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2014年3月18日 (火)

全国最多の34分別でごみの80%をリサイクル、第3セクターによる地域資源を生かした産業おこし、住民による地域づくり運動会…人口の2倍以上の視察者が世界中から訪れる「1人あたりの視察者が世界でいちばん多

引用


持続可能なまちは小さく、美しい 上勝町の挑戦 [単行本]  笠松 和市(著), 佐藤 由美(著)   5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー) 

内容紹介


人口2000人、高齢化率48%。グローバリゼーションに晒され、高齢化・過疎化の只中にある徳島県上勝町。全国最多の34分別でゴミの8割をリサイクル、お年寄りが木の葉を売るいろどりビジネスなど、時代を先取りするユニークな取り組みで注目を集める。地方の現状を打破し、衰退から再生への、揺るぎないまちづくりの挑戦。

 

木の葉をおカネに変える葉っぱビジネス、全国最多の34分別でごみの80%をリサイクル、第3セクターによる地域資源を生かした産業おこし、住民による地域づくり運動会…人口の2倍以上の視察者が世界中から訪れる「1人あたりの視察者が世界でいちばん多い町」、次代を先取りする上勝町が次にめざすのは、世界初の持続可能な地域社会の実現!地方の疲弊を打破する、元気がでるまちづくりの全貌。


単行本: 208ページ出版社: 学芸出版社 (2008/6/10)発売日: 2008/6/10

目次

1章 構想力―夢は大きな方がいい(小さな町の大きな目標失われた持続可能性を取り戻す世界に希望を示したい)

2章 人間力―まちづくりは人づくり(米づくりが農村景観をつくった食料貿易より食料自給をバナナがみかんを駆逐した木の葉っぱを売ろう!

二億六〇〇万円産業に成長起死回生のまちづくり計画地域の夢をみんなで描こう「真善美」と出会う仕事はないなら自分でつくろう持続可能な地域社会の基盤は持続可能な農業)


3章 環境力―すべてのごみは資源である(「ごみ処理に税金は使わない」生ごみの全量を堆肥に資源持ち込み方式の誕生ごみを介した助け合いが生まれる三四分別でごみの八〇%を再資源化処理対策ではなく発生抑制政策をエネルギーの回収よりリユース・リサイクル日本初のゼロ・ウェイスト宣言ゼロ・ウェイストアカデミーの設立資源回収法で環境産業革命を起こそうゼロ・ウェイストはどこでもできる資源が世界から押し寄せるすべての環境問題はごみ問題である)


4章 自然力―森の力を生かす(莚旗を掲げろ!木材は輸入できても、環境は輸入できない木材も地産地消第二の燃料革命を起こす森林と農地の荒廃を食い止めるみんなの森をみんなで守ろう)


5章 再生力―世界初!持続可能な地域をつくる(住宅政策で人口が増加交流から定住へ集落再生グローバルからローカルへ持続可能な地域は小さく、美しい)


賑わいのある山村が日本を元気にする。 2013/1/9

レビュー対象商品: 持続可能なまちは小さく、美しい 上勝町の挑戦 (単行本)

こんなまちづくり(むらづくり?)があるのだ!と目からウロコが落ちる一冊です。

アタマを使うと、街も人も良い方向に変わっていけることが分かります。山村の小さな試みが日本全国に拡がり、豊かな日本になればよいなと思いました。

5つ星のうち 5.0  上勝町町長のお話, 2013/4/26

レビュー対象商品: 持続可能なまちは小さく、美しい 上勝町の挑戦 (単行本)

葉っぱビジネスで有名になった上勝町でおきている数々の諸問題に取り組んだ町長の挑戦した話。

21:31 2014/03/18


 

