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2014年3月18日 (火)

近年進んでいる少子化の問題に対しては、子育て対策が前面に出されている。しかし、少子化の本当の原因は、社会経済が既得権益でがんじがらめになって若者が将来に夢を持てなくなったこと、若者達に結婚や子育てをためらわせている古い家族制度に固執し一部の欧米諸国のように柔軟な対応ができないこと、外国人に対し閉鎖的な政策を取り続けていることなど、諸制度が社会経済の変化に対応していないためである。子育て支援策は、現に育児に直面している両親にとっては大事な施策であるが、根本的な矛盾から目をそらされてはいけない。

引用

フシギナシャカイ オカシナギョウセイふしぎな社会 おかしな行政

稲葉清毅 著

世の中にはふしぎなこと、おかしなことが溢れている

 

世間に広く信じられ、断定的に報じられている常識や社会通念にひそむ、誤りや偏りを正す。長年、霞が関で行政改革や行政管理に携わった著者だから書ける日本の盲点!

刊行年月2012年6月 

目次

はじめに・・3・・

第Ⅰ部 社会と行政をゆがめる無知と誤解・・

16頁・・近年進んでいる少子化の問題に対しては、子育て対策が前面に出されている。しかし、少子化の本当の原因は、社会経済が既得権益でがんじがらめになって若者が将来に夢を持てなくなったこと、若者達に結婚や子育てをためらわせている古い家族制度に固執し一部の欧米諸国のように柔軟な対応ができないこと、外国人に対し閉鎖的な政策を取り続けていることなど、諸制度が社会経済の変化に対応していないためである。子育て支援策は、現に育児に直面している両親にとっては大事な施策であるが、根本的な矛盾から目をそらされてはいけない。

気温によるエアコンの調整がうまくいっていないこと、強度不足のマンションでも倒壊の恐れはないこと、日本人の姓名が法的にはいい加減なこと、学力コンクールでの順位低下が造られた嘘であること、リサイクルと称して回収されたゴミの一部が輸出、焼却されていること、子育て支援が少子化対策としては機能しないことなどは、現場の担当差なら誰でも気づいているはずである。それでもその矛盾が全くフィードバックされず、中央省庁の指導に依存、盲従して言うことは、我が国の意思決定システムがいかにゆがんで端的に示しているといえよう。

17頁、平成26年3月18日・






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