代の「日本をワーク・ライフバランスが当たり前の国にしたい」という目標を、資生堂時代からひとつずつ形にして、最終的に会社を立ち上げ成功を成し遂げるなかで、得てきた働き方=生き方のノウハウが盛りだくさんです。

 

明日からもはじめたくなるような身近な取り組みも多く、一気に読めます。

 

特に、

 制約はチャンスになる・・同時並行の方が効率はアップ。制約は脳を活性化

 『とりあえず8割ルール』『仮締め切り法』

 スピードで価格を変える『段階納期法』で、早めに依頼してもらえる。

 『早朝スタート主義』『やります宣言』

 プレゼン力のアップは、『ヒアリング上手』から。段取りがとにかく大事

など、共感できる内容ばかりでした。...

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投稿日: 2011/5/7 投稿者: Southeast Dragon

 

その他の星5つ, 星4つのレビューを見る 対 

 

 

 

20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 

5つ星のうち 1.0  論理性に欠ける自慢話レベル

私は企業の人事部で仕事をしています。

今後の日本国内では労働人口が減少し、女性社員の活用が企業にとって課題となっています。

そこで、ワークライフバランスの視点は重要になると考え、この本を購入しました。

残念ながら期待していた内容ではありませんでした。

 

内容は育児をして仕事をしている女性の成功体験談。

私はこうやって上手くいきました、皆さんも私のようにやってみるといいですよ、

の連発で、それが鼻につきます。

成功した理由ももっと論理的に記述すればいいのに、単なる自慢話のレベルです。

 

 

投稿日: 2012/1/17 投稿者: しろねこ

 

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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 

5つ星のうち 4.0  働き方=生き方についてのノウハウが盛りだくさん, 2011/5/7

 

 

 

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Southeast Dragon - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

著者が学生時代の「日本をワーク・ライフバランスが当たり前の国にしたい」という目標を、資生堂時代からひとつずつ形にして、最終的に会社を立ち上げ成功を成し遂げるなかで、得てきた働き方=生き方のノウハウが盛りだくさんです。

 

明日からもはじめたくなるような身近な取り組みも多く、一気に読めます。

 

特に、

 制約はチャンスになる・・同時並行の方が効率はアップ。制約は脳を活性化

 『とりあえず8割ルール』『仮締め切り法』

 スピードで価格を変える『段階納期法』で、早めに依頼してもらえる。

 『早朝スタート主義』『やります宣言』

 プレゼン力のアップは、『ヒアリング上手』から。段取りがとにかく大事

など、共感できる内容ばかりでした。

 

自分のスタイルをこれから確立していこうという方にお勧めです。

 

 

 

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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 

5つ星のうち 1.0  論理性に欠ける自慢話レベル, 2012/1/17

 

 

 

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しろねこ - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

私は企業の人事部で仕事をしています。

今後の日本国内では労働人口が減少し、女性社員の活用が企業にとって課題となっています。

そこで、ワークライフバランスの視点は重要になると考え、この本を購入しました。

残念ながら期待していた内容ではありませんでした。

 

内容は育児をして仕事をしている女性の成功体験談。

私はこうやって上手くいきました、皆さんも私のようにやってみるといいですよ、

の連発で、それが鼻につきます。

成功した理由ももっと論理的に記述すればいいのに、単なる自慢話のレベルです。

 

 

 

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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 

5つ星のうち 4.0  生産性をアップさせる秘訣, 2011/2/28

 

 

 

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大阪の営業研修会社社長 "竹内慎也" (大阪市北区) - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

生産性がどうも最近悪いと感じていたため

読んでみました。

会社員時代は出来ていたことも

独立してから出来なくなっている事に気づきました。

今後ビジネスを継続していくうえで、

全てが仕事の時間というのは

考えられないし、他の使い方を考えなければいけないし

結果を出すために力を入れる事も

変わってきている点に納得しました。

 

 

 

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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 

5つ星のうち 5.0  仕事も生活も前向きにがんばろうと思える本でした。, 2011/2/27

 

 

 

By

 

古織田奈葉 - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

一気に読みきりました。実践したいことがたくさんで、読後感はワクワクした気分でした。

 

★共感した点

・夫婦関係のお話など、深いなあと思いました。家庭にしろ仕事にしろ、言いたいことをストレートに言うのではなく、うまく伝えることが大切だということなど。私自身夫に変わってほしいことなどあるとき、正面きって伝えて失敗してあきらめてしまったことなどもありますが、地道にさりげなく、手を変え品を変え、伝えたところ、ふと気がつけばやってくれるようになったことがあります。料理と車の運転です。まだこうしてほしいっていうところもありますが、コツコツとあきらめずにやることが大切なんだなあと、読んでいて思いました。

 

・「どれ特どれ次第」のマトリックス、はじめて見ましたが、なるほどと思いました。

 

長時間労働防止の制度化について知人と話していて、「制度を守らなければいけないとなると、仕事がまわらなくなって自分で自分の首をしめることになる」といわれたことがあります。私は「そういう働き方自体が問題なのでは?」と言いましたが、「そうはいっても現実、やることが多すぎるので長時間やるしかない」という答えが返ってきました。そのときは、本当に業務が多すぎるなら、仕方ないのかと思ってしまったのですが、小室さんの本を読んで、もしかしたら仕事の内容の認識が間違っていて、裁量がきかなく非定型、つまり自分にしかできない仕事と思い込んでいるケースが少なくないのではないかと思いました。

 

★実践しようと思ったこと

・同時にいろいろやろうと思いました。前から興味があったボランティアに参加してみようと思っています。学習支援が必要だけど塾にいけない小中学生に、学生ボランティアが勉強を教えることをコーディネートする仕事です。とりあえずこの場を借りて「やります宣言」です。

・ヒアリングをしてプレゼンに生かそうと思いました。

・近い人への貢献をもっと意識しようと思いました。実は私も社長直メールをして怒られた経験ありです(笑)

 

★そのほか思ったこと

・「どれ特どれ次第」の縦軸、横軸の呼び方ですが、少し直感的に覚えにくいような感じも受けました。例えばですが、たてがイレギュラー・レギュラー、横が制約多・少なんていかがでしょう?うーん、ちょっと意味がずれちゃいますかね。

 

著者小室さんは、本当にお忙しいのに、連続で本を出されて、すごいと思います。

これもライフを充実させて常にアイディアを集めていらっしゃる成果ですね。

 

 

 

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5つ星のうち 5.0  働き方を見直したい方に, 2011/4/24

 

 

 

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沓子 - レビューをすべて見る

(VINEメンバー)   

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

本書では、著者が日本に広めようと力を注がれている「ワーク・ライフバランス」について、分かりやすく述べられています。本書は「ワーク」と「ライフ」を相乗効果をもたせて、人生を充実させるという基本的な考え方が元になっています。そして、1.働き方の「発想転換」、2.生産性重視の「効率化スキル」や3.「体調とメンタル」のコントロールという3つの条件をクリアできれば、誰でも「ラクに勝ち続ける働き方」が身につき、その3つの条件をクリアするためのコツについて述べられています。

 

本書を読んで、仕事とプライベートの過ごし方を見直そうと思いました。本書では、すべてのコツを命名して、印象に残りやすくしている点も印象的でした。また、夫婦円満に過ごすコツを著者の実体験に基づき、「家庭マネジメント力」として、おもしろく・分かりやすく書かれている箇所も参考になりました。更に、出産・育児の際に女性が遭遇する問題だけでなく、男性社員が親の介護によって近い将来に親の介護によって男性社員も直面する問題についても言及されていた点も興味深かったです。

 

著者の本は初めて読みましたが、著者は非常に魅了的な方だと感じましたので、他の本もぜひ読んでみたいと思います。

 

 

 

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10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 

5つ星のうち 4.0  アイデア満載。奥が深くて使える本。, 2011/5/21

 

 

 

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あらフォーティー "Z" (東京都) - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

「ラクに」=ムダなくスリーディーで生産性が高い

「勝ち」 =目標や夢を着実に達成する

「続ける」=経験を積み重ねることが出来、かつ持続可能

な働き方をについて、その基本的な考え方、思想から具体的なテクニックまで

解説する本。何が大事/どれが先マトリクスとか、

どれ特/どれ次第マトリクスなど、すぐにマネしたいアイデアが

たくさん出てくる。

 

「ラクに」と書くと、何か悪いイメージを感じるかも知れないが、

より効率的に、チームプレーやツールを使ってハイレベルな結果を出す

ということ。「勝つ」というのも、誰かを蹴落として、とかいうことではなく、

win-winの関係を築き、共に成長し、結果を出すということだと理解しました。

続けるというのも、短期間に無理に頑張っても、体力、メンタルに支障が出れば、

結局はダメなわけですから、持続可能な働き方が必要です。

 

また「家庭マネジメント力」が秀逸。

「実は共働き夫婦でも、男性は普通、「君は僕ほど真剣に仕事してないでしょう」

という気持ちを抱いているものです」と、さらりと言い切っているところなど、

「ここまで深く理解されているのか」と驚き、また「相当な葛藤を経験されて

きているのだな」と感じた。(共働きの男性諸君は、心して読むべし)

 

余計なおせっかいかも知れないが、表紙、背表紙の写真は、せめて帯にして欲しかった。

美形なだけに、会社の机の上に置くのがちょっと恥ずかしいので。

 

 

 

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5つ星のうち 3.0  シャープが苦境に立たされている昨今、「残業を減らす」は本当に正しいのか?, 2012/9/12

 

 

 

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アマゾン華子 (東京都) - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

勝間さんの本をほとんど読破した自分には

意識してつくられているな、と感じた。

 

WINWINの法則、GIVEの2乗など、勝間本頻出用語がでてくるので

著者はカツマーだったのでは、と訝しがってしまったほど。

 

勝間本よりはライトタッチ。

論理や知識より観念や体験談で展開されていくので

読みやすく、親しみやすいのは確かだけど

果たしてどこまで鵜呑みにしていいのか、迷ってしまった。

 

折しも「ワークライフバランス」優秀賞受賞のホワイト企業

シャープが苦境に立たされている昨今

「残業を減らす」は本当に正しいのか?

 

残業を減らした結果が、生産の遅れになり、そっぽを向かれてしまったのでは…と

心配になってきた。

 

もちろん理想としたい働き方ではあるし、社員の労働環境を守る会社は素敵だけれども

今回のシャープの件で、その先の先の対策が必要とされているように感じた。

 

 

 

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5つ星のうち 3.0  子育てしながら働く方法, 2014/7/19

 

 

 

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engineer0318 (福岡県) - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

段取り力は一生ものである。

 

段取り力を身に着けて、家庭と仕事を両立。

その方法が、朝、夜メール、付箋スケジュール法、どれ特どれ次第マトリクスを使用した、パーツ交渉術など

 

家庭マネジメントについては、夫への言い方を変える事で夫の協力が得られた体験談が記載。

 

 

 

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5つ星のうち 5.0  仕事を分散して同時進行で処理した方が早い!質も高い!, 2014/3/13

 

 

 

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PONPON - レビューをすべて見る

(トップ1000レビュアー)   

 

 

Amazonで購入(詳細)

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

完璧を目指さない8割ルール、同時進行処理、仕事分解ツール、仮締め切り方、仕上がりイメージ共有法がとても役に立ちます。

それも、同時に実践すると、とにかく早く終わる!質も高い!

同時に実践するといいとは書かれてなかったので自己流なのかもしれませんが、

まぁそれでも、段取りの章で(P119~145)、まとまって出ていたので本書のおかげです♪

 

どうしてスピードも質もあるのか、私なりに感じたことをまとめてみました。

 

・始めから完璧を目指してないので、すぐに取り組んで行動しながら考えるため、サクッと骨組みが完成する。

その時確認をしておけば二度手間もない。

・8割で完成でOKが出たらそこで終了、時間を短縮。余った時間でオクリティを上げることもできる。

・同時進行で違うものも取り組むため、飽きにくく集中力がアップする、その上疲れにくい。

・同時進行のため、壁にぶつかったら、すぐに別のものに切り替えるため、根つめてやるムダな時間がなくなる。

 加えて気分転換ができアイデアが浮かんだり、客観的な判断をしやすい。

・同時進行処理しているため、時間を意識するようになり時間のマネジメントがしっかりできてくるため。

・時間配分をしっかり意識しているため、何を優先し何を捨てるべきなのか決断力がつく。

 

以前は、どちらかというと、最後まで集中して終わらせるまで取り組む派でした。

ですが、本書を読んだ後の方がとにかく仕事も勉強も家事も効率がいい。

その割には無理をしてる感じがないのとてもいいです。

同じ時間量で取り組んでいるにもかかわらずです。

仕事を分散して同時進行で処理した方がいかに効率がいいのか、思い知らされた良書です。

 

あと気になったのは、ワークライフバランスは早寝早起きだということですかね。

P160に載っていますが、小室さんは22時に寝て朝5時45分に起きてるようです。

私もこれくらい早寝早起きしてますが、仕事や勉強がはかどります。誰にもジャマされませんし。

これに関しては、南雲吉則さんの「眠るが勝ち 夜10時に寝て朝3時に起きる」がオススメです。

 

他にもいろいろ仕事のやり方が載っていたので「小室さん流の仕事術」といった感じです。

 

 

 

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レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

本書の内容は社長とか企業というレベルではなく、ごくありきたりなOLの雑談レベル。

働き方に関する専門性などまったくない。

それでも受けていることを指して「楽して勝つ」というのは的を射ている。

この著者がいっているようなことは、誰でも分かるしこの本を読むまでもないような内容である。

知識も技能もないのに舞い上がってしまった感じ。

 

 

 

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人生には時間が限られている, 2013/5/4

 

 

 

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高野秀敏(ひで) (中央区) - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

人生は有限だ。そんななかで仕事もプライベートもより充実した生活を送るためにはどうしたら良いのだろうか?誰しも考えたことがあるトピックス。ではそこを漠然として考えるのではなく、具体的に人生をよりよくするために要素分解をして、ひとつひとつ実行できているだろうか?そのように考えるとなかなか実践ができていない。本書によって、自分以外の人がどのように仕事やプライベートを考え、行動しているのか、そのなかで自分に取り入れられるものはないのかという目線で読んでみると収穫があるものと思います。

5:59 2014/07/28

 

 

 

ワーク‐ライフ‐バランス【work-life balance】 やりがいのある仕事と充実した私生活を両立させるという考え方。仕事と生活の調和。1990年代のアメリカで生まれたもの。企業はこの実現のために、フレックスタイム、育児・介護のための時短、在宅勤務、

http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/charter.html

6:02 2014/07/28

 

小室淑恵

小室 淑恵(こむろ よしえ、1975年4月16日 - )は、日本の実業家。株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長。

 

日本女子大学文学部卒業。大学在学中に、猪口邦子の講演に感銘し、渡米(1年間滞在)する。1999年、資生堂に入社し、奈良支社配属を経て、本社経営企画室IT戦略担当に抜擢される。 2005年9月、資生堂退社。2006年7月、株式会社ワーク・ライフバランスを設立。生産性の高い組織になるための、ワーク・ライフバランスコンサルティングを企業・組織に提供している[1]。

 

数多くの講演活動を行う傍ら、内閣府の「男女共同参画会議 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する専門調査会」委員、「新しいライフスタイルの創出と地域再生に関する調査研究」研究委員会委員、「仕事と生活の調和連携推進・評価部会」委員などを歴任。

 

既婚者で2006年4月生まれの長男[1]と、2012年11月生まれの次男がいる[2]。

 

主な著書[編集]

『新しい人事戦略 ワークライフバランスー考え方と導入法ー』(日本能率協会マネジメントセンター、2007年7月、ISBN 9784820744344)初版

『結果を出して定時に帰る時間術』(成美堂出版、2008年2月、ISBN 9784415400617)sasaeru文庫 こ 2-1

『超人気ワークライフバランスコンサルタントが教える キャリアも恋も手に入れる、あなたが輝く働き方』(ダイヤモンド社、2008年3月、ISBN 9784478003589)

『あなたが働き方を変えるべき48の理由』(二見書房、2008年9月、ISBN 9784576080338)

『今や多数派“ワケあり社員”が戦力化するすごい仕組み』(小学館、2008年11月、ISBN 9784093878159)

『なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術』(日本能率協会マネジメントセンター、2008年12月、ISBN 9784820717348)

『小室淑恵のワークライフバランス手帳2010』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2009年10月、ISBN 9784887597402)

『人生と仕事の段取り術』(PHP研究所、2010年1月、ISBN 9784569771182)PHPビジネス新書

『改訂版 ワークライフバランス -考え方と導入法-』(日本能率協会マネジメントセンター、2010年3月、ISBN 9784820746362)改訂版

『小室淑恵の即効プレゼン術』(学習研究社、2010年3月、ISBN 9784054044807)

『小室淑恵のワーク・ライフバランス手帳2011』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2010年10月、ISBN 9784887598508)

『「3人で5人分」の仕事を無理なくまわす! ― 「欠員補充ゼロ」の職場術』(プレジデント社、2011年1月、ISBN 9784833419505)

 

テレビ出演[編集]

とくダネ! (2011年10月24日、フジテレビ系) - コメンテーター

NEWS WEB(NHK総合テレビジョン) - 2013年度ネットナビゲーター(月曜日担当)、2014年度からは祝日に出演。

新世代が解く!ニッポンのジレンマ(NHK Eテレ) - コメンテーター

 

脚注[編集]

 

1.^ a b 子育てさがし ワーク・ライフバランスの小室淑恵さん 『共同通信』2009年10月20日

2.^ [1]2013年1月5日付「小室ブログ」より。

 

8:57 2014/07/23

 

 

 

 

ワークライフバランス ワークライフバランス実現のために必要なサービスをフルラインナップで用意。3分でわかる

 

提供サービス一覧コンサルタントご紹介お知らせ会社概要

「ワーク」と「ライフ」のバランスをとることが、ワークライフバランスではありません! 個人の働き方や企業の制度を見直すことで、両方が相乗効果を生み、充実したものにするという考え方です。分かりやすいように3分程度の動画にまとめましたので、ぜひご覧ください。

WLBはなぜ必要なのか?

 

■TEDxTokyo(テデックストーキョー)(12:15)

ビル・ゲイツやアル・ゴアなど社会にインパクトを与えてきた人物が、更によい社会を創るためのアイデアを発表する、世界的なプレゼンテーションカンファレンスTED。

そのTEDの日本版【TEDxTokyo(テデックストーキョー)】のプレゼンターに弊社代表の小室が選出されました。

 長時間労働の見直しの必要性を訴えた本プレゼンは共感を呼び、動画共有サイトyoutubeでの再生回数は登壇プレゼンターの中で最多となる、3万回を超えました。

ぜひご覧ください。弊社代表小室のTEDxTokyoでのプレゼン「長時間労働をやめる」

■【第180回通常国会】(22:24)

【第180回通常国会 衆院予算委員会公聴会】に弊社代表の小室が招聘され、労働問題に対する国家戦略の必要性を伝えました。

ワークライフバランスは、個人・企業はもちろん、国家としても取り組む必要があります。

900社以上のコンサルティングを実施したからこそ見えてきた「取り組むべき課題と解決策」そして「日本社会のあるべき姿」について熱く語ります。

 普段は見せないプレゼン資料特別公開!ぜひご覧ください。

弊社代表小室の国会でのプレゼン「労働問題に対する国家戦略について」

3分でわかるワークライフバランス

「ワーク」と「ライフ」の、時間のバランスをとることが、ワーク・ライフバランスではありません。

ワーク・ライフバランスと聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか。 「仕事の時間とプライベートの時間を、分配すること」と、お考えになる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、それは違います。ワーク・ライフバランスとは、ワーク(仕事)とライフ(家庭や生活)のいずれか一方を犠牲にするといったものではなく、個人の働き方や企業の制度を見直すことで、ワークもライフもより充実したものにする、という考え方です。

「仕事以外の時間に聞いた話が、商品開発に生きた」というように、考え方・工夫の仕方次第で、ワークとライフは相乗効果を及ぼし合い、好循環を生みだすのです。

ワークとライフを充実させることで、個人も企業も幸せになる。 これがワーク・ライフバランスの本質です。

ワーク・ライフバランスの本質  本文終わり  

ワーク・ライフバランスが必要とされる背景

育児や介護で残業できない、という社員は、これから多数派になります。

ここ数年、ワーク・ライフバランスという言葉を耳にする機会が多くなりました。なぜ、注目されているのでしょうか。

 

急速に少子高齢化が進む日本では、団塊世代の大量退職も重なり、働き手が不足しつつあります。しかし、消費の低迷とデフレが続き、売り上げが伸びない中、企業には新たに人材を獲得する余裕はありません。退職した社員の仕事は、中堅社員を中心とした、他の社員に重くのしかかり、長時間労働に繋がってしまいます。

果たして、これからも、退職者の仕事を長時間労働でカバーすることは、できるのでしょうか。結論から言うと、不可能です。

 長時間労働は、うつ病などのメンタル不調の原因の一つと言われています。そのため、長時間労働でカバーする状態は、一時的な措置にしかなりえません。

また、社員に生じる勤務時間の制約も大きな理由の1つです。例えば、出産を控えている女性社員や育児中の女性社員。出産前は自身の体調の変化によって、また出産後は子育てによって、短時間しか働けないことが多くあります。加えて、時間的制約のある社員は男性にも広がります。2007年から一斉退職している団塊の世代は、2017年には70代、介護が必要な人の割合が一気に増える年齢に差し掛かります。施設は全く足りていません。親の介護問題が振りかかる40~50代は、社員の男性比率が9割程度と高いことで、今後は育児で休む女性の数を介護で休む男性の数が超える企業も珍しくないこととなるでしょう。

 

今後、時間的制約のある社員は、特別ではなく当然の存在となります。誰もが働きやすい環境を整え、今いる人材で今まで以上の成果を生み出すことは、どの企業にも求められていることなのです。

 

個人の働き方と企業の制度を見直して、悪循環を断ち切る。現状の打開策として、ワーク・ライフバランスが注目されています。

 ワーク・ライフバランスが必要とされる理由についてもっと知りたい

長時間労働をせずに効率をアップ  本文終わり  

ワーク・ライフバランスの効果残業を減らす、業績が伸びる、人は辞めない。ワーク・ライフバランスは経営戦略そのものです。

ワーク・ライフバランスの考え方を取り入れると、具体的にどのような効果があるのでしょうか。

例えば、残業時間ではなく、時間あたりの生産性で評価を行うことで、個人が集中して仕事に取り組み、短時間で成果を上げるようになります。定時退社後、家族で一緒に過ごす経験や自己研鑽を通じて得る学びは、会社の商品やサービスに新しいアイデアという形で跳ね返ってきます。

 

また、インターネットを活用し、在宅でも学ぶことができる体制を整えることで、ブランクと思われがちな、育児休業や介護休業期間を、ブラッシュ・アップのための期間に変えることができるのです。

 

ここに書いたことは、ほんの一例です。個人や企業が抱える課題と解決方法は、100社、100様にあります。ワーク・ライフバランスをどう取り入れるか考えることは、個人にとっても企業にとっても価値のあることです。

 

個人は仕事だけでなく、子育てや介護など、夫婦・家族間の時間を大切にすることができ、自己研鑽の時間も確保できるため、人生の充実感がアップします。企業は、柔軟性に富む強い組織となり、残業時間の削減と業績の向上を両立することができ、経営効率がアップするのです。

 

ワーク・ライフバランスとは、個人の人生戦略、企業の経営戦略そのものです。

ワーク・ライフバランスにより、企業の競争力・個人の充実度が高まり、よりよい日本社会を強力に後押しします!  本文終わり  

ワーク・ライフバランスについてもっと知りたい

http://www.work-life-b.com/wlb_top.html

http://www.work-life-b.com/

http://www.work-life-b.com/komuro

8:25 2014/07/23

 

 

 

 

第3章 後援会・・・123・平成26年7月14日・

―組織政党としての自民党・・・

1・特異な選挙機関・・・125・

自民党による政治運営は、自民党代議士たちの集票構造と深く結びついている。我国の政治の基本的性格や特異性は、この集票構造に光を当てることによって、より鮮明に浮かび上がってくるのではあるまいか。

基本的に性格や特異性という時、この中にはもちろん政策の方向や政治手法が含まれる。しかしそれだけではない。よその国では政権が交替してもいいような環境の激変や政策の失敗があっても、この国では政権の維持が可能なこと・・・可能であるどころか、しばしば失敗を機に政権の基盤が強化さえもする・・も、この中に入る。

自民党の組織を代行するのは、全国で400万近くある代議士及び「次の機会に」と当選を狙ういわば代議士予備軍の個人的な後援会である。自民党には確かに党本部のコンピュータに登録され党費を納入する「正規」の党員や党友がいる。その数は多いときには500万人を超える。翌年に参院選挙を控えた1988年8月末には党員499万人、党友78万人という記録を作った。また、都道府県ごとに連合会、市町村ごとに連合会支部があり、会長、幹事長など役員の陣容が整えられている。しかし、これらを持って自民党の中核的な組織と見るのは事実に反する。

126頁・それは、例えば自民党都連とか県連と呼ばれる都道府県の連合会の役割を見れば判然とする。連合会とその支部が組織として活動するのは、知事選挙、参院・選挙区選挙及びいくつかの首長選挙に限定されている。複数の自民党候補がしのぎを削る衆院選挙には、いっさいノータッチである。

いちばん重要な国政選挙の際に閉店するのだから、とうてい中核的な組織とは言えない。府県の連合会が代議士たちの争いに巻き込まれるのを避けるために、みずからの方針として活動を抑制しているというのは、的確な指摘ではなさそうだ。はじめに代議士たちの後援会ありき、である。府県の連合会はもともと、衆院以外の選挙のために、後援会を率いる代議士たちが協力機関として設けたものだと見ればいいだろう。

「正規」の党員や党友にしても、実際には代議士たちの後援会に依存する部分が大きいのである。長い間、20万・・30万人の間で推移してきた党員・党友の数が急増したのは、1976年に自民党の総裁選挙に規定が改められ、全国の党員・党友による予備選挙が実施されたことによる。総裁をめざす派閥の首領たちは、この予備選挙に備えて自派の代議士に党員・党友の調達を命じ、代議士は自分の後援会の名簿の中から党員を供出した。こうして党の組織は一夜にして10倍にも膨れたのである。

総裁選挙の規定はその後もう一度改められ、予備選挙は事実上回避される仕組みになったが、81年以降は参院・全国選挙が比例代表選挙に改められ、これが自民党の党員数を支えることになる。

127・頁・

比例代表選挙では、当落のすべてが候補者名簿の順位にかかる。党本部が名簿の上位に記載する条件として「党員・党友の獲得」挙げ、候補者を抱える派閥が予備選挙の時と同じ手法でペーパー党員を調達するようになったからである。もちろん、比例代表選挙に向けの党員の中には、全国的な広がりをもる宗教団体や業界・巨大企業が調達した党員・党友も少なくない。

彼らは代議士の後援会とは無縁だが、「にわか党員」であることに変わりはなく、党費をみずから負担することもほとんどない。数百万の、あるいは数十万の、自立した党員を擁する政党というイメージほど、この党の実態から遠いものはない。

自民党の集票構造に光を当てるということは、したがってこの後援会に光を当てるということになる。ところで、自分で使いながら気後れがするのは、後援会という名称である。代議士たちが「後援会」と名付けた世間もまたそう呼ぶのだが、この呼称は必ずしも適切ではない。むしろ看板に偽りあり、のたぐいである。

ふつう後援会といえば、ある人物を支援するために、第三者が自発的に参加する組織のことである。活動の費用は参加者が負担し、運営についての責任を持つのは参加者が自主的に選んだ後援会の幹部ということになろう。公職選挙法は、民主政治の前進のためには有権者の側の積極的な選挙参加が必要だという立場から、こうした後援会の宣伝・集票活動に対してとくに道を開いている。

128頁・

しかし自民党の後援会は、これとは違う。

講演会を組織するのは代議士本人である。後援会の活動費や人件費のほとんどを負担するのも、代議士である。会長はじめ幹部は後援会の総意によって選ばれるものの、実質的に人選をするのはやはり彼自身だ。ではなぜ、こうした自前の組織を「後援会」と呼ぶのか。

公職選挙法の恩典が受けられるということの他に、支援者たちによる自発的な組織という建前をとっていた方が地元の人たちに親近感を与え活動がしやすいということだろう。

 

 

2・包括的な地域活動・・・135・

3・利益と情報のネットワーク・・・143・

4・温存された集票装置・・・152・

5・腐敗の共同体・・・160・

 

自民党―長期支配の構造 (シリーズ 日本の政治) [単行本]石川 真澄(著), 広瀬 道貞(著)

 

内容(「BOOK」データベースより)

 

なぜ自民党は長期政権を維持できるのか。ベテラン記者ならではの綿密な取材と現場感覚、そしてクールなデータ分析にもとづき、新たな通説をめざして大胆な仮説を提示する。最新の情報を盛り込んだ自民党論の決定版。

 

単行本: 283ページ出版社: 岩波書店 (1989/3/22)言語: 日本語

発売日: 1989/3/22

 

目次

第1章 自民党と反対党・・・1頁・

―野党はどのように保守政権を支えたか・・・

1・視座の設定・・・3頁・

2・社会党50年代の上昇・・・6頁・

3・「戦争と平和」から「豊かさの追求」へ・・・21・

4・国対政治の流れ・・・35・

5・自民党の対応・・・52・

第2章 自民党支持の社会構造と選挙・・・63・

1・体制意思の持続力・・・65・

2・自民党の非都市部での強さ・・・73・

3・選挙区定数の不均衡と自民党・・・85・

4・中選挙区内競争の効果・・・99・

5・80年代中葉の自民党支持率・・・109・

第3章 後援会・・・123・

―組織政党としての自民党・・・

1・特異な選挙機関・・・125・

2・包括的な地域活動・・・135・

3・利益と情報のネットワーク・・・143・

4・温存された集票装置・・・152・

5・腐敗の共同体・・・160・

第4章 企業と自民党・・・171・

1・経団連の政治献金・・・173・

2・派閥の資金調達の構図・・・186・

3・「小型の三角形」の競合・共生・・・196・

第5章 統治機関としての自民党・・・205・

1・爛熟期の派閥政治・・・207・

2・大派閥時代の対応力・・・218・

3・総理・総裁の指導性・・・232・

4・政策形成力の衰弱・・・247・

終章 将来に関する若干の考察・・・261・

あとがき・・・279・

 

