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2014年7月28日 (月)

お茶の本・・岡山県知事・伊原木隆太・「生き活き岡山」を目指して・・ワークバランス

引用


お茶の本・・岡山県知事・伊原木隆太・「生き活き岡山」を目指して・・

夏が旬の白桃、マスカット、ピオーネの生産者量日本一を誇るフルーツ王国、岡山県。そんなもぎたての果実のような新鮮さを売りに「晴れの国おかやま」を率いているのが、伊原木隆太岡山県知事です。中四国地方に百貨店を展開し、数多くのオリンピック選手を輩出した名門の女子陸上部で有名な天満屋の元社長で、岡山県初の民間出身知事として注目を浴びる、異色の知事です。その華々しい経歴と若さを武器に、民間経営者としての豊富なキャリアをいかに県政に生かすことができるか、その手腕に期待が寄せられています。

・中学二年生のときには既に明確な人生設計・・

・・地元の名門百貨店、天満屋の社長から地元の行政の首長へと転身されたわけですが、いずれは政治の世界へという思いは、お若い頃からあったのでしょうか?・・

伊勢原・・それはなかったですね。それよりも、中学生の時から、もう家業は継がないと決めていたんです。とにかく継ぎたくなかったんですよ。一生、親の七光りとか言われるのは本当に肩身が狭いので、資産家になれなくていいから、とにかく自由にさせて欲しいと思っていました。

では、そうしたら自分の力で自由にやれるだろうと思って、いろいろ考えました。中学二年生の時の計画では、大学は多分、日本の大学だろうけど、大学院はアメリカのビジネススクールを出て、そのままアメリカに住んでしまおうと考えていたんです。その計画を着々と実行に移すことができて、スタンフォード・ビジネススクールを卒業したまではよかったのですが、それから急な予定変更で日本に戻り、再建のために家業を継ぐことになりまして、それが第一の大きな軌道修正だったわけです。

そもそも実家に戻るという人生設計はしておりませんでしたので、自分の行く末については思案はしておりましたが、選挙については全く頭にありませんでした。

・・政治の工夫の足りなさに以前から憤りを・・

・・政治への関心そのものは、いかがだったのですか?・・

伊原木・関心というより、政治に対する憤りは感じていました。ビジネススクールでは、私は組織を回して一定の資源制約の中でベストの成果を出すことについて習い、実際の経営の現場でそれを意識して実践しておりましたので、与えられた資源を最大限に生かすという点で、日本の場合、行政や政治の世界ではまだ工夫が足りないのではないかと、以前から正直、憤っておりました。

ですから、何か、そういう方面のお手伝いをしたいという願望はありました。私とすれば、自分自身はポジションはいらないから、この経験、能力を活かしたいと思って、できるだけ政治家がいそうな勉強会に参加をしていたんです。日本のため、地元のため、応援したいと思った人に私のノウハウを無償で提供したいと考えていたのですが、そう考える人はほかにも意外とたくさんいるんですね。

106・

しかし、何人かの人たちから、「それって、自分の身を安全なところに置いといてギャアギャア言っているだけで一番気楽なんだよ。矢面に立ってそういうところに行く人が少ないから問題なんだよ」と言われて、それはそだなと思い直してみたり、そうした政治家を志す細かいきっかけは、他にもいっぱいありました。

大きなきっかけの一つは、母親を心配させてはいけないので、あまり大胆な転職はしづらいと思っていたのですが、その母親が他界をしたことですね。もう一つは、仲の良かった友達が役所を辞めて自分で作った会社を上場させたのに、その会社を辞めた後で無謀な選挙に打って出て、広島県知事選挙に当選したこと。今の湯崎知事です。

確かに私はどちらかというえば安全に積み上げていくタイプなのですが、そんなことを言っていては、人生あまり大したことはできないぞということで決断し、仲のいい人ほどびっくりする突然の立候補となりました。

・・地元への恩返しのために知事選への出馬を決意・・

・・きっかけはいろいろあったということですが、最終的に出馬を決断するに至った、背中をポンと押されたような一番大きなきっかけは何だったんですか?・・

伊原木・一番は知事選のタイミングでした。

政治家に興味がなかった一つの理由は、日本の国会議員は何度も当選を重ねないと重要な意思決定には関われないということです。

それに対し、地方ほ首長であれば、直接選挙によって権限が与えられる立場ですので、一回選挙で勝ったら、就任したその日から権限が与えられ、自らの組織を回し、自分の行動に責任を持つという点で、私の思っていることにすごくマッチしていると思いました。

国ことも心配だったのですが、地元への恩返しということで言えば、地元の首長選挙が近づいていたこともあって、首長選挙の方に気持ちが傾いていました。県では仕事をさせてもらって工夫ができれば、より汎用性が高いというか、他の都道府県に対しても応用してもらえる、さらには国に対しても何か提示できるのではないかと思ったからです。

107・それに石井前知事の四期目が終わるというタイミングは、オープン・レースになる可能性が充分あると考え、図々しくも手を挙げた次第です。

・・とても心強い人たちと一緒に仕事ができる・・

・・初めての挑戦で見事に当選させれ、今、二年目を迎えていらっしゃるわけですが、民と官との違いを何か感じていらっしゃいますか?・・

伊原木・強く感じています私自身、民間の経営者でいたときは、政治の世界、役所の世界もう改善すべき点が本当に山のようにあって、もし選挙さえくぐることができれば、自分はどれだけみなさんのために税金を有効に使えるかと思っていたのですが、実際には、思っていたほど簡単にはいかないとうことおを痛感しています。

そもそもの仕組みが違うということと、そのゴールが一つではないというところの難しさはわかっていたつもりですが、想像以上に難しいですね。

一例を挙げれば、私は県庁組織をもう少し上手く働かせることでとりあえず成果が出るし、外の人たちにも働きかけてと思っていたのですが、県庁というのは、外で見ているよりも、非常にしっかり回っていることに気づかされました。

私の目から見れば県庁組織にも本当に問題はいっぱいあります。

その意味では確かに県庁はベストではないのですが、ベストでない理由がそれぞれあって、なかなか急には動かせません。ですから逆に、今の職員、特に幹部職員の人は、与えられたきつい制約の中で非常に頑張っていることが分かってきました。そういうことから言えば、とても心強い人たちと一緒に仕事ができるということです。

・・いい仕事を何年するかが人生最大ミッション・・

・・ご自身の民間でのキャリアを県政の運営に生かそうというときに、特に心がけておられるポイントとはなんでしょうか?・・

伊勢原・これは当たり前のことなのですが、何のためにその仕事をしているのか、何がしたいのかというところを、もう常にくどいくらい確認するということです。

例えば、所得を増やすというのは、かなり上位の目標になると思うんです。所得、税収が増えると、いろいろなことができますし、そこに持っていく手段として企業誘致をしようとか、産業振興をしようとかになって、それで誘致するなら用地がいるとか、何か助成をしたほうがいいとか、PRをしたほうがいいとか、少しずつブレイクダウン(細分化)をしていたり、具体的なことになったり、準備になったりして、すごく長いチェーンができてくるわけです。

そのチェーンがあまりにも長く、大きく広がってくると、成果が出るまでに五年や十年、すぐにかかるということで、それぞれ細分化された仕事を担っている人たちは自分のところと前後との関係はもちろん、そもそも何の目的でこの仕事をやっているのかという大元のところをついつい見失いがちになってしまうんです。

