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2014年2月

2014年2月28日 (金)

日本の世論調査のいい加減さ?!


いんよう

都知事選、舛添氏が圧勝=「原発ゼロ」宇都宮氏ら抑え投票率46.14%の低水準

 

猪瀬直樹前知事の辞職に伴う東京都知事選が9日投開票され、無所属で新人の舛添要一元厚生労働相(65)が、前日弁連会長の宇都宮健児氏(67)=共産、社民推薦=、細川護熙元首相(76)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)ら無所属や諸派の新人15人を退け、初当選を果たした。原発の是非を含むエネルギー政策や首都直下地震に備えた防災対策などが争点となった。

舛添氏の得票数は211万2979票で、宇都宮氏(98万2594票)、細川氏(95万6063票)に大差をつけた。

投票率は46.14%。2012年の前回(62.60%)を大幅に下回り、過去3番目の低水準となった。

舛添氏は自民党都連、公明党都本部の推薦を受けた。選挙戦では、厚労相の実績を前面に押し出し、待機児童対策など社会保障の充実に取り組む考えを強調。都政の重要課題である20年東京五輪・パラリンピックの成功に向けた準備や、首都直下地震に備えた防災対策などに全力を挙げる姿勢もアピールした。安倍晋三首相をはじめ、政府・与党幹部も応援に入るなどして、組織的な選挙戦を繰り広げ、支持を固めた。 

 

[時事通信社]

11:36 2014/02/10

 

世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) [新書] 

菅原 琢(著)

「あらゆるデータが、小泉後の自民党の針路の間違いを指摘していた(略)世論調査は『郵政造反組』の復党を否定し、安倍政権に軌道修正を促していた。07年参院選での自民党の敗北は小泉構造改革のせいではないということは明らかだった。麻生太郎という人物が国民的人気などというのは、まさに噴飯ものだとデータは示していた。データ的に間違った方向に進んでいたのだから、総選挙の惨敗はまったくの予想通りであった」(本文より)

本書は、新進気鋭の政治学者が、印象論を排したデータ分析を駆使して、マスコミ報道の問題点や、世論調査を曲解して惨敗した自民党の迷走を描き出す。

 

小泉以後の自民党は何を見誤ったか? なぜ麻生太郎が「国民的人気」とみな錯誤したのか? 印象論を排したデータ分析を駆使して、政治評論やマスコミ報道を批判的に検証する。

新書: 288ページ出版社: 光文社 (2009/12/16)

言語: 日本語発売日: 2009/12/16

 

目次

第1章 寝た子を起こした?―2005年総選挙・郵政解散の意味

第2章 逆小泉効果神話―曲解される2007年参院選の「民意」

第3章 逆コースをたどる自民党―安倍政権はなぜ見限られたのか

第4章 「麻生人気」の謎―2007年総裁選・迷走の構図

第5章 作られた人気―「次の首相」調査の意味

第6章 世論とネット「世論」―曲解が生まれる過程

第7章 「振り子」は戻らない―2009年総選挙・自民党惨敗の表層と底流

終章 自民党大敗の教訓―世論の曲解を繰り返さないために

 

 

5つ星のうち 4.0  政治分析のもやもや感を吹き払う

郵政選挙から、2009年の総選挙までの選挙や世論調査の分析を行い、メディアにまかり通る、正しい根拠に基づかない政治分析をまさになで斬りにした感じの本。社会評論やネット世論に非常に厳しい言葉が続くが、膨大な数字資料をデータ化し、緻密な意識調査を自身も行い、慎重に読み取るという手間をかけて現代政治を読み解こうとしている著者からすれば、丹念にデータを整理すれば、答えは自ずから出るのに、思いつきで間違ったことをぽんぽん喋りやがって…という気持ちは分かる。投票結果という加工しようがない数字からまとめたデータから引き出す、さまざまな著者の分析にはまさに有無を言わさない。

5つ星のうち 3.0  評論的ではなくて良い。

データ分析に基づいて主張が展開されているので説得力はある。ただ絶対的に正しいというわけでもないので、悪魔で一つの主張として理解すれば良いと思われる。ただ、適当な論評ではなく値段も安いので、気軽に読んで損はないと思う。

5つ星のうち 4.0  政治分析のもやもや感を吹き払う, 2010/1/8

レビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書)

 

郵政選挙から、2009年の総選挙までの選挙や世論調査の分析を行い、メディアにまかり通る、正しい根拠に基づかない政治分析をまさになで斬りにした感じの本。社会評論やネット世論に非常に厳しい言葉が続くが、膨大な数字資料をデータ化し、緻密な意識調査を自身も行い、慎重に読み取るという手間をかけて現代政治を読み解こうとしている著者からすれば、丹念にデータを整理すれば、答えは自ずから出るのに、思いつきで間違ったことをぽんぽん喋りやがって…という気持ちは分かる。投票結果という加工しようがない数字からまとめたデータから引き出す、さまざまな著者の分析にはまさに有無を言わさない。