カネで動く政治の実態, 2005/8/19

レビュー対象商品: 自民党―長期支配の構造 (シリーズ 日本の政治) (単行本)

1933-34年生まれの朝日新聞社のベテラン政治記者2人が、1989年に刊行した300頁弱の本。自民党の強さの原因について、主として、社会党との関係、非都市部と都市部の支持の問題、後援会との関係、企業との関係、派閥政治の問題の観点から論じている。本書の興味深い点を列挙すると、

第一に社会党が、終戦直後の躍進の記憶によりその変化を拒否すると同時に、自民党の長期支配を補完する役割を果たしたことにより、自らの政権掌握の可能性を摘み取ってしまったこと。

第二に、もともと(特に農村で)強力だった自民党が、1980年代以降、どの層からも一定の支持を受けるようになっていったこと。第三に、自民党組織の中核として「非政治的な」後援会(人の輪+外延部)が挙げられ、それが政治の矮小化と党の腐敗の温床の一つとなっていること。第四に、経団連の業界統合力の低下による小型三角形の競合・共生の傾向と、政治資金調達経路の変化(党・派閥・議員レベル)。

第五に、1980年代に自民党が中小派閥の時代から大派閥の時代(派閥統合力の低下への反動としての?派閥間協調)に移行したこと。

第六に、日本の市民的自由の限界、若年層における政治的意味空間の喪失、補助金削減や規制緩和の形骸化、政治資金規制と比例代表制への改革の必要性といった指摘。

第七に、具体的な証言やデータが挙げられていること、等が挙げられる。当然のことながら、1990年代以降の自民党分裂と社会党の凋落、民主党の成立、小選挙区制の導入、グローバル化の進展等による自民党の支持基盤の崩壊傾向等については触れられていないが、本書の分析は現在を考える上でも充分な有効性を持つ。日本における表面上は近代的だが実際には非近代的な政治、それゆえの国政の混乱が、多くをこの自民党の体質に負っていることが、本書からは良く分かる。

6:40 2014/07/13

 

 

 

 

龍郷町・徳田町長殿

この記事も感動しましたので・私どもも学べることなので・追加としてお送りします・

鹿児島県大島郡龍郷町大勝3113-1

滝田 好治

平成26年7月13日

3章 環境力―すべてのごみは資源である(「ごみ処理に税金は使わない」・・81頁・

1・「ゴミ処理に税金を使わない」・・82頁・

2・生ごみの全量を堆肥に・・86頁・平成26年7月11日・

それでも、野焼きだけは止めなければなりません。そこで、上勝町が最初に取り組んだのは、どんなゴミが出るのか組成を調査し、リサイクルの方策を探ることでいした。

1993(平成5)年に「リサイクルタウン計画」に着手し、150世帯の抽出調査によってゴミの組成と排出量を調べることにしたのです。

調査の結果、最も多かったのが、重量比で三割を占める生ゴミでした。八割が水分からなる生ゴミを焼却するには、補助燃料として化石燃料が必要です。そこで、町では、生ゴミを堆肥化することにしました。幸いなことに、上勝町のほとんどの家庭は農地を所有しています。農家でないにしても、庭のない家庭はほとんどありませんから、堆肥は畑や家庭菜園に還元することができます。町では既にこの2年前から野外用生ゴミ処理機(今ポスター)への補助を開始して生ゴミの減量を図っていましたが、家庭用の電動生ゴミ処理機にも補助金を出すことにしました。

今でこそ多くの家電メーカーが家庭用電動生ゴミ処理器を販売していますが、当時はまだ数社が調査中という段階でした。どの機種を導入すべきか検討する中で、私たちは生ゴミを分解する微生物の違いに着目しました。

87頁・そして、永遠に企業から購入し続けなければならない特定微生物ではなく、常在菌である一般微生物で生ゴミを分解する機種を選択したのです。奇しくも、一般微生物を使った機種を開発中の会社が兵庫県にあることがわかりました。町では、この企業、三洋電機株式会社が開発中だった機種のモニターとして開発に協力することにしました。

一方微生物を繁殖させる広葉樹のチップ(木片)の生産を森林組合に依頼して研究した結果、生ゴミ処理機に広葉樹のチップを投入すれば、容易に良質の堆肥が作れることがわかりました。

堆肥作りはとても簡単です。まず生ゴミ処理器の処理槽に微生物の棲みかとなるチップを入れておきます。この中に生ゴミを投入すると電動で攪拌され、生ゴミとチップが微生物に分解されます。家族の人数にもよりますが、生ゴミの体積は10分の1から20分の1に減少するため、毎日、生ゴミを投入しても投入草がいっぱいになるのに2、3ヶ月かかります。その時点で堆肥を取り出し、再び同じことを繰り返すだけで堆肥ができます。

88頁・

1995(平成7)年、上勝町は、全国の自治体に先駆けて、電動生ごみ処理器への補助を開始しました。電動生ゴミ処理器は一台八万円ほどしましたが、一世帯が一万円の自己負担だけで購入できるようにしたのです。

町ではまた、三洋電機が行う業務用の大型処理機の開発にも協力し、老人ホームや給食センター、食堂や旅館などの生ゴミ処理のために4台を導入しました。家族の多い家庭では電動生ゴミ処理器を二台、あるいは野外用と組み合わせて利用しています。町役場にも家庭用の生ゴミ処理器を一台設置していますが、堆肥は職員が利用しています。

野外用と家庭用に電動生ゴミ処理器の普及率は98%に達しております。残りの家庭では、直接、庭や畑で堆肥にしています。生ゴミの全量が発生源で処理されるようになれば、町が収集・処理する必要はありません。町民にとっても炊事のたびに発生する生ゴミをすぐに処理することができるので、収集日まで保管するより台所を衛生的に保つことができます。

生ゴミの堆肥化に取り組む自治体は増えていますが、大規模な堆肥化施設を建設し、生ゴミを回収している市町村が少なくありません。しかし、人件費と輸送エネルギーをかけて回収するよりも、生ゴミが発生する家庭で処理する方が税金を節約し、環境負荷を軽減することができます。また、生ゴミを堆肥化し、野菜や草花を育てるという物質環境を他人任せにしないで自分で行うことは、農薬や化学肥料、食品添加物など自然界には存在しない物質を循環の輪に入れず、安全な食べ物を作ろうという意識を育てることにもつながります。

89頁・

上勝町に「ゼロ・ウェスと宣言」を行うよう提案したアメリカのセントローレンス大学教授、ポール・コネットさんは、焼却の危険性を訴え、全米で300以上の焼却炉の建設計画を中止に導いた活動家でもあります。

コネットさんは、ゼロ・ウェイストの第一歩は生ゴミの堆肥化だと力説しています。ところが、日本人はビンや缶など資源込みのリサイクルには熱心なのに、生ゴミの堆肥化には消極的だと指摘した上で、それでは焼却を止めさせることができないと警告しています。

世界で初めてゼロ・ウェイスト宣言を行ったオーストラリアの首都キャンビラの担当者は、排出量の多いものからリサイクルに取り組むことの効用を、「効果が大きいために住民が達成感を味わうことができ、もっとゴミを減量しようという意欲を喚起することができる」と述べています。

家庭ごみの三割を占める生ゴミの堆肥化に取り組めば、現在、全国で19%に過ぎない再資源化率は30ポイントも上昇し、ゴミ全体の約半分が減量できることになります。

生ゴミを原料とする有機堆肥は、農地や庭だけでなく、土のあるあらゆる場所に利用することができます。上勝町に視察に訪れる人の中には、生ゴミの堆肥化は農山村だからできるのだと、としが堆肥化に取り組まないことを正当化する人も少なくありません。しかし、公園や道路の植樹帯、公共施設の植え込みなどはアスファルトで覆われていません。そのうえ土がないからこそ、プランターもたくさんあります。

90頁・

コネットさんによれば、ニューヨークには700を超えるコミュニティ・ガーデンがあり、スイスのチューリッヒには1,000以上のコミュニティ・コンポストがあるそうです。

保育所や幼稚園、学校などで堆肥化に取り組めば、環境学習にもなり、農業体験に生かすこともできます。病院や高齢者施設、障害者施設などでは、園芸療法にも活用できます。集合住宅に住む人々がみんなで堆肥化に取り組めば、各世帯のベランダが美しい花々で飾られるようになるでしょう。生ゴミの堆肥化は、ゴミを減量するだけではなく、堆肥化を通じて人々の心をつなぎ、地域を活性化する限りない可能性を内包しているのです。

それにもかかわらず、今でも多くの市町村が、生ゴミを焼却処理しています。また、古紙や廃プラスチックと混ぜてRDF(ゴミ固形燃料)を製造している市町村もあります。RDFを燃料にするゴミ発電は「夢のゴミ処理技術」と宣伝された時期もありました。上勝町でもごみをRDFにして、月ヶ谷温泉を加熱する燃料にしてはどうかと、徳島県から提案を受けたことがあります。しかし、それでは町の唯一の大切な温泉のイメージが落ちでしまうと考え、導入しようとは思いませんでした。

当時の厚生省が推進したRDF施設では、機械の故障や発火などの事故が相次いでいます。静岡県御殿場市と小山町でつくる広域行政組合は、商社とメーカーに損害賠償を求める裁判を起こしました。

平成26年7月11日

91頁・

RDFは燃料として売れると宣伝されていたのに、実際にはほとんどの市町村が処理費を支払って製紙工場やセメント工場に引き取ってもらっています。

2003(平成15)年には、三重県企業庁のRDF発電所にあるRDFの貯蔵サイロが爆発しました。RDFの原料である生ゴミが自然発火して、発熱・発火したことが原因でいした。

この事故では、消化にあたった若い消防士二人の命が失われました。自己後に上勝町を視察に訪れた三重県の職員は、あの事故以来、消防士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥り、火災を恐るようになって仕事にならないと悩んでいました。

上勝町にはRDF施設を持つ自治体の関係者も視察に来ます。三重県の事故以来、RDFの貯蔵サイロが爆発しないよう冷却装置を取り付けなければならなくなって改修費がかかった上、遠い製紙工場やセメント工場までの輸送費も負担せざるを得ないため、毎年、膨大な経費がかかると、どの自治体でもたまを抱えています。

焼却炉やRDF施設を建設すれば、それを稼働させるために膨大なゴミが必要になるため、ゴミを減量しようという動機は生まれません。施設を維持するために、輸送エネルギーを浪費し、待機を汚染してでも、広域からゴミを集めなければならなくなります。太地を豊かにする生ゴミという大切な資源を、他のゴミと一緒に燃やすことに税金を投入するのではなく、まず有効利用にこそお金をかけるべきなのです。

91頁・平成26年7月13日・

 

 

 

3・資源持ち込み方式の誕生・・92頁・

4・ごみを介した助け合いが生まれる・・97頁・

5・三四分別でごみの八〇%を再資源化・・101頁・

6・処理対策ではなく発生抑制政策を・・107頁・

7・エネルギーの回収よりリユース・リサイクル・・111頁・

8・日本初のゼロ・ウェイスト宣言・・116頁・

9・ゼロ・ウェイストアカデミーの設立・・120頁・

10・資源回収法で環境産業革命を起こそう・・124頁・

11・ゼロ・ウェイストはどこでもできる・・130頁・

12・資源が世界から押し寄せる・・134頁・

13・すべての環境問題はごみ問題である)142頁・

 

2014年7月25日 (金)

「奄美大島線の成功で離島路線も検討に値する」 バニラエア、石井知祥社長単独インタビュー(上)

引用

「奄美大島線の成功で離島路線も検討に値する」 バニラエア、石井知祥社長単独インタビュー(上)

7月1日、エアアジア・ジャパンからバニラ・エアにブランド変更されて以降、初の独自路線となる、東京/成田〜奄美大島線に就航した。ANAグループが就航していない奄美大島をなぜ選んだのか、同社の今後の戦略とともに、石井知祥(いしい・とものり)代表取締役社長に聞いた。

 

ー現在の搭乗率を率直にどう思うか。

立ち上げは12月20日で、年末年始は結構高い。1月は正月明けの中休みで逆に65.5%。2月は北海道の雪や機材故障で少し就航率が悪かったですが、77.8%までいった。3月は79.4%。4月はGW含めて数字が予想外に厳しい。というのは、3月30日からサマーダイヤになった時に、機材が6機に増えて、ダイヤをかなり動かしてしまったのと、発売が2月後半と出遅れて苦戦した。

 

 

ただ、3月は就航率99.4%で2便の欠航だけ。4月も2便の欠航だったので就航率は99.7%と目標を達成した。定時発着率は、4月は90%を超えている。定時性と運航の安定については、かなり目標に近づいてきた。これは一番大事なところ。まだまだ浸透していない部分もあり、リピーターだけではなく、新規利用者を広げる取り組みは不十分。収入ベースでは全体の計画の中では大きなブレはない。予想外にキャンペーン運賃などで単価が低いが、それ以上にコストもうまく抑えている。

 

 

ー機材導入スケジュールはどのような形に?

 

 

今はスケジュール通りで保有機材は6機ある。今年はANAからリースしている166人乗り3機を10~12月で新造機に切り替えて、年内で新造機6機体制になる。2015年は2月、3月に1機づつを導入し、計8機になる。ーウェブサイトが使いづらいというのがエアアジア・ジャパン失敗の理由の一つだったと思うが、バニラエアのウェブサイトの利用者の反応は?

使い勝手がわかりやすくなったり、気がついたら保険や手荷物がついていたというのこともない。見やすく操作もしやすいという評判もいただいた。

最初の立ち上げでアクセスが悪いというお叱りがあったが、今は安定しており、評価していただいていると思っている。

ーそれは搭乗率に反映されている?

 

まだまだバニラのホームページに来る人が想定より全然足りない。もっともっと増やすためにはどうしたらいいのか、他所とのリンクを増やすなど更なる工夫が必要と感じる。知名度があれば自ずと入ってきますから。流入量は期待しているような数ではない。何倍も増やさないといけない。

 

ー直販とツアーだと、直販のほうが多い?

8割くらい。もっともっと、同じ8割でもパイを増やしたい。アクセスを増やしていくというのは課題。

 

ー新たに開設した奄美大島線はリゾートと地域活性化という両側面がある、いままでにない就航地の選定だったと思うが、なぜ奄美大島、他社が入っていないところにしたのか。

 

かねてより関心を持っていた。去年、本土復帰60周年が話題になったし、世界自然遺産を2年後に国が積極的に登録に向けて動いているということもあって、我々としては沖縄と違う自然が残された奄美大島という目的地、ポテンシャルはあるけど全然知られていないというところで、我々に就航先として一番しっくりする。ピッタリはまったなと。そこに、成田から年間でオペレーションしてビジネスになるかは非常に不安だったけれども、ずっと奄美振興審議会で、航空運賃が高いから交流を増やすにはどうすればいいのか、沖縄と比べてという議論は過去からあったので。

うちのパイロットの中に奄美が大好きな人間が何人もいて、以前から奄美やりましょうという声があった。個人の趣味の域ですけど。県や地元からの話もあり、奄美振興交付金が後押しした。

 

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ー交付金の交付内容が決まってない時点で就航を決めたというのは、一人いくらか定額かというのは見込みがあってのことなのか。

県が、具体的に航空運賃を低減するためにどういうスキームを作ってどう調整するのかに注目している。ある程度活用できるということで、県知事とお会いしてる。我々はある程度早くスキームを教えて欲しいけれども、それ以外にいろんなサポートのお願いはしている。着陸料は6分の1減免で決まっているので、本当はゼロにしてほしいけれどもそこまでは要求できるかという問題はある。

 

 

成田、首都圏で宣伝費を使えないので、県や地元にプロモーションのお願いをしている。空港の整備も県にお願いする予定ですけれども、我々は地盤がないし、JALさんは地元で手一杯ですし、自前だとコストがかかる。トーイングバー1本でも持っていかざるを得ない。出張旅費も相当なコスト。

 

 

我々は新しい需要を掘り起こしたい。年1回家族で海外に行くには30万、40万かかった。すごく安くなれば、今まで行けなかった人や、年1回だった旅行に年2回行くという需要も出てくる。奄美はどっといくディスティネーションではないと思うが、ポテンシャルはあるのでうまく化けてくれればいいなと。

 

 

ー奄美大島線は搭乗率が低くても補助金あれば成立する?

 

 

でも単独で地盤がない。今まではANAのサポートがあった。大事なのは継続して低廉な運賃を提供するという点で、サポートをお願いしていきたい。

 

 

空港もベルトローダーの補修に1500万とかかかってしまう。基本のところは直してもらわないと。セキュリティレーンなど、必要な部分は改修してもらいたい。

 

 

ー首都圏と奄美大島からの乗客の比率は?

 

 

基本的には、まだ首都圏からのほうが多いと思う。奄美の方は人口も知れているが、奄美市だけで4万、群島で11万ですから。首都圏のほうに20万人(奄美から)出てきている人もいるし、釣りやとかサーフィンで行く人もいる。初便に乗るファンの人もいっぱいいる。多分、8割くらいが首都圏では。

 

 

ー奄美大島は移動がしづらいところがあると思いますけれど、北海道中央バスなどとの取り組みのように現地とコラボレーションなどで決まっているものは。

 

 

旅行会社は現地の選択制(オプショナルツアー)のものがあると思う。我々はそこまで具体的にしていない。現地にはレンタカーもあるが、最近の若い人は運転しない人が多いことから、巡回バスの運行なども今後の課題。メインの移動手段はレンタカーで、バスも飛行機に合わせて走っているくらいですし、課題として残っている。地元観光協会含めて、マイクロバスくらいでいいので巡回してもらえるといいが具体的な話はない。

 

 

ー奄美大島線の2便化はまだ先になるということ?

 

 

そうですね。

 

 

我々のビジネスモデルは複数便の運航が基本だが、需要を鑑みながら判断していくこととなる。基本的には単独で複数便でしかやらないというのに反するけれども、東京から8万人しか行かないところに複数便というのはない。将来的にはありうると思う。

 

 

ー奄美大島が成功したら、離島の対馬、福江、壱岐、久米島といったところも検討に値する?

 

 

値すると思う。まずは奄美大島を成功させることが大切。交流事業などで、こういう(補助金)モデルである程度成功させたい。沖縄に行ったら、宮古も飛ばしてと県知事が協調されていた。そういうスキームができればすごくおもしろい。奄美大島もそういう面では需要の掘り起こしを図りたい。交流事業なんかもいろいろと考えている。我々が就航する入ることで、観光分野を中心に地域が活性化すると思う。若い人のUターンやIターンでの定着が期待できるし、移住者も増える。我々の役割がすごく大事だし、意義を感じる。我々のビジネスになりつつできればと期待している。

 

事業全体としては、できる限り国際線だけ海外を充実させたい。”国際7:国内3”くらいに。国内においてはもそれなりにいいんですが、インバウンドをどう取り組んでいくかが課題。成田を拠点とする事の立ち位置をしっかりと確立したい。羽田の国際線も増えたが、路線からいえば成田。インバウンドのお客様方を札幌、沖縄、奄美へ送客したい。国際線から国内線も考えて。LCCですから接続の仕組みはしていないですが、定時性を守れば乗り継げるなというのが出てくる。札幌は1割が台湾から乗り継ぎのお客様、これが2割、3割になってくると思う。先日はマレーシアのグループが、国際線から乗り継いでいた。他社便から乗り継いでいる人は今はそうでもない。欧米から奄美という選択肢も出てくる。

(中に続く/24日配信予定)

http://www.traicy.com/lcc

■関連記事

6:31 2014/07/25


2014年7月23日 (水)

安倍政権は追加増税凍結を早期に決断すべきだ・第923号・・・・境界の発生

いんよう


  「植草一秀の『知られざる真実』」2014/07/29安倍政権は追加増税凍結を早期に決断すべきだ・第923号

ウェブで読む:http://foomii.com/00050/2014072912325722283

   EPUBダウンロード:http://foomii.com/00050-22951.epub

会員制レポート『金利・為替・株価特報』では、すでに5月12日号で日本の株式市場見通しを下落から上昇に転換している。

http://www.uekusa-tri.co.jp/report/index.html

 

レポートでは昨年11月に、年内株価は急伸だが、年初以降は株価下落の可能性が高いとの予測を記述してきた。

昨年末、金融市場では日本の株価について強気一色の見通しが広がっていたが、本レポートでは年初来の日本株価下落見通しを示してきた。実際に、日経平均株価は昨年12月30日に16291円でピークを記録して、年初来、下落傾向をたどった。

 

安倍晋三首相は昨年12月30日の東証大納会で、「アベノミクスは来年も買い」と宣言したが、皮肉なことに、この発言の日が株価最高値になってしまった。日経平均株価は4月11日に13960円に下落。5月19日には14009円の安値を記録した。このなかで、『金利・為替・株価特報』では、5月12日号で、日本株価見通しを「下落」から「上昇」に転換した。

 

消費税増税の影響は深刻に広がっている。この影響で日本株価は下落基調をたどった。しかし、株式市場は消費税増税の影響を織り込んだ。逆に、このなかで際立っているのが、日本株価の「割安さ」である。私は適正株価水準の算定の中軸に、株式益利回りと債券利回りとの比較を置いている。

リスク資産である株式の利回りと安全資産である債券利回りの較差=リスクプレミアムの標準値を3%と置いて適正株価の算定を行っている。

この視点に立つと、日経平均株価は24000円水準であって不当でない。消費税大増税等の影響で日本株価は著しく安い価格に暴落してきたのである。しかし、消費税増税の影響が株価に織り込まれてしまうと、それ以上の株価下落は生じにくくなる。

安すぎる株価は適正水準に戻ろうとする力を受けるが、株式市場の環境がフォローでないと、株価修正は生じにくい。

日本の株式市場を取り巻く環境が、日本株価に対してフォローの状況が生じれ

ば、日本株価の大幅上昇の可能性も浮上する。抑えなければならないリスクファクターは、米国の金融引締め政策=金利上昇=米国株価調整、世界の地政学リスク、中国経済金融動向などであり、これらを考察して日本市場のゆくえを見定める必要がある。

詳しくは、『金利・為替・株価特報』をご参照賜りたい。

日本では4月の消費税増税の影響を株式市場はすでに織り込んだ。日本経済新聞は「消費税増税の影響軽微」のキャンペーンを展開してきたが、現実の影響は甚大だった。

家計調査で示された5月の実質家計消費は前年同月比で8.0%の激減となった。1989年の消費税導入期、1997年の消費税増税期と比較しても、はるかに深刻な消費の減退が観察されているのである。百貨店売上も4月に前年比-12.0%の激減を示したのち、4月は前年比-4.2%だったが、5月には-4.6%と減少率が拡大してしまった。

消費税増税の影響は深刻に広がっており、4-6月期のGDP成長率は大幅マ

イナスを記録した可能性が高い。

「消費税増税の影響軽微」の情報は虚偽であり、実際には「消費税増税甚大」である。この虚偽の情報が流布されている背景に、財務省による情報統制=TPRが存在する。

財務省はマスメディアに圧力をかけて、消費税増税の影響が甚大であるとの真実を流布しないよう、「指導」しているのだ。日本経済新聞は率先して政府の御用報道を展開しているのだと考えられる。消費の回復には時間がかかると考えられる。消費が回復しない大きな要因として、実質所得の減少をあげられる。家計調査は、6月の勤労者世帯の実収入が実質で前年比-6.6%となったことを示した。

名目所得は小幅増加に転じているが、インフレ率が上昇し、個人の実質所得が減少している。

 

消費税率が引き上げられた上に、実質所得が大幅に減少しているのだから、個人消費が伸びるわけがない。日本国民の生活は極めて厳しい状況に追い詰められている。今後のポイントは、2015年10月の追加増税を実施するのかどうかに移る。

この点に関して重大な問題は、安倍政権が追加増税の判断を8月に発表される4-6月期GDP統計を見て判断するのではなく、11月17日に発表される7-9月期GDP統計を見て判断するとしていることだ。4-6月期のGDP成長率は大幅マイナスとなり、7-9月期GDP成長率は反動で大幅プラスになることがいまから分かっている。

 

そのプラスに発表される数値をもとに増税を判断するというのは、政策判断姿

勢として著しく偏っている。「増税ありき」の手順設定なのだ。

昨年の場合、4-6月期のGDP成長率が高めになることは既定事実だった。

安倍政権は2012年度末に13兆円規模の超大型補正予算を編成した。この補正予算支出が一気に放出され、4-6月期のGDP成長率が高めになることは計算済みだった。

また、2012年11月から2013年5月にかけての円安と株高が消費支出や輸出の伸びを高めることも想定の範囲内だった。

つまり、8月発表の4-6月期GDP統計を見て消費税増税の判断をするという手順の設定は、消費税増税を決定することを前提とした、いわば、「仕組まれたスケジュール設定」だった。

2015年度予算編成に合わせて2015年度の追加増税を実施するかどうかを検討するというのなら、2013年同様に、8月に発表される2014年4-6月期のGDP成長率を見て判断すればよいということになる。

予算編成は8月から11月にかけて本格化するのであり、タイムスケジュールからすれば、8月から9月の方針決定がタイムリミットということになる。ところが、2014年の場合、安倍政権は4-6月期GDP統計ではなく、7-9月期GDP統計を見て、2015年度増税を判断するとしている。

7-9月期のGDP統計は11月17日に発表される。

この時期に判断するのでは、2015年度予算編成の財源確保には時間が足り

ない。

4-6月期のGDP統計と、その後の経済状況を勘案して判断するべきなので

ある。

昨年は4-6月期成長率を判断材料とし、本年は7-9月期成長率を判断材料とするのは、昨年は4-6月期成長率が高く発表され、本年は7-9月期成長率が高く発表されるからに他ならない。

 

8月に発表される4-6月期成長率は大幅マイナスが見込まれる。

 

この数値を見て増税を判断するということになると、当然、増税先送りの判断しか生まれない。

そこで、本年は8月に発表される4-6月期GDP成長率数値を見て増税を判断することを回避するのだ。

 

7-9月期のGDP成長率が大幅プラス数値を記録するとしても、そのことは、2015年の追加増税を肯定する理由にはならない。

 

7-9月期の高めのプラス成長率は、4-6月期の生産減少の反動に過ぎない

からだ。

本年の消費税増税の影響が完全に払拭されたと言えるには、少なくとも7-9月期の実質GDP成長率が前年同期比で十分なプラス成長を示す必要がある。

7-9月期の前期比成長率がプラス数値になっても、前年同期比成長率で十分な成長を示していないなら、日本経済が増税の影響を克服したとは言えないからである。

 

安倍政権は11月17日に発表される7-9月期GDP成長率統計を見て2015年10月再増税を判断するとしているが、この手順設定が作為的なのである。

何が問題なのか。最大の問題は、日本経済の実勢を慎重に見極めて、日本経済が本当に増税に耐えられるかどうかを判断しようという姿勢が欠落していることにある。

 

安倍政権のスケジュール設定、手順設定は、経済の実勢を慎重に見極めようとするものではなく、いかに国民をだまして増税を強行実施してしまうかという認識に立つものである。

 

そこには、国民の生活を第一に考え、国民にとって最良の経済政策を追求するとの意思が存在しない。

 

あるのは、財政当局の、国民生活がどうなろうとも構わないという考え方。国民生活がどうなろうとも、増税さえ実現してしまえばそれで構わないという考え方なのである。安倍政権は社会保障の財源を強化するための増税と説明するが、現実はまったく違う。

増税はするが、社会保障は拡充されない。

社会保障支出は徹底的に削減され、官僚利権と政治屋公共事業利権だけが拡張されているのである。

「シロアリ退治」言葉ごと消えた。安倍政権はシロアリを退治する意思をまったく持たない。

財務省はひたすら天下り利権の拡張に努め、安倍政権は財務省の天下り利権拡張に全面協力している。

 

官僚利権をさらに肥大化させる一方で、庶民に重税を押し付け、他方で、庶民

の生活を支える社会保障支出を徹底的に切り込んでいる。

 

この延長上に豊かな国民生活は生まれようがない。

 

 

 

株価が上昇する理由は、日本株価が利益水準と比較すると安すぎるからであ

る。

 

株価は上昇するかも知れない。

 

しかし、安倍政権が経済の実勢を無視して年末の追加増税強行決定に踏み切れ

ば、流れは逆転せざるを得ないだろう。

 

2015年にかけて、内外経済金融市場は大きなリスクを顕在化させる可能性

がある。

 

日本経済の息の長い成長路線実現を目指すのであれば、追加増税は早期に先送

り、凍結の意思決定を下すべきだ。

 

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著者:植草一秀(政治経済学者)

ウェブサイト:

17:28 2014/07/30

 

 

「植草一秀の『知られざる真実』」2014・07・30 シロアリが食いつぶす日本財政・第924号

  ウェブで読む:http://foomii.com/00050/2014073013434322302

EPUBダウンロード:http://foomii.com/00050-22970.epub

安倍政権が消費税大増税を含む超緊縮財政政策を強行実施したために、日本経済は景気後退局面に移行した可能性が高い。

7月30日に発表された6月の鉱工業生産指数統計では、生産が季節調整済み

前月比で3.3%減少した一方で、在庫は同じく季節調整済み前月比で1.9

%増加した。

 

生産指数の季節調整済み前月比は、

4月 -2.8%

5月 +0.7%

6月 -3.3%

出荷指数の季節調整済み前月比は、

4月 -5.0%

5月 -1.0%

6月 -1.9%で推移している。

注目しなければならないのは、出荷の減少が前月比ベースで持続していること

である。

生産の減少よりも出荷の減少の方が厳しいのだ。その結果、何が生じているのか。在庫率の上昇である。

季節調整済みの製品在庫率指数は本年1月に99.3でボトムを記録した。それが、いま急上昇している。

1月  99.3

4月 103.7

5月 107.8

6月 111.6

在庫率指数は在庫を出荷で除したものである。

 

景気循環を判断するときに、最も的確に、しかも、迅速に景気の局面変化を判

定できる、最重要の経済指標が鉱工業生産統計の製品在庫率指数である。

鉱工業生産統計は基本的に製造業の統計である。

製造業の経済全体に占める比率は、付加価値ベースで18%程度である。

経済全体の5分の1しか占めていない。しかし、経済全体の循環変動は製造業の変動に連動する。製造業の特徴は在庫を持つ点にある。生産ペースよりも在庫の積み上がりが大きくなれば在庫率が上がり、生産にブレーキがかけられることになる。