これが民間企業であれば、そういう問題点が露わになれば、もう覿面に業績に響いてきますので、おいおい、これはおかしいぞということになるわけですけれど、それが役所ではちょっと気が付きにくいところはありますね。

ともかく、役所としては住民の幸せを第一に、今限られた税収、財源で将来に向けて何をしていくか、その目標を達成するために、どれくらいいい仕事をしていくか、それもその場でしのぎではなく、二十年後、三十年後に振り返った時に「あぁ、あの時に必要な手を打ってくれて助かったな」というようにいぅってもらえるような、長期的な考え方で仕事をしていかなければなりません。

今の私にとって、いい仕事を何年するかが人生の最大のミッションですので、二十年後に評価されるような、さらにできれば、私は五十年前の三木元岡山県知事を目標にしているものでうから、五十年後に私の孫は自慢してくれるような仕事をしたいのです。

・・前向きのパワーを取り戻すことが経済活性化のカギ・・

・・知事選に出馬されるにあたって、大きなマニフェストの柱が二つありました。一つが産業振興、もう一つが教育再生です。まずは産業振興についてのお話から・・・。

伊原木・日本の高度成長期の時に、頑張ったら成果があるということを日本人全員が実感できた、あの前向きのパワーが、いろいろな面でいい影響があったのだと思います。当時、日本全体に前向きな活気が満ちていたように、いかに前向きのパワーを県民の皆さんに取り戻してもらうかということがすごく大事で、それがやはり地元の経済を大きくしていく原動力になると思っています。

経済を大きくするにあたっては、挑戦する雰囲気、意気込みをまず取り戻さなければいけないんです。

皆でぶら下がる楽な方へ回ろうとか、どうやったら自分は最小の努力で楽ができて旨い汁が吸えるかということを考えるのではなくて、いかに努力して夢を見るかという人が集まる場所に岡山県をしたいんです。

それで、もし経済が大きくなって、所得が増えて、税収が増えると、いろいろなところに恩恵が及びます。ですから我々はとにかく経済を大きくして言って、今の厳しい財政を真っ当な形に戻していく責任があると思います。

その過程が、私は色々な意味で県民の精神性にいい影響を与えると思っています。

・・とくかく自分のことは自分でする!・・

・・もう一つの教育再生についてお考えをお聞かせください・・

伊原木・私事ながら、私の父は大学在学中に社長になりました。何故かというと、会社の社長として、また岡山商工会議所の会頭として頑張っていた祖父が五十一歳の若さで急死したからなんです。

祖父は空襲でぺしゃんこになった岡山の街の復興と、地元の経済の立て直しに相当頑張りました。戦後の日本は、こうした人々の熱い思いがあってこそ復興できたのだと思います。

それからすれば、一部の国のように、自分たちはほとんど仕事をしないで、外国から単純労働をする人を雇い、技術を持っている人に全部、仕事を丸投げし、自分たちはおいしいところだけを吸っているようなことでは、何かあった時に、その人たちで国を立て直すことは、能力の面でも、意欲の面でも、到底無理だと思います。

このように、もし何らかの形で日本人、特に若い人達が意欲を失ってしまうことがあるとしたら、私がそれが一番心配なんです。

だからこそ、私としては、若者の教育に関して、ビシッと筋を通しておきたいんです。

とにかく自分のことは自分でする。他人に文句を言う前に、まず自分で努力をする。このような、以前であれば当たり前であった精神を取り戻すことが大切なんです。自分の生まれ持った能力、才能に応じて継続した努力をして、自ら政権を立てる。そして、周りの人を助け上げる。そういうしっかりした社会人を育てることができる地域でありたいんです。

・・柔軟な発想による新PR体制スタート!・・

・・さて、岡山県のホームページを見て驚いたのですが、ミュージカル仕立てによる知事のメッセージムービーが流れたり、その中で知事自らサックスを吹かれたりと、とても斬新なPRをされているんですね・・

109・平成26年8月2日 土曜日

伊原木・去年末くらいから、新しいPR体制をスタートさせたんです。企画のスタッフの発想が柔軟なものですから、この案がどんと出てきた時には、私もびっくりしました。てっきりタレントを使うものだと思っていましたから、予想外のオファーに「えっ、私ですか?」って感じでしたね。

私としてもこの提案に対して、こうした方が無難だなと思うところは二、三あったのですが、いじりすぎると、本当につまらなくなってしまいますので、通しました。

以前、コンサルティング会社に勤めていた時に聞いた話ですが、日本の大手の自動車会社で、デザインがつまらない時代が二〇年ほど前にあったそうです。その時も、面白いデザインは上がっていたのですが、途中のチェック段階、特に役員会で、ああだこうだと言っているうちに、すごくつまらないデザインになっていたというです。本当に任せるのだったら、できるだけそのまま使うくらいの思い切りがいることです。

・・・サックスはお若い頃から?・・・

伊原木・四〇歳になって始めたんです。クリントン大統領が選挙運動中に、サックスを演奏して話題を呼びましたが、あの映像を見て格好いいと思っていました。やってみると楽しいですね。

・・・七件で「瀬戸内ブランド推進連盟」設立・・・

・・・そう言えば、この春、山口県に四一歳という若さの村岡新知事が誕生しました。お隣の湯崎知事も含め、これで山陽道が若い四〇代知事トリオのそろい踏みということになったわけですが、これで去年の春に設立された「瀬戸内ブランド推進連合」にも、さらにはずみがつくのではないでしょうか?・・・

伊原木・そですね。これは最初に湯崎知事が思いついた案で、さすがだと思いました。この瀬戸内ブランド推進連合は、瀬戸内を共有する七県が、瀬戸内ブランドの確立に向けて広域連携を図るための組織なんです。

例えば、後楽園のように、岡山県内で完結しているものは岡山県単独でやればいいのですが、瀬戸内海は素晴いい資源であるにも関わらず、多くの府県にまたがっています。

この場合、どうしても投資が過小になってしまうんです。これは経済学でよく見受けられる例です。それというのも、投資をする主体は、岡山県だったり、広島県だったりするわけですが、そこから恩恵を受けるのは、周りの県全部になるので、皆がフリーライド(只乗り)したいということになってしまうんです。自分にはお金を払わないのだけど、周りの人がいっぱい宣伝してくれたから、こっちのお客も増えてうれしいという図式です。

そうではなくて、瀬戸内海は公共財に近いものだから、皆で一斉に共同投資をして、皆でその恩恵を受けるというやり方がすごく大事ということです。これまでそういう枠組みはなかったけれども、ぜひ皆さん将来は強制力に近い形で共に持ち寄ってお金を出し、活性化を図っていこうという趣旨です。

同じスタンフォード・ビジネススクールで習ったことを湯崎知事は行政に早速、応用しているんだと思って、私もすぐに賛同して、このブランド化が上手く推進できるように一緒に頑張っていこうと思っています。

(了)平成26年8月5日



ラクに勝ち続ける働き方 [単行本(ソフトカバー)] 

小室 淑恵   (著)

 内容紹介人生が変わる!

小室式メソッドを大公開!

 

「ラクに」⇒時間あたりの生産性が高い

「勝ち」⇒誰とでも「WIN-WINの関係」

「続ける」⇒10年後、20年後も持続可能

 

残業が少ない人ほど、仕事で結果を出せるのはなぜか?