 

郵政選挙で都市部の凄まじい熱気を、報道する立場で見た私はこの熱気を何だったんだろうという思いをずっと抱いてきたし、安倍政権になってから潮が引くようにその熱気が引き、小泉氏が地方疲弊の元凶と叩かれる、でも氏への待望論は根強い、という状況も不思議に思っていた。そんなもやもやした思いについて、郵政から昨年にいたる自民党の凋落は「農村での失点ではなく、改革路線を交代させた自民から都市部住民が離反した」からという分析は、求めていた回答を得たように感じる。ほかにもいわゆる「麻垣康三」が次々と脱落した後、消極的選択にもかかわらず麻生氏への実体のない首相待望論が登場した経緯、安倍氏の人気急落の背景なども数字を駆使して行われ、非常に読ませる。巻末で著者自身も述べるが、与党が勝っても野党が勝っても理由に都合良く使われる「無党派層」なる妖怪を一切使わず、主張の骨は自身が明らかにしたことだけで書ききっている。本書は今の政治動向のぼんやりした「なぜ?」の多くにしっかりした説得力で応えてくれる本だと思う。

5つ星のうち 5.0  今年最高の日本政治分析, 2009/12/22

レビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書)

 

今年読んだ政治関連の本では本書が一番面白かった。計量政治分析を専攻する研究者による本は、一般読者には必ずしも面白いとは言えない場合が多いが、この本はこの点、例外的に成功している。それは、2005年以降の日本政治の流れについて、一般に流布される言説を激しく批判しつつ、世論調査データや選挙データの分析を通じて、非常に示唆に富む独自の解釈を示しているからだ。

私にとって最も印象深かったのが、自民党が2005年総選挙の大勝の後の2007年参院選の大敗を小泉―竹中路線への(とりわけ伝統的自民党支持層の農村部の有権者の)反発と解釈し、安部政権以降伝統的保守の復活を目指したが、これが完全に自民党の読み違えだったという筆者の主張だ(これがタイトルの「世論の曲解」である)。データ分析によれば、有権者は2005年以降一貫して構造改革を中心とする小泉―竹中路線を支持していた。したがって、伝統的保守路線・反構造改革ばらまき路線の自民党が2009年にも大敗を喫したのは必然だったのである。こうした筆者の主張をもとにして考えれば、2009年の総選挙を受けての自民党の反応はますます絶望的なものに思える。選挙で生き残った自民党の政治家は多くが伝統的保守であり、自分たちが勝ったのは伝統的保守だったからだ、と信じ、自民党をとりわけ社会・文化的価値において保守のイデオロギー政党に変えていこうとしているように思える。これでは自民党はますます一般有権者から離れ、衰退していくばかりであろう。筆者も述べるように、自民党が強かったのはイデオロギー政党ではなく、何でもありのいわば包括政党だったからである。

また、本書では政治学者の分析としては異端ともいえる、「2ちゃんねる」のスレッドの分析も行われている。そこでは結局、麻生太郎人気なるものは幻であり、麻生太郎関連スレッドにおいて書き込み数上位10%のユーザーによってスレッド中の書き込みの約半分が行われていたことが明らかにされている。さらに、年代別選挙区設定の効果に否定的な筆者の論考も示唆に富む。とにかく、2000年代の日本政治を理解する上で必読の書である。

5つ星のうち 3.0  評論的ではなくて良い。, 2012/12/31

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データ分析に基づいて主張が展開されているので説得力はある。ただ絶対的に正しいというわけでもないので、悪魔で一つの主張として理解すれば良いと思われる。ただ、適当な論評ではなく値段も安いので、気軽に読んで損はないと思う。

5つ星のうち 5.0  小沢戦略を裏付ける選挙分析 -政権交代を一刀両断に構造化する- , 2009/12/25

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著者は本書で、反小泉旋風によって、政権交代が実現したという言説を見事に覆してみせる。そのロジックの切れ味が素晴らしい。農村部の投票行動の変化、都市部と若年層における小泉時代とポスト小泉時代の自民への支持と離反。

なるほどと膝を打った。本書を読んでもうひとつ気がついたことは、小沢民主党幹事長の戦略と本書が見事に重なっていることだ。つまり1人区での民主の勝利は、野党の選挙協力の結果であることが示されているが、これは小沢幹事長の連立重視の立場に重なる。更に自民の選挙失敗による民主議員の当選の解説も、来年の参院選に向ける民主党の選挙戦略に通じている。自民党は世論を見誤り、小沢幹事長はしっかり捉えた。