在庫率が低下する局面では生産活動が活発化される。

この在庫循環によって景気循環が作られることが多いのである。景気循環を判定する、最有力の指標に在庫率指数をあげることができる。在庫率のボトムが景気のピークになり、在庫率のピークが景気のボトムになることが多い。

 

日本の製品在庫率指数は、本年1月に99.3でボトムを記録した。

その在庫率が6月には一気に111.6にまで跳ね上がったのだ。

安倍政権が始動したときから日本経済の浮上が始まった。2012年11月の

ことだ。

野田佳彦氏と安倍晋三氏とによる党首討論で衆院解散が決定された。これを契機に円安・株高が始動し、日本経済の活動も改善傾向をたどった。

この景気ボトムの2012年度の製品在庫率指数が114.4。月次ベースでは、2012年9月に118.5でピークを記録した。1月の99.3から6月の111.6までの急騰は激しいものである。生産に対して、出荷が大きく落ち込み、その結果、在庫率が急上昇したものである。ここまで在庫率が急上昇すると、生産者は生産にブレーキをかけることになる。

これを「在庫調整」と呼ぶ。

景気後退は、この在庫調整によって引き起こされるものなのである。日本経済新聞が「消費税増税の影響は軽微」という、御用報道を展開し続けた。生産者の一部は、この御用報道を真に受けて、生産抑制を行なわなかった可能性がある。

ところが、現実の出荷は大きく落ち込んだ。結果として在庫率が急上昇して、いま困惑している。在庫率急上昇に直面した生産者は、これから秋に向けて減産を強化しなければならなくなる。

在庫率急上昇の次に来るのは、生産減少なのである。

百貨店売上の前年同月比伸び率は、

4月 -12.0%

5月 - 4.2%

6月 - 4.6%で推移している。

6月の前年比マイナスが5月を上回ってしまった。

個人消費は4月に激減したのち、5月、6月も回復していない。依然として、前年比大幅マイナスが続いているのである。7月29日に6月家計調査統計が発表された。2人以上世帯の実質消費支出は、6月、前年同月比-3.0%となった。5月の前年比-8.0%と比較して、マイナス数値は小さくなっているが、実質消費支出の水準自体はほとんど改善していない。

1987年の消費税導入時、1997年の消費税増税時の消費と比較しても、今回の悪化は際立って深刻なものになっている。

日本経済は消費税大増税とともに、不況に逆戻りしつつある。

不況に突入したのに株価が上昇しているのは、日本の株価が理論値を大きくか

け離れた低水準に位置しているためである。安倍政権が消費税増税を先送りする決定を下していたなら、現時点の株価は2万4000円台にまで上昇していたはずである。増税で1万円幅の暴落が生じたと言うこともできる。株式市場は増税の影響を織り込んで、次の展開を読み始めている。

 

追加増税が決定されるまでは、株価は戻り歩調に転じる可能性がある。ただし、米国の金融引締めが視界に入って、米国株価が下落する場合には、その影響で株価の上方修正は難しくなるだろう。

政府は消費税増税の影響が深刻であることを認め、メディアは「消費税増税の

影響軽微」という御用報道をやめるべきだ。

現実を正しく把握しなければ、適正な経済政策を実施することは不可能である

からだ。

安倍政権が増税の影響が深刻であることを認めず、日本経済新聞が「消費税増

税の影響軽微」の歪んだキャンペーンを展開し続ける理由はただひとつ。2015年10月の消費税率10%実現を財務省が目指しているからである。財務省にとっては、国民生活がどうなろうと、政治がどうなろうと、関係はない。シロアリのエキスになる大増税を実現することだけが目的なのだ。だからこそ、TPRという、言論統制の大プロジェクトを編成して、マスメディアの言論を統制しているのである。

2015年10月の消費税10%を実現するためには、いかなる手段をも用いる考えなのだと思われる。

安倍政権がこの財務省の策略に乗せられて、消費税率10%を決定するなら、

安倍政権は確実に終焉に追い込まれることになるだろう。

安倍政権の退場は望ましいことだとしても、安倍政権が去った後に残るのが、日本経済の死屍累々では国民的にはマイナスが大きすぎる。

政治は誰のために存在するのか。経済政策は誰の幸福を目指して運営されるべきであるのか。この基本を見つめ直さねばならない。増税が国民生活の安定、社会保障制度の拡充につながるなら、一理ある話だ。しかし、いま推進されている増税は、まったく違う。

社会保障を切り刻みながら、官僚利権と利権政治屋の利権公共事業を膨張する

ためにだけ実行されている庶民大増税なのだ。

 

経済政策を策定する根本精神が腐っているのだ。日本経済は緩やかに景気後退の下り坂を転落し始めている。このなかで、年末に消費税率10%実施方針を確定すれば、下り坂は一気に断崖に転じることになるだろう。

笑うのは財務官僚だけである。財務省は大増税を主張しながら、自らの天下り利権を一切削減しようとしない。

逆に、財務省の天下り利権の急拡大を進めている。その利権拡大行動を全面支援しているのが安倍晋三政権である。

財務省は増税を国民に強要する前に、財務省の天下り利権の一部を放棄する意

思決定を示すべきだ。

日本銀行

日本取引所

日本政策投資銀行

国際協力銀行

日本政策金融公庫

日本たばこ産業株式会社

横浜銀行

西日本シティ銀行への天下りを、今後、一切行わないことを明示するべきである。

これは、財務省の天下り氷山の、わずかな一角に過ぎない。しかし、その第一歩すら踏み出す姿勢を示さないのは、財務省が自分たちの利権は一切放棄しないとの姿勢を物語るものである。このような状況下で、主権者国民は、絶対に追加増税を呑んではならない。シロアリに日本財政は食いつぶされてしまうことになるからだ。

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17:17 2014/07/30

5・境界の発生・講談社学術文庫・境界の発生 (講談社学術文庫) [文庫] 

赤坂 憲雄 (著) 7/23/2014・注文・

 

現今、薄れつつある境界の意味を深く論究。生と死、夜と昼などを分かつ境はいまや曖昧模糊。浄土や地獄も消え、生の手応えも稀薄。文化や歴史の昏がりに埋もれた境界の風景を掘り起こし、その意味を探る。

 

あの世とこの世、生と死、村の内外などを分かつ境界は、今や曖昧となり、かつて自明であった死後の世界も消え、魔性のモノが跳梁跋扈する空間も喪失してしまった。葬送儀礼の場で鎮魂の挽歌を吟じた柿本氏、平家の怨霊を慰藉鎮撫する役を担った琵琶法師…。本書は、私たちの文化や歴史の昏がりに埋もれた境界の風景や人々を発生的に掘り起こした意欲的論考である。

 

文庫: 336ページ出版社: 講談社 (2002/6/10)言語: 日本語発売日: 2002/6/10

 

目次

境界/生と死の風景をあるく

境界観念の古層その他

交通の古代―チマタをめぐる幾つかの考察

琵琶法師または堺の神の司祭者

杖と境界をめぐる風景

人身御供譚の構造

起源としての異人論

穢れの精神史

6:07 2014/07/16

平成26年7月16日

「境界」の奥深さ。, 2009/8/8

レビュー対象商品: 境界の発生 (講談社学術文庫) (文庫)

 

「境界/生と死の風景をあるく」という題名で中世都市・鎌倉の境界を写真と共に説明することからこの本は始まる。それから日本全国を題材に、境界観念、交通、まれびと、杖と境界、人身御供譚、異人論、穢れについてなど、様々なテーマで文章はつづられていく。ムラ社会だった昔から国際社会の現代まで、「境界」は時に摩擦を生み出し、時に融和をもたらす。奥深いテーマだ。

5つ星のうち 5.0  先行文献の注釈書としても機能している著作, 2010/5/14

レビュー対象商品: 境界の発生 (講談社学術文庫) (文庫)

境界観念の発生と定着にまつわる論考をまとめた著作。先達が残した諸文献に現れるコトやモノを取り上げた上で著者独自の読みを加えていく方法で、古代の交通・琵琶法師・杖・人身御供譚・異人論・穢れ、それぞれを通じて境界がどう形成され、活性化され、内面化されるかについて考察している。

 

文章のタッチや雰囲気には折口信夫・網野善彦・山口昌男などの影響が見受けられ、多くの研究者の意見が引用されているが、その分著者の個性が薄くなっていて、読後感が地味なのはそのせいもあるだろう。自分としては、風土記や記紀からの文を多く読めたのがいいし、古代の共同体へのイメージがよりはっきりしてきたのが楽しかった。読む前の「境界」についての感じ方と読んだ後のそれに違いがそれほどなかったのは事実だ。

ある意味先行文献の注釈書としても読める一冊。本居宣長「宇比山踏」の記述を思い出した。

5つ星のうち 5.0  初期論考集。, 2005/9/27

レビュー対象商品: 境界の発生 (講談社学術文庫) (文庫)

 

神話を研究する者が境界の神にあまり関心を持たないのとは対照的に、民俗学者は決まって境界(で生きる人)に触れたがる。それだけ魅力的なテーマだということなのだが。一言で言えば境界とは世界の隅っこである。しかし、それゆえに異なる世界が接しあう場所でもある。それが神の世界なのか、冥界なのか、魔の領域なのかはわからない。ただ、仮にそれが地理的平面的なものであろうとも、人は境界を意味し得る場所で、この世ならざるものが出現しては行きかい、すれ違う、そうした瞬間を感じ取っていたのである。いったい境界とはいかなる場所なのか、そして境界で生きる人々とは。

 著者が述べるとおり、大変地味な内容だと思う。ただし境界というテーマについて、中世だけでなく、古代の『風土記』の世界から論じて、その古層を掘り起こしていることには魅力を感じる。

 

 

 

5つ星のうち 4.0  われら境界消失の時代にまれびととして立て!, 2012/10/1

レビュー対象商品: 境界の発生 (講談社学術文庫) (文庫)

 

表情に乏しい現代という時代をありとある境界の排除、あるいは消失に由来するのだと著者は考える杖立伝説の読解においては、国家の起源その秘密に立ち至ろうとする著者の意欲が眩しい犠牲について、そのさまざまな見方について僕はノートをとって勉強した古代と中世における穢れ観の相違は予想していたとはいえ、輪廻転生・浄土思想の闇を再確認させられたのっぺりとした現代にいて境界を幻視しまれびととしえて現場に立つ勇気を著者はひそかに念じている

5つ星のうち 4.0  民俗学へのアプローチ, 2012/9/29

レビュー対象商品: 境界の発生 (講談社学術文庫) (文庫)

 

氏が民俗学を始めるにあたってまとめた初期論文、序説である。生と死の風景を歩くは紀行物語風アプローチ。

境界観念の古層、交通の古代におけるチマタの発生、杖立ての儀式の追及等は興味深い。

琵琶法師、杖と境界、人身御供譚の構造、異人論、穢れの精神歴史、など境界の始源、変容、消滅まで考察している。

これから民俗学を読み進めるにはたまらないテーマである。

柳田国男、折口信夫、他先達の引用も多く、この本から各論考を読み進めた方がいいのかも知れない。

5つ星のうち 5.0  いい本といいサービス, 2010/11/7

レビュー対象商品: 境界の発生 (講談社学術文庫) (文庫)

 

本自体もいいし、サービスもいい。運輸スピードも速い。本はやや学問的で、読むのには少し関連知識が必要。

7:54 2014/07/23

 


2014年7月19日 (土)

『日本の真実-安倍政権に危うさを感じる人のための十一章』 第915号

引用

今こそ世界に誇れる日本国にしたい・・?!


引用

 「植草一秀の『知られざる真実』」2014/07/18

『日本の真実-安倍政権に危うさを感じる人のための十一章』 第915号

ウェブで読む:http://foomii.com/00050/2014071815500622134

   EPUBダウンロード:http://foomii.com/00050-22802.epub

新著を上梓する。タイトルは『日本の真実』副題は「安倍政権に危うさを感じる人のための十一章」4-6版上製、336ページの書下ろしである。

出版元は飛鳥新社、価格は本体1500円、消費税込み1620円である。

 

http://goo.gl/8hNVAo

販売開始は7月25日前後になる見込みだが、アマゾンですでに予約受付が始まっているのでご検討賜りますようお願い申し上げたい。

目次は以下の通り。

第一章 日本の支配者

第二章 戦後非民主化

第三章 小鳩の春

第四章 尖閣の罠

第五章 「フクシマの嘘」

第六章 日本を飲み込むTPP

第七章 成長戦略の正体

第八章 財務省の謀略

第九章 「あべさまのNHK」

第十章 絶望の警察、検察、裁判所

第十一章 さまよえる群集

安倍政権与党が衆参両院で過半数議席を確保して、独断専行の独裁政治を始め

ているが、最大の問題は主権者の意思を踏みにじる決定を強行していることだ。原発、集団的自衛権、消費税、沖縄基地、TPP、そしてNHK。これらのすべてにおいて、安倍政権は主権者の意思に反する決定を強行し、それを実行に移している。

『アベノリスク』が全開なのである。

この現状に、多くの主権者が危うさを感じている。本書の基本テーマは、「政治は誰のためにあるべきか」である。政治は特定少数のためにあるべきものではなく、主権者国民のためにあるべきものであると私は考える。

エイブラハム・リンカーンが、「人民の、人民による、人民のための政治」を演説の中で引用した。この「人民のための政治」を確立しなければならないと考える。

 

 

 

本の帯に記された文字は以下のものだ。

 

【創作された財政危機と戦争加担ですべてを失う前に、支配者の「偽計と幻想(トリック&イリュージョン)」を見抜く!】

飛鳥新社サイト

http://www.asukashinsha.co.jp/book/b181748.html

に掲載されている「内容説明」を転載する。

創作された財政危機と戦争加担で、わが国が戦後の成果をすべて失ってしまう前に、支配者の「偽計と幻想(トリック&イリュージョン)」を見抜く力を主権者と共有したい。 

 

トリック&イリュージョンとは何か? 

・成長戦略で10年後の一人当たり国民所得が150万円増えるという大ウソ。

・自民党TPP6項目の総選挙公約が、いつのまにか5項目に変えられた事実

を隠すマスコミ。

・法人減税、医療自由化、農業自由化、解雇自由化が「避けられない国際的な

流れ」という洗脳。

・1000兆円の政府資産を隠し「国の借金で財政危機だから消費増税」というペテン。

・米国産軍複合体が誘導する日中衝突。尖閣棚上げ合意をなかったことにし

て、漁船衝突事故で仲井眞知事勝利の罠。

・「成長戦略」実態は、100兆円規模に膨張した財政「裁量支出」にむらがる

政商と利権政治屋天国。

・米国「経済植民地化政策」は、小泉竹中路線の焼き直し=第二次安倍政権の

新自由主義路線で完成する。

・エネルギー・鉱物資源・食糧・兵器・金融の「癒着経済」で国富流出が加

速、さらに数百兆円を外国に献上。

・司法が、政敵を社会的に抹殺する人物破壊工作を堂々実行する暗黒。

グローバル資本(ハゲタカ)とそれに連携する国内資本(ハイエナ)を規制緩

和で優遇する悪徳官僚(シロアリ)がわが世の春を謳歌している中、「多くの

人々は、汚染された情報、操作された情報の下に置かれ、その行動すら操作さ

れている。この状況が続く限り現状は変わらないが、真実が明らかにされ、人

々が目を覚まし、人々が行動を変えるとき、世界は変化するのである」。(本

文より)著者渾身の長編書き下ろし!

本書の中に、いくつかのキーワードを織り込んだ。トリック&イリュージョン=偽計と幻想正確には、偽計による幻想である。

現実経済を私たちは「市場経済」だと勘違いしがちだが、現実経済には、「市

場経済」とは性質の異なる「癒着経済」がある。

そして、「癒着経済」の規模は、想像をはるかに超えて大きい。

全体を貫く問題意識は、「政治は誰のためにあるべきか」である。

日本を支配している三者とは、ハゲタカ、ハイエナ、シロアリである。

ハゲタカ、ハイエナ、シロアリは、三者による日本支配を永続させ、固定化することを目論む。これと結託する存在が、利権政治屋=政とマスメディア=マスゴミ=電である。

 

これらを総称したものが、米・官・業・政・電の利権複合体悪徳ペンタゴンである。

特定少数のための政治を、民主主義体制の下で実現しなければならない。そのために用いられる手法が「トリック&イリュージョン」なのである。

「偽計による幻想」を創作する。これによって、人々を誤導し、主権者国民の利益ではなく、米官業トライアングルの利益に叶う政治を実現してしまう。そのために、情報空間を操作し、人々を情報誘導するのである。

「メディア・コントロール」と「メディア・リテラシー」がもうひとつのキーワードになる。安倍政権による原発再稼働は、憲法第13条違反であると私は考える。

安倍晋三氏は憲法第13条を尊重する考えを示す。

憲法第13条の条文は次のものだ。

第13条  すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求

に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国

政の上で、最大の尊重を必要とする。

安倍晋三氏は、国民の生命、自由、幸福を追求する権利を政府は守らねばなら

ないと強調する。

この文脈で、集団的自衛権行使を容認する「なし崩し改憲」を強行に推し進め

ている。

「国民の生命、自由、幸福を追求する権利が根底から覆される明白な危険があ

る」場合には、集団的自衛権を行使できると主張しているのである。

しかし、憲法第9条は、集団的自衛権の行使そのものを否定する内容を含んでおり、憲法13条を援用しての集団的自衛権行使容認は論理的に成り立ちえないものと、私は考える。

この問題を横に置くとして、原発の再稼働は、「国民の生命、自由、幸福を追求する権利が根底から覆される明白な危険」そのものである。

2008年に発生した岩手宮城内陸地震で、4000ガルを超える地震動が観

測されている。ところが、原発の耐震基準はこれに耐えるものとして設定されていない。

圧倒的に弱い地震にしか耐えられない基準になっている。こんな原発を稼働させることは、まさに、「国民の生命、自由、幸福を追求する権利が根底から覆される明白な危険」を政府自身が創り出すことに他ならない。政府は、「国民の生命、自由、幸福を追求する権利が根底から覆される明白な危険」を踏まえて、少なくとも4000ガルの地震動に耐えられる設計基準を設置する責務を負っている。

しかし、この問題でも政府は、「世界でもっとも厳しい規制基準を設定して、その基準をクリアした原発を再稼働させる」と説明して、主権者を誤導しているのである。これも典型的な「トリック&イリュージョン」なのである。

私たちは、支配者の「偽計と幻想(トリック&イリュージョン)」を見抜き、

人民の、人民による、人民のための政治を確立しなければならない。

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━6:52 2014/07/19


加瀬英明のコラム  ■ アメリカの政治を牛耳るクリントン・ブッシュ両家

引用

で守る覚悟

http://www.kase-hideaki.co.jp/

が、必要だ・・加瀬英明のコラム  ■ アメリカの政治を牛耳るクリントン・ブッシュ両家

    Date : 2014/07/10 (Thu)

次のアメリカの大統領選挙は、2016年11月に投票するから、2年4ヶ月ある。

誰が両党の候補となるか予想するのはまだ難しいが、アメリカの大かたの政治専門家と、マスコミによれば、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官と、共和党はブッシュ前大統領の弟のジェフ・ブッシュ元フロリダ州知事の一騎打ちとなると、みられている。

オバマ大統領は昨夏、シリアのアサド政権が毒ガスを使ったのが許せないから、制裁攻撃を加えると宣言した後に逡巡したために、支持率が急落して、今日、多少取り戻したものの40数%で、指導力を回復していない。

アメリカでは1989年からブッシュ(父)が第42代大統領として4年、クリントンが第43代目として2期8年、ブッシュ(子)が第44代目として2期8年、合わせて20年にわたって、大統領をつとめた。

民主党ではヒラリーが巨人ゴリアテであって、2016年に挑戦できるダビデ少年は現われないと、いわれる。

5月に『ワシントン・ポスト』紙とABCテレビが発表した、2016年大統領選挙をめぐる共同世論調査によれば、共和党の有力候補としてジェフ・ブッシュが、首位に立った。民主党の最有力候補とされるヒラリー夫人に迫る勢いで、2人が大統領選挙を争った場合、ヒラリー夫人の支持率が53%に対して、ジェフ・ブッシュが41%だった。

ジェフ・ブッシュが61歳に対して、ヒラリー夫人は6歳年長だ。もし、ヒラリー夫人が大統領として当選すれば、レーガン大統領が就任した時より、1歳年下になる。

それにしても、アメリカは人口が3億1千万人もいるというのに、他に有力な大統領候補がいないのだろうか? どうして、大統領候補となると、能力がある政治家が多くいるというのに、全員がアウトサイダーとなってしまうのだろうか。

これでは、アメリカの政治に新鮮なアイディアや、方向をもたらすことができないことになる。アメリカは民主主義の手本であるようにいわれるが、クリントン家とブッシュ家が争うのでは、パロディのようではないか。アメリカの一部の識者が指摘するように、アメリカの政治制度が硬直化して、疲弊しているのだろうか。

もっとも、2008年に民主党の大統領候補指名をめぐって、オバマ上院議員と、ヒラリー上院議員が鍔迫り合いを演じた時も、両者のあいだに政策の違いが、ほとんどなかった。2人は1期目の上院議員だったが、ブッシュ(子)大統領のイラク戦争を支持した。

経済政策も巨大企業の利益を代弁するもので、2人のホワイトハウス入りしたい個人的な野心が、鎬(しのぎ)を削っただけのことだった。オバマ上院議員のほうが弁がきわだっていたために、勝利の栄冠を手にした。

オバマ議員はイリノイ州シカゴの「シカゴ民主党(シカゴ・デモクラティック)マシーン」、ヒラリー夫人は夫のビルの「クリントン・グローバル・イニシアティブ基金」という集金マシーンが働いて、全米の大企業、弁護士事務所(アメリカでは弁護士は巨額の報酬を手にする)、大手ファンドや銀行から、潤沢な政治資金を掻き集める能力を競った。

アメリカの大統領選挙は、マスコミを使って虚像をつくるのと合わせて、金次第だ。

ブッシュ家もテキサスの石油産業や、サウジアラビア・コネクションをはじめとして、集金能力において劣らない。クリントン、ブッシュ両家の他には、このように全米から政治献金を募ることができる、ポリティカル・パーティ・マシーンに入り込む余地がない。両家がアメリカの政治を、牛耳ることになる。

アメリカは大企業によって、支配されている。商務省の報告書によれば、昨年、企業の純益がGDPに占めた比率が、大恐慌の1929年以後最高に達したが、従業員の報酬の比率は、1948年以後で最低となった。

 ■ 日印関係を強化しよう     Date : 2014/06/16 (Mon)

5月に、12億5千万人のインドで総選挙が行われ、63歳のナレンドラ・モディ氏が率いる、インド人民党(BJP)が圧勝した。

BJPは、543議席の下院の282議席を制して、2009年から政権を握っていた国民会議は、206から414に議席を減らして、惨敗した。インドが1947年に独立してから、最大の政治異変である。

それまで、モディ氏はアラビア海に面する郷里のグジャラート州首相をつとめて、州の経済を大きく発展させた。

モディ新首相は就任演説のなかで、「21世紀を、“インドの世紀”にする」と、公約した。モディ政権の登場は、日本とアジアに明るい展望をひらくものである。

インドと中国は30年前に、ともに国民1人当たりの所得が300米ドルで、並んでいた。ところが、中国が目覚しい経済発展をとげて、6700ドルを超したのに対して、その後、インドはその4分の1にとどまっている。

インドの経済成長率は、10年前に10%に達していたが、このところ4.5~5%に落ち込み、9%を超える高いインフレが進んで、庶民生活を圧迫している。

モディ首相は財政を建て直し、大きく遅れたインフラを整備するかたわら、錯綜している行政機構を合理化して、大胆な経済改革を断行しなければならない。

モディ新内閣をみると、国民会議の前内閣が79人の閣僚を抱えていたのに対して、45人に減らしている。それでも、なかに鉄道相、道路交通相、民間航空相、農業、加工食品、食品流通の6人の閣僚がいる。

私は80年代からインドに通って、政府に厚遇されるようになった。

当時、日本で学ぶインド人留学生が、100人もいなかった。私は有志の協力をえて、ネール大学の支援を受けて、ニューデリーに高校生に日本語を無料で教える学校を開設して、成績のよい生徒を全額負担して、日本の4年制大学に留学させて、卒業させた。

私はBJP政権のフェルナンデス国防相と同志だった。インドはフェルナンデス国防相のもとで、1998年に核武装した。

フェルナンデス国防相から国防省に招かれて、参謀総長以下の軍幹部に講演して、中国に触れたことがあった。

インドは中国によって面積が九州よりも広い、ラダック地方の大きな部分を奪われたうえに、中国がアルナュル・プレディシュ州を蚕食してきた。

私は中国が日本の尖閣諸島を含めて、6つの国に対して、不当な領土要求を同時に行っていたが、中国の指導部は権力闘争によって、意志を統一することができず、思考が中華思想によって蝕まれているために、戦略的思考ができないと述べた。そして、軍が上から下まで腐敗しているために、全面戦争を戦う能力がなく、国内的な事情によって暴走して、軍事冒険に乗り出さないかぎり、恐れることはないと指摘した。

中国は今日、日本、インド、インドネシア、ブルネイ、マレーシア、ベトナム、フィリピンの7つの国から、領土を略取しようとして、紛争を発生させている。だが、7ヶ国の人口を合計すると、20億人を超え、経済力も、中国を上回る。ひと口でいって、中国の指導部は愚かなのだ。

 

日印関係を深化することが、求められる。

 ■ 口先ばかりのオバマ大統領に日本の平和はまかせられない     Date : 2014/06/03 (Tue)

東アジア、中東、アフリカで紛争が絶えないかたわら、ヨーロッパは冷戦が終結後、平和が続くものと思われた。

ところが、プチン大統領がクリミアに襲いかかって、泰平の夢が破られた。

オバマ大統領は、昨夏、シリアのアサド政権がダマスカスで毒ガス兵器を使ったと断定して、「レッドラインを越えた」といって、制裁攻撃を加えると発表したが、世論調査が軒並みに「国外の紛争に捲き込まれてはならない」と反対したので、臆して取りやめた。このために、オバマ大統領の支持率が急落した。

 

 中国が尖閣諸島の上に防空識別圏をかがせるという暴挙におよんだのは、オバマ政権を舐めてかかったからだった。

プチン大統領がアメリカが動かないと軽くみて、クリミアに乱入した。

かつてセオドア・ルーズベルト大統領が、「外交は太い棍棒を持って、優しい声で話せ」といったが、オバマ大統領は口ばかり達者で、爪楊子ほどの棒しか手にしていない。オバマ大統領の「レッドライン」は「イエローライン」どころか、侵略を誘う「グリーンライン」になりかねない。

そこで、オバマ大統領はもし中国がロシアを真似て、尖閣諸島を奪ったら、11月の中間選挙でボロ負けすることを恐れて、慌てて日本との同盟を強化するために、日本に1泊だけするはずだったのに、国賓として2泊3日で訪日することになった。

ソ連が崩壊した後に、1994年にウクライナが保持していた核兵器を放棄するのと引き換えに、クリントン大統領、エリツィン大統領、イギリスのメジャー首相と、ウクライナのクチマ大統領が、将来、ウクライナが侵略された場合に、米露英3ヶ国がウクライナを守るために、戦うことを誓約した四者協定に、ブカレストで調印した。今日でも有効であるが、もちろん、誰も守らなかった。

 

オバマ政権は、安倍首相が靖国神社を参拝して、中韓両国を刺激したことに機嫌を害していた。そして、アメリカが先の大戦の正しい勝者だったという“戦後レジーム”を、安倍政権が壊そうとしていると疑って、不信感を向けていたが、そんなことをいっていられなくなった。

 

オバマ大統領とケリー国務長官は、ロシアがクリミアで分離独立を問う住民投票を行わせたのが、「国際法違反」であると繰り返し非難した。しかし、インドネシアの一部であった東チモールが分離独立を求めると、アメリカや、ヨーロッパ諸国が強引に介入して、1999年に住民投票が行われ、東チモールが独立した。

 

 強国は、国際法を都合のよい時だけ、持ち出すことを、教えている。

今回のウクライナ危機に当たって、国連は役にまったく立たなかった。ロシアが安保理事会で、拒否権を持っているからである。

日本では長いあいだ、「国連中心主義」という言葉が罷り通っていたが、“役に立たないものを中心とする主義”のことだった。

万一の時には、条約も、国際法も、国連も頼りにならない。「諸国民の公正と信義に信頼」(日本国憲法前文)しては、いられない。

アメリカが、内向きのサイクルに入った。だが、アメリカ国民が厭戦気分へ振れたら困るというなら、日本の平和主義は身勝手な贋物だ。自分の国を自分で守る覚悟が、必要だ。

 ■ 李白、兼好法師、佐藤一斎に学ぶ

    Date : 2014/06/02 (Mon)

 

 5月がまた去ってゆく。

 

 私は生来懶(なま)け者だから、5月に入ったころの暮れなずむ、時が停まってしまったような、空が好きだ。

 

 幼いころから、今日まで気がきかないし、利発ではないから、天地と1つになって、ぼんやりしていると、心が休まる。

 

 良寛和尚が大愚を称していたが、漢詩に長じていた。

 

 無欲一切足、有求万事窮。生涯懶立身、任天真――欲がなければ一切足り、求むるあれば、万事窮まる。生涯身を立つるも懶(ものう)く、自然のままに過す。私は怠惰なために、名利を求めないことの言い訳としてきた。

 

 大愚は、大賢に通じる。大という字を漢和事典で調べると、解字として、人が手足をのびのびといっぱいに拡げたさまであると、説明されている。時間に構わずに、大の字に寝転んで、英気を養う。心が広くなる。のんびりと、気が向くままに暮したい。

 

 私の父は英米派の外交官だった。ロンドンに勤務した時に、チャーチルの知遇をえた。

 

 父も暇をつくっては、怠けていたが、チャーチルの「立っているより、座れるなら座るほうがよい。それよりも、寝転がるのがよい」という箴言を、座左銘としていた。私の怠け癖は、親譲りのものだ。

 

 父が漢籍を好んだので、私も中学時代から漢詩に親しんだ。いまでも、李白の多くの詩を、諳んじることができる。

李白は酒を讃える将進詩によって名高いが(将はすすめるの意味)、夢を称える詩によっても、よく知られている。

 