それは、「ラクに勝ち続ける働き方」をしているからです。

 

その「ラクに勝ち続ける働き方」を体系化し、小室式メソッドとして紹介したのが本書。

 

「発想転換」から、時間あたりのアウトプットを高める「効率化スキル」、「体調とメンタル」のコントロール術など、 「ラクに勝ち続ける働き方」の方法を具体的に紹介しています。

主な項目は…

○30代はキャリアと人生の転機

○「ワーク・ライフシナジー」はやみつきになる!

○周囲からの反応にヒントがある

○身近なところから課題を見つける『憤りリスト』

○プレゼンテーションは人を『動かすスキル』

○時間配分は『スパイラル法』が効果的!

○情報収集力のあるなしで、結果に大きな差がつく!

○創造力には『インプット先行術』

○いつも謙虚な気持ちで『全方位アンテナ化』

○いざというときに効く『社外ネットワーク』

○身近なところから広げていく『波紋人脈術』

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

 

ラクに→時間あたりの生産性が高い、勝ち→誰とでも「WIN‐WINの関係」、続ける→10年後、20年後も持続可能。残業が少ない人ほど、仕事で結果を出せるのはなぜか?人生が変わる!一生モノの小室式メソッドを大公開。

 

 

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登録情報

 

単行本(ソフトカバー): 220ページ

出版社: 幻冬舎 (2011/2/24)

ISBN-10: 4344019547

ISBN-13: 978-4344019546

発売日: 2011/2/24

 

目次

 

 

序章 これからの自分のために働き方を変えよう!

第1章 「ラクに勝つ」ために「発想転換」から始めよう

第2章 時間あたりのアウトプットを高める「効率化スキル」

第3章 10年後も余裕で走り続ける「体調とメンタル」のコントロール術

第4章 「家庭マネジメント力」で仕事と人生をよりハッピーに

第5章 「ラクに勝ち続ける働き方」についてのQ&A

 

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  働き方=生き方についてのノウハウが盛りだくさん

著者が学生時代の「日本をワーク・ライフバランスが当たり前の国にしたい」という目標を、資生堂時代からひとつずつ形にして、最終的に会社を立ち上げ成功を成し遂げるなかで、得てきた働き方=生き方のノウハウが盛りだくさんです。

 

明日からもはじめたくなるような身近な取り組みも多く、一気に読めます。

 

特に、

 制約はチャンスになる・・同時並行の方が効率はアップ。制約は脳を活性化

 『とりあえず8割ルール』『仮締め切り法』

 スピードで価格を変える『段階納期法』で、早めに依頼してもらえる。

 『早朝スタート主義』『やります宣言』

 プレゼン力のアップは、『ヒアリング上手』から。段取りがとにかく大事

など、共感できる内容ばかりでした。...

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投稿日: 2011/5/7 投稿者: Southeast Dragon

 

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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 

5つ星のうち 1.0  論理性に欠ける自慢話レベル

私は企業の人事部で仕事をしています。

今後の日本国内では労働人口が減少し、女性社員の活用が企業にとって課題となっています。

そこで、ワークライフバランスの視点は重要になると考え、この本を購入しました。

残念ながら期待していた内容ではありませんでした。

 

内容は育児をして仕事をしている女性の成功体験談。

私はこうやって上手くいきました、皆さんも私のようにやってみるといいですよ、

の連発で、それが鼻につきます。

成功した理由ももっと論理的に記述すればいいのに、単なる自慢話のレベルです。

 

 

投稿日: 2012/1/17 投稿者: しろねこ

 

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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 

5つ星のうち 4.0  働き方=生き方についてのノウハウが盛りだくさん, 2011/5/7

 

 

 

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レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

著者が学生時代の「日本をワーク・ライフバランスが当たり前の国にしたい」という目標を、資生堂時代からひとつずつ形にして、最終的に会社を立ち上げ成功を成し遂げるなかで、得てきた働き方=生き方のノウハウが盛りだくさんです。

 

明日からもはじめたくなるような身近な取り組みも多く、一気に読めます。

 

特に、

 制約はチャンスになる・・同時並行の方が効率はアップ。制約は脳を活性化

 『とりあえず8割ルール』『仮締め切り法』

 スピードで価格を変える『段階納期法』で、早めに依頼してもらえる。

 『早朝スタート主義』『やります宣言』

 プレゼン力のアップは、『ヒアリング上手』から。段取りがとにかく大事

など、共感できる内容ばかりでした。

 

自分のスタイルをこれから確立していこうという方にお勧めです。

 

 

 

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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 

5つ星のうち 1.0  論理性に欠ける自慢話レベル, 2012/1/17

 

 

 

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しろねこ - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

私は企業の人事部で仕事をしています。

今後の日本国内では労働人口が減少し、女性社員の活用が企業にとって課題となっています。

そこで、ワークライフバランスの視点は重要になると考え、この本を購入しました。

残念ながら期待していた内容ではありませんでした。

 

内容は育児をして仕事をしている女性の成功体験談。

私はこうやって上手くいきました、皆さんも私のようにやってみるといいですよ、

の連発で、それが鼻につきます。

成功した理由ももっと論理的に記述すればいいのに、単なる自慢話のレベルです。

 

 

 

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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 

5つ星のうち 4.0  生産性をアップさせる秘訣, 2011/2/28

 

 

 

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大阪の営業研修会社社長 "竹内慎也" (大阪市北区) - レビューをすべて見る

 

 

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生産性がどうも最近悪いと感じていたため

読んでみました。

会社員時代は出来ていたことも

独立してから出来なくなっている事に気づきました。

今後ビジネスを継続していくうえで、

全てが仕事の時間というのは

考えられないし、他の使い方を考えなければいけないし

結果を出すために力を入れる事も

変わってきている点に納得しました。

 

 

 

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5つ星のうち 5.0  仕事も生活も前向きにがんばろうと思える本でした。, 2011/2/27

 

 

 

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古織田奈葉 - レビューをすべて見る

 

 

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一気に読みきりました。実践したいことがたくさんで、読後感はワクワクした気分でした。

 

★共感した点

・夫婦関係のお話など、深いなあと思いました。家庭にしろ仕事にしろ、言いたいことをストレートに言うのではなく、うまく伝えることが大切だということなど。私自身夫に変わってほしいことなどあるとき、正面きって伝えて失敗してあきらめてしまったことなどもありますが、地道にさりげなく、手を変え品を変え、伝えたところ、ふと気がつけばやってくれるようになったことがあります。料理と車の運転です。まだこうしてほしいっていうところもありますが、コツコツとあきらめずにやることが大切なんだなあと、読んでいて思いました。

 

・「どれ特どれ次第」のマトリックス、はじめて見ましたが、なるほどと思いました。

 

長時間労働防止の制度化について知人と話していて、「制度を守らなければいけないとなると、仕事がまわらなくなって自分で自分の首をしめることになる」といわれたことがあります。私は「そういう働き方自体が問題なのでは?」と言いましたが、「そうはいっても現実、やることが多すぎるので長時間やるしかない」という答えが返ってきました。そのときは、本当に業務が多すぎるなら、仕方ないのかと思ってしまったのですが、小室さんの本を読んで、もしかしたら仕事の内容の認識が間違っていて、裁量がきかなく非定型、つまり自分にしかできない仕事と思い込んでいるケースが少なくないのではないかと思いました。

 

★実践しようと思ったこと

・同時にいろいろやろうと思いました。前から興味があったボランティアに参加してみようと思っています。学習支援が必要だけど塾にいけない小中学生に、学生ボランティアが勉強を教えることをコーディネートする仕事です。とりあえずこの場を借りて「やります宣言」です。