これこそ政権交代の背景であり、現在に至ってもその状況は継続している。この辺り、学術的な論点が一気に現実に変換されるようで、学問のダイナミズムを感じました。

お勧めです。巻末にガイドされていた農村度のデータがダウンロードできない。早く復旧してもらいたい。

5つ星のうち 5.0  情報分析の重要性。メディアリテラシーを考える。, 2010/9/12

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メディアや政治評論家によるデータ分析がいかに当てにならないかが主旨。社会調査の正確な方法の重要性が説かれています。また、権力者ですらもそのデータ分析を見誤るということまで示されているのが本書の特徴。そのため、小泉後、安倍→福田→麻生と総理総裁をたらい回した自民党政権は、とうとう、ジリ貧のうち、土俵からたたき出されることに。

反面、国民の民意がいかに政治的な武器となり、民意を正確に把握することが政治家としての条件となっていることを暗に示しています。ただ、この教訓は現在の処、民主党にも生かされていないというところが政治の悲しいところか。

5つ星のうち 5.0  世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか, 2010/4/4

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統計を用いて正確に小泉政権とそれ以後の政権を比較し、世論に嫌と言うほど出回っている俗説を打ち破る画期的な本です。統計といってもそれほど難しいものではなく、普通の人なら簡単に理解できるほど分かりやすく書かれています。政治の本というと、作者の主観や、個人的に特定の人物をよく書いていたりする本が多いですが、この本はまさにそうした主観を排し、理論的に政治・選挙を説明した名作だと思います。こういう種類の本は驚くほど少ないので、この本に続くような政治の本が出版されることを期待したいです。

5つ星のうち 4.0  我々一般人より政治家にこそ読んでほしい, 2010/2/10

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タイトルから想像されるような一般向けの政治解説本ではありません。簡単に言えば、昨年の衆院選で自民党が大敗した原因を、自民党やマスコミによるデータの読み違えという視点に立ち、単なる印象や議論からではなくデータから分析する本。

つまり現象の解説ではなく、いかにデータを読み誤らないか、がテーマ。

自民党がいかに世論調査などを曲解し、敗北に突き進んでいったかが、よくわかります。

個人的には「若者の右傾化は本当か」と、「ネット上の麻生人気マイノリティ説」あたりが非常に新鮮でした。

一方で著者自身の仮説からくる解説は、ところどころ内容が飛んでいる印象があって、「え?何でそうなるの」という箇所もあり。こちらの読解力が足りないのでしょうか・・。

5つ星のうち 5.0  自民党敗北の真相が解る, 2010/1/1

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自民党の上層部は必ず読むべきである。まさに筆者の指摘が自民党の敗北の原因を言い当てている。真の敗因は小泉、竹中路線に対する反発ではなく、逆にその改革路線を交代させてきたその後の3人の首相に原因があることをデータをあげて表している。巷間言われていることと逆であるが、まさに真実はここにある。

5つ星のうち 5.0  世論調査と実際の動向の差異が良く分かる, 2010/2/18

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移ろい易い世論調査の結果がもたらす、現在の政治的な混乱の原因が良く分かりました。一番の問題は、しっかりとして使命感を持った政治家がいなくなったのが原因ですが、売り上げ部数と視聴率に振り回されるマスコミと同じように、政治屋たちがその時点、その時点の世論調査に踊り、自ら墓穴を掘っている姿が良く分かりました。民主主義のある実態を理解するために大いに参考となりました。政治と民主主義を理解するためにはぜひ読む本であると思いました。

5つ星のうち 4.0  科学的な政治学:世論調査をきちんと分析して「常識」を再検討する, 2009/12/29

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新進気鋭の政治学者が様々な「世論調査」を可能な範囲で科学的に分析し、政治を巡る言説の「常識」検証する1冊です。本書は3部からなります。各部の主な内容は以下の通りです。

【1-3章】2005年の衆院選で小泉政権が勝ったのは構造改革路線が支持されたからだ。2007年の参院選で安倍政権が負けたのは、造反組の復党による改革後退イメージ、保守政策による左派の離反ゆえ。これを自民党は「市場原理主義」への反発と捉え構造改革に消極的になり2009年の衆院選で政権を失った。

【4-6章】データを分析すると「麻生人気」には実態がないことがわかる。同様に「若者の右傾化」も幻である。「世論調査」に「麻生人気」が現れたのは、調査の設計に問題があったためだ。またネット「世論」は定量的には極めて規模が小さい。自民党は断片的な現象を世論と誤認してリーダーの選択を誤った。

【7・終章】政権交代により「勝ち馬投票」効果は自民党から民主党へ移る。自民党は簡単には政権を奪還できない。政治家は選挙に勝つため懸命に努力しているが、世論を「肌で実感」しようとする限り、政治に関心の薄い大多数の世論を誤解することになる。ドライで科学的な分析が必要である。

 

本書は膨大な図表をもとに論を進めており、根幹の議論には納得できます。ただ、分析対象のデータが、新聞やテレビの世論調査だけでなく著者が関与した調査さえ収集方法に問題があるため、本書の分析は試論にとどまります。今後、もっとまともなデータを継続的に取得して、科学的な世論分析の土台を築いていただきたい。

 