 ある日、李白はまどろんだあいだに、今日の中国浙江省の天姥山の山水の美のなかに誘われ、悦楽にみちた、にぎやかな夢をみた。天姥山の夢として有名である。

 

 この長い詩は、「どうして眉をしかめ、腰をかがめて権力者に仕え、自分を不愉快にさせることができようか」と、結ばれている。

 

 5月になると、風が光を運んで匂う。木の芽が光を戴いて、すくすくと伸び、葉身が幅を拡げてゆく。

 

 新緑から光が溢れてこぼれるのを見ると、私が手を貸さなくても、若い生命力が働いているのが、喜ばしい。

 

 『徒然草』は、王朝時代の随筆文学の傑作であるが、「徒然なるままに日暮し」から、始まっている。

 

 兼好法師は優れた歌匠でもあったが、次からつぎへ、つれづれと物思いにふけるなかで、「気の散ることもなく、ただ1人でいるのは結構なものだ。社会についてゆけば、心が俗塵に汚されて、欲望に迷いやすい。物事を争い、恨んだり、喜んだり、心が少しも安定しない」「利害損失の欲念によって、支配されてはならない」と、戒めている。

 

 私は急ぐのは犯罪だと、自分にいつもいい聞かせてきた。自然はあくせくしない。芽をふく時があり、花を咲かせ、実を結ぶ時がある。自然は急がない。自然を手本としたい。人の心も生きているから、のびのびとした時間を必要とするはずだ。

 

 それなのに、世人はなぜ全員が宅急便になったように、急ぐのだろうか。世塵――世間のわずらわしい俗事――をまきあげて、視界を悪くする。

 

 自然は有機的な時間によって、動いている。ところが、地下鉄、タクシー、自動車、新幹線、航空機に乗ると、無機的な時間だから、心を蝕む。できるだけ、歩きたい。

 

 私たちは炊飯器、掃除機、風呂の自動湯沸し器から、レトルト食品、コンビニの弁当、電話、スマホによるメールまで、さまざまな心を省く機械や商品によって、自分を深く傷つけている。井戸から水を汲んだり、掃除や、風呂炊きや、炊事をはじめとして、心を伝える場がなくなった。それだけ心が貧しくなった。

 

 4月に千葉市の郊外に愚妻を連れて、親しい刀匠の仕事場をたずねて、半日遊んだ。あらためて刀身の匂いぐちに、魅せられた。刀身の地膚の境に、焼刃がほのぼのと色がうすくなって、煙か虹のようにみえる部分を「匂い」と呼ぶが、日本刀を美術品としているゆえんである。

 

 匂うというのは、香りではない。万葉集の「朝日に匂ふ山櫻花」の句は、よく知られているが、輝くという意味だ。陽光にいきいきと美しく映えて、まぶしい。風が輝くことも、匂うという。

 

 5月に、いま売れっ子の若い女優の村松えりちゃんから、自宅に可憐な白い鈴蘭の小さな鉢が届いた。添えられたカードに、「Jour de Muguetの日に」と記されていた。5月1日はフランスの古い習慣で、鈴蘭を贈る日となっている。

 

 村松えりちゃんは、匂う美女だ。『源氏物語』には麗しい女人が登場するたびに、「匂ふ」と形容している。光源氏をはじめとする男たちの胸の鼓動が、伝わってくる。

 

 もっとも、私は閑居にずっと安じていたいと思うものの、淡粥(たんしゅく)を啜って飢えを癒し、世人が捨ててかえりみない、布切れを縫い合わせた衲衣(のうえ)をまとうためには、おっくうなことだが働いて、口過ぎ――生活を立てなければならない。

 

 原稿の締め切りに、追われる。講演のために、車中や機中で過す。しばしば、海外に招かれる。毎日、事務所に来客が絶えない。

 

 だが、忙裏のうちに、自分を見失ってはならない。私は幕末の儒者だった、佐藤一斎を敬まっているが、幕府の聖堂と称された学校の昌平黌(しょうへいこう)の学長をつとめた。

 

 一斎は「真の己を以て仮の己に克つは、天理なり」「治心の法は須(すべか)らく至静を至動の上に認知すべし」(『言志四録』)と説いている。仮の己に負けてはなるまい。私にとって懶けることが真の己であり、至静こそが治心の法である。

 

 

 

 

 ■ 「オバマ大統領の来京」 アメリカ合衆国大統領の紋章の由来

    Date : 2014/06/02 (Mon)

 

 オバマ大統領が、来京した。

 

 大統領専用機の『エアフォース・ワン』の扉に、アメリカ合衆国大統領の紋章が描かれていた。

 

 鷲が頭を右に向けて、右の鉤爪でオリーブの枝を、左の爪で矢束を握っている。

 

 いつか、私がホワイトハウスに招かれた時に、大統領の紋章が話題になったことがあった。

 

 トルーマン政権までは、鷲の頭が左を向いていたが、右を向くように改められた。これは、鷲の頭が左を向いていると、左翼に加担しているような誤解を招くからではなく、ヨーロッパの紋章学の専門家から、鷲の頭が右向きが正しいと、指摘されたからだった。

 

 第二次大戦が終わった翌年の1946年3月に、チャーチル首相がトルーマン大統領の生まれ故郷のミズーリ州を、訪れた。この時、トルーマンがチャーチルに、改められたばかりの大統領紋章について説明して、鷲が平和の象徴であるオリーブの枝のほうを向いているから、「これからは、平和の時代が続くでしよう」と、いった。

 

 すると、チャーチルがオリーブの枝に5、6個、小さな実がついているのに気付いて、「この原爆があれば、平和が守られるでしよう」といって、いたずらっぽく笑った。チャーチルは、機智に富んでいた。

 

 鉄のカーテンが平和を護る

 

 この時、チャーチルがミズーリ州フルトンで、「東ヨーロッパに“鉄のカーテン”が降りた」と演説したために、「鉄のカーテン」という造語が、世界に定着した。

 

 どのような国家も生存するためには、この鷲の紋章のように、一方の手でオリーブの枝を、もう一方の手で矢を握っていなければならない。

 

 いままで、人類史上で兵備を持たずに、諸外国の国民の善意だけを頼って、生き延びた国は、1つもない。もし、日本のように真面目に軍備を整えようとする気概がなければ、力のある外国の属国とならなければならない。

 

 戦後の日本の“平和ボケ”と平和憲法体制は、アメリカの軍事力による保護なしに成り立たなかったから、アメリカの保護と一対のものだった。

 

 平和憲法を護持するもの

 

 日本は占領時代が終わると、外形的に独立を回復したものの、国民が自立心を取り戻すことがなかったから、アメリカによる保護のおかげで、“保護ボケ”を患ってきた。

 

 日本の現憲法が世界で唯一つの平和憲法なのかといえば、そのようなことはない。日本国憲法の「戦争放棄」条項は、イタリア、アゼルバイジャン、エクアドルの憲法にも謳われているが、3ヶ国とも憲法によって軍隊の保有と、徴兵制を定めている。

 

 3ヶ国に加えて、155ヶ国の憲法が侵略戦争を禁じているが、自衛戦争は肯定している。

 

 いま、安倍首相が集団的自衛権の行使を禁じてきた憲法解釈を改めようとしているが、与党の公明党や、野党の一部が強く抵抗している。

 

 そのなかに、内閣が状況に合わせて、憲法解釈をくるくると変えるのは、憲法の最高法規性を損なうという意見があるが、国家も、憲法も骨董ではなく、生き物だから、外的な環境に適応しなければなるまい。

 

 政府が国家として集団的自衛権を行使する権利はあるが、違憲であるという解釈を行ったのは、ごく最近のことでしかない。昭和56(1981)年のことだが、日本の安全保障とかかわりなく、野党との政治取り引きのために行われたのだった。

 

 集団的自衛権の行使について、憲法解釈を緩和するのをめぐって紛糾しているが、日本が成熟した国だと、とうてい思えない。

 

 国連憲章の51条はそれぞれの加盟国が、「個別的又は集団的自衛権の固有の権利」を持っていることを認めている。

 

 日本政府は戦後一貫して、憲法第9条のもとで、自衛権の行使が許容されているという見解をとってきた。

 

 国連憲章をみれば、個別的自衛権と集団的自衛権が一体のものであって、不可分であることが分かる。今日の世界では、独立国が自分の力だけで国を守ることができない。日米安保体制もその1つである。

 

 集団的自衛権の行使を禁じている憲法解釈を変えることに、反対している人々がいるが、もし改めたら、日本が再び戦争を仕掛ける国になってしまうと、批判している。日本はそんなに危険な国なのだろうか。

 

 憲法は平和を護るためにある

 

 日本では国民が、政府を選ぶ。集団的自衛権の行使を認めると、戦争を仕掛ける国になるというのは、国民を侮辱している。

 

 それよりも、いま、日本は戦争を吹きかけようとしている国によって、脅かされている。 そのような時に、自国の手足を縛る議論にうつつを抜かしていて、よいのだろうか。

 

 日本が侵略を蒙って、大きな人的、物的被害を蒙ったら、憲法も、平和主義もあったものではない。憲法は憲法を守るためではなく、平和を保つためにあるべきものだ。

 

中国の発表によれば、今年、中国は国防費を12.2%増やした。昨年の10.7%を上回っている。力によって他国を従わせようとしている国に対しては、力によって対抗するほかない。

 

 公明党の山口那津男代表が、集団的自衛権の解釈を見直すことに反対して、「個別的自衛権があれば、足りる」と、主張しているが、防衛問題についてまったく不勉強だ。防衛問題について、口を開く資格がない。

 

 私は公明党の山口代表に、個別的自衛権の中身について、即刻、検討をはじめるように提唱することをすすめたい。

 

 2月に、関東甲信と東北が記録的な豪雪に見舞われた。雪がやんで4、5日後に、テレビのニュースをみて、唖然とした。安倍首相を囲んで、「豪雪対策本部」が設置されたというものだった。

 

 他の主要国では、大型地震、ハリケーン、洪水などの事態に備えて、ふだんから軍司令官を指揮官として、陸海空軍(アメリカなら海兵隊も)、警察、沿岸警備隊、消防、医療機関、薬品、食品、倉庫、運送会社などを傘下に置いた組織が常設されて、中央から指示があれば、すぐに災害に対処できる体制をとっている。

 

 日本では、東日本大震災の時も、まず閣議が召集されて、議論が行われたうえで、ようやく対策が講じられた。

 

 個別的自衛権の行使とは

 

 個別的自衛権の行使に当たっても、まったく同じことなのだ。

 

 かりに尖閣諸島の周辺海域で、わが海上保安庁の巡視船が、中国の公船から攻撃を受けたとしよう。海上自衛隊の護衛艦がすぐ近くにいたとしても、傍観するほかない。

 

 総理大臣が「防衛出動命令」を下令するまでは、全自衛隊が金縛りになって、武器を使用することができない。

 

 防衛出動命令

 

 首相が「防衛出動命令」を発するためには、まず閣議が召集される。そのあいだを省略するが、最後に衆参両院の議決を必要とする。

 

 いったい、どれだけの時間が失われることになるのだろうか?

 

 これを地方自治体に、置き換えてみよう。この町の条例に「消防出動命令」がある。ボヤが起ったとしよう。まず町長が役場の幹部を集めて、どうするべきか、相談する。

 

 そのうえで、町議会が召集される。消防車が出動すべきか議論が重ねられ、議決にかけられる。

 

 ようやく、消防車が火災現場に到着するが、そのころにはボヤを出した家が全焼して、火が周囲に拡がって、町全体を焼く勢いで燃えている。

 

 世界のどの国でも武器使用は、当然のことに現地指揮官の判断に委ねられている。

 

 これでは、個別的自衛権があっても、ないに均しい。

 

 

 

 

 ■ プライドと偏見が交錯するロシアのクリミア侵攻

    Date : 2014/05/12 (Mon)

 

 プチン大統領のロシアって、いったい、どんな国なのだろうか?

 

 正式な名称は、ロシア連邦だ。連邦の傘下に、およそ80の共和国、自治州、自治管区があって、160以上の民族をかかえ、100以上の言語が話されている。

 

 ロシアは先端兵器をつくっているが、他にみるべき工業製品がない。世界で“メイド・イン・ロシア”のラベルがついた消費財を、見かけることはない。私はロシアを、採集・狩猟経済の国と呼んでいる。

 

 外貨を稼ぎだしている産品といったら、石油、天然ガス、キャビア、ウォッカ、貂や、熊の帽子や、毛皮といったように、採集・狩猟経済の時代に属している。

 

 ロシア経済は、うまくいっていない。原油価格が高止りだったあいだは、うけに入っていたものの、このところ振わない。プチン大統領の人気に、翳りが生じるようになっていた。

 

 私はソチ冬季オリンピック大会の開会式の演(だ)し物を、テレビでみて、ロシア人が自国の歴史に強烈な誇りをいだいているのを、あらためて痛感した。

 

 今回、プチン大統領がウクライナから、クリミアを強引に捥ぎ取ったのに対して、中華思想に似た大ロシア主義と、しばしば外から侵略を蒙ったことに由来する被害意識と、西側に対する劣等感が入り混じった、ナショナリズムが燃えあがった。

 

 プチン大統領は鶏小屋を狙う、鼬(いたち)のような眼をしている。大統領になった時から、「20世紀の最大の悲劇は、ソ連が解体したことだ」と、公言してきた。そして中央アジアからウクライナまで網羅する、新ソ連版の「ユーラシア連合」を構築しようとしていた。

 

 プチン大統領をみていると、遠大な計画があるように思えない。出たとこ勝負で、行動する。

 

 2月にウクライナの首都キエフで、せっかく手懐けたヤヌコビッチ大統領を、民衆が立ち上って、追放した。そのために、プチン大統領はウクライナを、丸ごと「ユーラシア連合」に取り込もうとしていたところだったから、かっとなって、ロシア住民が60%以上を占めるクリミアを、ウクライナから切り取ることを決めたのだろう。

 

 ロシアでは、プチン大統領の支持率が急上昇した。

 

 アメリカ、EU(ヨーロッパ連合)が、猛反発した。「新冷戦」といった警告がマスコミを賑わせたが、大企業がロシアに投資しているために、厳しい経済制裁を加えたくないので、プチン大統領の側近たちに、入国ビザを発給しないなどの軽いものになった。

 

 アメリカとEUが恐れているのは、ロシアがクリミアに味をしめて、やはりロシア住民が多い、ウクライナ東部を奪うのではないか、ということだ。そうなったら、「新冷戦」に近い状況が生まれて、ロシアに対してもっと重い制裁を、加えなければならない。

 

 だが、プチン大統領はクリミアを盗んだために、大損したのではないか。

 

 アメリカ、EUがどのように騒ぎ立てても、プチン大統領がクリミアを吐き出すことは、ありえない。

 

 ウクライナは貧しいが、人口が5000万人近い、旧ソ連のなかでもっとも重要な国だ。クリミアを取り上げたために、ウクライナは二度と、親ロシア政権を持つことがあるまい。「ユーラシア連合」は、ウクライナ抜きでは、みすぼらしいものにしかならない。

 

 ロシア連邦の共和国、自治州のなかには、住民投票によって連邦から脱退して、独立したいと願っているところが、いくつもある。クリミアが住民投票によって独立したのを、前例にしたいと思おう。

 

 アメリカのシェール・オイル・ガス革命によって、原油価格が下落してゆくことになるが、ロシアの将来は薄暗い。

 

 

 

 

 ■ 新刊の発行のお知らせ

    Date : 2014/05/07 (Wed)

 

 5月8日に、私の新刊の『中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか』(KKベストセラーズ・ベスト新書、820円)が、刊行されます。

 まえがきを、お読み下されば幸いです。

 

 <中国と、韓国の実像を知るためには、両国の成り立ちが、日本といかに大きく異なっているか、比べれてみればよい。

 

 中国を理解すれば、韓国は属国として、ずっと中国の猿真似をひたすらしてきたから、付録のような民族だと思えばよい。

 

 中国は世界のなかで、もっとも貪欲な文明であってきた。

中国を理解する大きな鍵が、3つある。

 

 まず、食文化の中華料理だ。次に王朝がしばしば交替する易姓革命であり、第3に、中国人の頭を支配してきた儒教である。

 

 このなかでも、中華料理は中国人全員の生き甲斐(がい)であって、中国人の精神構造の謎が秘められている。

 

 中華料理こそ、中国人に独特な思考と、行動様式を説明してくれる。せっかく、日本人は中華料理を日常好んで食べているのに、料理のなかに中国のどのような物語がこもっているのか、気づかない。

 

 今日、中国は中華人民共和国を称しているが、国の名前は実体とまったく関係がない。3000年にわたって滅亡しては、興った数多くの中華帝国の1つである。

 

 中国と日本は、すべてが正反対だ。中国人は即物的だが、日本人は精神性を尊ぶ。中国人は自己主張が強いが、日本人は和を重んじるから、譲り合う。

 

 中国人は量を、日本人は質を求める。中国人が不潔であるのに対して、日本人は清らかさを望む。中国人は自分に都合のよい論理を振り回すが、日本人は感性によって生きている。

 

 中国人は外見を、日本人は内面を大切にする。中国人は自己本位であるために、相手が悪いと思うが、日本人は謙虚だから、自分のほうが悪いにちがいないと、思いがちだ。

 

 本文をお読み頂きたいが、中国人も日本人も、古代から人としてのありかたが、まったく変わっていない。中国と日本は2000年前から対照的だったが、そのまま、今日の中国と、日本の違いとなっている。

 

 私たちは長いあいだにわたって、中国人も日本人と変わらないから、心を通わせることができるにちがいないと、勘違いしてきた。中国人が心を持ちあわせていないことに、気付くことがなかった。

 

 中国を理解する4つ目の鍵は、中国は歴史を通じて、政治が1から10まですべてであって、他に何もない政治文化であることだ。政治の役に立てば、平気で嘘をつく。真実は政治の役に立たないから、まったく顧(かえり)みられない。

 

 儒教も、よい例だ。儒教は日本では、道徳哲学であると誤解されているが、本場の中国の儒教はいかに人民を統治するかという、政治思想である。

 

 政治がすべてだから、最高権力者を頂点とする“役人天国”であることも、今日にいたるまで少しも変わっていない。役人がのさばっている。役人は自分の懐(ふところ)を肥すことに、忙しい。

 

 軍人も、役人に負けていない。習近平体制になってから、軍人に高級ブランドを買ったり、高級レストランにおける接待を禁じたが、病根は政治文化にあるから、深いものだ。

 

 人民解放軍の機関紙『解放軍報』が、「清日戦争から教訓を学ぼう」という記事を、3月24日に載せたが、「清軍が直面した多くの問題は、現在、人民解放軍が闘争中のものだ。それは、縁故採用や、派閥抗争、汚職行為も含まれている。もし、この現象が続いてゆき、中日間で軍事衝突が起きれば、解放軍はまた負ける」と、訴えている。

 

 今日でも、中国はおぞましい儒教国家である。儒教は、国全体よりも何よりも、自分の一族である孝を大切にする。日本のように、公(おおやけ)を重んじる心がない。

 

 日本人は一族よりも、国家を上に置いてきた。中国では、為政者に奉仕することが求められていても、国全体に対する忠誠心が存在しない。

 

 中国を理解する5つ目の鍵は、中国が国ではなく、文明であることだ。

 

 文明であるから、国境がない。中華帝国は清朝が19世紀なかばに、イギリスと阿片戦争を戦って敗れるまで、国名を持っていなかった。中国の皇帝が、全世界の支配者であると思いあがっていたから、王朝名があっても、国名を必要としなかった。イギリスと南京条約を結ぶことを強いられたので、便宜的に王朝名の清を、国名として使った。

 

 中国人は中華思想といわれるが、中華文明が世界で最善のものであると、みなしている。中国の皇帝は地上で誰よりも、もっとも高い徳を備えているとされた。そこで、中国が周辺の諸民族を征服して、支配下に置いても、侵略したのではなく、「徳化」したとされた。

 

 習近平国家主席が「中華民族の偉大なる復興」を叫んでいるが、かつての中華帝国を復活させようとしている。漢民族は古代から、自己中心な“天下イズム”を、信奉してきた。

 

 もっとも、中国という呼称は、かなり新しいものだ。孫文が1911年に辛亥(しんがい)革命が成就して、国名を中華民国に定めた時に、通称をどのように呼ぼうか、会議にはかった。

 

 中国の伝説上の最初の王朝が夏だったことから、「大夏」にしようという案が有力だったが、中国が採用された。日本の中国地方のほうが、古いのだ。>

 

 ご期待下さい!

 

 

 

 

 ■ 中国を学ぶ事は道を開く

    Date : 2014/05/02 (Fri)

 

 4月はじめに、出版社から求められて、中国論の本を大車輪で書きあげた。

 

 『中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか』という題名で、5月8日の発売予定ということである。

 

 中華文明の入門書のようなものだが、中国人の精神構造を知ろうとするなら、大学で講義を受けるよりも、中華料理店に通うことをすすめたい。

 

 食が最大の重大事の源

 

 中国人にとっては、日本と違って、食が最大の重大事である。これほどまで、食に執着している人々はいない。食が中国人を、中国人たらしめている。

 

 中国料理は全てが食材、忌避がない

 

 どの国の食文化をとっても、宗教的な理由か、慣習的な理由で、食べないものについてタブーがある。中国料理は忌避するものがない。世界で、メニュウの幅がもっとも広い。中国に「不問鳥獣虫蛇、無不食之」(鳥獣虫蛇を問わず、食さないものがない)という、古い諺(ことわざ)がある。

 

 中国人は何ごとについても、即物的で、享楽的だ。日本人が質実を重んじて、禁欲的であるのと、正反対だ。

 

 中国料理では招待主がテーブルの中央に座って、もっともよい位置を占めている。

 

 主人はコンダクター

 

 日本では、主人が自分を卑下して、出入り口に近い、もっとも低いところに座るが、中国では食が何よりも重大事だから、主人はオーケストラの指揮者(コンダクター)のように、全体を見回せるところに座る。中国人から見れば、日本の接待主は食だけでなく、客を軽くみているようで無責任だ。

 

 中国では人間関係から対外政策まで、あらゆるものが、中華料理の油っこい臭いを発している。食は胃の問題だから、胃が心より上に置かれている。

 

 宰相の語源は腕が立つ料理人

 

 宰相という言葉があるが、日本ではまさか「宰相」という言葉から、料理を連想する者はいまい。

 

 ところが、中国では「宰相」は、腕が立つ料理人のことだ。厨房(ちゅうぼう)における才能を評価されて、皇帝に仕える官吏全員の長となった。

 

 角川漢和中辞典で「宰」という字をひくと、「君主のそば近くに仕えて、ことに料理をつかさどる者をいい、転じて官吏の長となった」といい、「宰相」は「料理大臣」と説明されている。

 

 伊尹は中華料理の宗家

 

 中国最古の王朝の殷(いん)の料理人だった伊尹(いいん)は、3代の皇帝に宰相として仕えた。伊尹は今日でも、中華料理の宗家として崇められている。

 

 今日でも、中国では食を武器とする饗応が、政治や、駆け引きの大事な場となっている。

 

 王になった料理人もいた。少康(しょうこう)は夏の5代目の王となった。虞(ぐ)の王の料理人だったが、夏に軍を率いて攻め込んで、王位を奪った。

 

 清の乾隆(けんりゅう)帝は6代皇帝として、中国の領土をもっとも大きく拡げた。

 

 乾隆帝は、遠征戦争を10回戦って勝ったために、「十全老人(シチェンウコン)」として、共産中国においても称えられている。食道楽をきわめたことによっても知られており、「老饕(ラオタオ)」と呼ばれている。饕(とう)は「むさぼる」、「老(ラオ)」は、若者でも「老師」と呼ばれるように、尊称である。

 

 乾隆帝のもとで、故宮などの宮殿の膳房(ぜんぼう)に、1万人以上の料理人と、料理人を助ける使用人が働いていたと、記録されている。

 

 漢時代の『戦国策』に、斉の宣王が顔(がんしょく)を軍師として召し抱えようとした時に、自分に仕えれば、毎日、「太牢(たろう)」を用意するといって、誘った故事が記されている。「牢」は「いけにえ」だが、祭に供える豪華な料理だ。

 

 日本で武士を召し抱えようとするときに、料理によって釣ることは考えられない。

 

 中国の多くの古典が、食に言及している。

 

 『論語』のなかでは、孔子が「飯は精白のものをよしとし、膾(なます)(魚貝や、獣肉)は細かく切ると、美味しい」から始まって、食について蘊蓄(うんちく)を傾けている。

 

 中国の伝説によると、古代の王朝や諸侯は、すべて黄帝から出た。黄帝がすべての漢人の遠祖であるといって、中国人全員が誇っている。黄帝も、「中華料理の開祖」「竈(かまど)の神」として、崇められている。

 

 当初の中国訪問、1979年の年

 

 私が中国に招かれて、はじめて北京を訪れたのは、1979年(昭和54)年だった。華国鋒(かこくほう)時代だった。

 

 人民解放軍の李達(りたつ)副参謀総長が、私のために天安門広場に面する人民大会堂で、歓迎晩餐会を催してくれた。

 

 華味三昧の境地

 

 李達将軍は80代で、中国でよく知られた軍人だった。毛沢東の大長征の戦友だった。

 

 李将軍が、新しい料理が運ばれてくるたびに、長い箸を使って、私の皿によそってくれた。まさに華味三昧(ざんまい)だった。私はもてなされながら、西太后(せいたいこう)が義和団の乱に当たって、北京を捨てて、新しく敷設されたばかりの鉄道で、西安へ逃れたことを思い出した。

 

 西太后は宦官(かんがん)に担がせた鳳輦(ほうれん)に乗って北京駅へ赴き、16輌編成のお召し列車に乗った。このうち、4輌が厨房車だった。50人の上席料理人と、同数の次席料理人が乗り組んだ。

 

 清朝の皇帝の食事は、毎日2回の正餐に百品の料理と、間食に40点を出すのが、規則となっていた。

 

 中国では接待する時には、食べられないほどの料理を出すのが礼儀であり、主人の見栄である。残したら、主人の面子を潰す。

 

 料理の種類と皿の数が良否を決める

 

 中華料理は1品1品の内容や、できばえよりも、料理の種類と、皿の数の多さによって、よし悪(あ)しを決める。

 

 日本人は、粗食だった。食べきれないほど、出さない。出されたものは、すべて食べた。

 

 毛沢東主席の死後、側近の回想によると、毛主席は大躍進運動によって、数千万人が餓死していたあいだ、連夜、山海の珍味を楽しんでいた。

 

 日中の食文化の違いは、精神文化の違いである。中国で先祖を祀る時に供える料理は、豚の頭の丸焼きをはじめ、豪華さと美味しさを競っている。

 

 神社で供えられる神饌(しんせん)は、穀類、堅塩(かたじお)や、昆布、大根、キュウリなど、僅かなものだ。

 

 神社建築は簡素なものであって、霊性を感じさせるが、中国の道教の廟は極彩色で、日本料理に対して、中華料理そのものだ。

 

 日本料理は、素材の味を大切にする。中華料理は、異なった食材をいろいろ使って、揚げたり炒(い)ったり焼いたり、手間をかけて、もとにない味をつくる。中国人が饒舌(じょうぜつ)であるのに、よく似ている。

 

 日本人は食に対して淡白で、料理も外見が美学の対象になる。清らかであることを、重んじている。中国人は即物的だから、ただおいしければよい。

 

 中国人は、高邁(こうまい)な宗教を信じない。食こそが、神である。中国人は現世利益だけを求めて、生きている。

 

 日本人のあいさつは、時間によって、「おはよう」「こんにちは」「今晩わ」だ。中国では、「你吃飯了嗎」(ニーチーファンラマ、あなた食うたか?)に、決まっている。韓国も、同じことで、「シクサハッショスムニカ?」(食事はしましたか?)だ。

 

 中国近代文学の巨人魯迅の考え

 

 中国近代文学の巨人である、魯迅の代表作の『狂人日記』の主人公の青年は、日頃、自分も食われてしまうかもしれないという、恐怖に、苛まれている。魯迅はこの作品のなかで、中国の歴史は同じ人間を食べ散らかし、まわりの国を食べ散らかしてきた歴史でしかないと、断じている。魯迅の『薬』も、食人の恐怖をテーマにしている。

 

 『食人宴席』の本の真意 

 

 鄧小平時代に、一時、出版の自由が緩められて、紅衛兵が文化大革命のときにいくつかの派に分かれて、全国にわたって殺しあって、食べあったという本が刊行され、光文社から『食人宴席』(カッパブックス、黄文雄訳、1993年)という題で、訳出された。

 

 食は、習近平国家主席を頂点とする、党幹部にとっても、最大の生き甲斐となっている。

 

 いま、中国が尖閣諸島に長い箸を伸ばして、啄(ついば)もうとしている。

 

 

 

 

 ■ 母そして躾・

    Date : 2014/04/30 (Wed)

 

 私の母も、和服を愛好していた。

 

 私は小学校の高学年のころから、着物の着付けを手助わされた。

 

 そんなことから、私は着物の着付けの免許を持っている。それも、協会の名誉総裁をおつとめだった、三笠宮百合子妃殿下のご署名があるもので、大切にしている。

 

 母は新しい着物が届くたびに、いつも明るくなった。私が仕付け糸を抜く係になった。

 

 私は仕付け糸が、着物の仕立てがくるわないように、仮に糸で縁をぬっておいたものだということを、憶えた。

 

 躾けはしつけると同音で、礼儀作法を身につける、身についた礼儀作法という意味で、用いられている。仕付け糸も、同じ根の言葉である。編笠に花をしつけるというように、つける、つくるという意味もある。

 

 5月に董風が吹くころになると、九州から神を迎えて田植えが始まり、桜前線のように北へあがってゆく。田植えは、苗の植付けることだが、苗をしつけるという。

 

 和服姿の女性は、日本の花だ。躾という字は、大正に入るまでは、と書かれることが多かった。躾も、も、日本で造られた国字であって、もとの中国にはない。日本独特のものだ。

 

 演目は忘れてしまったが、3、40年前に亡妻と狂言を鑑賞した時に、「も無い者を出し置きまして、面白も御ざらぬ」という台詞があった。江戸期か、それ以前の作だから、と書いたにちがいない。

