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2015年6月 1日 (月)

発売中の「週刊プレイボーイ」23号特集記事、「9条改正より怖い!自民党が進める「お試し会見の中身」でも取り上げている「安全保障関連法案」など安倍政権の本丸、集団的自衛権の容認、憲法9条の改正がにわかに現実味を帯びている。おおそま・

引用



天下の無法松「戦後70年シリーズ」第15弾   ■■ 転送歓迎 ■■ No.2426 ■■

http://amaminagata.blog.fc2.com/blog-entry-864.html


あまみおおそまに

腐敗した世襲議員はこれを読んでどう思う?反安倍の急先鋒、憲法学者・小林節氏に聞く「日本の政治、政治家の劣化」

週刊プレイボーイ・


・私たちの気づかぬ間に、「戦争の危機」は静かに迫っているのか・・・。

発売中の「週刊プレイボーイ」23党特集記事、「9条改正より怖い!自民党が進める「お試し会見の中身」でも取り上げている「安全保障関連法案」など安倍政権の本丸、集団的自衛権の容認、憲法9条の改正がにわかに現実味を帯びている。

・安倍政権の右傾化が、ここえきて本格的にきな臭くなってきているのだ。

そこで今回、近著「東京新聞の筆洗~朝刊名物コラムで読み解く時代の流れ~」(廣済堂新書)でも憲法をテーマに多くのコラムを書いてきた東京新聞社会部長の瀬口晴義氏を聞き手に、こちらも安倍政権での改憲の危うさに警鐘を鳴らす憲法学者の小林節氏へ「安倍政権の右傾化」について話を聞いた。

・瀬口・小林先生ご自身を「護憲的改憲派」と表現されていますが、改めてその意味を教えていただけますか?

・改憲というとどうしても右翼的なイメージを持たれてしまうのだけど、憲法だって古くなるんだから、その時々のいい方向に変えるべきところは変えるということです。ただ、今の安倍政権にその役は絶対に担ってほしくないんです。

・瀬口・以前はむしろ、自民党の憲法改正草案のブレーンを務められていたわけですよね。

・小林・最後は、「天皇は国家元首か否か」以外はしゃべるなと言われましたよ。今、憲法は本当に危機的な状況にあると思います。原因は政治、政治家が劣化してきていることでしょうね。具体的には、世襲議員が増えてきていることです。世、四世の議員も増えて、もはや「家業」ですよ。

先日、大阪都構想の住民投票で敗れた大阪市長の橋下徹さんが政界を引退を発表しました。彼がなぜあっさりと決断できたかと言えば、帰るべき本職(弁護士)があったからだと思います。

一方で、世襲議員たちは生まれたときから親が政治家で、その地位にいるからこそ恩恵をうけてそだつ。そりや、その環境を壊すようなことがあってはならないと思うのでしょう。

・瀬口・意外と理解されていないと実感するのですが、憲法は権力側を縛るものなわけですよね。

・小林・もちろん、だから私には、世襲議員たちが自分たちを縛る憲法から自由になりたくて「改憲」を考えているように見える。

・瀬口・確かに、改憲派の国会議員たちからは縛られたくないという意識を強く感じます。

・小林・自分たちを縛られると反発する。それはつまり、北朝鮮の「キム家」と同じ状態ですね。「権力は「安倍チルドレン」のものである」と。

・瀬口・小林先生が自民党で会見を話し合っていた三〇年前は、世襲と言ってもせいぜい二世議員でした。戦争体験があったり、叩き上げの議員も多かったと思います。

今、どれくらい劣化しているんですか?

・小林・もはや、3世、4世は貴族の感覚ですよ。人間として劣化しているように見えますね。政治は天下国家を司るわけだから、やる気だけではだめで教養は必要なんですが、彼らは知的緊張感を感じないことがありますよ。

今の政治では、基本的な常識に欠けた政治家たちがまかり通ってきています。同時に、権力とお金で守られているから深く物事を考えたり、悩んだりすることができないように見える。相手と意見が食い違うと論争できずにブチ切れて、拒否するという最低なタイプの世襲議員が増えていますね。

・瀬口・その象徴的な存在が安倍首相ですね。日本の首相でありながら「(ポツダム宣言の)まだその部分をつまびらかに読んでいない」なんて、恥ずかしげもなく言えてしまったり。