本書の難点は、なぜか著者が饒舌で、枝葉の部分に客観的なデータの裏付けのない記述が多いことです。とくに麻生太郎さんをこき下ろす筆致は目に余る。淡々と「世論に沿わない政策を行い選挙で負けた政治家」と書けば、自民党支持者にも素直に読まれるのに、残念です。

続々台頭する頼もしい若手政治研究者に期待、計量政治分析の出世作になる, 2009/12/29

少子化問題に直面しようとしない日本 (さすらいの旅人) - レビューをすべて見るレビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書) 経済学や社会学では一般的な手法だが、政治学に計量分析の手法を導入するとこれだけ鮮烈な視点が出てくることに驚きを覚えた。政治学の分野における計量分析研究は今後確かな地歩を占めてゆくことになるだろう。

 

暫く前の安倍人気、麻生人気を伝える報道には大いに違和感を持っていたので(著書を見れば、彼らの独善的で狭隘な理念、現状分析の不正確さ、提案する政策の質の低さは明白だった)、当書の分析には大いに納得した。

 

中立不偏を掲げながら実態はまるで逆で、イデオロギーバイアスの強い日本国内の各紙の政治メッセージを「脱色」するためにも著者の手法はかなり有効だろう。個人的には正義感に凝り固まって人工ダイヤ並の硬度になりつつある(自らに不都合な事実は絶対に認めない)格差是正派の主張が世論にどれほど支持されているか、計量分析でかなり興味深い調査ができると考えている。

 

ネット世論を対象とした科学的な分析も面白く読んだ。このアマゾンのレビューでも明らかに、一部のアクティブユーザーが空虚で不毛な言説を拡大再生産している図式が窺える(※)ので、こちらも研究対象とされてはいかがだろうか。

※ 麻生太郎元首相の『とてつもない日本』ばかりではなく、加藤陽子教授の『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』のレビューでも、異様なハイパーアクティブ・レビュアーが活躍している。実社会では彼らには発言権がないのだろう。

 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』

 

世論調査における各種政策の支持率に関しても、面白い素材がまだまだ眠っていると思われるので、著者には引き続き更なる研究を期待したい。ダイヤモンド・オンラインの上久保誠人氏もそうだが、政治研究の分野でも頼もしい若手が台頭しているのは頼もしい限りである。

 

延々と不毛なイデオロギー論争を飽きずに繰り返して、虚飾そのものの修辞と責任転嫁の技術以外に見るべきものがない「理論神学者」の方々(ガラパゴス日本に大勢棲息中)は当書を読んで大いに反省してもらいたいところだ。

5つ星のうち 4.0  自民党が負けたわけ, 2011/12/18

レビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書)

 

2009年末に出た本。菅原琢氏による自民党敗北の分析書である。安倍晋三、麻生太郎となぜ選挙で勝利を収めることが出来なかったのかが分かるだけではなく客観的なデータを持って分析している点が良い。

特に安倍政権は郵政選挙で追放した議員たちを復党させた事が完全に間違った選択であったと改めて実感した。そして麻生太郎氏の人気も偏りのあったものでしかなかったことも。特にネット世論なるものは現実としてネット小言に過ぎないという指摘はその通りであろう。(TV視聴率1%=100万人が視聴していると言われている)

ネットでいろいろ自分の考えを述べたり、一定の影響力を持つのは確かだが国全体の単位で言うとまだあやふや、もしくは一部の声を代弁してるに過ぎない面があるのはネット利用者は心得ておくべきだ。ただ本書は自民党が負けた理由を分析している本で民主党はどうなのかが触れられておらず残念だ。実際問題、民主党の問題点を指摘していたネット上のブログなどは数えきれない程あるが、そこらへんがどうなのかもう少し突っ込んだ分析が欲しい。

そして2011年末現在、現実世論もネット上の議論でも民主党の評判はさんざんだ。

次の衆議院選挙では政権維持は無理で、しかも2009年に敗北した自民党より状況は困難だろう。ただ自民党側も本書の指摘する点を真摯に受け止め、小泉構造改革路線を徹底するくらいの構えを見せなければ大勝とはならず、政治の混迷が続くことが予想される。

5つ星のうち 1.0  意味不明の統計の羅列, 2014/1/1

レビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書)

 

文章のあちこちに一般読者に対する「東大」的優越感から来るのか、鼻につく余計な表現が目につく。内容は意味不明の統計の羅列と、既存研究の末節的なケチ付けでしかない。「世論調査には誤差があり、その解釈には幅がある」という、政治学ではあたりまえの常識を、この著者は延々といろんなものを引っ張り出して議論しているようで、テーマにもならないテーマと思われる。「学術」を強調しハイレベルな議論をいうなら、政治学の「ディシプリン」を正確に身に付けて学術論文として議論すべきであろう。新書の世界で素人相手に優越感に浸ってるだけのよう。そこまで言うなら、内弁慶でなく海外での政治学の本場の議論で勝負して頂きたいと思うが、それに堪えられる質ではないことは自明であろう。結局、近視眼的な話で、何を言っているかわからなかった。内容がこの程度で、実力もこの程度ならば、そこまで相手を馬鹿にしたような書き方は控えるべきだろう。