 

 私は帰り途に、妻に「お前をしっかり躾けないと、物笑いになるからな」と、いったものだった。

 

 しかし、夫が妻を、あるいは父親が子を躾けるものではあるまい。躾けは、あくまでも母親の役割である。そして、父親が母親の助手を、わきからつとめることになるのだろう。

着付けという言葉も、概念も、中国、西洋諸国をはじめ、世界のどこへ行っても他にない。

 

 日本では、着物は美しく着るだけでは、完結しない。立ち居振る舞いが、美しくなければならない。日本文化のきわだった特徴だ。着る者の覚悟と、心のありかたが問われる。

 

 日本を明治に入ってから、西洋列強に負けない偉大な国としたのは、江戸時代の母親による躾けだった。

 

 

 

 

 ■ 集団的自衛権どころか個別自衛権もない日本

    Date : 2014/04/22 (Tue)

 

 集団的自衛権の行使を禁じてきた、憲法解釈を緩和するのをめぐって、紛糾しているが、日本が成熟した国だと、とうてい思えない。

 

 国連憲章の51条は、それぞれの加盟国が「個別的又は集団的自衛権の固有の権利」を、持っていることを認めている。

 日本は戦後憲法第9条のもとで、自衛権の行使が許容されているという見解を、一貫してとってきた。

国連憲章をみれば、個別的自衛権と集団的自衛権が一体のものであり、不即不離であることが分かる。今日の世界では、独立国が自分の力だけで、国を守ることができない。日本がひたさら縋っている、日米安保体制も、その1つである。

 

 集団的自衛権の行使を禁じている憲法解釈を変えることに、反対している人々は、もし、改めたら、日本が再び戦争を仕掛ける国になってしまうと、批判している。だが、日本はすぐにも戦争を吹きかけようとしている国によって、脅かされているのではないか。

 

 それなのに、日本の手を足を縛る議論に、貴重な時間を空費している。それよりも、どうしたら、中国の手足を縛ることができるものか、知恵をだすべきではないか。

 

 政府が、集団的自衛権を行使する権利はあるが、憲法が禁じているという解釈を行ったのは、かなり最近で、昭和56(1981)年のことだ。愚かな解釈をしたものだ。

 

 公明党の山口那津男代表が、集団的自衛権の解釈を見直すことに反対して、「個別的自衛権があれば、足りる」と、主張しているが、防衛問題についてまったく不勉強だ。防衛問題について、口を開くべきでない。

 

 私は公明党の山口代表に、個別的自衛権の中身について、早刻、検討をはじめるように提唱することを、すすめたい。

 

 今年2月に、関東甲信と東北が記録的な豪雪によって、見舞われた。私は雪がやんでから、5日後あたりに、テレビのニュースをみて、唖然とした。

 

 安倍首相を囲んでいる映像だったが、「豪雪対策本部」が設置された、ということだった。

 

 他の主要国であれば、大型地震、ハリケーン、洪水などの非常事態に備えて、ふだんから軍司令官を指揮官として、陸海空軍(アメリカなら海兵隊も加えて)、警察、消防、医療機関、沿岸警備隊、薬品、食品、倉庫、運送会社などを傘下に置いた組織が、常設されており、中央から指示があれば、すぐに災害に対処できる体制をとっている。

 

 日本では、福島原発事故の時にも、閣議が開かれて、まず議論が行われたうえで、ようやく対策が講じられた。

 

 これでは、遅い。個別的自衛権の行使についても、まったく同じことである。

 

 かりに尖閣諸島の周辺海域で、わが海上保安庁の巡視船が、中国の公船から攻撃を受け、海上自衛権の護衛艦がそのすぐ近くにいたとしても、護衛艦は傍観するほかない。

 

 総理大臣が「防衛出動命令」を下令するまでは、武器を使用することが、許されない。

 

 「防衛出動命令」を発するためには、まず閣議が召集される。そのあいだを省略するが、最後に、衆参両院の議決を必要とする。

 

 いったい、どれだけの時間が、失われることになるのだろうか? 世界のどの国も武器使用は、現地指揮官の判断に委ねられている。

 

 個別的自衛権があっても、ないに均しい。

 

 

 

 

 

 

 

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 - Mag Board -

4:19 2014/07/19

http://www.kase-hideaki.co.jp/

 

小説『ムルデカ 17805』

 加瀬英明 [著]

 

自由社

2001年5月5日発売

ISBN: 4-915237-28-1

価格: 1600円(税別)

 

 【解説】

インドネシア独立のために、戦った日本人兵士たち

 

1945年、日本敗戦---そして、もうひとつの戦いが始まった。

 「ムルデカ=独立」の気運が一気に沸き起こるインドネシア。しかし間もなく、オランダ、イギリスが、再びこの国を統治下に置くべくインドネシアに来攻、独立戦争が勃発した。島崎の教えを受けたインドネシアの青年たちは、真っ先に独立軍に身を投じた。島崎たちは戦犯として、オランダ軍に捕らえられ拷問を受ける。「青年道場」の教え子たちを助けたいという気持ちと、部下を日本へ復員させる責務との間で苦悩する島崎。やがて、捕虜虐待の罪を着せられ、宮田は処刑されてしまう。遺言は「インドネシア独立に幸あれ」。インドネシアの同志たちの手で奇跡的に救出された島崎は、彼らとともに戦うことを決意する…。

4:20 2014/07/19

 

 

 

 

なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) [新書]加瀬 英明  (著), ヘンリー・S・ストークス(著)

ルーズベルトが周到に敷いた開戦へのレール。そうとも知らず和平を願い、独り芝居を演じる日本政府。この教訓から、今日、何を学ぶか!?本書は日米両国の記録を用いて、日米開戦にいたるまで、東京とワシントンにおいて何が起こっていたのか、時系列的に対比したものである。

 

加瀬/英明

1936年東京生まれ。外交評論家。慶應義塾大学、エール大学、コロンビア大学に学ぶ。77年より福田・中曽根内閣で首相特別顧問を務める。日本ペンクラブ理事、松下政経塾相談役などを歴任

 

スコット・ストークス,ヘンリー

1938年英国生まれ。61年オックスフォード大学修士課程修了後、64年来日、フィナンシャル・タイムズ、ザ・タイムズ、ニューヨーク・タイムズの各東京支局長を歴任。三島由紀夫との親交でも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

新書: 243ページ出版社: 祥伝社 (2012/8/1)発売日: 2012/8/1

 

目次

第1部 アメリカに強要された日米戦争の真実(ルーズベルトが敷いた開戦へのレール米政府が秘匿した真珠湾の真実日本人が知らない日本の歴史的功績この教訓から何を学ぶか)

第2部 ペリー襲来から真珠湾への道(一〇〇年にわたるアメリカの野望ペリーが開けた「パンドラの箱」)

 

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我々は、国際政治は非情であることを、知らねばならない今日、日本国民の多くが、先の対米戦争が日本が仕掛けた無謀な戦争だったと、信じこまされている。だが事実は全く違う。アメリカは日本が真珠湾を攻撃するかなり前から、日本と戦って、日本を屈服させ、無力化することを決定していた。日本はアメリカが、日本のほうからアメリカに戦争を仕掛けてくるように、企んでいたのに気付かず、政府と軍をあげて独り芝居を演じていた。およそのことはある程度知ってはいたが、時代を追って分かり易くかつ明確にこの流れが書かれた本は寡聞にして知らない。真珠湾攻撃の五ヶ月前に中国からの日本本土爆撃命令にルーズベルトが署名していたことも全く知らなかった。機密文書が徐々に公開されるに従って真実が現れてきた。

5つ星のうち 3.0  太平洋戦争の再評価

ヴェノナ文書や機密文書の解禁により第2次世界大戦の再評価が詳細になされる様になったのは喜ばしいことである。 真珠湾攻撃が宣誓布告なしの卑怯な侵略攻撃であったと米国から避難されている。 しかし米国によるカリフォルニアやハワイの侵略は宣誓布告なしの攻撃で,米国に日本を非難する資格はない。 さらに米西戦争や第1次世界大戦、ベトナム戦争では相手が先制攻撃をしたかのように自作自演,偽装して参入していったのは欺瞞である。 著者の論述には全面的に賛同するが吉田首相の非難には与しない。 防衛をアメリカに任して経済発展にすべての資源を注入したのは正しい選択であったと考える。 戦争前の和平交渉ではルーズベルト大統領の仮面の騎士又は二重人格によって日本政府が完全に欺かれたのである。 満州事変直後からアメリカは日米戦争を仮定して机上演習を開始していた。

5つ星のうち 5.0  我々は、国際政治は非情であることを、知らねばならない,

ビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

今日、日本国民の多くが、先の対米戦争が日本が仕掛けた無謀な戦争だったと、信じこまされている。だが事実は全く違う。アメリカは日本が真珠湾を攻撃するかなり前から、日本と戦って、日本を屈服させ、無力化することを決定していた。日本はアメリカが、日本のほうからアメリカに戦争を仕掛けてくるように、企んでいたのに気付かず、政府と軍をあげて独り芝居を演じていた。およそのことはある程度知ってはいたが、時代を追って分かり易くかつ明確にこの流れが書かれた本は寡聞にして知らない。真珠湾攻撃の五ヶ月前に中国からの日本本土爆撃命令にルーズベルトが署名していたことも全く知らなかった。機密文書が徐々に公開されるに従って真実が現れてきた。

 

ルーズベルトは1936年、日本が真珠湾を攻撃する五年前に中国の蒋介石政権に、戦闘機とアメリカ陸軍航空隊のパイロットを義勇兵として提供する計画を実現することを命じる極秘の大統領令を発していた。ルーズベルトは中国については全く無知であったにもかかわらず、幼少の頃から、母方の祖父の影響を受けて、中国に好意をいだいていた。

 

1940年9月末から10月の第一週にかけて、アメリカは日本の外交暗号の全てと、海軍の暗号の一部を解読することに成功していた。

 

ルーズベルトは、イギリスを救うために、アメリカがヨーロッパ戦争に参戦することを強く願っていたが、アメリカの世論は第一次大戦の惨禍に懲りて「孤立主義」が支配していて、それは出来なかった。そこで日本にアメリカとの戦争を強いて、ヨーロッパの戦争に裏口から入ることを企てた。蒋介石政権に可能な限りの支援を行い、米英が協力して日本に対して完全な禁輸を実施する、蘭印に日本へ石油を輸出させない等々。

 

日本は日米関係を打開しようと必死だったが、なんとルーズベルトは、蒋介石政権に爆撃機を供与し、アメリカの義勇兵に操縦させ、中国の航空基地から発進させる日本本土爆撃作戦計画書に署名しているのである。真珠湾攻撃の五ヶ月前だった。結果的にはヨーロッパ戦線が急迫し、大型爆撃機をイギリスに回さなくてはならなくなり実施されなかったが。

 

近衛は日米首脳会談に政治生命を賭けて望み、日米間の障壁を除こうとしたが、会談を歓迎するふりをするだけで、日本と戦うことを決めているルーズベルトは日本をあやし続けた。

 

天皇陛下は一貫して平和を望まれ、政府も最後まで外交による打開に努力していた。しかし情報はアメリカに筒抜けで、ルーズベルトは日本の攻撃を待っていたのである。

 

開戦強要のアメリカの最後の一手がハルノートである。それまで日米交渉で積み上げてきたものを無視した、受諾されることを期待していない宣戦布告の文書だった。東京裁判のインドのパル判事は「同じような通牒を受取った場合、モナコ王国やルクセンブルグ大公国でさえも合衆国にたいして戈をとって起ちあがったであろう」と言っている。

 

暗号解読で、事前に日本の動きを知っていたアメリカは新鋭艦を名目を作って真珠湾の外に待避させていて、真珠湾に残ったのはほとんどが第一次大戦からの旧型艦だった。しかも事前に掴んでいた真珠湾攻撃の情報を肝心のハワイの太平洋艦隊司令官と陸軍司令官だけには知らせず、ルーズベルトはアメリカをヨーロッパの戦争に参戦させるために、日本が真珠湾を攻撃することを知りつつ、ハワイの太平洋艦隊を生け贄にしたのだった。

 

日本が降伏した後に行われた、日本が二度と立ち上がれないように国際法違反の検閲を含む徹底した終戦後の統治政策、押し付けられた日本国憲法と言う名の不平等条約、復讐劇というよりも日本国民に日本が犯罪国家であると思い込ませるために行われた東京裁判等にはアメリカの強い意志が現れている。

 

第2章では、イギリス人で、元ニューヨーク・タイムズ東京支局長ヘンリー・S・ストークス氏が、アメリカはペリーの浦賀来航以来、傲る白人優位主義と、キリスト教世界観によって駆られて、日本を屈従させようとしてきたと、論じている。ペリーの行為は「神の意志」によって正当化された侵略行為だった。ペリーも白人キリスト教徒だけが文明世界の家族で、それ以外は孤児のような野蛮人だという、世界観に立脚していた。2000年以上の歴史を紡いできた日本が、果たしてペリーが神に祈ったような未開の蛮地だったのだろうか。多くの外国人が当時世界一の人口の江戸を、高い文化を持った治安の良い理想的な首都と認めていた。

 

第一次大戦に勝った連合軍の一員だった日本はパリ講和会議で、人種差別撤廃提案を提出し、圧倒的多数で可決されたにもかかわらず、アメリカのウィルソン大統領は重大案件全会一致が原則だとこれを葬った。

 

日露戦争が白人の不敗神話を崩壊したのは事実だが、日本帝国の軍隊が、香港、ビルマ、インドシナ、インドといった、西側帝国主義の要塞を次々と攻略していった素早さは、それまで白人は不敗と信じていた諸民族を驚愕させた。インドネシアでは敗戦後も多くの日本兵が独立義勇軍に参加してオランダ軍と戦った。しかも侵略された国の青年に軍事教練を施し、近代組織の経営を教えている。日本がアジアの国々を独立させるために、努力を惜しまなかったと見るのが正しい認識といえる。なんとインドネシアは独立記念塔の碑に日本の皇紀の年号を用いている。それほど日本に感謝していたのである。日本はフィリピン、インドなど他のアジア諸国にも同様の対応をしている。

 

日本は20世紀の人種平等の神話を作ることによって、日本太古の国造りの神話を、20世紀になって再演して見せた。ペリーはパンドラの箱を開けたのだった。パンドラの箱には悪しきものだけでなく、希望も入っていたのである。

 

著者(加瀬英明)は言っている。「私はアメリカが70年以上も前に、卑劣極まりない手段を弄して、日本を追い詰めたからと言って、嫌米感情を煽ろうとは少しも思わない。日本国民は国際政治が非情であることを、知らねばならない」と。

5つ星のうち 5.0  マクロから見た日米戦。通説しか知らない人のための易しい入門書, 2013/2/28

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

真実は一つだ。だが歴史観は一つではない。二〇一一年十二月八日、東京憲政記念館大ホールで、対米開戦七〇周年シンポジウムが開かれた。テーマは本書タイトルと同じ。講演内容を敷衍して本書がまとめられた。日米戦争とは何だったのか?なぜ起こったのか?日本が侵略国家として責任を一方的に負うべきなのか?はたして日本が加害者で、米英蘭とその植民地アジア地域が被害者なのか?あの戦争へと導いた歴史を公平に検証するとどうなるだろう?

 筆者の一人加瀬氏は、東京とワシントンで何が起こっていたか、記録を時系列で比べた。結論は米が日本に仕掛けたというもの。昭和に入り日米が対立を深めてゆく中で、日本は困難を打開しようと真剣な努力を続ける。だが追い詰められていった。日本が真珠湾を攻撃するずっと前から、ルーズベルトは日本と戦って屈服させ無力化することに決めていたからだ。日本は米も平和を望んでいると思い込み、二国間の交渉に望みをかけた。まさに独り芝居だった。米に翻弄され、陰謀にはめられ、やむにやまれず開戦に踏み切ったという。狂乱の時代だった。

もう一人の筆者ストークス氏は少し視野を拡げる。ペリー襲来により江戸が短期間で一変した。平和で繁栄していた日本文化と人々の生活は無残にも破壊された。ペリーの歴史観は白人優越主義だった。美しい日本を破壊した意味がわからなかった。日本は西洋の毒牙から生き残ろうと必死に努力した。工業化に成功し、日清・日露戦争に勝利。ついに真珠湾を襲って日米間の戦端を開いた。米のペリー的なるものが三年八ヶ月の日米戦争を招き、江戸市民末裔が大量に虐殺された。

 ペリーはパンドラの箱を開けた。あらゆる悪が出尽くした。戦争という悪だ。ペリーが種を蒔きマッカーサーが収穫した。白人が勝ったように見えた。だが欧米白人による植民地支配が終焉を迎えた。アジア全土で人々が独立を果たす結果を招いた。あらゆる悪が出尽くした後で希望が残った。被支配民の希望、この地上に植民地が存在せず人種平等の世界となる希望だ。それは日本が大東亜戦争に立ち上がった成果だった。白人にとって、ペリーはまさにパンドラの箱を開けたのだった。

国際政治は非情だ。「まこと」によっては動かない。大国の国益、好み、エゴによって動く。日本人指導者は愚かだった。そう一言で片付けられるほど単純ではないことがわかる。通説しか知らない人のための易しい入門書と言えよう。

5つ星のうち 5.0  非情な国際社会と誠実な日本, 2013/8/5

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

 

普通、日本の学校では「日本が戦争を仕掛けた」と習う。しかしこの本は「アメリカが戦争を仕掛けた」としている。大戦中の1944年、イギリスのオリバー・リトルトン工業大臣が講演にて「日本はアメリカによって謀られて、真珠湾を攻撃した。アメリカが戦争に追い込まれたというのは、歴史を歪曲したものだ」と語った。

 

なぜアメリカは日本と戦争がしたかったのか。ひとことで言えば、「ルーズベルトの根拠のない偏見と無知と悪意のせい」ルーズベルトはアジアに対して無知だったが、なんとなく中国に親近感があり、なんとなく日本が嫌いだった。当時の米国は蒋介石を援助して様々な日本叩きを工作していた。

日本は「米国も平和を希求しているだろう」と勝手に勘違いしていたので、米国の悪意に気がつかなかった。

日本側がなんとか戦争を回避しようと努力する一方、米国側は日本を挑発して戦争を仕掛けようとしていた。

米国は戦う意志が固まっていたので、日本側からの話し合いに応じようとせず子供をなだめるようにはぐらかした。

スティムソンは「問題はいかに彼らを誘導して我々がさほどに大きな損害を蒙ることなく、最初の一発を撃たせるかだ」と日記に記した。

真珠湾攻撃の後スティムソンは「私は日本が奇襲したという最初のニュースが届いた時に、何よりまずほっとした。この危機が到来したことによって、決断できなかった時が去り、アメリカ国民全員を一致団結できるのだと思って安堵した。(真珠湾における)損害の報告が、刻々と入ってきて、休息に大きくなっていったにもかかわらず、そのあいだ中、深い満足感にひたった」と記している。

チャーチルはルーズベルトに「これで、事が簡単になった」と相槌をうった。米も英も余裕綽々だ。

戦争前夜の日米の様子がとても対照的。

日本側が相手の誠意を信じて誠実に外交努力しているのに比べ、米国側は悪意に満ちた策略を企てている。

 

東京裁判のレーリンク判事は「連合国は市民を大量に焼殺し、国際法を徹底的に踏みにじった」「日本はアジアをアジア人の手に取り戻すために戦った」「人種差別が太平洋戦争の一因。連合国は日本を人間以下とみなしていた」と著書で語っている。

侵略戦争の罪や、平和に対する罪は、ルーズベルト政権にこそ裁かれるべきであったのだ。

 

さて、日米戦争の教訓から何が学べるだろうか。今でも相手を誠ある国だと信じれば友好が成り立つと勘違いしていないだろうか。日本人は国際政治が非情なものであることを知らねばならない。

5つ星のうち 5.0  この本を使い何からの授業で絶対に全ての日本人が知るべ

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

 

窓から見える平穏な日本。全ての日本国民が、70年前に壮絶な命をかけた戦いを経た子孫である。今のこの日常を、大義を重んじ、亡国を憂いて挑み敗れて行った先人達に感謝している人はどれほどいるだろうか。

たぶん、有識ある日本人のほとんどが、アジア諸国を侵略し、あの楽園のハワイ真珠湾でアメリカへ奇襲をかけ、本当に日本は悪いことをしたと思っているだろう。

その罰で広島、長崎があり、沖縄があると思っているはずだ。

私も、ハッキリそうだと言い切れないが、小さい頃から周り(TV、雑誌など)でそう意識付された感である。

しかし、ずっと釈然としていなかった。亡くなった先人には失礼千万だが、乱暴に言えば、国と国とのケンカである。

身の回り感覚に落とせば、ケンカにはお互いに理由があり、原因があり、経緯があり、自己正当の意義がある。

 

日本は侵略し多くの人を戦争で苦しめたから、先に手(攻撃)を出したしたから・・が相手の言い分だとすると、日本の言い分、正当性は何だったんだろう。

卑怯で自分さえ良ければと思っていたから。負けて当然。反省し自戒し二度と戦争はしませんと誓約書(憲法)まで書かされて。

 

結果は嫌というほど知らされている。では、なぜケンカを始めなければいけなかったんだろう。当時の日本人が無知で、連勝で思い上がってたから無謀な戦いを挑んだ・・のだろうか?

 

その全ての疑問に答えてくれたのがこの一冊だ。

 

最近は余り時間掛けず、全てを読むこともなかったが、同じ箇所を何度も読み直したり、一字一句を理解しながら本当に全てのページを読んだ。

そして、涙した。

 

加藤氏とヘンリー氏の2部構成で、それぞれ違う内容だが共通するのは、日本人が70年前に何をやろうとして戦いになったかという点。

西欧諸国(本書では白人とも記載)の植民地支配からアジアが独立し一致団結する、それを日本がリードしたという点である。

「大東亜共栄圏」、それを初めて、中身を伴い実感できた。

 

加藤氏の第一部は、日米開戦までが時系列でリアリスティックに記されている。

日本とアメリカで何が起き、誰が何を考えていたか、何故開戦に進めなければいけなかったかが腑に落ちるように克明となっている。

そして、次の文に涙した。(一部引用)

「国家の存亡を賭けて対米戦争に立ち上がったが、アメリカの圧倒的な力に抗しようがなく、本土を焦土とし、280万人以上を犠牲にして、敗れた」

 

ヘンリー氏の第二部は、ペリー襲来(来航ではない)以降アメリカが日本をどう見ていたか(ヘンリー氏の言葉は100年の野望)を、日本人ではない視点で記している。

そして、次の文に涙した。

「インドネシア、ジャカルタの独立記念塔の碑には05817と日付が刻まれている。〇五年は日本の皇紀二六〇五年に当る」

「インド人を侮らないでほしい、(英国からの独立を推進した)INAは日本軍と対等立場の独立軍、結果として独立軍将校が死刑になってもインド国民に悔いはない」

 

小中学生ではまだ分別がつかないと思うが、義務教育として、この本を使い何からの授業で絶対に全ての日本人が知るべきだ。

死して、苦しんで、幾つもの悲しみ、凄惨を経た大東亜戦争、日米戦争が、日本国が大人として自己の存在意義を深く思慮した故の行動だったことを。

その大儀があったればこそ、今の日本国があるということを。

そして、大儀と引き換えに多くの犠牲を伴い、それが全て実際にあったということを。最高5つより以上の星を付けたい一冊でした。

 

 

 

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4.0  知らなかった・・・・, 2013/1/30

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

小学校、中学校、そして高校と自虐的史観で日本の歴史を学んできました。40歳を超えた頃から、それがいわゆる反日日本人たちに作り上げられたものであることは分かってきてはいましたが、本書を読み、正直衝撃を受けました。

その当時の日本国および日本人のなんとけなげなことか。そしてアメリカとはなんと悪意に満ちた国なのかと。他国を貶めるためにはそこまでやるのか?と。

 

少しでも多くの日本人が本書を読み、自国の正しい歴史を知り、先祖を尊敬し祖国を愛するようになることを希望します。

5つ星のうち 4.0  加瀬英明氏の主張は十分な検証が必要, 2014/1/20

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

 

大阪の橋本徹氏が、サンフランシスコ講和条約を日本が結んだ以上、『侵略戦争だった』という評価を受け入れざるを得ないと述べた。国際政治の非情さを知らない、naiveな人間の発言だと思う。我々は70-80年前の時代がどのような時代であったのかということにまず想像力を持たねばならない。例えば、ワシントンD.Cに、アメリカ歴史博物館があり、そこの展示物として日系人強制収容キャンプが再現されている。同時に、その時代、日系人がどのように扱われていたか、当時の新聞や雑誌や、その他の展示物から再現されており、日系人が黄色いサルのような存在として扱われていたことがわかる。

 

自国の日系人ですらそのような扱いを受けているのだから、その時代、日本人がどのように考えられていたかは、推して知るべしであろう。本書が指摘するように、ルーズベルトもトルーマンもマッカーサーも、そして世界中の人々も、ある意味で人種差別主義者だったのだ。本書の記載によれば、戦時中に行なわれたアメリカのギャロップ社の世論調査では13%の米国人が「日本民族絶滅させる」ことを支持していた。

ルーズベルトは「日本人を温和な南太平洋の原住民と、交配させて無害なやる気のない民族に作り替える計画を立てる」と語り、トルーマンは「日本人は悪辣で残忍な野蛮人だ」と言い、マッカーサーは「ジャップはおぞましい悪そのものだ」と語った。

あの戦争はそんな時代に起きたのだった。

本書の第1部では、加藤氏が、最新の資料駆使し、日米開戦に至るまでを、時系列的に、日本とアメリカ両国の記録を用いて東京とワシントンにおいて何が起こっていたのかを対比し、太平洋戦争がアメリカに強要されたものであることを示す。

ここで示された事実は、私がこれまでに見聞してきたトラ・トラ・トラ!や太平洋戦争や落日燃ゆに示されてきた事実と大いに異なっている。

ルーズベルトが中国に肩入れをし、真珠湾攻撃の5ヶ月前に日本本土爆撃する作戦「JB-355作戦]に署名していたことが示され、ビルマのラングーン飛行場では、日本に戦争を仕掛ける準備がなされていたことが記されている。

また、様々な資料をもとに、日本の外交暗号が全て解読されており、連絡会議の結論を含め、日本の真珠湾攻撃準備状態を逐一把握しながら、日本を戦争におびきよせていた様子が示される。

 

また最後通告ともなった「ハル・ノート」を起草したのが、ハリー・ホワイト次官補で、ホワイトはロシアのスパイで、ナチスと交戦中のロシアが、極東から日本に攻められないように、日本にアメリカと戦争決意させるように追い詰めることを狙った文書を起草した様子が記される。また真珠湾には日本攻撃時に、第一次大戦からの旧戦艦のみを残し、新鋭艦をすべて避難させており、攻撃による被害を最小限に食い止めるように謀られていた様子が示される。もちろんこれが事実であるとすれば、日本の戦いは自衛のための戦いであり、経済封鎖も含め、先に戦争しかけてきたのはアメリカだということになる。

 

このあたりの記述は、加瀬氏の論調がやや強引でバランスに欠く点もあり、私にはにわかに信じがたいと感じられた。具体的に一次資料の参照も含め、この点は十分な検証が必要であると思われる。

東京裁判では、それまで国際法に存在しなかった「平和に対する罪」、すなわち「侵略戦争計画して遂行した犯罪」が創出されて、日本は裁かれた。その一方で、日本の降伏後、裁いたオランダは軍隊を立て直し、もう一度植民地支配をしようとしてインドネシアに侵攻・侵略した。

第二部でストーク氏は、アメリカはペリー浦賀来航以来、奢れる白人優位主義とキリスト教世界観に駆られて、日本を屈服させようとしてきたことを論じる。

ストーク氏の筆致は抑制のあるもので、私には十分に説得力があると感じられた。

 

70年近くの時が経ち、太平洋戦争は痛みの伴う記憶から、検証されるべき歴史へと変貌しつつある。

同時に、戦争の歴史は、ある国の曾孫たちが、他の国の曾孫たちをけん制する政治的外交カードへとなりつつある。ある歴史的事実の解釈は、当然ながらそれぞれの国の立場によって異なる。

敗戦国である日本が、自分たちの言葉で、祖父たちの戦いの意味や歴史的な意義を語ってならないのだろうか。

そうであれば、6-100年前の歴史を毎日のように蒸し返し、あたかも当時、日本が世界一の犯罪国家であったかのように主張する、同じ戦争を戦った韓国の主張も認められないことになる。

人種差別に満ちた時代に、戦勝国が見せしめとして行った裁判の結果が今日まで、我々を縛り続けている可能性もある。新たになった資料を元にした詳細な検討も含めて行い、事実に基づいて、日本国内外に住む外国人の力も借りながら、我々も自分たちの歴史解釈をしっかりと発信するべきだと思う。

韓国中国のプロパガンダを放置し、自分たちの主張を怠ると、国際政治の非情さの中で、我々の子供たちが、世界史に残る凶悪な戦争犯罪人の末裔として、長い将来まで、罪を償わされ、また蔑まれる可能性がある。本書の1部で語られる史実は、私にとっては、あまりにも驚くべき内容が含まれている。私が門外漢なのだからだとは思うが、事実であるのかどうか、是非、注釈に一次資料の参照をきちんと示した詳細な執筆を加瀬氏にはお願いしたい。

5つ星のうち 5.0  世界を西欧フィルターで見るのをやめる時期。,

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

日本、日本の歴史、世界の歴史を全て白人フィルターを通して見させられていたんだと大変ショックを受け、且つ開眼いたしました。

父母は終戦直前生まれ、靖国反対、憲法改正反対の正に自虐史観バリバリの左翼的思想の世代です。私もそんな両親の会話や読む新聞や本に囲まれ、影響を受けたはずですが、この本を読んで涙するような保守的な考えの大人になりました。

「戦争を放棄します。」は「犯罪をしません。」とは話が違います。日本は先の大戦で有色人種の星となりアメリカ始め植民地を失った西欧諸国には憎悪されたのです。根には激しい人種差別もあった。白人の中にある人種差別と有色人種にしてやられた屈辱は70年位じゃ消えることはないでしょう。