新しい公共事業 臨時職員募集

 

http://www2u.biglobe.ne.jp/GOMIKAN/sun3/sun46-8753.htm

http://www.kamikatsu.jp/docs/2011080100052/

17:06 2014/03/18

ごみっと・SUN46号

徳島県・上勝町

資源化率85%! ごみゼロへの挑戦

JR徳島駅から車で南西に約1時間。山林に囲まれた人口2,200人足らずの過疎の町に、2003年度、194団体2,103名もの人が足を運びました。

全国から注目を集める徳島県勝浦郡上勝町は、2003年 9月に「ごみの再利用・再資源化を進め、2020年までに焼却・埋め立て処分をなくす最善の努力をします」という「ゼロ・ウェスト(ごみゼロ)宣言」を出して一躍有名になりました。

四国で一番小さな町で進む“ごみゼロへの挑戦”をレポートします。

ごみ収集車が走らない町

上勝町にはごみの収集車が走っていません。

町民の大半はごみや資源を車で町の中心部にある「日比ヶ谷(ひびがや)ごみステーション」に運び込みます。

車を持たない高齢者世帯などは持ち込むことが難しいため、助け合いが生まれています。

まだごみが野焼されていた頃、廃食油から石鹸を作る活動をしていた中山多与子さんは、講演会でダイオキシンの話を聞き、自宅周辺でごみを燃やす町民に不安を覚えました。

そこで、町の広報を使って「ごみを運ぶ人と運んでもらう人」を募ったところ、前者は74件、

後者は54件の応募があり、さっそく「利再来上勝(リサイクルかみかつ)」というグループを作ってごみ運びを始めました。「自分が運ぶ時に近所の1人か2人に声を掛けるという無理のないやり方で、皆さん続けています。

私も農協の集金のついでに、行った先のお宅のごみも運んでいます」と中山さん。


また、中塚地区ではそこに住む17戸でまとめて、月1度、第4日曜日に運んでいます。

当初、元職員で現在教育長を務める高橋伸幸さんが1年の試行期間で「やってみよう」と持ちかけました。交代制で3戸(3人)1組、2戸は車のある家、残る1戸も同乗してステーションでの分別を手伝います。

第4日曜日、朝7時から8時、コンテナを置いたミニゴミステーションには、車や、高齢者が手押し車などでごみを運んで来ます。可燃ごみも月1回では厳しいと思いますが、高橋さんは「1回で足りなければ増やすことも考えるが、3年半経った今も間に合っている」と話します。

「ステーションに行くことでみんなの分別の意識も向上した。月に1度でもお年寄りの様子が分るし、他の人と話す機会もできた」。

ごみの搬送だけに止まらない集落での交流という大きな収穫をもたらしました。

町は、ごみにお金をかけないことを基本に、あとに出てくる上勝自慢の「34分別」が揺らぐとして、収集することは考えていませんが、何も問題がないのでしょうか。まちづくり推進課の星場眞人課長は「若い人など10%位は分別が徹底できていない」と話します。

物理的に運搬が無理な町民だけではなく、一部ですが、ごみを持ち込む仕組みへの反感もあるようです。


秋本恵一町議はかって「ごみ収集は町の仕事ではないか」という質問を出しています。

近隣市に住む子どもが上勝町に里帰りをした際に実家のごみを持ち帰り、問題になったという苦情も聞いているそうです。

「分別などに全く異論はないが、改善する余地はないか」と疑問を投げかけます。

また、町ではごみの運搬を無料では頼みにくい人のために、入会金1000円、1回4袋525円を払ってシルバー人材センターに運んでもらうという試みを始めましたが、思うように進んでいません。

町民が持ち込んで34種類に分別


「日比ヶ谷ごみステーション」は、入り口の大きな看板と小屋の壁面に掲げた「2020年までにごみゼロに」と書かれた赤い旗が目印です。

屋根を覆っただけの自転車置き場のようなところに、コンテナが並んでいます。

コンテナの上にはごみの種類ごとに、番号と資源の名前を書いた紙が貼ってあります。(下表参照)