・ヒアリングをしてプレゼンに生かそうと思いました。

・近い人への貢献をもっと意識しようと思いました。実は私も社長直メールをして怒られた経験ありです(笑)

 

★そのほか思ったこと

・「どれ特どれ次第」の縦軸、横軸の呼び方ですが、少し直感的に覚えにくいような感じも受けました。例えばですが、たてがイレギュラー・レギュラー、横が制約多・少なんていかがでしょう?うーん、ちょっと意味がずれちゃいますかね。

 

著者小室さんは、本当にお忙しいのに、連続で本を出されて、すごいと思います。

これもライフを充実させて常にアイディアを集めていらっしゃる成果ですね。

 

 

 

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5つ星のうち 5.0  働き方を見直したい方に, 2011/4/24

 

 

 

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沓子 - レビューをすべて見る

(VINEメンバー)   

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

本書では、著者が日本に広めようと力を注がれている「ワーク・ライフバランス」について、分かりやすく述べられています。本書は「ワーク」と「ライフ」を相乗効果をもたせて、人生を充実させるという基本的な考え方が元になっています。そして、1.働き方の「発想転換」、2.生産性重視の「効率化スキル」や3.「体調とメンタル」のコントロールという3つの条件をクリアできれば、誰でも「ラクに勝ち続ける働き方」が身につき、その3つの条件をクリアするためのコツについて述べられています。

 

本書を読んで、仕事とプライベートの過ごし方を見直そうと思いました。本書では、すべてのコツを命名して、印象に残りやすくしている点も印象的でした。また、夫婦円満に過ごすコツを著者の実体験に基づき、「家庭マネジメント力」として、おもしろく・分かりやすく書かれている箇所も参考になりました。更に、出産・育児の際に女性が遭遇する問題だけでなく、男性社員が親の介護によって近い将来に親の介護によって男性社員も直面する問題についても言及されていた点も興味深かったです。

 

著者の本は初めて読みましたが、著者は非常に魅了的な方だと感じましたので、他の本もぜひ読んでみたいと思います。

 

 

 

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5つ星のうち 4.0  アイデア満載。奥が深くて使える本。, 2011/5/21

 

 

 

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あらフォーティー "Z" (東京都) - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

「ラクに」=ムダなくスリーディーで生産性が高い

「勝ち」 =目標や夢を着実に達成する

「続ける」=経験を積み重ねることが出来、かつ持続可能

な働き方をについて、その基本的な考え方、思想から具体的なテクニックまで

解説する本。何が大事/どれが先マトリクスとか、

どれ特/どれ次第マトリクスなど、すぐにマネしたいアイデアが

たくさん出てくる。

 

「ラクに」と書くと、何か悪いイメージを感じるかも知れないが、

より効率的に、チームプレーやツールを使ってハイレベルな結果を出す

ということ。「勝つ」というのも、誰かを蹴落として、とかいうことではなく、

win-winの関係を築き、共に成長し、結果を出すということだと理解しました。

続けるというのも、短期間に無理に頑張っても、体力、メンタルに支障が出れば、

結局はダメなわけですから、持続可能な働き方が必要です。

 

また「家庭マネジメント力」が秀逸。

「実は共働き夫婦でも、男性は普通、「君は僕ほど真剣に仕事してないでしょう」

という気持ちを抱いているものです」と、さらりと言い切っているところなど、

「ここまで深く理解されているのか」と驚き、また「相当な葛藤を経験されて

きているのだな」と感じた。(共働きの男性諸君は、心して読むべし)

 

余計なおせっかいかも知れないが、表紙、背表紙の写真は、せめて帯にして欲しかった。

美形なだけに、会社の机の上に置くのがちょっと恥ずかしいので。

 

 

 

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5つ星のうち 3.0  シャープが苦境に立たされている昨今、「残業を減らす」は本当に正しいのか?, 2012/9/12

 

 

 

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アマゾン華子 (東京都) - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

勝間さんの本をほとんど読破した自分には

意識してつくられているな、と感じた。

 

WINWINの法則、GIVEの2乗など、勝間本頻出用語がでてくるので

著者はカツマーだったのでは、と訝しがってしまったほど。

 

勝間本よりはライトタッチ。

論理や知識より観念や体験談で展開されていくので

読みやすく、親しみやすいのは確かだけど

果たしてどこまで鵜呑みにしていいのか、迷ってしまった。

 

折しも「ワークライフバランス」優秀賞受賞のホワイト企業

シャープが苦境に立たされている昨今

「残業を減らす」は本当に正しいのか?

 

残業を減らした結果が、生産の遅れになり、そっぽを向かれてしまったのでは…と

心配になってきた。

 

もちろん理想としたい働き方ではあるし、社員の労働環境を守る会社は素敵だけれども

今回のシャープの件で、その先の先の対策が必要とされているように感じた。

 

 

 

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5つ星のうち 3.0  子育てしながら働く方法, 2014/7/19

 

 

 

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engineer0318 (福岡県) - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

段取り力は一生ものである。

 

段取り力を身に着けて、家庭と仕事を両立。

その方法が、朝、夜メール、付箋スケジュール法、どれ特どれ次第マトリクスを使用した、パーツ交渉術など

 

家庭マネジメントについては、夫への言い方を変える事で夫の協力が得られた体験談が記載。

 

 

 

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5つ星のうち 5.0  仕事を分散して同時進行で処理した方が早い!質も高い!, 2014/3/13

 

 

 

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PONPON - レビューをすべて見る

(トップ1000レビュアー)   

 

 

Amazonで購入(詳細)

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

完璧を目指さない8割ルール、同時進行処理、仕事分解ツール、仮締め切り方、仕上がりイメージ共有法がとても役に立ちます。

それも、同時に実践すると、とにかく早く終わる!質も高い!

同時に実践するといいとは書かれてなかったので自己流なのかもしれませんが、

まぁそれでも、段取りの章で(P119~145)、まとまって出ていたので本書のおかげです♪

 

どうしてスピードも質もあるのか、私なりに感じたことをまとめてみました。

 

・始めから完璧を目指してないので、すぐに取り組んで行動しながら考えるため、サクッと骨組みが完成する。

その時確認をしておけば二度手間もない。

・8割で完成でOKが出たらそこで終了、時間を短縮。余った時間でオクリティを上げることもできる。

・同時進行で違うものも取り組むため、飽きにくく集中力がアップする、その上疲れにくい。

・同時進行のため、壁にぶつかったら、すぐに別のものに切り替えるため、根つめてやるムダな時間がなくなる。

 加えて気分転換ができアイデアが浮かんだり、客観的な判断をしやすい。

・同時進行処理しているため、時間を意識するようになり時間のマネジメントがしっかりできてくるため。

・時間配分をしっかり意識しているため、何を優先し何を捨てるべきなのか決断力がつく。

 

以前は、どちらかというと、最後まで集中して終わらせるまで取り組む派でした。

ですが、本書を読んだ後の方がとにかく仕事も勉強も家事も効率がいい。

その割には無理をしてる感じがないのとてもいいです。

同じ時間量で取り組んでいるにもかかわらずです。

仕事を分散して同時進行で処理した方がいかに効率がいいのか、思い知らされた良書です。

 