5つ星のうち 4.0  「世論」がバカなのではない。「世論」を曲解する政治家やマスコミがバカなのだ, 2011/1/24

レビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書) 「国民が基本的な勉強もせず、民主党に政権担当能力がないと感情的に決めつけるのは困ったものだというのが、ある政治家の嘆きだ」「国民が便宜供与や利益誘導、そして権利拡大を無責任に求め続ければ、政治家の「信頼」を失う。そして、政治家に信頼されない国民の行動は、究極的に民主主義社会を破壊してしまうだろう」(上久保誠人「再び敢えて問う、実は国民こそ政治家から「信頼」されていないのではないか」[...])

小選挙区制の導入による55年体制の崩壊は、政権交代の可能性を生み出した。その結果、以後の政権運営においては「世論」の方向を見極め、国民から幅広い支持を得ることが何よりも重要になった。しかし小泉以後の政権は「世論」を味方につけることに失敗し、迷走を続けている。そのことを端的に示すのが、国政選挙における与党の大敗や世論調査における内閣支持率の乱高下である。政治家や報道関係者、政治評論家は政権への支持が安定しない状況を「移り気な世論」と解釈し、政策をきちんと吟味せずに雰囲気で政権への支持・不支持や投票行動を決めていると有権者を批判する(テレポリティクス批判)。冒頭で紹介したような嘆き節はその典型で、愚民観の表明とすら言える。

 

 しかし本当に国民は政策を理解しないまま、感情的な判断によって政権への支持・不支持を決定しているのだろうか。現在では、新聞・テレビ・ネットなどで頻繁に世論調査が行われているし、国政選挙が行われれば、その結果の詳細が新聞に載る。「世論」を知るためのデータは豊富にあるわけだが、果たして政治家や番記者たちは、そのデータを正確に読み解いているだろうか? 著者はそんな疑問に基づき、世論調査や選挙結果に対し、印象論を排した計量分析を試みる。選挙結果のどの部分に注目すれば、得票構造を正しく把握できるのか(著者は「農村度」という指標を重視する)。質問文の表現や選択肢の作り方、調査対象の抽出方法といった調査手法の違いが、調査結果にどのような影響を与えるのか。膨大な情報を的確に処理する著者の手際は鮮やかだ。そして、異なる定義・条件で調査した数値を比較する(面接方式とRDD方式の結果を単純比較etc.)といった従来の杜撰な分析結果の誤謬を白日の下にさらけ出す。

 

 曰く、

☆2005年の郵政選挙における自民党の圧勝は、テレビ受けの良い国民的人気のある小泉純一郎が総理総裁であったからでも、「刺客候補」などの自民党のメディア戦略が奏功したからでもなく、「構造改革」という小泉の政治路線が都市部の若・中年層に支持されたからである。

☆2007年の参院選で自民党が惨敗したのは、「構造改革」で傷ついた地方・農村部が自民党から離反したことが原因ではなく、1人区で野党が選挙協力を行ったことと、安倍政権が「構造改革」の継続に不熱心であるのを見た都市部の若・中年層が離反したことが真の要因である。

☆2007年総裁選の最中にメディアで報じられた「麻生人気」は、実態を伴わない虚構でしかなかった。ネットにおける一部の熱烈な麻生支持者の声を大マスコミが「国民の声」と誤解したことにその淵源を持つ。

☆2007年総裁選以後に何度と無く行われた世論調査において、麻生への支持率が上昇していったのは、「麻生人気」によるものではなく、競争者が脱落する中で「総裁候補」としてマスコミに注目され続けたからにすぎない。“現実的な選択肢が他にない”という消極的支持を「麻生人気」と誤認し、麻生を「選挙の顔」として総裁に選んだことで自民党の下野は運命づけられた。

☆2009年の総選挙での自民党の惨敗は、「小泉構造改革への反発」によるものではなく、「地方の衰退」を口実に小泉構造改革を放棄して「古い自民党」に戻り、「国民的人気のある党首」だけで選挙を乗り切ろうとした自民党へのアンチテーゼに起因する。

 

 要するに「国民は政治のことなど分からないから、ワイドショー受けする人気者を党首に据えれば選挙に勝てる」という有権者をバカにした態度が、自民党の惨敗を生んだというわけだ。自民党は「世論」を曲解したことで、「世論」からしっぺ返しを受けたのである。現在の菅政権も、「国民が政策を理解してくれない」などと言い訳を始め、バラマキ政策やイメージ戦略で支持率浮揚を図るという愚策に走っている。そういう浅知恵は、既に国民に見透かされているということに気づいた方がいいだろう。

5つ星のうち 5.0  ためになった、おもしろかった, 2010/7/11

レビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書)