1 アルミ缶

2 スチール缶

3 スプレー缶

4 金属製キャップ

5 透明瓶

6 茶色の瓶

7 その他の瓶

8 リサイクル瓶

9 ガラス類  10 乾電池

11 蛍光灯(原型)

12 蛍光灯(壊れたもの)

13 鏡、体温計

14 電球

15 発泡スチロール類

16 古布

17 紙パック

18 ダンボール     19 新聞、折込チラシ

20 雑誌、コピー用紙

21 割り箸

22 ペットボトル

23 ペットボトルのふた

24 ライター

25 布団・じゅうたんなど

26 紙おむつ・ナプキン

27 廃食油  28 プラスチック製包装容器

29 どうしても燃やさなければ

   ならないもの

30 廃タイヤ・バッテリー

31 粗大ごみ

32 家電製品

33 生ごみ

34 農業用廃ビニール・農薬瓶

資源の名前と一緒に、例えば「金属製のキャップ」ならば…「リサイクルされてまた建築資材に。リサイクル品でつくると65%のエネルギー節約、大気汚染物質85%減少」など、資源の行先とリサイクルによる効果が記されて、町民の分別への理解を深めています。

34(2001年開始当初は35)種類の分別は熊本県水俣市の26を抜き全国最多です。


持ち込む時間は年末年始を除き、毎日午前7時半から午後2時までとなっています。

2名の職員が交代で分別の世話をするほか、コンテナに溜まった缶類を機械でつぶしたり、紙類を束ねたり、白色トレイを溶かしたり、さまざまな作業もこなします。

圧縮された缶類は他では見たことがないほどきれいな仕上がりです。

おばあちゃんと孫娘の二人連れがやってきました。つぶした紙箱を紐で束ねる女の子に、見かねた職員が手ほどきをします。ここは絶好の環境学習の場であり、町民と行政、町民同士のコミュニケーションの場になっています。

壁に掲げたパネルを見て…「あれ?」。

「実質44種類」と書いてあります。実は、町民が勝手に分別を増やしているのです。

割り箸、かまぼこ板、ヨーグルトのカップ、トレットペーパーの芯まで、別の箱が用意してあります。ちょっと行き過ぎと思わないでもありませんが、職員は町民の熱心さに目を細めています。

小屋の裏手には何やら細長い箱が…。ふたを開けると、長短2種類の使用済み蛍光管が寸分のすきもなく収まっていました。

感動するほどの見事な出来栄えです。通りを隔てた木工所から端材をもらって、手先の器用なお年寄りが作ったものだそうです。

「増殖する分別箱」といい「特製の蛍光管入れ」といい、ステーションは善意の町民に支えられています。

85%の資源化と山口県へのごみ輸送

別棟には可燃ごみの圧縮機が置いてあります。「どうしても燃やさなければいけないもの(可燃ごみ)」が入った45リットル入りの袋は機械で圧縮します。

そのため、紙おむつとナプキンまで分けざるを得ません。

平たく圧縮された袋は月2回、運送会社が受取り、JRのコンテナで山口県福栄村に運ばれます。民間会社の焼却施設で燃やされ、最終処分は同じ山口県の小野田市にある民間の処分場です。

四国には一般廃棄物の処理業者がなく、県内の他の市町村も同じ業者に委託をしています。

20033年9月に上勝町が出したゼロ・ウェスト宣言の前文には、町がおかれたごみ事情が詳しく載っています。

上勝町は小松市ほか周辺5町村とともに、東部Ⅰブロックごみ処理広域協議会を作っていますが、大型ごみ処理施設はまだ建設の目途も建っていません。

経費の面と資源回収が進めば焼却能力が余るとの理由で、参加には否定的です。

さらに、徳島県と市ほか16市町村で進める処分場計画も同じく分担金の面で疑問を投げかけています。


今のところ、山口県へのごみの搬送は止むに止まれぬ選択なのでしょう。

ほぼ全量の生ゴミを堆肥化

さて、生ごみはどうしているのでしょうか。

19911年から補助を行なっていた屋外用のコンポスト容器を合わせた普及率は98%、町のほぼ全量の生ごみが堆肥化されています。

処理機とコンポスターを併用するところも多く、約800世帯のうち500世帯は兼業農家なので堆肥の使い道に悩む必要はありません。

また町内の飲食店、生鮮食料品店など6店は「めばえ生ゴミ組合」を作り、1997年からステーションの別棟に設置した大型の業務用処理機で、事業活動で出る生ごみを堆肥にしています。