あと気になったのは、ワークライフバランスは早寝早起きだということですかね。

P160に載っていますが、小室さんは22時に寝て朝5時45分に起きてるようです。

私もこれくらい早寝早起きしてますが、仕事や勉強がはかどります。誰にもジャマされませんし。

これに関しては、南雲吉則さんの「眠るが勝ち 夜10時に寝て朝3時に起きる」がオススメです。

 

他にもいろいろ仕事のやり方が載っていたので「小室さん流の仕事術」といった感じです。

 

 

 

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レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

本書の内容は社長とか企業というレベルではなく、ごくありきたりなOLの雑談レベル。

働き方に関する専門性などまったくない。

それでも受けていることを指して「楽して勝つ」というのは的を射ている。

この著者がいっているようなことは、誰でも分かるしこの本を読むまでもないような内容である。

知識も技能もないのに舞い上がってしまった感じ。

 

 

 

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人生には時間が限られている, 2013/5/4

 

 

 

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高野秀敏(ひで) (中央区) - レビューをすべて見る

 

 

レビュー対象商品: ラクに勝ち続ける働き方 (単行本(ソフトカバー))

 

人生は有限だ。そんななかで仕事もプライベートもより充実した生活を送るためにはどうしたら良いのだろうか?誰しも考えたことがあるトピックス。ではそこを漠然として考えるのではなく、具体的に人生をよりよくするために要素分解をして、ひとつひとつ実行できているだろうか?そのように考えるとなかなか実践ができていない。本書によって、自分以外の人がどのように仕事やプライベートを考え、行動しているのか、そのなかで自分に取り入れられるものはないのかという目線で読んでみると収穫があるものと思います。

5:59 2014/07/28

 

 

 

ワーク‐ライフ‐バランス【work-life balance】 やりがいのある仕事と充実した私生活を両立させるという考え方。仕事と生活の調和。1990年代のアメリカで生まれたもの。企業はこの実現のために、フレックスタイム、育児・介護のための時短、在宅勤務、

http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/charter.html

6:02 2014/07/28

 

小室淑恵

小室 淑恵(こむろ よしえ、1975年4月16日 - )は、日本の実業家。株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長。

 

日本女子大学文学部卒業。大学在学中に、猪口邦子の講演に感銘し、渡米(1年間滞在)する。1999年、資生堂に入社し、奈良支社配属を経て、本社経営企画室IT戦略担当に抜擢される。 2005年9月、資生堂退社。2006年7月、株式会社ワーク・ライフバランスを設立。生産性の高い組織になるための、ワーク・ライフバランスコンサルティングを企業・組織に提供している[1]。

 

数多くの講演活動を行う傍ら、内閣府の「男女共同参画会議 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する専門調査会」委員、「新しいライフスタイルの創出と地域再生に関する調査研究」研究委員会委員、「仕事と生活の調和連携推進・評価部会」委員などを歴任。

 

既婚者で2006年4月生まれの長男[1]と、2012年11月生まれの次男がいる[2]。

 

主な著書[編集]

『新しい人事戦略 ワークライフバランスー考え方と導入法ー』(日本能率協会マネジメントセンター、2007年7月、ISBN 9784820744344)初版

『結果を出して定時に帰る時間術』(成美堂出版、2008年2月、ISBN 9784415400617)sasaeru文庫 こ 2-1

『超人気ワークライフバランスコンサルタントが教える キャリアも恋も手に入れる、あなたが輝く働き方』(ダイヤモンド社、2008年3月、ISBN 9784478003589)

『あなたが働き方を変えるべき48の理由』(二見書房、2008年9月、ISBN 9784576080338)

『今や多数派“ワケあり社員”が戦力化するすごい仕組み』(小学館、2008年11月、ISBN 9784093878159)

『なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術』(日本能率協会マネジメントセンター、2008年12月、ISBN 9784820717348)

『小室淑恵のワークライフバランス手帳2010』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2009年10月、ISBN 9784887597402)

『人生と仕事の段取り術』(PHP研究所、2010年1月、ISBN 9784569771182)PHPビジネス新書

『改訂版 ワークライフバランス -考え方と導入法-』(日本能率協会マネジメントセンター、2010年3月、ISBN 9784820746362)改訂版

『小室淑恵の即効プレゼン術』(学習研究社、2010年3月、ISBN 9784054044807)

『小室淑恵のワーク・ライフバランス手帳2011』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2010年10月、ISBN 9784887598508)

『「3人で5人分」の仕事を無理なくまわす! ― 「欠員補充ゼロ」の職場術』(プレジデント社、2011年1月、ISBN 9784833419505)

 

テレビ出演[編集]

とくダネ! (2011年10月24日、フジテレビ系) - コメンテーター

NEWS WEB(NHK総合テレビジョン) - 2013年度ネットナビゲーター(月曜日担当)、2014年度からは祝日に出演。

新世代が解く!ニッポンのジレンマ(NHK Eテレ) - コメンテーター

 

脚注[編集]

 

1.^ a b 子育てさがし ワーク・ライフバランスの小室淑恵さん 『共同通信』2009年10月20日

2.^ [1]2013年1月5日付「小室ブログ」より。

 

8:57 2014/07/23

 

 

 

 

ワークライフバランス ワークライフバランス実現のために必要なサービスをフルラインナップで用意。3分でわかる

 

提供サービス一覧コンサルタントご紹介お知らせ会社概要

「ワーク」と「ライフ」のバランスをとることが、ワークライフバランスではありません! 個人の働き方や企業の制度を見直すことで、両方が相乗効果を生み、充実したものにするという考え方です。分かりやすいように3分程度の動画にまとめましたので、ぜひご覧ください。

WLBはなぜ必要なのか?

 

■TEDxTokyo(テデックストーキョー)(12:15)

ビル・ゲイツやアル・ゴアなど社会にインパクトを与えてきた人物が、更によい社会を創るためのアイデアを発表する、世界的なプレゼンテーションカンファレンスTED。

そのTEDの日本版【TEDxTokyo(テデックストーキョー)】のプレゼンターに弊社代表の小室が選出されました。

 長時間労働の見直しの必要性を訴えた本プレゼンは共感を呼び、動画共有サイトyoutubeでの再生回数は登壇プレゼンターの中で最多となる、3万回を超えました。

ぜひご覧ください。弊社代表小室のTEDxTokyoでのプレゼン「長時間労働をやめる」

■【第180回通常国会】(22:24)

【第180回通常国会 衆院予算委員会公聴会】に弊社代表の小室が招聘され、労働問題に対する国家戦略の必要性を伝えました。

ワークライフバランスは、個人・企業はもちろん、国家としても取り組む必要があります。

900社以上のコンサルティングを実施したからこそ見えてきた「取り組むべき課題と解決策」そして「日本社会のあるべき姿」について熱く語ります。

 普段は見せないプレゼン資料特別公開!ぜひご覧ください。

弊社代表小室の国会でのプレゼン「労働問題に対する国家戦略について」

3分でわかるワークライフバランス

「ワーク」と「ライフ」の、時間のバランスをとることが、ワーク・ライフバランスではありません。

ワーク・ライフバランスと聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか。 「仕事の時間とプライベートの時間を、分配すること」と、お考えになる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、それは違います。ワーク・ライフバランスとは、ワーク(仕事)とライフ(家庭や生活)のいずれか一方を犠牲にするといったものではなく、個人の働き方や企業の制度を見直すことで、ワークもライフもより充実したものにする、という考え方です。

