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2014年3月24日 (月)

サキどり↗放送時間 毎週日曜日あさ8時25分~8時57分

いんよう

 


サキどり放送時間 毎週日曜日あさ8時25分~8時57分

これまでの放送2014年3月23日放送"そういえば、あの技術・・・"の衝撃! ニッポンの"古い技術"が 暮らしを支える"新しい技術"におまかせあれ!ポケベルの逆襲       知られざる実力★災害に強いっ!

 

ポケベル利用する姿今から20年前の、1994年。バブル経済が崩壊し、いわゆる「失われた10年」のまっただ中。業績回復に奔走するビジネスマンの必需品といえばポケベル。固定電話全盛の時代に、いつでもどこでも直接相手にメッセージが送れると、一大ブームに。が、しかし! 携帯電話の登場で利用者は一気に激減!。その後、ポケベルは、ひっそりと、姿を消したのでした。あのポケベルさんは今、一体どうしているのか?

 

津波の看板その後を追って取材班がたどり着いたのは、神奈川県茅ヶ崎市。なんと現在のポケベルさんは防災ラジオに!文字情報を入力すると音声情報に変換され伝達されるというスグレモノです。実は、ポケベルの技術を応用して作られた、画期的な防災ラジオ。災害時でも確実につながる通信機器として、市は9000世帯に配布を決めました。というのも、相模湾に面した茅ヶ崎市。相模湾沖を震源とする大きい地震が発生した場合、津波が起これば、28分で海岸に到達。1秒でも早く、住民への避難を呼びかける体制作りが急務でした。

 

アンケートそこでまず、市が整備したのは「防災行政無線」。市内100か所にあるスピーカーから危険を伝えるというもの。ところが!アンケートによると、住民の実に6割が、家の中にいるとスピーカーからの音が「聞き取りづらい」と不満を感じていたのです。そこで次に手を打ったのが、「防災用ラジオ」。専用の受信機を使いましたが、国が定めた防災用の電波では出力が弱いため、市内全域をカバーできません。しかも雨戸を閉めると、電波が入りづらいことが分かりました。一体どうすれば、いいの?

 

清野さん悩む茅ヶ崎市に名乗り出た会社がありました。そう、ポケベルの会社。社長の清野英俊さんは「災害時にこそポケベルは通信手段としての真価を発揮できる」と訴えたのです。ポケベルは、防災用の電波の400倍という出力を認められています。この電波を使えば、茅ヶ崎なら市内全域をカバーでき、しかもその周波数は、建物の中にも届きやすいんです。茅ヶ崎市はさっそく、清野さんの会社との共同開発を決定。ポケベルの技術を応用した防災ラジオを量産し、住民への配布を始めました。利用者の評判も上々。現在、千葉県内の自治体でも導入が決まっています。

私も到底、日本の技術には及ばないんですけど、実はこの私の白いブラウス、そして髪飾りは、チェーンをつけたりして自分でつくったんですよ。もともとあった白シャツに工夫をこらして付け加えて、この衣装に変えたんですね。ということなので、やっぱり、古いものでも、ありふれたものでも、どうか皆さん"嫌いにならないでください"!

フィルム農法★野菜作りが変わる!       意外な材料★万能物資ハイドロゲル

フィルムで育てているトマトあるベンチャー企業の研究室で見つけたのは、土を使わず、特殊なフィルムで植物を育てる、その名も「フィルム農法」。この会社が開発した新技術。いったいどういう仕組みかというと。実はこのフィルム、よく見ると1ミリの100万分の1というナノサイズの穴が開いているんです。そこから、フィルム全体にごく微量の水と養分が広がります。しかも、水耕栽培と違って水溶液中に発生する細菌などの微生物をフィルムがカット。土なしで、しかも病気の心配もなしという画期的な技術なんです。

 

ハイドロゲルところで、このフィルム、一体なんで出来ているのかというと...赤ちゃんのおむつに使われている吸収剤なんです。ハイドロゲルとよばれる、液体でも固体でもない、ゼリー状の物質。40年以上も前、アメリカで開発されました。その用途は様々。水をとどめる特性を応用して作られたのが熱を冷ます湿布。酸素の透過性が優れていることから作られた、コンタクトレンズ、などなど。そして、このハイドロゲルで植物を育てるという新しい使い道を考え出したのが、社長の森有一さんです。

 

森さんもともと大手繊維メーカーでハイドロゲル一筋の研究者だった森さん。ハイドロゲルの可能性を信じ、医療用品を作るベンチャー企業を立ち上げました。ところが次第に、応用技術があふれるようになり、経営は困難に。そんな時、たまたま知ったのが、ランの栽培。発芽させるのに使われていたのは、なんと寒天でした。それなら、寒天と同じようなハイドロゲルで代用できないか。ひらめきを頼りに、試行錯誤を重ねること5年。土や大量の水がなくても植物が育つフィルム農法を確立しました。

 

ドバイなんと言っても、この「フィルム農法」、細菌などの微生物を寄せ付けず、病気の心配もないため、初心者でも栽培が可能。農業未経験だった夫婦も、1回で50キロ収穫することができるくらいになりました。そして森さんが次に目指したのは・・・中東のドバイ。なんと砂漠のど真ん中でトマト作りに挑み、見事成功。乾燥地帯での活用に、世界から注目を集めています。さらに今。津波による塩害で苦しむ東北の被災地で、この技術が応用できないか、新たな研究が始まっています。

 

ニッポン発★インフラ付き住宅  格安で実現★ローテクの逆襲!