小泉退陣以降の自民党の凋落の原因をデータを用いて、論理的に説明した本。よくある「小泉構造改革の行き過ぎが格差社会を生み、伝統的な自民党の集票基盤を直撃した」という「常識」を見事なまでに論破している。

 

 著者の主張のポイントは次の2点と思われる。

・ 安倍政権は小泉政治の承継者ではなく、郵政造反組の復党を認めるなど、古い自民党へ回帰する施策をとった。一方、有権者(特に若年層)はこの時点でも小泉改革を支持しており、安倍はこのような層から見放された。

・ 麻生首相の「人気」は、一部マスコミの報道や世論調査のクセが作りだした全くの虚像だった。正しく民意を把握しようとせず、「党首人気」に依存しようとする自民党は、不適格な人物を代表者に選んでしまった。

 

 私は、「選挙のたびごとに民意が大きくふれ、政治が不安定化している」という印象をもっていたのだが、むしろ不安定化の原因が「民意を読み損ねた」自民党にあったことが良く理解できた。

グラフや表を読むのにやや忍耐が必要な本ではあるが、理詰めの論旨展開は説得力があり、「すごい!」と感じながら一気に読んだ。 お勧めします。

5つ星のうち 4.0  自民党の必然的崩壊, 2010/9/23

レビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書)

 

2005年の小泉郵政選挙の圧勝から、2007年の参議院選の大敗、2009年の政権交代に至る自民党の崩壊が小泉の負の遺産というイメージがあるが、それを詳細なデータで論破するというのが本著の内容。また、ネット世論というものは空想でしかなく、一部のごく少数によるゲリラ的な行動であり、マスメディアがそれを押し曲げて報道することにより、世論と「世論」ができあがってしまう。

直近の参議院選では、本著では起こらないと予見された揺り戻しが一部で見られたが、これは民主党のあまりのおそまつさが、自民党の無能ぶり以上に、著者の想定を超えていたのだろう。

5つ星のうち 5.0  卓越した「世論」論, 2010/9/1

レビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書)

 

本書は一言でいうならば、「世論」論である。2000年以降、小泉首相のもと行われた郵政選挙で圧倒的な勝利を収めたかと思えば、その数年後に野党にまで堕ちてしまう大惨敗をこうむるなど、自由民主党は急転直下の激しい動きをみせた。本書は主に小泉以降の自民党が、いかにして09年の衆院選の大惨敗を迎えたかまでのプロセスを負った、政治分析だ。

本書が何をやっているかというと、世論の「読み直し」である。タイトルでわかるとおり、本書著者は小泉以降の自民党の敗因を、世論におもねりながらもなおかつ世論を読み違えたという点に集約すると考えている。明らかにされていくのは、大手論壇誌でも取りざたされた「逆小泉効果」や「麻生人気」といった、通俗的な世論理解がいかに誤解に基づくものかということである。

「報道2001」での世論調査の事例など、きわめて具体的な事例をあつかってはいるものの、選択肢の設定の仕方で投票行動が分かれていくメカニズムなど、調査方法一般に適応するおもしろい事実なども学べる。

 

もちろん、世論と投票行動を読むことだけが「政治」ではない。国会での答弁、政策論が世論に影響したことは言うまでもなく、肝はそこにある。そのことは著者も冒頭にて断っている。しかし、これだけ世論が何度も参照され、情報の送り手と受け手のでの不均衡も是正されつつある昨今、読み間違えは即命取りになる。それくらい世論が重要になってきていることは確かであり、本書を読むことは「政治」の一端を読むことと同義である。今後の政治動向を読むうえで、「世論が世論を的確に読む」必要性も、高まっているかもしれないのだ。

5つ星のうち 4.0  麻生の曲解?, 2010/2/15

レビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書)

 

小泉政権後の自民党はどちらへ進むべきだったのか、なぜ自民党は昨年の総選挙で壊滅的な敗北をしたのか、データを基に極めて緻密かつ説得的に論証される様は圧巻と言ってよい。

ただし、全編通じて徹底的に客観的な筆者が、麻生太郎を論ずるときだけは、極めて主観的になっていると感じるのは私だけだろうか。評者は、それこそ何のデータにも基づかない「主観的な」意見としては、麻生太郎は時宜を得ればなかなか立派な宰相となっていたのではないかと思っているのだが・・・。

5つ星のうち 5.0  ボケ自民の劣悪さがあらわに。, 2010/2/25

レビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書)

 

自民党という劣悪政党が、いかに目先の権力のために、浅はかな考えで、政権運営を行ってきたかを、これ以上ないぐらいに分析している本だ。07年参院選の大敗をひとえに小泉純一郎の責任にして、おのれの責任には一切省みない姿勢は、明らかに誤っていたことをデータがあぶり出し、また、あの麻生なるボケ総理は総裁選時において、たいして人気は無く、世の中から求められてはいなかったにもかかわらず種々の要因によってあんなアホな人物が人気でNO1になってしまうというおそろしさを分析していた。その当時、このボンクラ麻生を、あたかも世の中で人気があるような報道をさんざんたれながしていたフジ産経グループには呆れる。この本はこのような劣悪なメディアの一部の情報を自民党が鵜呑みにして崩壊していく過程を描いている実に興味深く、面白い本だ