・小林・人間的な問題ですよね。その発言をするとどうなるかイメージができない。それで、私が彼らにそういうことを指摘すると「俺にだって参政権、被参政権がある。選挙民に選ばれたんだ」っていうんだけど、それなら親とは違う選挙区から出馬するべきなんですよ。選挙区を私有財産にして、不当に有利に当選してはダメでしょ。

・瀬口・私は、戦争の悲劇を直接知っている議員が少なくなっていることを危惧しています。1970年にひめゆり学徒隊を率いた故中曽根政善(なかそね・せいぜん琉球大学名誉教授)さんが「憲法から血の色があせた時、国民は再び戦争に向かうだろう」と日記に書いています。

憲法9条に反発する人も当時からいたけど、「もう二度と戦争をしなくていいんだ」と多くの人に受け止められた。そういう共通の記憶が日本憲法にあったと思うのですが、最近はまさにそういう認識が褪せさて来たと思っています。

・小林・車のモデルチェンジや家のメンテナンスみたいに、改憲すること自体は必要だと思います。特に、自衛隊を合法化するために9条を改正すべきだと考えています。地政学的にも日本は攻められやすいので「自衛のための軍隊」は持つべきです。完全に戦争放棄ではなく、他国からの侵略に対抗する自衛戦争は行える、と。そのうえで国際貢献もすると書いてほしいのです。

・・今後はやはり、安倍政権による「壊・憲が進んでいくのでしょうか?・・

・小林・来年7月に行われる参議院選は一つ見物。結果次第で、憲法改正をめぐる「国民投票」(中)が実現するかもしれない。

・瀬口・すでに衆議院では、他党の改憲派の議員を合わせれば改憲の手続きに必要な3分の2議席を得ていますからね。

・小林・参議院で与党が3分の2を取ったら、国民投票に持ち込まれる。それに、もし3分の2を取れなくても、例えば野党や無所属の議員を地位や経済的な力で自民党へ移籍させるなんてこともあり得るでしょう。自民党にとって安いものですから、許されないことだと思いますが、ありうるかもと。最近の政治家は政策より地位を大切にする傾向があるから非常に危うい状況なんです。

・瀬口・先ず、参議院で3分の2を阻止することが大前提になりますね。

・小林・そして、たとえ衆参で3分の2議席が揃っても国民投票で負けない準備をしておかなくてはならない。丁寧に何が問題かを説明、論争して、私たちは国民投票に備えて行こうと考えています。

憲法改正国民投票法では、改正案が国会で発議されてから60日以後180日以内で国民投票が行われることになっていますから、2か月から半年、議論できます。また、国の費用で改憲案の賛否両論を載せた小冊子「国民投票広報」がつくられて、期日前10日までに各世帯に配られることになっている。もちろん、否定の立場で私も書かせてもらいたい。そうしたら、きっと勝てますよ。

国民一人ひとりが憲法について立ち止まって、とことん突き詰めて考えてほしい。その結果、私としては自民党とは違う改憲が実現してほしいんだけどね。


・聞き手である瀬口氏は著書「東京新聞の「筆洗」で20世紀に初めにデンマークで起草されたという「戦争絶滅受け合い法案」を紹介している。


「戦争の開始から10時間以内に、敵の砲火が飛ぶ最前線に一兵卒を送り込む。順序はまず国家元首、次にその親族の男性、三番目は総理、国務大臣、各省の次官、そして国会議員(戦争に反対した議員は除く)、戦争に反対しなかった宗教界の指導者。


妻や娘は従軍看護婦として招集し、最前線の野戦病院で働く。権力を持つものから犠牲になるなら、自らは安全地帯にいてナショナリズムを煽る政治家は姿を消すだろう」(「東京新聞の「筆洗」141頁より」

http://benricho.org/kenpou/sensozetsumetsu.html


・小林氏が嘆く、腐敗した世相議員たちはこれを読んでどう思うだろうか。


今回、小林の口からいささか厳しい意見が出てきたが、これも現在の政治を憂いていてのことである。今一度、「権力とは誰のためのものなのか「政治家も、私たちも考えなければならない。(構成・撮影・羽柴重文)

注1・憲法改正のための国民投票を定める憲法96条では、衆参両院で総員の3分の2の賛成を得て憲法改正をめぐる国民投票が発議でき、投票の過半数が賛成すれば


 

 

平成27年6月1日 月曜日

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