組合員は処理機専用の鍵を持っていて24時間いつでも投入ができます。

生ごみは投入前に重さを計ってノートに記録し、2人1組で当番を組み毎月1、10、20日に堆肥を取り出して袋に詰めます。

1回120~130キログラム、多い時は200キログラムできるという堆肥は、知合いに声を掛け、

その日に取りに来てもらいます。

水分調整に使うチップは町の木工所から安く分けてもらうので、月々3,000円の組合費で十分に賄えるそうです。

まとめ役の中岡祺量さんは「魚のアラやワタ、野菜くずなどをほぼ毎日持っていきます。

いつでも生ごみを出せるので臭いの心配がないし、これからも続けたい」と話します。

燃やすごみと経費は激減

町のごみ処理量は、焼却ごみは焼却炉を廃炉(後述)にして34分別が始まった2000年から激減しています。


2000年度の約150tが翌2001年には半分の約70tに減少しました。

逆に資源ごみは1998年の約165tから、2003年には約272tまで毎年増え続けています。

1人あたりのごみの年間排出量は150㎏。1日に換算すると、410gで、全国平均約1㎏の半分以下です。

そのうち80%が資源化されています。

「家庭で堆肥化している生ごみを入れると、資源化率は85~90%になるはず」(星場課長)。

全国平均約15%をはるかに上回る驚異的な数字です。

一方、焼却・埋め立てにかかる費用は2003年度約2000万円(うち県外処理料は450万円)、リサイクル費用は470万円。

もし、分別をしないで全量を委託していたら、推計で約5000万円もかかっていたそうです。

多種類分別による資源化で処理費用は4割以下で収まっています。

2004年度28億8900万円という一般財源における処理費の節減は、ごみを運び込んで分別する町民に対し、大いに説得力を持っています。

ゼロ・ウェスト前史

今でこそ「ごみゼロ」宣言で有名になった上勝町にも、紆余曲折の歴史があります。

現在、ごみや資源を運び込んでいるステーションの場所に、1970年当時は大きな穴が掘られ、町民はごみを持ち込んでは燃やしていました。

24時間投入可能の、いわば公共の「野焼き場」です。黒煙がたなびいて周辺住民の苦情は絶えず、1998年10月に穴を閉鎖し、同年に0.9tの超小型焼却炉を2基設置しました。

しかし、ダイオキシン類対策特別措置法が2000年1月に施行されたのを機に、炉は閉鎖されました。

まだ撤去されずに置いてある炉はどう見てもダルマストーブをそのまま大きくしたような、ただ燃やすだけで排ガス除去装置も何も付いていないシンプルなものです。

とは言え、燃やせば灰が出てきます。 町はとりあえず紙など燃やすごみを減らそうと、引取り先を探して奔走しました。

1997年から容器包装リサイクル法の運用が始まったのを機に、びん・缶などの容器を中心に分別を開始、まもなく19分別に、さらに乾電池、食品トレイと次々に分別を増やして25分別になりました。

一方で、93年に実施したごみの排出量調査の結果、ごみ量の3割を占める生ごみの削減を検討。95年にある電機メーカーが開発中だった生ごみ処理機のモニターとして協力し、その後大量に引き受けることを条件に、12万円の処理機を半値に交渉して見事に成立。