5つ星のうち 1.0  一年足らずで馬脚を表わした本, 2010/10/19

レビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書)

 

次回はなぜ日本人が鳩山由紀夫などという箸にも棒にもかからない愚物の与太郎を

希望と歓呼の内に宰相の椅子に迎えたのか、なぜ日本人は民主党などと言う無能集団の選挙互助会がさも日本の未来の羅針盤、民主主義の切り札であるかのごとき今となっては嗤うべきか悲しむべきか分からない哀れな蜃気楼に囚われたのかその辺の分析を是非お願いいたしますですよ著者さん御自身の分析も忘れずにね。

小泉構造改革のまぼろし, 2010/10/11

 

レビュー対象商品: 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) (新書)

 

麻生首相のもと自民党は2009年の総選挙で政権から転落した。3年前に小泉後継の安倍内閣が構造改革路線を捨てたのが遠因をなすと著者はいう。小泉「改革」路線の破綻は2008年末の派遣村騒動でだれの眼にもあきらかとなっており、総選挙の時点で自民党はすでに国民の信を失っていたし、小泉路線を継続していたら敗北はさらに大きかっただろう。自民党が民主党に勝利した2010年の参院選でも勝利の原動力は一人区での勝利であり、比例区では回復しないままである。(みんなの党を加算したら、という議論は論外。小さな政府を標榜するみんなの党はそもそも大きな政府支持の農村部をターゲットとしていない)もともと「農村」選挙区を基盤とする自民党が「改革」幻想を振りまいても現実に裏切られるばかりだ。自民党にあきあきした有権者は2010年秋の時点でまだ民主党に望みをつないでいるが、いつまで続くかは覚束ない。財政破綻が間近に迫り国民の選択は増税による財政再建(中福祉・高負担)か財政支出削減(低福祉・中負担)に絞られてきた。政治学者には底流にあるものを押さえたうえで数字を解釈することが求められる。今は忘れられた政治家が本当は不人気だった、などという後ろ向きの「分析」はほどほどに願いたい。

 

 

10:22 2014/02/10

 

 

★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK160 > 702.html    

大手マスコミの世論調査が信用できないこれだけの理由(週プレNEWS) 

http://www.asyura2.com/14/senkyo160/msg/702.html

投稿者 かさっこ地蔵 日時 2014 年 2 月 04 日 11:15:13: AtMSjtXKW4rJY

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140204-00024784-playboyz-pol

週プレNEWS 2月4日(火)10時0分配信

選挙といえば世論調査がつきものだが、その数字はマスコミによって大きく違っているケースも多い。なぜそんなことが起こるのだろうか?

たとえば、東京都知事選の告示後に行なわれた新聞各紙の世論調査結果。どこも舛添候補の優勢を伝えていたが、紙面にはその調査方法が書かれていた。朝日新聞によるとこうだ。

 

<25、26の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、都内の有権者を対象に調査した。世帯用と判明した番号は2557件、有効回答は1544人。回答率は60%>

 

朝日に限らず、ほかの新聞も基本的にはこのRDD方式こと、ランダム・デジット・ダイヤリング(Random Digit Dialing)方式を採用している。

 

だが、このやり方には限界があると指摘するのは、選挙プランナーの松田馨氏だ。松田氏はこれまで100人以上の選挙を手伝っている。ちなみに、勝率は7割5分だそうだ。

 

「固定電話にかけますから、サンプルの90%が50代から70代となり、20代、30代のサンプルがほとんど取れません。若い人はいま固定電話ではなく携帯電話ですからね。アメリカでは、世論調査で携帯電話にかけます。固定電話と携帯電話の割合は逆転していて、固定が30%から40%と携帯電話のほうが多いくらいです。日本はすごく遅れています」

 

サンプルにかなりの偏(かたよ)りがあるし、70代と20代では政治に求めることは全然違ってくる。また、調査対象の偏りだけでなく質問の仕方によっても結果は左右されることがあるという。

 

「質問相手にある程度の情報を伝えながらあなたはどう思いますかと聞く場合と、まったくなんの説明もなくイエスかノーかを問う場合もあります。聞き手側の恣意的な質問もできるわけです」(政治評論家・本澤二郎氏)

 

ジャーナリストの鳥越俊太郎氏も、調査の結果に疑問を呈するひとりだ。

 

「本当に民意を反映しているのかというと疑わしいと思いますね。そもそも誰に投票しようか決めていない人が大半を占めていても、態度を決めている人の意見が“民意”となってしまう。人によってはそれを見て流されるということも大いにある。数字には影響力もあるし、誘導的な側面がどうしても出てくる」