「仕事以外の時間に聞いた話が、商品開発に生きた」というように、考え方・工夫の仕方次第で、ワークとライフは相乗効果を及ぼし合い、好循環を生みだすのです。

ワークとライフを充実させることで、個人も企業も幸せになる。 これがワーク・ライフバランスの本質です。

ワーク・ライフバランスの本質  本文終わり  

ワーク・ライフバランスが必要とされる背景

育児や介護で残業できない、という社員は、これから多数派になります。

ここ数年、ワーク・ライフバランスという言葉を耳にする機会が多くなりました。なぜ、注目されているのでしょうか。

 

急速に少子高齢化が進む日本では、団塊世代の大量退職も重なり、働き手が不足しつつあります。しかし、消費の低迷とデフレが続き、売り上げが伸びない中、企業には新たに人材を獲得する余裕はありません。退職した社員の仕事は、中堅社員を中心とした、他の社員に重くのしかかり、長時間労働に繋がってしまいます。

果たして、これからも、退職者の仕事を長時間労働でカバーすることは、できるのでしょうか。結論から言うと、不可能です。

 長時間労働は、うつ病などのメンタル不調の原因の一つと言われています。そのため、長時間労働でカバーする状態は、一時的な措置にしかなりえません。

また、社員に生じる勤務時間の制約も大きな理由の1つです。例えば、出産を控えている女性社員や育児中の女性社員。出産前は自身の体調の変化によって、また出産後は子育てによって、短時間しか働けないことが多くあります。加えて、時間的制約のある社員は男性にも広がります。2007年から一斉退職している団塊の世代は、2017年には70代、介護が必要な人の割合が一気に増える年齢に差し掛かります。施設は全く足りていません。親の介護問題が振りかかる40~50代は、社員の男性比率が9割程度と高いことで、今後は育児で休む女性の数を介護で休む男性の数が超える企業も珍しくないこととなるでしょう。

 

今後、時間的制約のある社員は、特別ではなく当然の存在となります。誰もが働きやすい環境を整え、今いる人材で今まで以上の成果を生み出すことは、どの企業にも求められていることなのです。

 

個人の働き方と企業の制度を見直して、悪循環を断ち切る。現状の打開策として、ワーク・ライフバランスが注目されています。

 ワーク・ライフバランスが必要とされる理由についてもっと知りたい

長時間労働をせずに効率をアップ  本文終わり  

ワーク・ライフバランスの効果残業を減らす、業績が伸びる、人は辞めない。ワーク・ライフバランスは経営戦略そのものです。

ワーク・ライフバランスの考え方を取り入れると、具体的にどのような効果があるのでしょうか。

例えば、残業時間ではなく、時間あたりの生産性で評価を行うことで、個人が集中して仕事に取り組み、短時間で成果を上げるようになります。定時退社後、家族で一緒に過ごす経験や自己研鑽を通じて得る学びは、会社の商品やサービスに新しいアイデアという形で跳ね返ってきます。

 

また、インターネットを活用し、在宅でも学ぶことができる体制を整えることで、ブランクと思われがちな、育児休業や介護休業期間を、ブラッシュ・アップのための期間に変えることができるのです。

 

ここに書いたことは、ほんの一例です。個人や企業が抱える課題と解決方法は、100社、100様にあります。ワーク・ライフバランスをどう取り入れるか考えることは、個人にとっても企業にとっても価値のあることです。

 

個人は仕事だけでなく、子育てや介護など、夫婦・家族間の時間を大切にすることができ、自己研鑽の時間も確保できるため、人生の充実感がアップします。企業は、柔軟性に富む強い組織となり、残業時間の削減と業績の向上を両立することができ、経営効率がアップするのです。

 

ワーク・ライフバランスとは、個人の人生戦略、企業の経営戦略そのものです。

ワーク・ライフバランスにより、企業の競争力・個人の充実度が高まり、よりよい日本社会を強力に後押しします!  本文終わり  

ワーク・ライフバランスについてもっと知りたい

http://www.work-life-b.com/wlb_top.html

http://www.work-life-b.com/

http://www.work-life-b.com/komuro

8:25 2014/07/23

 

 

 

 

第3章 後援会・・・123・平成26年7月14日・

―組織政党としての自民党・・・

1・特異な選挙機関・・・125・

自民党による政治運営は、自民党代議士たちの集票構造と深く結びついている。我国の政治の基本的性格や特異性は、この集票構造に光を当てることによって、より鮮明に浮かび上がってくるのではあるまいか。

基本的に性格や特異性という時、この中にはもちろん政策の方向や政治手法が含まれる。しかしそれだけではない。よその国では政権が交替してもいいような環境の激変や政策の失敗があっても、この国では政権の維持が可能なこと・・・可能であるどころか、しばしば失敗を機に政権の基盤が強化さえもする・・も、この中に入る。

自民党の組織を代行するのは、全国で400万近くある代議士及び「次の機会に」と当選を狙ういわば代議士予備軍の個人的な後援会である。自民党には確かに党本部のコンピュータに登録され党費を納入する「正規」の党員や党友がいる。その数は多いときには500万人を超える。翌年に参院選挙を控えた1988年8月末には党員499万人、党友78万人という記録を作った。また、都道府県ごとに連合会、市町村ごとに連合会支部があり、会長、幹事長など役員の陣容が整えられている。しかし、これらを持って自民党の中核的な組織と見るのは事実に反する。

126頁・それは、例えば自民党都連とか県連と呼ばれる都道府県の連合会の役割を見れば判然とする。連合会とその支部が組織として活動するのは、知事選挙、参院・選挙区選挙及びいくつかの首長選挙に限定されている。複数の自民党候補がしのぎを削る衆院選挙には、いっさいノータッチである。

いちばん重要な国政選挙の際に閉店するのだから、とうてい中核的な組織とは言えない。府県の連合会が代議士たちの争いに巻き込まれるのを避けるために、みずからの方針として活動を抑制しているというのは、的確な指摘ではなさそうだ。はじめに代議士たちの後援会ありき、である。府県の連合会はもともと、衆院以外の選挙のために、後援会を率いる代議士たちが協力機関として設けたものだと見ればいいだろう。

「正規」の党員や党友にしても、実際には代議士たちの後援会に依存する部分が大きいのである。長い間、20万・・30万人の間で推移してきた党員・党友の数が急増したのは、1976年に自民党の総裁選挙に規定が改められ、全国の党員・党友による予備選挙が実施されたことによる。総裁をめざす派閥の首領たちは、この予備選挙に備えて自派の代議士に党員・党友の調達を命じ、代議士は自分の後援会の名簿の中から党員を供出した。こうして党の組織は一夜にして10倍にも膨れたのである。

総裁選挙の規定はその後もう一度改められ、予備選挙は事実上回避される仕組みになったが、81年以降は参院・全国選挙が比例代表選挙に改められ、これが自民党の党員数を支えることになる。

127・頁・

比例代表選挙では、当落のすべてが候補者名簿の順位にかかる。党本部が名簿の上位に記載する条件として「党員・党友の獲得」挙げ、候補者を抱える派閥が予備選挙の時と同じ手法でペーパー党員を調達するようになったからである。もちろん、比例代表選挙に向けの党員の中には、全国的な広がりをもる宗教団体や業界・巨大企業が調達した党員・党友も少なくない。

彼らは代議士の後援会とは無縁だが、「にわか党員」であることに変わりはなく、党費をみずから負担することもほとんどない。数百万の、あるいは数十万の、自立した党員を擁する政党というイメージほど、この党の実態から遠いものはない。