私達日本人は、中国、南北朝鮮だけでなく、世界はいつ手のひらを返されるかわからないシビアなものだという教育をされなくてはいけないとおもいます。アメリカが第二次世界大戦に引きずりこんだように 日本が放棄したってきちんとした力を持つ前に巻き込みたい国は実際周りにいくつもあるのです。

この本で安倍総理がASEANを精力的に訪ねたのがとても納得できました。ご先祖様が命がけで作ってくださったこれらの国との絆が消えてなくならない内に日本人も覚悟し、且つしたたかに日本を取り戻す必要があると思いました。

5つ星のうち 4.0  現代の日本人に国際政治の非情さを自覚しなさいという警

マクロ経済から歴史をみる人 - レビューをすべて見る

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287)前段の加藤氏の論述は、よくある話なので特段にレビュウーすることはない話と受け止めた。ストーク氏の話は、近著の新書も読んだが、面白い。

まず、かれが、この本のP144,で明確に述べているように、仕掛けた、あるいは追いつめた米国、F・ルーズベルト達について、

特段に悪いことしたと少しも思わないと強調している。あの高慢なマッカーサーですら、愛嬌だと思っている。

これは、経済の戦争でも、政治でも、同じ話である。仕掛けて刈り取る。「考え方が、根本的に違うのである。」

かって、毛沢東が政治は血のでない戦争だといい。戦争は血だらけの政治であるといいはなった。これは、政治を経済に置き換えても、通用する話であり、このアメリカが仕掛けた戦争は、ある面、世界の経済覇権を競った面が大きい。

たとえば、アメリカがドルとい基軸通貨を英国から、むしり取った大きな仕掛けの中で、語られる物語である。

純粋でナイーブな話は、いっさい関係ない、平和に暮らしていますも関係ない。

いやむしろ関係ないと思っている人や国が力を背景に、国際政治、その機関、国際経済、その機関を牛耳って、やりたい放題をしている世界において、日本、日本人は悪くなかったと叫んでも、だからどうしたということでしかない。

負けたくせに、態度が大きいぞ、という声しか聞こえない。だからといって、日本人がいじけてはいけないぞ、とストーク氏はいう。

ずるいという言葉は、日本人は嫌うが、ある面、ほめ言葉である。ずるいを一歩深めて、狡知という理論やゲームまでに

議論を深める必要がありますよ、大好きな日本人よ、とりわけ、若い人、これから、グローバルやら、自由競争などの掛け声の中

冷水を頭から、かぶせられ、熱いトタンの上に寝かされてしまいますよ、という警告本である。

それにしても、戦後、日本人は、あれ程の戦火に巻き込まれたにしては、歴史の総括をしてこなかった。つくずく、司馬遼太郎の

予言どうりに、なってしまいましたね。

この本を、参考にしあれ程の犠牲を払った戦争から、何を学ぶべきか?「二度と過ちを、繰り返しません?」

何の過ちか?だれが、どの場面で誤ったのか。それを教訓として、どう米国、中国、ロシアなど狡知に長けた国と、どう渡り合って

いくのかが、問われている。そのようにこの本は問うていると思う。

 

 

 

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5つ星のうち 5.0  加瀬さんの評判は色々有るが、本書の内容には全く同感,

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私は、加瀬さんの評判も色々確認してみましたが、統一教会との関係や韓国人女性記者を装って本を書いた等余り芳しくないものもあります。しかし、両著者の書かれている内容には全く同感であり、今まで私が考えていた事とほぼ同じです。例えば、広島原爆の碑の曖昧さの例や中国や北朝鮮の共産化と日本の敗戦処理、ルーズベルト愚策、日本が実際に東南アジアに対する独立の切欠を作り、イギリス、フランス、オランダの再植民地主義を阻んだ事実、キリスト教徒の話等は、私が常々考えている事です。

 NHKスペシャルは、さも「植民地主義が終わろうとしていたのに、その世界の流れを日本が気付かず戦争を始めた」とのコメントを紹介していたが、之こそ「日本がとにかく悪い」と押し付ける論者達の大嘘八百である。それどころか、上で指摘したように、終戦後、イギリス、フランス、オランダは元の植民地に戻ろうとして、独立戦争になり、追い出されている。アメリカでは、その時期まだ人種差別が続いていた。ベトナム戦争には黒人兵が登場するが、第二次世界大戦の映画には黒人兵(混血除く)は登場しない。日韓の夫婦はいたが、白人と黒人の結婚さえ出来なかった。

 大学の時代から、少しは政治や外交に興味はあったが、民主党の愚かな政策と「裏マニュフェスト」の存在を知ったお陰で、もう一度近代史を勉強する切欠ができ、この本も出版早々読ませて頂いたしだいです。ただ、もう一寸、加瀬さんの部分は、日本の左派や妙な歴史学者が嘘だと否定する可能性が有るので、内容の出展や回想録の題名、時期等詳しく示して頂ければ幸いです。

5つ星のうち 5.0  愛する日本の近代史, 2014/1/15

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日英2人の著者によって、愛する日本が近代をどのように歩んできたか、アメリカ、ヨーロッパ諸国、東南アジア諸国との関係を中心に書かれた本である。ペリーが黒船で来航して以来、日本は平和で爛熟した江戸時代の鎖国から一気に弱肉強食の非情な世界史の真只中に放り込まれ、猛獣の欧米諸国の餌食となることに怯えつつ、ひたすら富国強兵への道を歩み、いくつかの近代戦争に勝利すると、欧米白人国家のリーダーであるアメリカから危険視され、やがてルーズベルト政権によって否応もなく日米戦争に引きずり込まれ、史上初の敗戦を経験した。そして、戦後もマッカーサーの占領政策によって、日本人から誇りを奪うべくさまざまな洗脳工作が行われた。たとえば、戦争の放棄を取り入れた日本国憲法の制定や日本を侵略者と決めつけた東京裁判がそれである。現代の日本の状況を見れば、米軍基地は日本中にあり、憲法は一度も改正されることがないままであり、日教組が支配する教育界では自虐史観によって子供たちを日本嫌いにさせている。マスメディアは左翼反日勢力が多数派を占めている。いまだ占領時代が続いているかのようである。しかし、こうした戦後体制から脱却し、本来の日本を取り戻そうとする安倍政権になって、今ようやく日本は目覚めつつある。中国と韓国は相変わらず靖国や慰安婦などで反日活動に躍起となっているが、両国は日本国民の多くが安倍政権を支持している意味をよく考えてみるべきだ。また、アメリカとの関係も今後は徐々に見直していき、真に対等なパートナーとなるべく我々は努めていかねばならない。東南アジア諸国とは大東亜戦争当時から今日に至るまで友好関係にあり、今後はかつてのはかなく潰えた理想である大東亜共栄圏を共に築いていくことになるだろう。威張るでもなく、自慢するでもなく、さりとて卑屈にもならず、誰とでも胸襟を開いて付き合うことができる品格のある日本人でありたいと思う。

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

ヴェノナ文書や機密文書の解禁により第2次世界大戦の再評価が詳細になされる様になったのは喜ばしいことである。 真珠湾攻撃が宣誓布告なしの卑怯な侵略攻撃であったと米国から避難されている。 しかし米国によるカリフォルニアやハワイの侵略は宣誓布告なしの攻撃で,米国に日本を非難する資格はない。 さらに米西戦争や第1次世界大戦、ベトナム戦争では相手が先制攻撃をしたかのように自作自演,偽装して参入していったのは欺瞞である。 著者の論述には全面的に賛同するが吉田首相の非難には与しない。 防衛をアメリカに任して経済発展にすべての資源を注入したのは正しい選択であったと考える。 戦争前の和平交渉ではルーズベルト大統領の仮面の騎士又は二重人格によって日本政府が完全に欺かれたのである。 満州事変直後からアメリカは日米戦争を仮定して机上演習を開始していた。 支那事変後からフライング タイガーの計画を具体化させ,フイリッピンのクラーク基地にはB-17爆撃機35機を待機させていた。 日本の先制攻撃を誘発するために石油等の禁輸や海上封鎖を行った。 暗号解読を知らない海軍は真珠湾攻撃に打って出た。蟻が象に挑む戦争が始まった。 ハル ノートはソ連の国務省のスパイ,ホワイトによって作られた。 日本が中国を占領支配することは世界覇権が東アジアに移行して20世紀のローマ帝国が出現するのを意味する。 これをルーズベルトは極端に恐れた。 日本軍がシカゴまで侵入してくるとの前提でスパイ網を日系人社会に作らせないため,日系人を収容所に隔離した。 カナダの日系人も収容所に入れられている。 人種差別が当然の国際社会に人種平等の旗を掲げて是正を迫った日本政府は戦後にその主張を実現した。 日本は真にアジア,アフリカの希望の光であった。 インパール作戦には敗北を喫したがインドに独立の勇気を与えた作戦であった。 東京裁判では日本を人道と平和の罪で裁いたが,その裁判中にこの原則を打ち破って宗主国がアジアに再侵入してきた。 すでに独立を宣言していたアジア諸国は徹底的に反抗して宗主国を再度追い払った。 日本はアジアを侵略したのではなく欧米の侵略からアジアを守ったのである。 蒋介石は欧米の力を借りて日本に対峙したが,最後にはアメリカに裏切られ毛沢東に政権を奪われた。 欧米の植民地支配に協力した罰である。

5つ星のうち 5.0  日本人なら必読。, 2013/6/8

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

多少日時などが分かりにくくなるが、全体的に読みやすく日本人なら知っておくべき基本知識が載ってる。アメリカと日本の資料を基に進むのでそれほど疑いもない。戦後67年ほど経って今やっと振り返ることが出来るくらい日本も落ち着いてきた、敗戦して統治され社会も経済も変えられた今、自分たちがほんの67年前まで世界戦争をしていた日本民族として最低限の知っておくべき知識だ。

日本の長い歴史が大きく変わったその時代に今私たちは生きている。今日本人は何をすべきか考えて欲しい。

5つ星のうち 5.0  日米史のキモを集約, 2013/6/28

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

 

ここ10年かそれ以上「なぜ日本は戦争を避けられなかったのか」を自分なりに一般書で調べてきたが、本作は決定版ともいえる内容。

キモはすべて押さえられており、「断片的になら結構知っているよ」という方にもおすすめだ。講演が元になっているので濃密なのに読みやすく、氏の体験、たとえば福田恒存とのやりとりなどのエピソードも紹介される。

かといって加瀬氏は反米を煽るわけではなく、逆に「安易な反米に走るべきではない」と説いている点に注意。

既に敗戦から70年近く経った。私見では、現代の国際関係において「ポリティカル・コレクトネス=政治的正しさ」を無視して「事実」に基づく独善的な被害者史観を振りかざすことは、明らかに日本の国益を損なうことに繋がるからだ。

国際政治は真善美ではなく、明らかに国益で動いている。性急に国際世論に訴えるより、まずは国内の「歴史の常識」を変えることから始めたい。それは必ず徐々に世界に広がってゆく。

 

後半1/3はストークス氏による。

ペリーを必要以上に悪漢視している気もするが(「海賊旗」のくだりは検索で調べてみたが、史実ではなく比喩らしい)、読み進むうちにアメリカが幕府に開国を迫った状況証拠が明らかになる。

三島由紀夫のエピソードは、交友の深かった氏ならでは。

「日本は強制的に開国させられたことによって内的自己と外的自己が分裂した」とする、岸田秀『日本がアメリカを許す日』(だけでなく最初期の『ものぐさ精神分析』から同じ主張をしているが)を引き合いに出したのは、妥当かどうか私にはわからない。

本書は若狭和朋『昭和の大戦と東京裁判の時代 (日本人に知られては困る歴史) 』と双璧の決定版であると思う。

5つ星のうち 5.0  日米関係論の曖昧さを一掃してくれる快著!,

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (対米戦争の原因を日本側にだけばかり求めて考へる蛸壺史観があります。その一方で、真珠湾の日本の一撃をアメリカが知ってゐたといふ考へ方がありますけれども、それは完全には実証されてゐないとの曖昧な歴史の真実を薄めたやうな識者がゐます。私の周りには、いつもこの二種類の人ばかりゐて、アメリカの悪意に対して深く考へない、或いは鈍感な人ばかりがゐたやうに思ひます。本著は、このやうな状況に鉄槌を下してくれたのであります。悪人は、日本人といふより寧ろアメリカなのかもしれないと考へ始めてもいいのでせう。謙虚なお人好しな日本人の安易な反省癖には、大いに猛省を促さなければならないでせう。私自身、先の曖昧史観にこの十年随分と毒されてゐたのではないかと感じてゐます。

本著は、加瀬氏の日米交渉の経過を色眼鏡なしに見てみようといふ営為とストーク氏のアメリカの悪意を実証できるエピソードを核にしての日米関係の考察は、共に本当に考ふべきものであります。ストーク氏は「パンドラの箱」を開けたとの言ひ廻しがありますけれども、私にとっても改めて日米関係論についての「パンドラの箱」を開けてくれたのだと思ひます。これからが、自らの歩みとして求め考へる時が与へられたと感じてゐます。ですから、このやうな切っ掛けを与へてくれた本著に心からの感謝の念を呈してやみません。

5つ星のうち 4.0  米国の情報公開制度によって明らかになった米国の対日戦争政策の内情, 2012/11/23

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

これを読んで、当時の日本人、日本の政治家が哀れになってきた。アメリカの外交文書等の情報公開で明らかになった事実、すなわち日本の暗号化された秘密情報がアメリカ側に完全に解読されていたことを知らずに必死に戦っていたことや、日本がどんな努力をしたとしても、そんな努力に関係なく日本を叩き潰すことを早くから決心していたF.D.ルーズベルトのことなどを知ったからである。日本ではルーズベルトを偉大な大統領としてたたえるオピニオンリーダーが沢山いて私も彼らに影響を受けていた。彼らの大部分はもう他界しているが、彼ら自身がこの本で紹介されているような事実を知ったとしたらどんなに驚き、自分の過去の所説について後悔するのだろうか?

世界情勢はその後大いに変わったが、今後の日本の外交を考えるうえでも、日本人として忘れてはならない歴史的事実だと思う。

5つ星のうち 4.0  ペリーは『パンドラの箱』を開けてしまった,

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287)ストークス氏の「あとがき」によると本書は2011年12月に開催された「対米開戦70周年を記念するシンポジウム」の講演内容を敷衍したものである。そのためか内容は簡潔・明瞭で解り易い。東京裁判史観から脱却するのによき教科書と言えよう。

加瀬英明氏の執筆した第一部は、日米開戦がルーズベルトの敷いたレールの上に起こったことを明らかにしている。日本は米国と戦争する気は全くなく、誠実に対米交渉を行ってきたが、ルーズベルトは、日本の外交暗号を解読しながら日本が先に攻撃するように仕組んだ。この辺りのことをもっと詳しく知りたい人はC.A.ビーアド『ルーズベルトの責任[日米戦争はなぜ始まったか](上・下)』(藤原書店、2011)がお薦めである。加瀬氏は「私はアメリカが70年以上も前に、卑劣きわまりない手段を弄して、日本を追いつめたからといって、嫌米感情を煽ろうとは、少しも思わない。だが、日本国民は国際政治が非情なものであることを、知らねばならない」という。全くその通りと思う。国益を踏まえてもっとリアリスチックに国際情勢を捉えて行動しなければならない。

 

第二部は、ストークス氏によるペリー来航以来のアメリカの日本に対する野望についてである。ペリーの野望が実ったのは、横須賀海軍基地であるという指摘は成る程と思える。戦艦『ミズーリ』上で挙行された降伏調印式にマッカーサーはわざわざペリー浦賀来航時の旗を飾ったことはよく知られている。そして調印式の場所は黒船艦隊の『サスケハナ』の投錨地であった。しかし、ペリーは禁断の『パンドラの箱』を開けてしまった。日本は敗戦したが、戦後にはもはや欧米の植民地は消失してしまった。ストーク氏は日本の植民地解放者としての意味合いを語る。なお、ペリー以来の日米關係についてもっと知りたい方には、渡辺惣樹氏の『日本開国(アメリカがペリー艦隊を派遣した本当の理由)』(草思社、2009)、『日米衝突の根源 1958-1908』(草思社、2011)をお薦めする。

5つ星のうち 5.0  アメリカに、戦争責任を問う, 2013/1/4

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287)なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか。以前と異なり、現在は、類書はかなり多く流布するようになりました。その中でも、卓越した1冊です。

5つ星のうち 5.0  簡潔明瞭で記述に迷いがない, 2012/11/7

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

同種の歴史本は他にも多く出版されている。(日米衝突の根源:渡辺聡樹著・草思社、太平洋戦争への道:中村粲著・展転社、アメリカの鏡日本:ヘレンミアーズ著・角川学芸出版 等)他にも北一輝や徳富蘇峰の出版物を当たれば、東京裁判史観、中韓の易姓革命史観、社会主義学者の左翼偏向史観が如何に日本の戦後を迷走させたかが理解できよう。これらのダイジェスト版としても有益な著作である。

5つ星のうち 5.0  ルーズベルトの非情さに見習うべき, 2014/1/18

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287)この本は2部構成になっていて、第1部は加瀬英明氏によって太平洋戦争を米国視点で如何に日本に先制攻撃をさせたのか解説されています。

第2部は海外紙の記者を長く勤めたストークス氏によって、米国の野望がペリー来航時からのものであると解説されています。

この中で一番印象的なのはやはり米国政府の非情さです。日本の艦隊がハワイに向けて航行する情報を出港時から入手しているにも関わらず、太平洋艦隊指令官や陸軍司令官、ハワイ島民には一切知らせずに真珠湾の悲劇を作りだしました。

これにより、戦争反対だった世論を動かし開戦に漕ぎ着けました。

そして、この真珠湾攻撃は宣戦布告無しで奇襲した日本軍の卑劣さを語るエピソードとして今も生き続けています。

これはルーズベルトや米国閣僚、軍高官が人命を尊重しない自分勝手なふざけた連中だったというよりも、それだけ国際政治というのは徹底した非情さを求められる厳しいものなのだということを示唆しています。

今の日本も反日イデオロギーの攻撃に晒されて大変な状況に置かれていますが、日本の政治家や官僚にこれだけの非情さがあるとは思えません。

このルーズベルトの非情さには学ぶべき価値があるように感じます。

5つ星のうち 5.0  なぜアメリカは、対日戦争を, 2014/6/30

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287)大変よかったですよ。品もよかった。13文字以上のテキストを入力してくださいが非常にめんどうです。もっとかんたんでいいんでわないですか?

いまだに知らない事実があった, 2014/6/13

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287)改めて欧米列強のすごさと日本人のはかなさを再確認できました。日本人は、事実は事実としてもっと知るべきだと知るべきだと思います。

5つ星のうち 5.0  日本は英国と同じぐらい凄い。小さいのにロシアを返り討

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

というのは米国留学中のメキシコ系米国人同級生の言葉。「こういう認識をもつ米国人がいるのか」という印象が忘れられないが、それにも似た読後の気持ちが得られた。

最終頁(P243)で「come out」されるが、本書は講演スピーチが土台。だから「平易な言葉でわかりやすい」が、他方で「学術書的な詳細」を期待するひとには「物足りないリスク」あり。以下が印象的な箇所。

(1) 真珠湾攻撃の1年前のモーゲンソー財務長官の日記には「大統領が私に”中国が日本を爆撃するならそれは結構”と語った」との記録。

(2) ルーズベルト大統領が「真珠湾攻撃5か月前に日本本土爆撃作戦を承認した文書」が、公開されている。

(3) 1944年のイギリスの工業大臣が「日本はアメリカによって諮られて真珠湾を攻撃。アメリカが戦争に追い込まれたというのは歴史の歪曲」と語ったが、アメリカの要請でこの発言は公表禁止。

政治経済の両面において上記のようなことは「当たり前」。

つまり「自分の都合の悪いことは隠ぺいし、都合の良いことは大げさにPR」が世界の常識。この”常識”という基本技術を身に着けず「お人よし政治経済を繰り返す」日本人に自省を促す良書。

5つ星のうち 5.0  壮大な歴史のif、を考えてみることが、国を強くする,

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

外交とは何か?自らは何をすべきか?自国や相手国の動きをどう読むべきか?を考えてみる絶好の素材。

自らの立ち位地を某超大国のトップに、補佐官に、スパイの立場においてみたり、自国のトップ、輔弼者、企画者の立場においてみると、リアルさが増す。

弱肉強食、優勝劣敗の原則と、その策がある。勝利への対策、回避策、思考停止策がある。

相手の背後にも意図をもった様々な国家があり、自国の歴史においても友好国、敵対国、未交渉国がある。

 

きっと、絶対的な回答なんてないが、いろんな発見がありそうだ。

先の大戦に勝利する策はあるか?大戦を回避する策はあるか?相手国の本当の狙いはどこにあるか?思考停止を避けるための上策はあるのか。情報が筒抜けだったらどうする?自陣に裏切り者がいそうならどうする?こんな状況は、現代の日本をとりまく状況だってありそうだ。

 

現代の日本と世界各国の動きを適切に理解するために、また外交というゲームに参加するために、極めて有効な歴史観を提供してくれる良書。たくさんの皆さんに読んでもらって、ちょっと考えてみれば、歴史が変わるか?いやこれから作られるのです。

歴史作りに参加するための必読の書。

5つ星のうち 5.0  歴史の見直し, 2014/4/24

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

草野心平さんの詩には、蛙がよく出てきます。人間の視点ばかりではなく、蛙の視点で物事を見ることも大切なんだよ、と。

この本は、新書版なので資料などの出典や具体例などの詳述はありませんが、その分、論点を大変にコンパクトに明確に主張しているところに大変共感しました。

根底には、白人による有色人種差別、キリスト教的倫理観による布教という侵略、根本はこれですよね。海外に住んでみるとよくわかります。

多くの方に読んでもらいたい好著です。

5つ星のうち 5.0  できるだけ多くの人にこの本を読んでほしいです。,

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

私は40代です。中学・高校の時に日本史を習ったのですが,不思議に大正以降は殆どふれずに授業が終了して,明治後半から太平洋戦争の時代についての知識は空白の状態でした。昔からなんとなく感じていたのは日本は侵略戦争をして外国に迷惑をかけたということでした。子供のころ親戚の家に行ったときに見かけた軍服を着た若い兵隊さんの白黒の遺影は国にだまされたかわいそうな人との印象しかありませんでした。しかし色々と調べてみると,先の戦争は人種差別撤廃という大義や仕掛けられた日本の危機を打開するための目的があったことが分かりました。この本には時系列にそれが分かるように書かれています。若い兵隊さんは命を懸けてその仕事を全うした英雄であり,決してかわいそうな存在ではなかった。本当にありがとう。 できるだけ多くの人にこの本を読んでほしいです。日本人が世界に貢献した輝かしい歴史をぜひ取り戻さなければなりません。歴史が盗まれるということが本当にあるのだとはっきりわかりました。

5つ星のうち 5.0  アメリカの野望叶いしときから70年, 2014/7/1

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287)アメリカという国そのものが日本という国をどのようにしたかったか。

自称「フロンティア」を消滅させた白人共和帝国は、さらなる自称「フロンティア」を。太平洋の向こうに求めた。その一番のターゲットは、実は日本であったということだ。それは、本書を読めばあまりに明白。

アメリカ合衆国100年来の野望が達成されたのは、ちょうど今から70年前の第二次世界大戦の終結であった。

第二次世界大戦、当方の言葉でいう大東亜戦争における日本のおかげで、アジア諸国、そしてアフリカ諸国は戦後、次々と独立に向かい、相次いで欧米の植民地支配を脱していったということは、今に至るまであちこちで言われていることである。

もちろんそのことを快く思わない御仁もいるが、ここではおいておく(苦笑)。

 

しかし本書を読んで思ったのは、日本が先の大戦でアジア・アフリカの植民地支配を一気に崩壊させるきっかけを作ったことで一番喜んでいるのは、もちろん独立した元植民地諸国ではあろうが、それ以上に内心ひそかに喜んでいるのは、実はアメリカではないかということだ。

なぜなら、欧州列強が二度の大戦の疲弊、そして植民地支配の崩壊という二つの要素によって、頭の上のたんこぶがすべて取れ、自らが世界の覇権を確たるものにするきっかけにできたのだから。

確かに自国内の人種差別問題での混乱や、幾分の植民地利権の喪失、ヴェトナム戦争の泥沼化と、それなりの傷は負いはした。

だがそれでも、それ以上のものを、先の大戦よりこのかた、アメリカは得ているのではなかろうか。

 

日本を骨抜きにし、欧米列強を完全に追い抜いた新興大国・アメリカ合衆国が、わが日本を追い詰めていく過程を読むにつけ、国際政治の非情さを理解し、それに対応する力を、我が国も身に着けていかなければならないことを、改めて痛感させられた。

アメリカの野望叶いしときからもうすぐ70年。確かにアメリカは、わが国の伝統を骨抜きにすることに成功したかに見える。そんななか我が国は、かの大国とどう向き合うべきだろうか。また、近隣諸国と、どう向き合うべきだろうか。

どの事例とまではあえて指摘しないが、少なくとも、ありもしなかったことをあったかのように取り繕った他国の主張に耳を貸して、それを事実であるかのように認めて、謝罪などするようなことをしているようでは、我が国・日本の国益を守っていけないことだけは、昨今の情勢をみるまでもなく明白なことである。

5つ星のうち 5.0  なぜアメリカは対日戦争を仕掛けたか, 2014/4/4

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

著者、ヘンリー・S・ストークス氏加瀬英明氏の近現代史に対する分析と洞察力に敬服しました。 公平な歴史の検証、正に目から鱗である。日本人必読の書。歴史的事実を以って、これを理由に連合国アメリカに仇討の戦いをしかけようと言うではなく多くの命を賭した先人達の教訓を胸にこれからの日本の在り方を後世にしっかり伝えていくことが肝要ではなかろうか。

5つ星のうち 5.0  日米開戦の謎が解けた, 2014/5/19

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

 

日本外交が未熟だったとは言え(未だにそうだと思うが)、あれ程に交渉を続け譲歩も行っていたのが何故ある日突然破綻、開戦に至ったのかと疑問であった。しかしこの本を読んでフランクリン・ルーズベルト大統領がチャーチルの参戦要請に答えるために自国民をも欺き、参戦口実のために如何にして日本を対米開戦せざるを得ないように仕向けたかが分かり疑問は解けたが実に残念である。しかし我々はその歴史の真実をしっかりと受け止めていわゆる自虐史観はあらためねばならない。とにかく必読おすすめの本です。

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

すぐ読みたかったので早く届き、価格の割に状態もきれいでよかったです。

5つ星のうち 5.0  遊就館に行かずして、弱小日本が超大国アメリカと戦わなければならなかった理由がわかる。, 2014/4/23

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

とてもわかりやすく、簡単に読めてしまう本です。特に中学生、高校生にぜひ読んでほしい一冊です。日本がなぜ超大国アメリカと戦わなければいけなかったのかが、とても良くわかりました。

英国のジャーナリストが書いたというだけでも、驚きです。日本人全員が自国の歴史を知り、真実を認識する事が出来れば、アメリカ傀儡国家で腐りきった国韓国の大嘘捏造がはっきりわかり、余裕で対抗できるのですが同時に敗戦日本のアメリカ傀儡では、なかなかタブーを打ち破れない。アメリカの占領政策ワオーギルドインフォメーションプログラムで育った団塊世代が消えるまでもうしばらくかかりそうですが、必ずや、ヘンリーストークス氏の著書の意味が全国民に知れ渡る時が来ると思います。

大変お勧めの一冊ですので、推薦致します。

レビューを評価してください 正統な歴史認識への一歩, 2014/4/12

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

ストークス氏部分の方に関して。先代の仕掛け人ペリーが詳しく記されている。「仕掛けられた」日本は庶民が文化を支える平和な繁栄国家であるというところ。ペリーの人と柄など全く知らなかったが、宗主国イギリス伝来の海賊のような人物という評。

連想するのはアメリカインディアンの悲劇。15世紀南米のインデオがスペインに収奪された歴史。本書ではないがラス・カサスもあるがモンテーニュのエセー第3巻「馬車について」にあるメキシコ含んだ告発は感動モノ、ご一読をお薦め。日本も米州と欧州の近くだったら、とんでもないことになったかもしれない。

先の戦争まで白人至上主義が大手を振っていたわけだが、大東亜戦争は有色民族に独立の端緒を開いた功罪の功の一部は有った。戦後もインドネシアで尚且つ他国の為に戦った2千名の方々に代表される精神はどこかの浅ましい国に貶められるような程度とは全く違うという一つの証明だ。南方の国家が感謝している理由である。「300」と言うスパルタの映画に比するtwo thousand 2000 と言えるだろう。

戦後でも今度は亜細亜では領土を食い合って、チベットやウイグルが独立国家喪失の憂き目をみている。2014年にはウクライナのクリミア半島がロシアに占拠されると言う事件も起きている。

盗賊のような非民主国や世襲の独裁国が目の前にうろうろしている。戦後日本も一時勃興したけれども、御人好しのように振舞って金や技術を与え、盗まれて今に至る。あまつさえ、騙りの歴史まで捏造されて武士道由来のご先祖様の顔に泥を塗るような不快な始末である。

教科書にない歴史認識の系譜を身に付けられる本書のような本が多く出版されている。読者は誇りのある国を再認識して欲しいもの。

海外の人が外国語で真実を発信して呉れると説得力が違う感あり(本書については分からない)。

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

こうだったのか、一人の人間のおぞましさと支配と権力の怖さに驚きました。

5つ星のうち 5.0  そうだったんだ, 2014/3/28

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287)戦争に至るまでの経緯を日本側、アメリカ側と双方の過程が分かりやすく記述されており、次を読んで理解を深めるぞ!という気になりました。

ち 4.0  戦後70年、日本の立ち位置を見直すために, 2014/4/4

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

国際政治は非情であることを実感し、広島に残されている言葉「過ちは繰り返えしませぬから」の意味は、我が国もこの次は原爆を持つぞと読み取ることもできることが解る。米国追従の国の在り方を考え直す良い材料を与えてくれる読み物です。折太郎

のうち 5.0  おいおいアメリカこの野郎, 2014/4/13

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

今や同盟国のアメリカですが、本当は日本を植民地にしたかったのかよ…ネイティブを大量虐殺して建国した国の世界観や宗教観が良く分かる良書です。

現在は外交に悩んでいるようなアメリカですが、国の理論とはこういうものなのか?