全国で初めて生ごみ処理機に補助金をつけ、1世帯あたり自己負担1万円で提供しました。

環境大臣に発生抑制の提案

ごみゼロ推進のもうひとつの柱は、ごみを出さない仕組みづくりです。

笠松和市町長はかって企画室長時代に「上勝町リサイクルタウン計画」を策定しています。

行政マン時代に培ったごみへの情熱は、町長(2001年から)になった今もハンパではありません。

ゼロ・ウェスト宣言は、「国及び徳島県に対して、拡大生産者責任の徹底などの法律や条例の改正、生産者に対して2020年を目標に再処理経費を商品に内部化して負担、再資源化が容易な製品への切り替え」などを求めています。

さらに2004年に2020年にごみゼロを目標にした「資源回収に関する法律(仮称)」の制定について「要望」を小池百合子環境大臣に手渡しました。

主旨は「…2020年を目標に、それ以降すべての商品について、消費者が不要になった場合、製造~販売~消費の流れと逆ルートで、製造者に消費者から有価で回収することを義務づけ、

違反者には罰則を科し、有価回収できない商品の製造販売を禁止する法律を速やかに制定されたい」というものです。

約85%の資源化率を達成した今、この先2020年までに、どのようにごみを減らすのか、まちづくり推進課の東ひとみさんは「商店などの事業者に働きかけて、リターナブルびんなどのごみにならないようなものや包材の少ないものを売るようにしていきたい」と話し、やはり矛先は流通・製造段階に向かっています。

また、ゼロ・ウェスト社会を担う人づくりやごみの出ない商品づくりを目指して、昨年12月に「ゼロ・ウェストアカデミー」を立ち上げました。

まちづくり推進課の若手・松岡夏子さんを事務局に、利再来上勝の中山さんほか町民10名がメンバーです。

第一弾として、環境省委託「環境と経済の好循環のまちづくりモデル事業」として、分別箱のアイデア募集なども行ないました。

ごみ細分別に始まった上勝のごみゼロへの挑戦は第2ステップを迎えているようです。

小さな町の挑戦にエールを

ごみの話から脱線しますが、上勝では地域の活性化のため、第3セクターによる雇用確保に力を入れています。

なかでも、ごみ以上に上勝を有名にしたのが「彩=いろどり」です。和食などにあしらって季節を演出する紅葉、南天などの葉っぱや梅、桜などの花をつまものと言いますが、上勝町では「彩」と名づけてJAを通じて出荷し、全国の料亭などに届けています。

シェアは全国の8割、年間の販売高は2億5千万円にも上ります。町民は「狸がだまして、葉っぱをお金に変える」と屈託がありません。

働き手はほとんどが女性で高齢者が多く、80歳を超す女性が年収1000万円を稼ぐなど、「彩」はテレビでも度々紹介されています。孫に家を建ててあげた、10年かかって育つ苗木を植えた、誕生日に地下足袋をもらった、と高齢者とは思えぬ元気な話には事欠きません。

山林面積86%という固有の自然環境を活かした産業が町を支え、高齢者を元気にしています。

収集しないごみ処理同様、第3セクターによる産業興しの経済力も見事です。

  昔懐かしい雰囲気がいっぱいの旭商店街にある亀井商店は見学者が必ず立ち寄る名所で、

軒下にはゼロ・ウェストの赤い旗が揺れています。

裏手は店主の亀井さんが整えた「ミニ・ゴミステーション」で、トレイ、缶、びん、プラスチックなど、各々の箱に分かれ、一目でわかるようになっています。

集落で助け合いながらごみを運ぶ高橋さんは、中塚地区に住む方々と昨年の夏にホタルの鑑賞会を開きました。

雄淵(おんぶち)の滝は見事な景観ですが、整備されていない道では素通りされてしまうため、

「町が募った集落の再生に手を挙げた。都会の人が寄って自然体験ができるようにしていきたい」と話します。

上勝町は過疎と高齢化が同時進行で進む町とは思えないほど元気でした。小さな町の大きな挑戦に心からエールを送りたい。

ごみ・環境ビジョン21理事 服部美佐子

16:30 2014/03/18

 