 

インフラのない街ケニアの首都、ナイロビに広がる巨大なスラム。上下水道など、生活インフラがない中、100万もの人々が暮らします。国家予算は、日本の50分の1ほどのケニア。巨額の費用が必要な生活インフラの整備は、なかなか進んでいません。「それなら、国のインフラに頼らない家を作っちゃおう!」と、ニッポンの住宅設備メーカーが動きました。地元のNGOと協力し、超格安住宅の町を作ろうというのです。建設予定のモデルハウスは、生活に必要なインフラを丸ごと備えた、「インフラ付き住宅」です。

 

トイレここで活躍するのが、まさに「使い古された」技術。電気は、屋根の上においた中古の太陽光パネルで発電。これまた使い古しのバッテリーに蓄電します。生活に必要な水は、屋根に降った雨水をパイプに集め、タンクにためておきます。そして一番の売りは・・・こちらのトイレ。かつて日本のどこにでもあった、「くみ取り式」。しかもこれ、ただのトイレじゃあ、ありません。微生物を使って、尿や便を肥料に変えてしまう、とってもエコなトイレなんです。さらに生ゴミも、便器の隣にある穴に捨てれば肥料になります。

 

現地で相談する姿このインフラ付き住宅プロジェクト。ケニアの大学で建築を教えていた坂田泉さんのアイデアから始まりました。使い古された技術・いわゆるローテクを駆使すれば、格安の住宅を作れるかもしれない。そのアイデアを知った住宅設備メーカーが「途上国でビジネスを 広げるチャンスになる」と参加したのです。しかしこのプロジェクト、古い技術をそのまま使えばいいって訳じゃあ、ありません。ローテクの良さを生かすため、最新技術であるハイテクを隠し味のように加えることが重要なんです。

 

バッテリー再生技術このプロジェクトには、日本の中小企業の技術もいかされています。古いバッテリーを再生する装置。自動車用など、2~3年で交換され、廃棄されることもあるバッテリーは、有害な鉛を含むため産業廃棄物としての処理も悩みのタネ。そこでこの会社では、電気刺激を加えることで廃棄バッテリーを再生させる技術を研究、7年がかりで装置を完成させました。...が、使い捨てが当たり前の日本では、日の目を見ずにいたのです。そこに舞い込んだのが、ケニアのインフラ付き住宅プロジェクト。現地でも、廃棄された大量のバッテリーを装置で再生し、インフラ付き住宅の電源にしようと考えたのでした。今ではこの技術、アジアの発展途上国からの注目も集めています。

 

片岡利文(NHK解説委員)

新しい技術や製品を開発するのって、時間やお金がかかるんですよ。ところが、既にある技術の新しい使い方のアイデアさえ思いつけば、短期間で新しい製品や技術を開発する可能性があるんです。しかも既にある技術ですから、開発費も安く抑えられる。(新たなアイデアをひねり出すには?)1つはその製品の核となる「技術の本質は何か」ということを見る。例えば、先ほどのポケベルさん。どこにでもすり抜けて電波を届かせるという技術。そういう技術が必要な現場、それはまさに防災部門。...というふうに技術の本質を突き詰めていくと、それを使える現場は見えてくるんですよ。そしてもう1つ重要なのは「自分の身の回りにある課題や問題をいつも意識しておく」ということ。身近な商品から新しい技術が生まれるというのは、いろいろあるんですよ。

お問い合わせ先ポケベル防災用ラジオについて・商品については・・・

 東京テレメッセージ株式会社

  ホームページ:http://www.teleme.co.jp

・ポケベル防災ラジオを導入した自治体

  茅ヶ崎市市民安全部 防災対策課

  ホームページ:http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp

 

フイルム農法について・フイルムを作ったメーカー

 メビオール株式会社

  ホームページ:http://www.mebiol.co.jp

 

・この農法でフルーツトマトを栽培する農家  辻ファーム

 ホームページ:http://tsujifarm.org

フェイスブック:http://www.facebook.com/tsujifarm

・フィルム農法で作られたトマトを味わえる店

  ラッコ アメーノ 小田原市栄町2-11-30 電話:0465-43-8568

アフリカ・ケニアのインフラ付き住宅・循環型無水トイレについて

 株式会社LIXIL

  ホームページ:http://www.lixil.co.jp/

・再生バッテリー機について 一般社団法人 OSAジャパン

 ホームページ:http://osa-rainbow.com

アフリカ・ケニアの開発途上国における企業支援について国際協力機構(JICA)

ホームページ:http://www.jica.go.jp/

 

気球(大気観測用)に使用するフィルム宇宙航空研究開発機構

ホームページ:http://www.jaxa.jp カビラさん選曲のエンディングの曲曲名:「DO you Remember」

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19:40 2014/03/24







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