 

今日まで培われた我々日本人の感覚では信じられない自己中心な考え方は

特亜の国にも通じるものがあります。日本も自立する時期に来たと思わされると、

安倍ちゃんが総理で良かったと痛感しました。

5つ星のうち 5.0  暗くなる, 2013/10/1

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

いろいろ当時はあっただろうけれど

全く欺かれた人たちがほぼ全部に思う。知る権利の確立が必要と思うが都合が悪いのだろうか?すべての人が政治の判断材料を知ることができるようにすることは…。

一握りの情報コントロール者が判断ミスしたら闇から闇でフィードバックも改善もされないというのはダメではなかろうか?

5つ星のうち 4.0  特に目新しい情報はなし!, 2014/2/23

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

 

対日開戦のローズベルト陰謀説は以前からありました。中立法を何とかしてイギリスを助けたかったローズベルトにすれば、当然の選択肢でしょう。それに乗ってしまった当時の日本の指導部こそ、責められるべきでしょう。山本七平に言わせると、当時の日本は日本軍の占領下にあったそうで、政治家にはどうすることもできなかったのでしょうが、甘い見通しで開戦してしまい、360万人もの犠牲者を出して、やっと日本軍から解放された!

5つ星のうち 4.0  だからといって、安易にアメリカを批判して喜ばないこと,

レビュー対象商品: なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287) (新書)

外交とは、当然ですが自国の国益を考えて行うものです。アメリカの意図を読めず、挑発を受けてあっさり自分から手を出した。日本は外交の時点で、既に敗北していたんですよ。どんなにやり口が汚くても、負けは負け。今後の重い教訓として・・・果たして生かされているのだろうか?逆に、自国のためとはいえ、あれ程の事をする覚悟を持てたのだろうか?

スポーツやなんかじゃない。世界は、勝てば官軍なんですから。

 

必要以上にアメリカをけなすことは、自ら「アメリカの挑発を読みきれず、最悪な選択をした愚かな国です」と触れ回っているようなもんですよ。

4:12 2014/07/19

2014年7月18日 (金)

ゴミイージー 光工業株式会社です。

引用

リキット発酵肥料

差出人: 光工業株式会社 [gomieasy@hikarikogyo.com]

送信日時:      2014年7月17日木曜日 11:42

宛先:   takita@po.synapse.ne.jp

件名:   ゴミイージー 光工業株式会社です。

添付ファイル: ゴミイージーカタログ.pdf

 

滝田様

 

お世話になります。

この度はゴミイージーへのお問い合わせ有り難うございます。概要を書いたカタログを添付します。ご参考になればと思います。

 

ゴミイージーの資料については、ホームページを見てもらうのが

一番詳しく載っています。

 

http://www.hikarikogyo.com/gomi-easy/index.html

 

 

 

動作した時のイメージです。

http://www.youtube.com/watch?v=ieXbaFdwtu0

 

 

またご質問あればご連絡ください。よろしくお願いします。

 

 

---------------------------------------------------------

 光工業株式会社

 〒679-2217 兵庫県神崎郡福崎町高岡1451

  E-mail:gomieasy@hikarikogyo.com

  TEL:(0790)22-8400   FAX:(0790)22-1360

------------------------------- End of Forwarded Message

平成26年7月18日


2014年7月17日 (木)

マッカーサーへの100通の手紙―占領下北海道民の思い [単行本] 伴野 昭人 (著)

いんよう

マッカーサーへの100通の手紙―占領下北海道民の思い [単行本]  伴野 昭人 (著)

 

1945‐1951。戦後の日米関係が始動したその時、日本人は「彼」に何を期待したのか。民主主義草創期に手紙を書いた人々のその後を尋ね、人々が思い描いた日本がどう変わったかを考証した。

 

伴野/昭人

1964年、北海道生まれ。獨協大学外国語学部英語学科卒業。広島大学大学院社会科学研究科博士課程前期修了。90年、北海道新聞社入社。現在、帯広支社報道部次長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

単行本: 270ページ出版社: 現代書館 (2012/08)発売日: 2012/08

 

目次

第1章 過去を問う

第2章 意を決して

第3章 恨みつらみ

第4章 力を貸して

第5章 親近感

第6章 不正を告発

第7章 罪の軽減を

第8章 祖国に

第9章 追放すべき人たち

第10章 新聞をめぐる

第11章 感謝

 

北米版水戸黄門, 2013/9/19

レビュー対象商品: マッカーサーへの100通の手紙―占領下北海道民の思い (単行本)

北海道においてのGHQやマッカーサーへの手紙の研究北海道新聞の記者なので、手紙を書いた人にまた話を聴きに行ったりとかてか結構えぐい手紙が多いよなああいつは軍人とか軍医だから社会から排除してくれ的なのが結構あったというまあ戦時中にマジでエグいことやってたからパージしてくれというまあそれなりに正当性のある手紙が大半であるが讒言みたいな話も実例としてあげられていたな完全に水戸黄門状態だな。しかも相当に粘着w

他の書評にもあったが、そういう有力者からの抑圧に対して対抗する手段があまりにも限られていたから、ということなのだろう北方領土や樺太からの引き揚げ者の話や炭鉱での不正経理の内部告発など北海道ならではのが多い

5つ星のうち 5.0  戦後占領期間の日本人の希望, 2012/12/8

レビュー対象商品: マッカーサーへの100通の手紙―占領下北海道民の思い (単行本)

ダグラス・マッカーサーは太平洋戦争敗戦後、日本が国際社会に復帰するまでの占領期間、日本国内を支配した連合国軍最高司令官である。

1945年8月15日ポツダム宣言受諾。8月30日にバターン号で厚木飛行場にマッカーサーは降り立つ。その後、占領政策を次々に実施する。

占領期間中、マッカーサーあるいはGHQに対して日本国民から寄せられた手紙は54万通にのぼる。当時の日本国民の128人に1人が手紙を書いた計算になる。

膨大な数の懇願がのせられた手紙であるが、そのような手紙が存在したことは歴史の教科書(特に近現代史)には記述もされない。

本書はその手紙の中でも特に北海道に関係のある人々から寄せられたものを100通厳選して紹介したものだ。手紙に書かれた内容は社会制度、政治、経済、仕事、生活、教育、医療、様々な分野にわたる。

敗戦によって社会の仕組みが激変して、多くの人々が困窮状態に陥った。その実態が手紙という史料によって、今の世に生々しく再現される。

マッカーサーは米国に帰国後、「アングロ・サクソン族が科学、芸術、神学、文化の点で45歳だとすれば、日本人は12歳の少年のようなものでしょう。しかし、彼らは依然として柔軟で新しい考え方を受容れられる起点に十分近いところにあります。」と述べている。

本書で取り上げられた手紙を含めた54万通の手紙の一部はマッカーサーも見ており、さらに一部は持ち帰ってもいる。

彼はこの多くの手紙を占領政策を考える過程でも利用したであろうが、征服者にたいしてこれほど多くの手紙を書く国民に、驚愕の念を抱いたのではないか。

12歳の少年の国の国民の膨大な希望をマッカーサーはどう受けとめたのだろうか。

5つ星のうち 5.0  占領下の道民の声を聞きました。, 2012/11/30

レビュー対象商品: マッカーサーへの100通の手紙―占領下北海道民の思い (単行本)

 

敗戦後、「絶対権力者」として君臨したマッカーサー。その天皇をもしのぐ人物に日本人が書き送った手紙は54万通に上る。当時の日本人の128人に1人が書いたことになるという。この本で紹介されている手紙はさまざまだ。新生日本に希望を抱いたアイヌの青年、北方領土問題の解決に親子で命をかけた人、依然としてはびこる軍国主義的なるものを危惧する声、東條英機の減刑を求めた年老いた女性、BC級戦犯となった夫の行く末を嘆く妻。さらに樺太からの引き揚げ者、シベリア抑留者の家族の思いなどがぎっしり詰まっている。外国からやって来た征服者に支配された時代に人々がどんなことを願い、何を考えていたのか。それが十分に伝わって来て面白かった。マッカーサーへの手紙としては袖井林二郎氏の著名な本があるが、この本は占領下の北海道の人たちに限ったことで別の光を放っていると思った。読み終えた後、かつて読んだ『あの人は帰ってこなかった』(岩波新書)とどこか似た余韻も感じた。

5つ星のうち 5.0  切なる思いが胸に響く, 2012/11/25

レビュー対象商品: マッカーサーへの100通の手紙―占領下北海道民の思い (単行本)

大変な労作です。占領下の北海道民がマッカーサーに送った手紙の数々を丹念に追跡調査しており、敗戦後の民衆の飾らざる気持ちが切々と伝わって来ます。現在、野田首相に手紙を書く人がどれだけいるでしょうか。絶対権力者だった天皇よりも影響力のあるマッカーサー、その彼に手紙を書くという行為は、想像もできないくらい切羽詰まった状況で行われたことと思います。

 

手紙原文ではなく、要約された短文で残された資料にまで踏み込んで一つ一つを調べ上げて書き上げられています。筆者の良心的で丁寧な仕事ぶりに敬意を表します。占領下の道内の生活ぶりは今まで遠い過去のように思っていましたが、本書を読んで実に近かったこと、現在につながる問題も多々あることを再認識しました。

10:01 2014/07/17


2014年7月15日 (火)

ニーム・汎用エアコンプレッサーの・流用が可能・・『洗脳原論』

引用


環境コンサルティングのスペシャリスト 株式会社ミライエ

 

エリアは日本全国どこでも!お気軽に御相談下さい!今すぐ電話相談!フリーダイヤル:0120-004-285(受付時間:平日8:30~17:30)

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畜糞処理・畜産廃棄物処理・汚泥処理製品の決定版!堆肥化コストを90%カット!株式会社ミライエの新技術。

製品情報

導入実績紹介

会社概要

製品情報 > イージージェットJr.

 

イージージェットJr. 持ち運んで使う、新しいカタチの堆肥化装置

切り返し作業をしないといけない…でも、今週は忙しくて全然時間が取れそうにない…そんな経験をされたことはありませんか?イージージェットJr.なら、切り返ししたい場所にパイプ状の装置を挿し込むだけ!装置先端の特殊ノズルから高圧空気が吹き出し、堆肥の隅々まで空気が行き渡り、切り返し効果が得られます。

また、フレコンバッグに糞を入れて、このイージージェットJr.を挿し込めば、場所をとらずに簡単に堆肥化が出来ます。

http://furekons.com/

小規模農家さん、忙しくて時間のない方、堆肥舎の面積が十分に取れずにお悩みの方などに、うってつけの商品です。

イージージェットJr.とは?

使用方法

ココがスゴイ!

こんな用途に最適!

ご購入・お見積もり

 

 

保守・管理

 

 

イージージェットJr.(ジュニア)とは?

 

イージージェットジュニアは、パイプ状の装置に設けられた超微細孔から高圧エアが噴き出す堆肥化装置です。高圧のエアを送るため、処理物内部の隅々まで空気が行き渡り、切り返しと同じ効果が得られます。好きな場所に持ち運んで使える、新しいカタチの堆肥化装置です。

 

使用方法

 

 

 

フレコンバッグなどに

堆肥を入れて使用

フレコンバッグなどに堆肥を入れて使用

フレコンバッグに堆肥を入れ、イージージェットJr.を挿し込みます。発酵終了後はそのまま出荷できます。

 

 

切り返しの代わりに使用

切り返しをしたい時、したい場所に、イージージェットJr.を挿し込みます。

ココがスゴイ!

 

女性でもラクラクの軽量タイプ

簡単に持ち運べます

女性でもラクラクの軽量タイプ簡単に持ち運べます

イージージェットJr.は超軽量設計。女性でも簡単に持ち運べて、どこでも使えます。

素手で簡単に堆肥に挿し込めます

パイプ状のイージージェットJr.は、片手で簡単に挿し込めます。

 切り返し作業の代わりに

 

 

イージージェット使用

 

通常の切り返し(1ヶ月毎に実施)

 

従来のブロワ方式の50倍の圧力で送風するため、堆肥の内部まで空気が届きます。挿し込んで使うだけで、切り返しと同じ効果が得られます。

高く積んでも大丈夫

高く積んでも大丈夫

0.5MPaという高圧空気を送ることで、堆肥の隅々まで空気が行き渡ります。2.0~2.5m程度の堆積高さでもご使用いただけます。

 

 

嫌な臭気が広がりません

 

堆肥化で困るのは、切り返しのときの臭気。イージージェットJr.では切り返しをしませんから、臭気の拡散がありません。内部で発生したアンモニアは、酸素の供給によって硝酸塩等の無臭物質まで分解されます。そのため、堆肥化終了時には臭いがありませんので安心して作業を行えます。

 害虫や雑草の種子を死滅します 内部まで好気性発酵しますから、70度以上の高温が長期にわたって持続します。害虫卵や雑草の種子なども死滅します。

 汎用エアコンプレッサーの・流用が可能・・

送風部分とは汎用カプラで接続するのでお持ちのエアコンプレッサーを利用することが出来ます。設置面積によって能力や容量が決まりますので、詳しくは弊社まで御相談下さい。

 エアーの吐出で目詰まりせず

清掃が不要

エアーの吐出で目詰まりせず清掃が不要

エアコンプレッサーを利用した圧縮空気なので、吐出部分の目詰まり発生を防止しています。清掃の手間がありません。

こんな用途に最適!

小規模農家で使用

小規模農家で使用

畜舎から出した糞に挿し込んで発酵させます。

 屋外堆肥盤で使用 ・雨水シートを被せて、屋外堆肥盤で使用します。

 正常な使用状態(取扱説明書の注意書に従った使用状態)で故障した場合には、販売製造元の株式会社ミライエが無償修理させていただきます。商品の保証期間は1ヶ年間です。使用上の誤り、他の機器から受けた障害または不当な修理や改造による故障および損傷などにつきましては、実費による修理となります。詳しくはご購入いただいた販売店様、または株式会社ミライエまでお問い合わせください。

 

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ご購入の前にお読みください。製品概要・ご使用上の注意事項はこちら。

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製品概要資料 PDFファイル

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数々の賞を受賞!安心の技術の証です! 発明表彰 経済産業局長賞,中小企業最優秀新技術・新製品奨励賞受賞,中国地域ニュービジネス特別賞受賞,特許取得 国内4件、USA1件,中小企業創造法認定

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〒690-0021 島根県松江市矢田町250-167

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8:26 2014/08/19

フレキシブルコンテナバッグ

土嚢としての利用例積まれたフレコン

フレキシブルコンテナバッグ (Flexible Containers) は、粉末や粒状物の荷物を保管・運搬するための袋状の包材のことである。略してフレコン[1]、コンテナバッグ、フレコンバッグとも呼ばれる。

ポリエチレンやポリプロピレン等の丈夫な化学繊維で織られたシートとベルトより構成される。穀物や飼料、土砂などの粉状物質の梱包・輸送に適しており、平均的なもので1トン程度の重量物を充填することができる。バッグ全体を支える丈夫な吊りベルトの長いループ部が上部に付いており、バッグをフォークリフトやクレーン等で持ち上げるのに適している。収納は上部の開口部から行い、マチ部分によって開口部を閉じることが可能である。タイプによっては下部が開閉可能な構造になっており、吊り上げた状態で下部開口部を開くと内容物がバッグから排出される仕組みになっている。バッグ自体は軽量で折りたたみが容易であり、価格も安価であることから幅広い分野で使用される。その他にも塩化ビニル樹脂や酢酸ビニル、合成ゴムなどを原料とし、長期間繰り返して使用する事を目的として造られるランニングコンテナと呼ばれるものもあり、その主加工の相違によって、ランニング1種及びランニング2種に分けられる。対して、通常1回の使用を目的として造られたものはクロスコンテナバッグ(ワンウェイバック)とも呼ばれている。[2]。製品は容量と耐重量で分類、表記される。形状は角型や円筒型のものが多い。

 

 

脚注[編集]

1.^ フレコン®は本来ナショナルマリンプラスチック社の登録商標だが、フレキシブルコンテナバッグの略称として一般に定着している。

2.^ 石谷孝之祐、水口真一、大須賀弘著、『包装の本』、日刊工業新聞社、2010年6月25日初版1刷発行、ISBN 9784526064807

ウィキメディア・コモンズには、フレキシブルコンテナバッグに関連するカテゴリがあります。

執筆の途中です この項目「フレキシブルコンテナバッグ

8:31 2014/08/19

 

 

 

ニームとは何か・

ニーム忌虫効果で無農薬を可能にする・

 

ニーム(虫避けの木・インドセンダン)3号ポット 6株セット[虫よけに!]

 

園芸ネット       2件のカスタマーレビュー    価格: ¥ 2,808   

この商品は、園芸ネット が販売、発送します。 返品については出品者のリンクからご確認ください。

•学名:Azadirachta indica   和名:インドセンダン(印度栴檀)   別名:ニーム(neem、nim、margosa)   タイプ:センダン科インドセンダン属の半耐寒性常緑高木   (寒い地域では冬季落葉します)   用途:鉢植え   日照:日向むき   zone:11

•栽培方法:   日当たりがよく、あたたかいところに植えてください。チッ素肥料を与えるとよく成長します。霜が心配な時期になったら鉢植えにして、屋内で管理します。その際、青々としていた緑の葉が落葉しますが、翌年、新芽がでてきます。木が小さいうちから虫よけ効果がありますが、成長が早いので成木になればより大きな効果を期待できます。

•利用方法:   畑の回りを取り囲むように植え付けてください。木の間は4~5m空けて植え付けます。目安は100坪あたり14~15本です。   狭い場所ではなるべく虫除けをしたい植物の近くに植えてください。

•虫よけとして大人気のニームの苗木です。ニームはインド原産のインドセンダンという植物です。この木のアザディラクチンという成分が昆虫の幼虫の脱皮や羽化を妨げる効果があります。一方 木のどの部分を噛んでも苦く、現地では虫よけの木として畑などに植えられています。この葉を食べた虫は食欲がなくなり餓死するため、インドでは畑の回りを囲むように植えて虫除けに利用しています。バッタハエ、蚊、アブラムシ、ハダニ、スリップスなど約200種類の昆虫に効果があるといわれています。また薬草としても有名です。国内での使用例として、家の入り口付近に2鉢ほどを置いておくと家の中に蚊が入ってこない、生ゴミ置き場に植えておくと、ショウジョウバエが出ない、などの例があり、有名なゴルフ場など公共施設にも植えられています。但し、もともと熱帯性の植物のため、日本国内での戸外での冬越しは難しく、沖縄などのごく暖かい地域を除き、冬には枯れてしまいます。鉢植えで管理し、春~秋にかけて戸外で虫よけと利用した後は室内で冬越しをさせるか、毎年春に買い替える等のご利用をおすすめします。

•お届けする苗は、3号(直径9cm)ポット入りです。お届け時の苗姿には個体差があります。苗の生産段階で、根まわりを良くするため、ビニールポットの内側にカゴ状のポットを使用している場合がございます。お届け後の植え替えの際は、このカゴ状の容器のまま植え替えても問題はありません。成長してさらに大きい鉢に植え替える際はカゴ状の部分を切って外して植え付けてください。

8:08 2014/08/19

警察庁長官狙撃事件について、1997年2月18日・19日の二夜にわたって、日本テレビの『きょうの出来事』が、「長官狙撃自白の全記録」と題して苫米地が元巡査長の記憶をよみがえらせた過程の記録ビデオの一部を放送した。身柄拘束時から自白が二転三転していた元巡査長から詳細かつ整合的な記憶の呼び起こしに成功したと報道された。苫米地による記憶呼び起こしの全容が録画された数十巻に及ぶビデオは、苫米地が警視庁公安部の協力要請により、元巡査長の許諾の下、個人的に撮影したものの一部を日本テレビで発表したものである。元巡査長が一種の催眠状態でオウム井上嘉浩の命令により長官を狙撃する様を生々しく証言したビデオが公開されたことにより、元巡査長シロ説を展開していた警察当局と厳しい対立となった。また、自白の正当性を疑われないために、アメリカを代表する洗脳の専門家であり心理学者・催眠学者であったスタンフォード大学教授のアーネスト・ヒルガード(Ernest R. Hilgard)に「元巡査長の記憶を苫米地が操作した形跡はなく、催眠で自白を強要した形跡もない」というお墨つきをもらったことを自著で主張しており[34]、それに基づいて日本テレビが自白ビデオの放映に踏み切ったと『自伝ドクター苫米地「脳の履歴書」』などで語っている。しかし、その元巡査長は警察の二重スパイであるという風説があり、そのことを世間に知られないように元巡査長を無罪にしたいという警察の力が働いて、元巡査長からの苫米地による自白により見つかった物的証拠が次々と隠蔽されていってしまったと主張する者もいる[35][36](苫米地自身もこの意見の持ち主である)。その後、元巡査長は証拠不十分により釈放され、その後も東京地検により起訴猶予とされた。2010年3月、本件の公訴時効が成立した。

実話ナックルズの紙面上でダンテス・ダイジの著書こそがオウム真理教の教義面の最大のネタ本であると述べた[37]。

 コンピューター関連[編集]

プログラム言語であるLISP言語の論文を、かつていくつか発表していた時期がある[38]。イェール大学大学院では、オブジェクト指向LispのTプログラミング言語により、超並列処理システムなどを構築している[39]。カーネギーメロン大学計算機科学部に移籍後は、Common Lispの生みの親、スコット・ファールマン(Scott Fahlman)教授の下でLispプログラミングを勉強し、この縁からファールマンがジャストシステムピッツバーグ研究所所長に、苫米地が取締役に就任した[40]。帰国後もCommon Lispの研究を続け[41]、通産省の援助でCommon Lispで記述されたWeb サーバである、Lispache サーバなどを発表している[42]。また、Common Lispにおける動的オブジェクト指向モデルのCLOSの普及にも尽力している[43] [44]。

P2P技術開発をP2P技術の創成期から進めており総務省予算の政府予算開発などを通して、P2P技術の普及を呼び掛けている[45]。P2P訴訟の初期の例として有名ないわゆるファイルローグ事件の裁判では「日本の健全な発展のためにP2Pを禁止すべきではない」と、東京地裁に意見書を提出している[46]。また、1990年代半ばから2000年代初頭にかけて通産省予算などの複数の政府予算ソフトウェア技術開発を行ったり米Apple社からことえりの開発を受託したりしている[47] 。

近年、米国パートナーと独自開発したとする完全独自CODECによるP2P型次世代動画配信システムKeyHoleTVは、2007年の参議院議員選挙で大勝した民主党に利用された[48]。開発元のコグニティブリサーチラボでは政党、思想を問わず技術をライセンスするとしている[49]。また、地上デジタル放送難視聴問題解決技術の実証として、2007年5月24日から7月28日まで行われた在京キー局のアナログ電波区域外再放送の実験にも用いられた。

その他、LispやP2P、自然言語処理、計算機科学、ニューラルネットワーク、計算言語学などに関する論文をカーネギーメロン大学、徳島大学、ATR(国際電気通信基礎技術研究所)、コグニティブリサーチなどの所属として過去に出している。[50] [51]

 コーチとして[編集]

米国自己啓発会の重鎮、ルー・タイスによる自己変革プログラム、TPIE(Tice Principle In Excellence)に携わっている。[52]そのプログラムの改正に引き抜かれ、それ以来、ルー・タイスと共に仕事を行ってきた。タイスは2012年4月1日に死去(76歳)。

 英語教育関連[編集]

学生時代にサイマルインターナショナルの同時通訳者であったと自伝にある。また、ベストセラーとなった『英語は逆から学べ』シリーズなど英語教育関連の著書多数。都内で英語学校を開講していた時期もある。

2014年1月18日(土)・19日(日)に放送された、計46万人が視聴したニコニコ生放送のセンター試験関連番組、niconicoが“受験生を温かく見守る”大学入試プロジェクト「センター試験解いてみた」と題した番組[53]に生出演、他の有識者と共に2014年のセンター試験問題に挑んだ。この「センター試験解いてみた」では、東大出身の堀江貴文が3教科合計で約8割と高正答率。苫米地は、英語で堀江と対決、200点満点中、堀江161点、苫米地194点(苫米地は、試験時間80分のところを残り時間42分の時点で解答終了し退出。しかも結果は1問間違いの194点と、驚異的な実力を示し圧勝した)。堀江は自身の結果に悔しがるも、正答率8割超えであり社会人としては高得点であり、マッチメイクが間違ってると番組中にコメントした。苫米地は、実際は20分ぐらいで終了していたと番組中でコメントした。

 政府プロジェクト[編集]

1998年3月 通商産業省平成9年度高度情報化支援育成事業「ネットモバイル強化型の汎用動的計算機構の設計と構築」(9 情技応第 837 号)プロジェクト代表

1998年12月 通商産業省平成10年度先導的コンテンツ市場整備事業「使用による課金を実現する流通・供給・再利用の高度化環境の開発」(MMCA-2005)研究代表者[54]

1999年2月 通商産業省平成11年度先進的情報システム開発実証事業「次世代統合型ネットモバイルオンラインスーパーの実証事業」(11情報開・実第128号、2-2-103)研究代表者

1999年4月 マルチメディア振興協会法務委員会委員、国際交流委員会委員兼任

1999年12月 通商産業省平成11年度家庭等の情報推進科事業「次世代動的分散共有VM型ホームサーバシステムの開発」(11情技応1317号)研究代表者

2000年4月 文部省領域研究ゲノム情報科学高速化委員

2000年8月 通商産業省先端的情報化推進基盤整備事業「次世代動的CRM広告配信の実現」研究代表者

2000年10月 ビジネスモデル学会理事(論文担当-インターネット)

2001年4月(財)デジタルコンテンツ協会企画政策委員

2002年10月 総務省平成14年度戦略的情報通信研究開発「次世代P2P型コンテンツ流通高度化技術に関する研究開発」研究代表者(平成16年までの3年プロジェクト)

 スピリチュアリズム批判[編集]

2000年代半ばのスピリチュアル・ブームを繰り返し批判していた。一方で仏教に詳しく[55][56]、日本仏教やインド密教との関係が深く、気功については情報的存在であると語る。また、輪廻転生に関しては、テロリズムなどを助長するなどの点から、本人が本気で信じていても主張してはいけないと批判した。また、比叡山延暦寺の本坊(総里坊)である滋賀院門跡にて天台宗で得度していることを最近の著書[57]で明かしている。

 ビジネスマンとして[編集]

2008年にテレビ東京系列の近未来ドラマ「ケータイ捜査官7」や角川春樹映画「神様のパズル」の監修をしている。また「神様のパズル」の主人公の穂瑞沙羅華(ほみず さらか)のキャラづくりのモデルとなったとされる[58]。実際、映画では原作と異なり、穂瑞は苫米地と同じカーネギーメロン大学を飛び級で卒業した天才少女という設定となっている。また、TBS系の明日使える心理学!テッパンノートの監修も務め、自身も一部の日程で出演している。またTOKYO FMのDaily Planetに2008年9月4日に出演し、空観や社会洗脳などについて語った。

ミランカで放送された『博士も知らないニッポンのウラ』の最終回で2007年頃からサイゾーのオーナーであることを初めて公表した。本人の弁によれば『タイム』『ニューズウィーク』のように編集権の独立にこだわっているという。

『博士も知らないニッポンのウラ』(2008年7月1日配信)で脱資本主義を主張しているにもかかわらず、ビジネスマンとして積極的に活動していることを冷やかされた際、脳科学の普及と研究費を集めることをビジネスの主な理由として挙げ、「そのためには魂売るぜ」と述べた。

最初の事業を成功させた際に、その収益でフェラーリ2台を購入した。後に、「日本の若い理系の学生たちに、科学者だって成功すればこんな買い物ができるんだ、って見せる意味合いも込めた」と雑誌のインタビューで語っている[59]。

 

政治的発言[編集]

反TPP、反増税論、反憲法改正論を、記者会見や著書などで主張している[60][61]。

 所属学会[編集] 

(国内)情報処理学会、人工知能学会、電子情報通信学会、言語処理学会等 (海外)ACM、IEEE、米国人工知能学会、米国計算言語学会、米国認知科学会等

 

親族[編集]

祖父 苫米地英俊(言語学者、衆議院議員、参議院議員)

 著書[編集]

 2000-2006年[編集]

『洗脳原論』(春秋社 2000年)

『洗脳護身術―日常からの覚醒、二十一世紀のサトリ修行と自己解放』(三才ブックス 2003年)

『大好き!今日からのわたし。 〜愛される心とからだをつくる秘密の呪文集〜』(宝島社 2005年)

『脳と心の洗い方「なりたい自分」になれるプライミングの技術』(フォレスト出版 2006年)

 

2007年[編集]

『心の操縦術 真実のリーダーとマインドオペレーション』PHP研究所

『夢をかなえる洗脳力』アスコム

『頭の回転が50倍速くなる脳の作り方~「クリティカルエイジ」を克服する加速勉強法』フォレスト出版

『ドクター苫米地の新・福音書』講談社

『スピリチュアリズム』にんげん出版

 

2008年[編集]

『洗脳支配―日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて』ビジネス社

『英語は逆から学べ!~最新の脳科学でわかった!世界一簡単な外国語勉強法』フォレスト出版

『洗脳 ~スピリチュアルの妄言と精神防衛テクニック』三才ブックス

『年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方』宝島社

『本当はすごい私 一瞬で最強の脳をつくる10枚のカード』講談社

『知的生産力が無限大にアップする 超人脳の作り方 』アスコム

『英語は逆から学べ!実践トレーニング編 ~聴くだけで英語脳ができるバイノーラルCD付き!~』フォレスト出版

『自伝ドクター苫米地「脳の履歴書」―この「成功哲学」に学べ』主婦と生活社

『努力はいらない! 「夢」実現脳の作り方』マキノ出版

『残り97%の脳の使い方【セミナーCD付】 ~人生を思い通りにする!「脳と心」を洗う2つの方法~』フォレスト出版

『IQ200になる習慣』東洋館出版社

『世界一簡単に目標がかなう 成功脳の作り方』日本文芸社

 

2009年[編集]

『営業は「洗脳」―一瞬でお客様を支配する禁断の営業術』サイゾー

『「1日10分」で脳が生まれ変わる―「なりたい自分」になるいちばん簡単な方法』イースト・プレス

『一瞬で相手をオトす洗脳術 禁断の「一目ぼれ」テクニック【リラクゼーションCD付き】』マキノ出版

『脳にいい勉強法』アスコム

『テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方』PHP研究所

『とてつもない未来を引き寄せる予見力』徳間書店

『夢が勝手にかなう脳』講談社

『苫米地英人、宇宙を語る』角川春樹事務所

『脳機能を活性化する「超」快眠術』牧野出版

『苫米地式コーチング』(インデックス・コミュニケーションズ)