 

3/18/2014

ゴミステーションの管理

 

上勝町では、資源化できる物を素材ごとに分けており、分別数は、なんと34。

それだけ資源化できる物があるということになります。

その収集拠点である日比ヶ谷ゴミステーションでは、町民の方々が分別しやすい環境を心がけています

http://www.zwa.jp/about/activity/01.html

15:53 2014/03/18

 http://www.zwa.jp/

http://www.zwa.jp/about/whats_zw/

3/18/2014

 

 

不要品交換場所「くるくるショップ」の設置

くるくるショップとは、20063月に上勝町の日比ヶ谷ゴミステーション内に設置された不用品交換場所です。その管理・運営はNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーが行っています。

これは、上勝町の2020年までにゴミをゼロにするという宣言に則ったもので、くるくるショップはリユースの拠点となる役割を担っています。

①仕組み

町民がゴミを持ってくるついでに、家庭で不用になったものを持ってきます。それを、持ってきた人またはゼロ・ウェイストアカデミーのスタッフがショップ内にディスプレイします。品物の持ち込みは町民に限定していますが、引き取りは町内外問わず、必要とする人たちすべてを対象としており、無料(カンパ制)で提供しています。

 ②利用状況

 

現在、くるくるショップでは、利用状況の調査を実施しており、8月の間に70㎏の品物が町民によって持ち込まれました。また、50㎏ほどが無料(カンパ制)で引き取られています。ばらつきはあるものの月に40㎏~50㎏の品物が町民によって持ち込まれ、月に30㎏~40㎏ほどが無料(カンパ制)で引き取られています。

この事業は、ゼロ・ウェイストを実現するのに重要かつユニークな取り組みとして、新聞・テレビ等のメディアでも頻繁に取り上げられています。海外から視察に来られた方たちには、普段リユースされにくい日本人形や和風の置物・小物が好評で、多数持ち帰られました。

 

「くるくるショップ」ができるまで

 

くるくるショップは上勝小学校5年生の子どもたちの協力を得て、実現させることができました。「くるくるショップ」という名前も、子どもたちがつけたものです。

こいのぼりをリメイクする子どもたち

20054月から、ゼロ・ウェイストアカデミーは月に1回程度、上勝小学校の5年生の総合学習の授業で環境学習を行いました。その中で、子どもたちは、日本のごみ問題と上勝町のゼロ・ウェイストについて学び、町内の日比ヶ谷ゴミステーションの見学やリユース体験をした上で、自分たちにできることは何かを考えていました。

そのころ、ゼロ・ウェイストアカデミーでは、34分別の傍らでまだまだ使えるのに置き場所がないため焼却・埋め立てゴミとして捨てられていくものを何とかできないかと思案していました。

現在のくるくるショップ

バークレーのリサイクルショップの様子

そこで参考にしたのが、ゼロ・ウェイストを推進するカリフォルニア州バークレーの大規模なリサイクルショップです。ここでは生活の中にある全ての物が品物になり、「リサイクルだけでは解決にならない」を実践した場所でした。このショップのシステムをゴミステーション内に設置させようと考え、子どもたちに協力を持ちかけたところ、快諾してくれました。それから、それまで分別に充てていたスペースを掃除するところから始まり、町民から持ち寄せられた衣類や食器、棚、机などをきれいに磨き、品物として並べていきました。

 

この活動を通して、子どもたちは、それまでゴミとしか捉えていなかったものも磨き、ディスプレイすることで、新たに必要品となることを学びました。

そして、200610月には環境省のエコ・コミュニティ事業の選定を受け、くるくるショップのさらなる発展とリユースの推進が図られています。

http://report.zwa.jp/?cid=2

 

16:19 2014/03/18







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