自民党の集票構造に光を当てるということは、したがってこの後援会に光を当てるということになる。ところで、自分で使いながら気後れがするのは、後援会という名称である。代議士たちが「後援会」と名付けた世間もまたそう呼ぶのだが、この呼称は必ずしも適切ではない。むしろ看板に偽りあり、のたぐいである。

ふつう後援会といえば、ある人物を支援するために、第三者が自発的に参加する組織のことである。活動の費用は参加者が負担し、運営についての責任を持つのは参加者が自主的に選んだ後援会の幹部ということになろう。公職選挙法は、民主政治の前進のためには有権者の側の積極的な選挙参加が必要だという立場から、こうした後援会の宣伝・集票活動に対してとくに道を開いている。

128頁・

しかし自民党の後援会は、これとは違う。

講演会を組織するのは代議士本人である。後援会の活動費や人件費のほとんどを負担するのも、代議士である。会長はじめ幹部は後援会の総意によって選ばれるものの、実質的に人選をするのはやはり彼自身だ。ではなぜ、こうした自前の組織を「後援会」と呼ぶのか。

公職選挙法の恩典が受けられるということの他に、支援者たちによる自発的な組織という建前をとっていた方が地元の人たちに親近感を与え活動がしやすいということだろう。

 

 

2・包括的な地域活動・・・135・

3・利益と情報のネットワーク・・・143・

4・温存された集票装置・・・152・

5・腐敗の共同体・・・160・

 

自民党―長期支配の構造 (シリーズ 日本の政治) [単行本]石川 真澄(著), 広瀬 道貞(著)

 

内容(「BOOK」データベースより)

 

なぜ自民党は長期政権を維持できるのか。ベテラン記者ならではの綿密な取材と現場感覚、そしてクールなデータ分析にもとづき、新たな通説をめざして大胆な仮説を提示する。最新の情報を盛り込んだ自民党論の決定版。

 

単行本: 283ページ出版社: 岩波書店 (1989/3/22)言語: 日本語

発売日: 1989/3/22

 

目次

第1章 自民党と反対党・・・1頁・

―野党はどのように保守政権を支えたか・・・

1・視座の設定・・・3頁・

2・社会党50年代の上昇・・・6頁・

3・「戦争と平和」から「豊かさの追求」へ・・・21・

4・国対政治の流れ・・・35・

5・自民党の対応・・・52・

第2章 自民党支持の社会構造と選挙・・・63・

1・体制意思の持続力・・・65・

2・自民党の非都市部での強さ・・・73・

3・選挙区定数の不均衡と自民党・・・85・

4・中選挙区内競争の効果・・・99・

5・80年代中葉の自民党支持率・・・109・

第3章 後援会・・・123・

―組織政党としての自民党・・・

1・特異な選挙機関・・・125・

2・包括的な地域活動・・・135・

3・利益と情報のネットワーク・・・143・

4・温存された集票装置・・・152・

5・腐敗の共同体・・・160・

第4章 企業と自民党・・・171・

1・経団連の政治献金・・・173・

2・派閥の資金調達の構図・・・186・

3・「小型の三角形」の競合・共生・・・196・

第5章 統治機関としての自民党・・・205・

1・爛熟期の派閥政治・・・207・

2・大派閥時代の対応力・・・218・

3・総理・総裁の指導性・・・232・

4・政策形成力の衰弱・・・247・

終章 将来に関する若干の考察・・・261・

あとがき・・・279・

 

カネで動く政治の実態, 2005/8/19

レビュー対象商品: 自民党―長期支配の構造 (シリーズ 日本の政治) (単行本)

1933-34年生まれの朝日新聞社のベテラン政治記者2人が、1989年に刊行した300頁弱の本。自民党の強さの原因について、主として、社会党との関係、非都市部と都市部の支持の問題、後援会との関係、企業との関係、派閥政治の問題の観点から論じている。本書の興味深い点を列挙すると、

第一に社会党が、終戦直後の躍進の記憶によりその変化を拒否すると同時に、自民党の長期支配を補完する役割を果たしたことにより、自らの政権掌握の可能性を摘み取ってしまったこと。

第二に、もともと(特に農村で)強力だった自民党が、1980年代以降、どの層からも一定の支持を受けるようになっていったこと。第三に、自民党組織の中核として「非政治的な」後援会(人の輪+外延部)が挙げられ、それが政治の矮小化と党の腐敗の温床の一つとなっていること。第四に、経団連の業界統合力の低下による小型三角形の競合・共生の傾向と、政治資金調達経路の変化(党・派閥・議員レベル)。

第五に、1980年代に自民党が中小派閥の時代から大派閥の時代(派閥統合力の低下への反動としての?派閥間協調)に移行したこと。

第六に、日本の市民的自由の限界、若年層における政治的意味空間の喪失、補助金削減や規制緩和の形骸化、政治資金規制と比例代表制への改革の必要性といった指摘。

第七に、具体的な証言やデータが挙げられていること、等が挙げられる。当然のことながら、1990年代以降の自民党分裂と社会党の凋落、民主党の成立、小選挙区制の導入、グローバル化の進展等による自民党の支持基盤の崩壊傾向等については触れられていないが、本書の分析は現在を考える上でも充分な有効性を持つ。日本における表面上は近代的だが実際には非近代的な政治、それゆえの国政の混乱が、多くをこの自民党の体質に負っていることが、本書からは良く分かる。

6:40 2014/07/13

 

 

 

 

龍郷町・徳田町長殿

この記事も感動しましたので・私どもも学べることなので・追加としてお送りします・

鹿児島県大島郡龍郷町大勝3113-1

滝田 好治

平成26年7月13日

3章 環境力―すべてのごみは資源である(「ごみ処理に税金は使わない」・・81頁・

1・「ゴミ処理に税金を使わない」・・82頁・

2・生ごみの全量を堆肥に・・86頁・平成26年7月11日・

それでも、野焼きだけは止めなければなりません。そこで、上勝町が最初に取り組んだのは、どんなゴミが出るのか組成を調査し、リサイクルの方策を探ることでいした。

1993(平成5)年に「リサイクルタウン計画」に着手し、150世帯の抽出調査によってゴミの組成と排出量を調べることにしたのです。

調査の結果、最も多かったのが、重量比で三割を占める生ゴミでした。八割が水分からなる生ゴミを焼却するには、補助燃料として化石燃料が必要です。そこで、町では、生ゴミを堆肥化することにしました。幸いなことに、上勝町のほとんどの家庭は農地を所有しています。農家でないにしても、庭のない家庭はほとんどありませんから、堆肥は畑や家庭菜園に還元することができます。町では既にこの2年前から野外用生ゴミ処理機(今ポスター)への補助を開始して生ゴミの減量を図っていましたが、家庭用の電動生ゴミ処理機にも補助金を出すことにしました。

今でこそ多くの家電メーカーが家庭用電動生ゴミ処理器を販売していますが、当時はまだ数社が調査中という段階でした。どの機種を導入すべきか検討する中で、私たちは生ゴミを分解する微生物の違いに着目しました。

87頁・そして、永遠に企業から購入し続けなければならない特定微生物ではなく、常在菌である一般微生物で生ゴミを分解する機種を選択したのです。奇しくも、一般微生物を使った機種を開発中の会社が兵庫県にあることがわかりました。町では、この企業、三洋電機株式会社が開発中だった機種のモニターとして開発に協力することにしました。