『苫米地思考ノート術―脳を活性化し人生を劇的に変える最強思考ノート』(オープンエンド)

『脳を味方につける生き方』三笠書房 のち知的生きかた文庫 

『すごいリーダーは「脳」がちがう』三才ブックス 

『まずは親を超えなさい!~最新の脳科学と認知心理学を基にした自己実現プログラムTPIE公式ブック~』フォレスト出版 

『超「時間脳」で人生を10倍にする』宝島社

『ビジネス成功脳 スピード構築』日本文芸社

『「1日10分」でスピード脳に生まれ変わる―「知的生産力」が無限大になるいちばん簡単な方法』イースト・プレス

『英語は逆から学べ! ~英会話トレーニング編~最新の脳科学でわかった!短期集中英会話上達レッスン』フォレスト出版

『自分の人生にレバレッジをかけなさい!―このやり方で、伸びない人はいない! 』 三笠書房

『とてつもない未来を引き寄せる予見力』徳間書店

『なりたい自分になれる 最強の自己プロデュース力 』 日東書院本社

『すべての仕事がやりたいことに変わる―成功をつかむ脳機能メソッド40』サイゾー

『夢が勝手にかなう手帳2010』講談社BIZ

 

2010年[編集]

『フリー経済学入門 知らないではすまされない!世界を支配する「フリーミアムの解説書」』(フォレスト出版

『頭が10倍よくなる超睡眠脳の作り方』(宝島社

『本番に強い脳と心のつくり方』(PHP新書

『人を動かす [超] 話し方トレーニング【サブリミナルCD付き】 劇的な成果が手に入る驚異の会話術』ソフトバンククリエイティブ

『なぜ、脳は神を創ったのか?』 (フォレスト2545新書)

『「生」と「死」の取り扱い説明書』ベストセラーズ

『洗脳力』 (アスコムBOOKS)

『「ツキ」を引き寄せる洗脳術 自分を磨き上げる秘密のメソッド34』三才ブックス

『脳機能を活性化する「超」快眠術 ぐっすり眠れて!! すっきり目覚める』オープン・エンド

『夢が勝手にかなう「気功」洗脳術 脳科学から見た「気功」の正体』マキノ出版

『あなたは常識に洗脳されている 本当の自由を手に入れる考え方と、その方法』大和書房

『ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 苫米地式〈ハイサイクル・リーディング〉』PHP文庫

『人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44』学研パブリッシング

『その検索はやめなさい 欲しい情報が一瞬で手に入る超速フィルタリング脳の作り方』主婦と生活社

『英語は訳さず学べ! キンドル・iPad・iPhone対応 ドクター苫米地の次世代英語脳のつくり方』徳間書店

『幻想と覚醒』三才ブックス

『「超ネット社会」で絶対成功する脳と心のつくり方』PHPエディターズ・グループ

『お釈迦さまの脳科学 釈迦の教えを先端脳科学者はどう解くか?』小学館101新書

『「婚活」がなくなる日 結婚=幸せという洗脳』主婦の友新書

『脱洗脳教育論―日本再生のカギはすべてここにある!!』牧野出版

『[オーディオブックCD] 「ツキ」を引き寄せる洗脳術』三才ブックス

『聴くだけ!クラシック音楽で脳が目覚める』徳間書店

『洗脳を解けば、人生はすべてうまくいく』日本文芸社

『バイリンガルは二重人格』(フォレスト2545新書)

『脳を鍛える「超」記憶法』アスコム

『苫米地式「幸せ脳」のつくり方-「本当の自由」を手に入れる いちばん簡単な方法』イーストプレス

『夢が勝手にかなう手帳<2011> Club Tomabechi』(サイゾー)

 

2011年[編集]

『脳単マッピング1000―英語は逆から学べ! 英単語編』フォレスト出版

『今日からポジティブな自分に生まれ変わる!』日東書院本社

『なりたい自分になれる就活の極意―脳機能学者が明かす「自分プロデュース就活術」』サイゾー

『観るだけでやせる「自己催眠」ダイエット Glide media mook』ミリオン出版

『日本人よ、目を覚ませ!』マガジン・マガジン

『薔薇色脳―悩みが1分で解決できる人生好転50のメソッド』主婦と生活社

『Dr.苫米地の脱洗脳禁煙術

19:27 2014/07/15


 

 

 

日本人の99%が知らない戦後洗脳史 嘘で塗固められたレジーム (Knock‐the‐Knowing) [単行本(ソフトカバー)]苫米地 英人  内容紹介

 

安倍内閣で言われる戦後レジームからの脱却ですが、日本人自身がそのレジームとは、どのようなものかが本当に分かっているのかを苫米地博士が明らかにします。日本人のほとんどが戦後体制と信じるものこそが大きな洗脳だとしたら?

財閥は解体された

日本は独立した

天皇は象徴になった

国連は世界平和のための機関だ

これらはすべてが妄想であるということです。

本書は、戦後レジームの洗脳を苫米地博士が初めて公にする画期的な本です。

 

知られざる戦後体制(レジーム)の洗脳

◎ 戦時中、貴金属や燃料、建設資材などを、日本軍は接収し、本国に送っていた。つまり、当時の日本にはアジア全域から金銀プラチナ、ダイヤモンドなどが集まっていた

◎ GHQは、天皇家が戦争関連株で巨額の運用益を出していることを指して、マネーギャングと言っていた

◎ 中央銀行の中の中央銀行といわれ、業界の指導的な立場となっているBISだが、戦時中はナチスドイツの資金を世界で唯一つ決済していた悪名高き存在

◎ GHQが行ったとされる財閥解体。教科書にも歴史の事実として書かれているこの施策だが、いま街を見回してみると、三菱、三井、住友、これらの文字を冠した企業をそこかしこで見かける。財閥解体などなかったということである

◎ 天皇家は、敗戦の直前まで赤十字と頻繁に連絡を取っていた。天皇家の資産はこの赤十字を通じてBISにもたらされていた可能性が高い。

◎ 驚くべきことに、アメリカ軍のトップはいずれもウォール街のトップでもあった

◎ ウォール街版財閥解体の実態は資本家の追放であり、追放されてできた穴に自分たちが入るのがその目的だった

 

日本の体制はすべて占領期につくられていた!

◎ 累進課税はアメリカでも長く違憲判決が出ていたような代物で、不公平極まりない悪法なのだ。それが、なぜ導入されたか?資本家をつくらせないためである

◎ NHKの略称はGHQの民間情報教育局の発案によるものだった

◎ 国際連合とは国際的な紳士クラブでは決してない。ここはUnited Nations=連合国の集まりであり、有り体にいえば第二次世界大戦における戦勝国51カ国によって1945年に発足した組織だ。それは、敵国条項で明らかである

◎ インフレ退治をしたドッジの後押しによって日本にある組織が設立される。それは日本の民間貿易を支援するためのもので、1949年5月に発足する。その名は通商産業省

◎ GS(GHQの民政局)はマスコミを操り邪魔な人間を排除する経済安定本部(あんぽん)を創設、これが現在の経済企画庁である

◎ GSは、自分たちの手足として動く、隠匿物質を捜査する機関の必要性を痛感し、昭電事件捜査本部を改組して警察以外の新たな捜査部を検察庁に設置する。それが、東京地検特捜部だった

 

苫米地博士が、三菱地所の新入社員時代にニューヨークで例のロックフェラーセンターの買収に関わったことは、知る人は知っているだろう。博士は、その後エール大学にフルブライトの給費生として留学するのだが、旧三菱の資産管理の中心ともいえる地所での財閥体験が本書にも活かされている。日本の会社がどうして、無責任体制になって会社の私物化が始まったのか、本書を読まれた読者はうなずく所が多いと思う。

実際に戦後レジームといわれるものが、何なのか本質を捕まえている人は少ないのではなかろうか? いわゆる戦後の体制がどのように作られて、どのように機能したのか、表向きの姿しか見ていないものには分からない。

苫米地博士が明らかにしてくれるのは、その本当の姿だ。真実は見つめたくないかもしてない。でも、真実を知らずして次への発展はないだろう。まさに博士の脱洗脳によって、我々は今おかれている日本の姿が分かるのだ。

すべての日本人が知っておくべき、基礎知識ともいえる世界での日本の位置。これこそが、戦後レジームだ。ここからしか、われわれはスタートできない。すべての日本人に読んでもらいたい本です。

登録情報単行本(ソフトカバー): 188ページ出版社: ヒカルランド (2014/4/28)発売日: 2014/4/28

 

目次

第1章 戦後は終わっていない

第2章 天皇家のゴールド

第3章 本当の世界大戦

第4章 戦後レジームの正体

第5章 戦後復興の真相

第6章 インペリアル・ジャパン

 

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苫米地さんによる対米従属批判の再考:連合諸国(国連=戦勝国クラブ)の敵国条項を削除させる方法とは?, 2014/5/2

レビュー対象商品: 日本人の99%が知らない戦後洗脳史 嘘で塗固められたレジーム (Knock‐the‐Knowing) (単行本(ソフトカバー))

 

本書では、多くの戦後史に関する誤認や遺漏を苫米地さんが批判的に検討されている。

 

例えば、明治維新政府樹立から先の大戦終結過程まで天皇家が、主要財閥の株式購入と官有地の独占により世界有数の資産家となり、其の資産の大部分は国民や植民地から収奪した富であり、GHQによる隠退蔵物追跡逃れの為に赤十字を通して、ナチドイツの国際決済を代行し、戦時中、枢軸国と連合国の唯一協力し合う場であったスイスのBIS(国際決済銀行)へ預けたこと。GHQ没収の金やダイヤ等の財物は、その後対米従属を売りにする日本側の隷属者である官僚達へ譲渡されていたこと。そして、ACJ(アメリカ対日協議会)の創始者カウフマン報告を受け、陸軍次官ドレーパー(Wall街の世界最大の投資銀行ディロン・リード)が主導した逆コースは、まずWall街版財閥解体であり、創業家をWall街人脈にすげ替え、民主化を中断し、反共名目でWall街の利権を最大化する構造構築を目指した経済優先の改革へシフトし、さらに対米従属の諸制度を設けたこと(通産省もGHQの産物である。ただし、東京地検はなんとGSが創設した)。

 

本書の分析の特色は、GHQのGSを一般論的に肯定していない点にある。GHQのリベラル派の改革は、日本を発展途上国並みの経済弱国の水準に抑制させることを目指していたから、日本国民本位ではないのである。それに対し、逆コース無しには、朝鮮戦争以降の20年間の米国の軍需特需で、日本が高度経済成長を達する事がなかったという指摘も説得力がある。さらに、苫米地さんは、対米従属批判に於いて、何よりの敵は米国ではなく、国内の対米隷属を売りにし、米国の意向を私利に悪用する勢力であると正しく指摘されている。

 

最後に、苫米地さんは国連(連合国)の敵国条項削除のための日本の一時脱退と、連合国の観念において今も変わらぬJapan=大日本帝国という名称上の錯誤から脱却する為にNihon=日本国と改名した上での再加盟をご提案されている。この論点も秀逸であり、我々の盲点となっていた国内と海外の観念上のギャップである。国際的には、日本=大日本帝国=Japanのままなのである。

 

本書では著者の次の言葉が最も印象に残った。

 

’’日本は敗戦国であり、敗戦国は戦勝国に依って蹂躙される。この事実から目をそらしてはならないのである。逸らしてしまえば永遠に蹂躙されたままだからだ。其の逆に、正面から捉え、知恵を振り絞って対処すれば覆す事は可能になる。’’ (本書、P.185)本書は全日本国民必読の書です。

5つ星のうち 5.0  戦後レジームの真実, 2014/5/21

レビュー対象商品: 日本人の99%が知らない戦後洗脳史 嘘で塗固められたレジーム (Knock‐the‐Knowing) (単行本(ソフトカバー))

 

私が学校で習った戦後教育とは違った角度から記述されわかりやすく面白かったです。内容については他のレビュアーさんが丁寧に書かれておられましたので省きます。若い方からお年寄りまで全国民に読んで欲しい内容でした。苫米地氏の言葉で印象的だったのが「無知は最大の罪」とおしゃられていました。それは「情報にアクセスしないのではなく情報をみないことである」と!合わせてエコノミストの植草氏の「アベノリスク」と読んでいただくとまた視点が変わって面白いと思います!

5つ星のうち 5.0  真の独立とは(憂さ晴らしの読書にしない為に),

 

レビュー対象商品: 日本人の99%が知らない戦後洗脳史 嘘で塗固められたレジーム (Knock‐the‐Knowing) (単行本(ソフトカバー))

 

国が悪い、中国が悪い、アメリカが悪い、ロシアが悪いと言う前に我々は、重要な事柄を全て他人事として傍観してきたのではないだろうか。選挙に行かない人間を無責任だと非難する一方で投票だけ済ませて全ての責任を政治家に放棄してきたのではないだろうか。

著書の巻末に「日本は新たな道筋を選択しなければいけない」と書かれているが日本の選択とは誰の選択なのか自分に問い直す良い機会になりました。

5つ星のうち 5.0  奥が深い言葉, 2014/5/27

レビュー対象商品: 日本人の99%が知らない戦後洗脳史 嘘で塗固められたレジーム (Knock‐the‐Knowing) (単行本(ソフトカバー))

著者の言われる今日の日本の状況の原因は「戦争に負けたことである」という言葉は本当に奥が深い。これ以上適切な表現はあり得ないというレベルではないでしょうか。戦争に負けたから軍備の増強が必要であるといった単純な問題ではない。アメリカの占領期に行った数々のことに対して許せないといったことでもない。戦争に負けるということがどういう事なのかをじっくり考える必要があるでしょう。戦争に負けても人道的立場から公平対等であるべきだといった幻想から目をさまさないといけないと思う

5つ星のうち 5.0  美味しんぼ問題で作者を叩いている人たちへ,

レビュー対象商品: 日本人の99%が知らない戦後洗脳史 嘘で塗固められたレジーム (Knock‐the‐Knowing) (単行本(ソフトカバー))

 

この本を読めば以下のことが痛感すると思う。

 

・日本の支配者はどうあがいてもアメリカ(敗戦国だから)

・でもじつは真の支配者はアメリカ政府ではなくウォール街の金融資本

・天皇家もじつは金融資本の一味(戦争で儲けた超金持ち!)

・金を持ってる奴が実権握るのはあたりまえ

・甘い汁を吸う金持ちは戦争をしたがっている(儲かるから)

・貧乏人はバカだから金持ちに洗脳される(金使って洗脳するから)

・すすんで殺されに行く

・国民が死ねば死ぬほど金持ちは儲かる

5つ星のうち 5.0  人類史上最大の帝国に支配されてきた日本人,

レビュー対象商品: 日本人の99%が知らない戦後洗脳史 嘘で塗固められたレジーム (Knock‐the‐Knowing) (単行本(ソフトカバー))

 

今、現在の日本のピラミッドを自分なりに書いた。

 

超金持ち 三菱グループ総帥、財閥のトップ、天皇家など、絶対超えられない壁(なお、ここの人たちは世界の天下人クラスなので天と地の差がある)ジャパンハンドラーズ 竹○○蔵など売国奴、日本語ぺらぺらのアメリカ人(○ープ・ス○○ター、マ○○○・グ○○ンなど)

政治家、官僚 国家の権限を持っている人たち東電、電通、日立など 支配階級巨大企業大金持ち 孫○○、ユニクロ社長などの富豪公務員 市役所、市議会など小金持ち 資産10億、1億単位サラリーマン 社畜派遣社員、契約社員、パート、アルバイト 奴隷売買される人たち不可触民 ニート、ひきこもりなど

財閥は解体された

今も健在で三菱グループ総帥はロ○○○○ラーの片腕と言われている

日本は独立した独立ではなく、占領され属国にされた(今はTTPなどで植民地にされそう)

 

天皇は象徴になった

天皇は実は世界の頂点にいる最高支配層(超財界人)とも中がいい事実

 

国連は世界平和のための機関だ

アメリカ帝国のためです

 

真の独立国家になるためには、悪い意味での空気を壊して、

自分自身の考えで、生きていかなければいけない。

5つ星のうち 5.0  真の独立国への道, 2014/4/30

レビュー対象商品: 日本人の99%が知らない戦後洗脳史 嘘で塗固められたレジーム (Knock‐the‐Knowing) (単行本(ソフトカバー))

 

真の独立国になる。なれるための施策が抽象論でなく、実現可能な具体的方法が書かれています。

5つ星のうち 5.0  戦後レジームからの脱却は全ての日本人が真剣に考えなければならない問題, 2014/5/10

 

レビュー対象商品: 日本人の99%が知らない戦後洗脳史 嘘で塗固められたレジーム (Knock‐the‐Knowing) (単行本(ソフトカバー))

 

日本は民主主義だと思っていますか? 日本は資本主義でしょうか?

では日本は近代国家でしょうか?

そろそろ我々日本人は目を覚まさなければなりません。

震災以降、政府のとった対応はどうだったでしょうか?マスコミはどんな報道をしたでしょうか?政権が交代し、首相が変わって日本は良くなったでしょうか?そろそろ任せるのはやめにしませんか?

「無知は最大の罪」本書を通じて苫米地氏が読者に何を伝えたいかを真剣に考えて欲しいと思います。そして本気で、この国の将来の事を考えましょう。政府を動かすのも、官僚を動かすのも、我々国民次第です。

孫崎享著 戦後史の正体 も併せて読むといっそう理解が深まると思います。

5つ星のうち 5.0  すばらしい, 2014/4/30

レビュー対象商品: 日本人の99%が知らない戦後洗脳史 嘘で塗固められたレジーム (Knock‐the‐Knowing) (単行本(ソフトカバー))

 

この本では日本近現代史のお金の流れを書かれています。本当にすばらしい本です。作者が参考にされた本も読んでみたいと思います。今後も益々の活動を期待をしています。

5つ星のうち 5.0  先の大戦の最初の一矢が敵対国の戦略であった事は、周知の事となった。では、その二の舞を踏まぬ為の必読書!, 2014/5/7

レビュー対象商品: 日本人の99%が知らない戦後洗脳史 嘘で塗固められたレジーム (Knock‐the‐Knowing) (単行本(ソフトカバー))

 

日本国民だけでなく、英語版で世界の人の必読書。今の世界がどうなって運営されているのか良く分かる。これは、日本と当時の枢軸国だけに起こる事ではなく、何処の民族にも「明日は我が身」と、成り得る話。国連憲章、第53条、第77条、第107条に規定される「敵国条項」の意味が良く分かる。また、それらを如何にかいくぐり、次代の日本を造るか?日本人が打つべき次の重要な一手も本書は明確に指し示している。世界を相手にこれからの頭脳戦に対し、勇気を与えられる一書である。

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歴史教科書だけでは知らなさすぎることを自覚。敗戦後の日本の状況がわかりよかった。日本はまだ敵国条項に該当している。憲法9条の問題よりも国連憲章の敵国条項が問題。戦後まだ日本は、敵対国扱いされている。これが世界からみた日本の現状なのか。現在の日本の体制が占領期に作られた、それは思惑、目的があって実行されてきた。現在に当てはめて考える知識が増えよかった。

5つ星のうち 5.0  日本人なら、絶対に読むべき本, 2014/7/6

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戦後、現在までアメリカに占領されている日本の現状、世界で戦える独立国となるために、国連から脱会し加入国名のJAPANを改め、NIHONとして再加入する。世界に新生NIHONを認めさせて、正々堂々と勝負する強さを具備すべき。

体験と経験と、押しつけられる情報で自分自身の人生を支配されることはやめよう。物事を多角的視点視野で見てみると見えなかったものが見えてくる。気付きの本です。

 

5つ星のうち 5.0  レビュー, 2014/6/4

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日本人の勘違いの元が暴露されている良書です。自分の常識と照らし合わせると何を間違えていたのかがしっくりきます。本当の歴史を知ることで何故今の世の中がこうなったのか分かり、自分の行動補正をする上では必要な知識を与えてくれるはずです。

5つ星のうち 5.0  全国民の必読書です, 2014/6/24

 

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一般的に明かされてなかった内容ある記述です。表題にあるように何故なのかが判明します。

5つ星のうち 4.0  知らない戦後史, 2014/6/7

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私達の知らない戦後史が知れてよかった。教科書ではしれない歴史があったんだなと

5つ星のうち 5.0  この本は学生の時に読みたかった!, 2014/5/27

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この本を読んで、自分が中学・高校で習った現代・戦後史が、いかに生温い内容だったかを思い知らされました。

普段読書をしない人やマンガしか読まない人が、気兼ねなくサッと読めるような軽い本では有りませんが、是非、多くの日本人に読んで欲しい本です。(比較的最後の第六章が読みやすいので、そこからパラっと読み始めるのもいいかもしれません)

19:17 2014/07/15


2014年7月14日 (月)

龍郷町に出す予定・・3章 環境力―すべてのごみは資源である(「ごみ処理に税金は使わない」・・81頁・

いんよう

龍郷町・徳田町長殿・・この記事も感動しましたので・私どもも学べることなので・追加としてお送りします・

鹿児島県大島郡龍郷町大勝3113-1

滝田 好治

平成26年7月13日

3章 環境力―すべてのごみは資源である(「ごみ処理に税金は使わない」・・81頁・

1・「ゴミ処理に税金を使わない」・・82頁・

2・生ごみの全量を堆肥に・・86頁・平成26年7月11日・

それでも、野焼きだけは止めなければなりません。そこで、上勝町が最初に取り組んだのは、どんなゴミが出るのか組成を調査し、リサイクルの方策を探ることでいした。

1993(平成5)年に「リサイクルタウン計画」に着手し、150世帯の抽出調査によってゴミの組成と排出量を調べることにしたのです。

調査の結果、最も多かったのが、重量比で三割を占める生ゴミでした。八割が水分からなる生ゴミを焼却するには、補助燃料として化石燃料が必要です。そこで、町では、生ゴミを堆肥化することにしました。幸いなことに、上勝町のほとんどの家庭は農地を所有しています。農家でないにしても、庭のない家庭はほとんどありませんから、堆肥は畑や家庭菜園に還元することができます。町では既にこの2年前から野外用生ゴミ処理機(今ポスター)への補助を開始して生ゴミの減量を図っていましたが、家庭用の電動生ゴミ処理機にも補助金を出すことにしました。

今でこそ多くの家電メーカーが家庭用電動生ゴミ処理器を販売していますが、当時はまだ数社が調査中という段階でした。どの機種を導入すべきか検討する中で、私たちは生ゴミを分解する微生物の違いに着目しました。

87頁・そして、永遠に企業から購入し続けなければならない特定微生物ではなく、常在菌である一般微生物で生ゴミを分解する機種を選択したのです。奇しくも、一般微生物を使った機種を開発中の会社が兵庫県にあることがわかりました。町では、この企業、三洋電機株式会社が開発中だった機種のモニターとして開発に協力することにしました。

一方微生物を繁殖させる広葉樹のチップ(木片)の生産を森林組合に依頼して研究した結果、生ゴミ処理機に広葉樹のチップを投入すれば、容易に良質の堆肥が作れることがわかりました。

堆肥作りはとても簡単です。まず生ゴミ処理器の処理槽に微生物の棲みかとなるチップを入れておきます。この中に生ゴミを投入すると電動で攪拌され、生ゴミとチップが微生物に分解されます。家族の人数にもよりますが、生ゴミの体積は10分の1から20分の1に減少するため、毎日、生ゴミを投入しても処理槽がいっぱいになるのに2、3ヶ月かかります。その時点で堆肥を取り出し、再び同じことを繰り返すだけで堆肥ができます。

88頁・

1995(平成7)年、上勝町は、全国の自治体に先駆けて、電動生ごみ処理器への補助を開始しました。電動生ゴミ処理器は一台八万円ほどしましたが、一世帯が一万円の自己負担だけで購入できるようにしたのです。

町ではまた、三洋電機が行う業務用の大型処理機の開発にも協力し、老人ホームや給食センター、食堂や旅館などの生ゴミ処理のために4台を導入しました。家族の多い家庭では電動生ゴミ処理器を二台、あるいは野外用と組み合わせて利用しています。町役場にも家庭用の生ゴミ処理器を一台設置していますが、堆肥は職員が利用しています。

野外用と家庭用に電動生ゴミ処理器の普及率は98%に達しております。残りの家庭では、直接、庭や畑で堆肥にしています。生ゴミの全量が発生源で処理されるようになれば、町が収集・処理する必要はありません。町民にとっても炊事のたびに発生する生ゴミをすぐに処理することができるので、収集日まで保管するより台所を衛生的に保つことができます。

生ゴミの堆肥化に取り組む自治体は増えていますが、大規模な堆肥化施設を建設し、生ゴミを回収している市町村が少なくありません。しかし、人件費と輸送エネルギーをかけて回収するよりも、生ゴミが発生する家庭で処理する方が税金を節約し、環境負荷を軽減することができます。また、生ゴミを堆肥化し、野菜や草花を育てるという物質環境を他人任せにしないで自分で行うことは、農薬や化学肥料、食品添加物など自然界には存在しない物質を循環の輪に入れず、安全な食べ物を作ろうという意識を育てることにもつながります。

89頁・

上勝町に「ゼロ・ウェスと宣言」を行うよう提案したアメリカのセントローレンス大学教授、ポール・コネットさんは、焼却の危険性を訴え、全米で300以上の焼却炉の建設計画を中止に導いた活動家でもあります。

コネットさんは、ゼロ・ウェイストの第一歩は生ゴミの堆肥化だと力説しています。ところが、日本人はビンや缶など資源込みのリサイクルには熱心なのに、生ゴミの堆肥化には消極的だと指摘した上で、それでは焼却を止めさせることができないと警告しています。

世界で初めてゼロ・ウェイスト宣言を行ったオーストラリアの首都キャンビラの担当者は、排出量の多いものからリサイクルに取り組むことの効用を、「効果が大きいために住民が達成感を味わうことができ、もっとゴミを減量しようという意欲を喚起することができる」と述べています。

家庭ごみの三割を占める生ゴミの堆肥化に取り組めば、現在、全国で19%に過ぎない再資源化率は30ポイントも上昇し、ゴミ全体の約半分が減量できることになります。

生ゴミを原料とする有機堆肥は、農地や庭だけでなく、土のあるあらゆる場所に利用することができます。上勝町に視察に訪れる人の中には、生ゴミの堆肥化は農山村だからできるのだと、としが堆肥化に取り組まないことを正当化する人も少なくありません。しかし、公園や道路の植樹帯、公共施設の植え込みなどはアスファルトで覆われていません。そのうえ土がないからこそ、プランターもたくさんあります。

90頁・

コネットさんによれば、ニューヨークには700を超えるコミュニティ・ガーデンがあり、スイスのチューリッヒには1,000以上のコミュニティ・コンポストがあるそうです。

保育所や幼稚園、学校などで堆肥化に取り組めば、環境学習にもなり、農業体験に生かすこともできます。病院や高齢者施設、障害者施設などでは、園芸療法にも活用できます。集合住宅に住む人々がみんなで堆肥化に取り組めば、各世帯のベランダが美しい花々で飾られるようになるでしょう。生ゴミの堆肥化は、ゴミを減量するだけではなく、堆肥化を通じて人々の心をつなぎ、地域を活性化する限りない可能性を内包しているのです。

それにもかかわらず、今でも多くの市町村が、生ゴミを焼却処理しています。また、古紙や廃プラスチックと混ぜてRDF(ゴミ固形燃料)を製造している市町村もあります。RDFを燃料にするゴミ発電は「夢のゴミ処理技術」と宣伝された時期もありました。上勝町でもごみをRDFにして、月ヶ谷温泉を加熱する燃料にしてはどうかと、徳島県から提案を受けたことがあります。しかし、それでは町の唯一の大切な温泉のイメージが落ちでしまうと考え、導入しようとは思いませんでした。

当時の厚生省が推進したRDF施設では、機械の故障や発火などの事故が相次いでいます。静岡県御殿場市と小山町でつくる広域行政組合は、商社とメーカーに損害賠償を求める裁判を起こしました。

平成26年7月11日

91頁・

RDFは燃料として売れると宣伝されていたのに、実際にはほとんどの市町村が処理費を支払って製紙工場やセメント工場に引き取ってもらっています。

2003(平成15)年には、三重県企業庁のRDF発電所にあるRDFの貯蔵サイロが爆発しました。RDFの原料である生ゴミが自然発火して、発熱・発火したことが原因でいした。

この事故では、消化にあたった若い消防士二人の命が失われました。自己後に上勝町を視察に訪れた三重県の職員は、あの事故以来、消防士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥り、火災を恐るようになって仕事にならないと悩んでいました。

上勝町にはRDF施設を持つ自治体の関係者も視察に来ます。三重県の事故以来、RDFの貯蔵サイロが爆発しないよう冷却装置を取り付けなければならなくなって改修費がかかった上、遠い製紙工場やセメント工場までの輸送費も負担せざるを得ないため、毎年、膨大な経費がかかると、どの自治体でもたまを抱えています。

焼却炉やRDF施設を建設すれば、それを稼働させるために膨大なゴミが必要になるため、ゴミを減量しようという動機は生まれません。施設を維持するために、輸送エネルギーを浪費し、待機を汚染してでも、広域からゴミを集めなければならなくなります。太地を豊かにする生ゴミという大切な資源を、他のゴミと一緒に燃やすことに税金を投入するのではなく、まず有効利用にこそお金をかけるべきなのです。

91頁・平成26年7月13日・

 

 

 

3・資源持ち込み方式の誕生・・92頁・

4・ごみを介した助け合いが生まれる・・97頁・

5・三四分別でごみの八〇%を再資源化・・101頁・

6・処理対策ではなく発生抑制政策を・・107頁・

7・エネルギーの回収よりリユース・リサイクル・・111頁・

8・日本初のゼロ・ウェイスト宣言・・116頁・

9・ゼロ・ウェイストアカデミーの設立・・120頁・

10・資源回収法で環境産業革命を起こそう・・124頁・

11・ゼロ・ウェイストはどこでもできる・・130頁・

12・資源が世界から押し寄せる・・134頁・

13・すべての環境問題はごみ問題である)142頁・

 

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