一方微生物を繁殖させる広葉樹のチップ(木片)の生産を森林組合に依頼して研究した結果、生ゴミ処理機に広葉樹のチップを投入すれば、容易に良質の堆肥が作れることがわかりました。

堆肥作りはとても簡単です。まず生ゴミ処理器の処理槽に微生物の棲みかとなるチップを入れておきます。この中に生ゴミを投入すると電動で攪拌され、生ゴミとチップが微生物に分解されます。家族の人数にもよりますが、生ゴミの体積は10分の1から20分の1に減少するため、毎日、生ゴミを投入しても投入草がいっぱいになるのに2、3ヶ月かかります。その時点で堆肥を取り出し、再び同じことを繰り返すだけで堆肥ができます。

88頁・

1995(平成7)年、上勝町は、全国の自治体に先駆けて、電動生ごみ処理器への補助を開始しました。電動生ゴミ処理器は一台八万円ほどしましたが、一世帯が一万円の自己負担だけで購入できるようにしたのです。

町ではまた、三洋電機が行う業務用の大型処理機の開発にも協力し、老人ホームや給食センター、食堂や旅館などの生ゴミ処理のために4台を導入しました。家族の多い家庭では電動生ゴミ処理器を二台、あるいは野外用と組み合わせて利用しています。町役場にも家庭用の生ゴミ処理器を一台設置していますが、堆肥は職員が利用しています。

野外用と家庭用に電動生ゴミ処理器の普及率は98%に達しております。残りの家庭では、直接、庭や畑で堆肥にしています。生ゴミの全量が発生源で処理されるようになれば、町が収集・処理する必要はありません。町民にとっても炊事のたびに発生する生ゴミをすぐに処理することができるので、収集日まで保管するより台所を衛生的に保つことができます。

生ゴミの堆肥化に取り組む自治体は増えていますが、大規模な堆肥化施設を建設し、生ゴミを回収している市町村が少なくありません。しかし、人件費と輸送エネルギーをかけて回収するよりも、生ゴミが発生する家庭で処理する方が税金を節約し、環境負荷を軽減することができます。また、生ゴミを堆肥化し、野菜や草花を育てるという物質環境を他人任せにしないで自分で行うことは、農薬や化学肥料、食品添加物など自然界には存在しない物質を循環の輪に入れず、安全な食べ物を作ろうという意識を育てることにもつながります。

89頁・

上勝町に「ゼロ・ウェスと宣言」を行うよう提案したアメリカのセントローレンス大学教授、ポール・コネットさんは、焼却の危険性を訴え、全米で300以上の焼却炉の建設計画を中止に導いた活動家でもあります。

コネットさんは、ゼロ・ウェイストの第一歩は生ゴミの堆肥化だと力説しています。ところが、日本人はビンや缶など資源込みのリサイクルには熱心なのに、生ゴミの堆肥化には消極的だと指摘した上で、それでは焼却を止めさせることができないと警告しています。

世界で初めてゼロ・ウェイスト宣言を行ったオーストラリアの首都キャンビラの担当者は、排出量の多いものからリサイクルに取り組むことの効用を、「効果が大きいために住民が達成感を味わうことができ、もっとゴミを減量しようという意欲を喚起することができる」と述べています。

家庭ごみの三割を占める生ゴミの堆肥化に取り組めば、現在、全国で19%に過ぎない再資源化率は30ポイントも上昇し、ゴミ全体の約半分が減量できることになります。

生ゴミを原料とする有機堆肥は、農地や庭だけでなく、土のあるあらゆる場所に利用することができます。上勝町に視察に訪れる人の中には、生ゴミの堆肥化は農山村だからできるのだと、としが堆肥化に取り組まないことを正当化する人も少なくありません。しかし、公園や道路の植樹帯、公共施設の植え込みなどはアスファルトで覆われていません。そのうえ土がないからこそ、プランターもたくさんあります。

90頁・

コネットさんによれば、ニューヨークには700を超えるコミュニティ・ガーデンがあり、スイスのチューリッヒには1,000以上のコミュニティ・コンポストがあるそうです。

保育所や幼稚園、学校などで堆肥化に取り組めば、環境学習にもなり、農業体験に生かすこともできます。病院や高齢者施設、障害者施設などでは、園芸療法にも活用できます。集合住宅に住む人々がみんなで堆肥化に取り組めば、各世帯のベランダが美しい花々で飾られるようになるでしょう。生ゴミの堆肥化は、ゴミを減量するだけではなく、堆肥化を通じて人々の心をつなぎ、地域を活性化する限りない可能性を内包しているのです。

それにもかかわらず、今でも多くの市町村が、生ゴミを焼却処理しています。また、古紙や廃プラスチックと混ぜてRDF(ゴミ固形燃料)を製造している市町村もあります。RDFを燃料にするゴミ発電は「夢のゴミ処理技術」と宣伝された時期もありました。上勝町でもごみをRDFにして、月ヶ谷温泉を加熱する燃料にしてはどうかと、徳島県から提案を受けたことがあります。しかし、それでは町の唯一の大切な温泉のイメージが落ちでしまうと考え、導入しようとは思いませんでした。

当時の厚生省が推進したRDF施設では、機械の故障や発火などの事故が相次いでいます。静岡県御殿場市と小山町でつくる広域行政組合は、商社とメーカーに損害賠償を求める裁判を起こしました。

平成26年7月11日

91頁・

RDFは燃料として売れると宣伝されていたのに、実際にはほとんどの市町村が処理費を支払って製紙工場やセメント工場に引き取ってもらっています。

2003(平成15)年には、三重県企業庁のRDF発電所にあるRDFの貯蔵サイロが爆発しました。RDFの原料である生ゴミが自然発火して、発熱・発火したことが原因でいした。

この事故では、消化にあたった若い消防士二人の命が失われました。自己後に上勝町を視察に訪れた三重県の職員は、あの事故以来、消防士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥り、火災を恐るようになって仕事にならないと悩んでいました。

上勝町にはRDF施設を持つ自治体の関係者も視察に来ます。三重県の事故以来、RDFの貯蔵サイロが爆発しないよう冷却装置を取り付けなければならなくなって改修費がかかった上、遠い製紙工場やセメント工場までの輸送費も負担せざるを得ないため、毎年、膨大な経費がかかると、どの自治体でもたまを抱えています。

焼却炉やRDF施設を建設すれば、それを稼働させるために膨大なゴミが必要になるため、ゴミを減量しようという動機は生まれません。施設を維持するために、輸送エネルギーを浪費し、待機を汚染してでも、広域からゴミを集めなければならなくなります。太地を豊かにする生ゴミという大切な資源を、他のゴミと一緒に燃やすことに税金を投入するのではなく、まず有効利用にこそお金をかけるべきなのです。

91頁・平成26年7月13日・

 

 

 

3・資源持ち込み方式の誕生・・92頁・

4・ごみを介した助け合いが生まれる・・97頁・

5・三四分別でごみの八〇%を再資源化・・101頁・

6・処理対策ではなく発生抑制政策を・・107頁・

7・エネルギーの回収よりリユース・リサイクル・・111頁・

8・日本初のゼロ・ウェイスト宣言・・116頁・

9・ゼロ・ウェイストアカデミーの設立・・120頁・

10・資源回収法で環境産業革命を起こそう・・124頁・

11・ゼロ・ウェイストはどこでもできる・・130頁・

12・資源が世界から押し寄せる・・134頁・

13・すべての環境問題はごみ問題である)142頁・

 

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