 

それでも、報道される数字が本当に公正ならいいのだが、それすらも疑わしいと、自らの経験をもとに鳥越氏は言う。

 

「僕が新聞記者時代は世論調査といえば、面接方式だった。どんな山の中だろうと雪の中だろうと、行って面接して集計していた。例えば総選挙では各選挙区を回って集められた調査結果は、東京にある新聞社の選対本部に送られる。ところが、その数字に政治部などが取材した情報を“加味”する。つまり、若干、世論調査の数字に手が入れられるんです。この数字はちょっと出すぎだろうといった具合に。そういうことを僕は見聞きしてきたから、どうも疑ってみてしまう」

サンプルが偏っていてる上、誘導尋問、はたまた数字の改竄(かいざん)もあるという世論調査。投票は、世論(ムード)に流されず、あくまで自分の意思で行なおう。

(取材/頓所直人)

 

■週刊プレイボーイ7号「東京都知事選『大手マスコミ世論調査』のカラクリが見えた!」より

10:13 2014/02/10

 

311後の日本の政治論壇・日本政治に関する報道や評論について紹介し、論評するブログです。プロフィール

菅原琢 東京大学先端科学技術研究センター准教授、博士(法学)専門は日本政治、政治過程論。

2011年4月から14年3月まで朝日新聞論壇委員(政治担当)。この仕事の経過を記録する目的で、このブログの運営を始めました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 <(_ _)>執筆、講演、取材等のご依頼はメールでお願いいたします。書籍等の送付を希望される場合は下記にお送りください。

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東京都目黒区駒場4丁目6番1号 東京大学先端科学技術研究センター 4号館627号室 菅原 琢

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著書

 

(02/07)記者が世論調査の数字を変えてしまうという俗説について

(01/04)【図表】中選挙区制と自民党に関するデータ

(12/28)2013年著作等まとめ

(10/22)「私の発言で不快な思いをさせて大変申し訳ありませんでした」と言わせる社会―「千葉滅べ」事件に関する私見

(10/11)東京大学教養学部前期課程主題科目「現代日本政治分析」初回欠席者向け連絡 【図表】中選挙区制と自民党に関するデータ | TOP

2014年02月07日記者が世論調査の数字を変えてしまうという俗説について都知事選を機に世論調査についての俗説がまた流れているので、被害者が増えないようにここで議論をまとめておきたい。

■世論調査の数字に手が入れられている? 俗説の流布元は、次の記事である。

「大手マスコミの世論調査が信用できないこれだけの理由(週プレNEWS)」(リンク先は阿修羅掲示板にコピーされたもの。)同記事は配信元の週刊プレイボーイのウェブサイト、配信先のヤフー等からはすでに削除されている。元記事はリンク先の最後にあるように紙の雑誌に掲載されている。

この記事で元毎日新聞記者であった鳥越俊太郎氏は次のように述べている。

 

「僕が新聞記者時代は世論調査といえば、面接方式だった。どんな山の中だろうと雪の中だろうと、行って面接して集計していた。例えば総選挙では各選挙区を回って集められた調査結果は、東京にある新聞社の選対本部に送られる。ところが、その数字に政治部などが取材した情報を“加味”する。つまり、若干、世論調査の数字に手が入れられるんです。この数字はちょっと出すぎだろうといった具合に。そういうことを僕は見聞きしてきたから、どうも疑ってみてしまう」

鳥越氏は、以前にも週刊ポストの記事「鳥越俊太郎氏若者ら除外する世論調査結果の信憑性に疑問」で次のように述べている。

「選挙に関する世論調査の結果を発表する前に選挙の担当者が数字を“調整”するのをしばしば見てきた。担当者が取材で掴んだ選挙区情勢と違うという理由です。そういった裏事情を知っているので、私自身は世論調査の数字を疑っています。」

これらの発言からわかるのは、鳥越氏やこれらの記事を配信した雑誌編集部は、選挙情勢調査を理解しておらず、内閣支持率等を発表する普段の世論調査との区別がついていないということである。

言い換えると、数字が“調整”されるのは選挙情勢調査ではよくあること、必要なことである。一方で、内閣支持率を報告するような普段の世論調査では、記者が取材をもとに数字を変えるようなことは行われていない。

 

 

■選挙情勢調査とは ここで論点となる選挙情勢調査とはどのようなものか。都知事選の情勢調査について毎日新聞は次のように記事で表現している。

 

「9日に投開票される東京都知事選について、毎日新聞は1、2の両日、都内の有権者を対象に電話による世論調査を実施し、取材結果も加えて終盤情勢を探った。」(「都知事選:舛添氏優勢 細川、宇都宮氏追う 本社世論調査」『毎日新聞』2014年2月2日掲載)

この記事を読むと、舛添氏が優勢であることは述べられているものの、誰が何%の割合で支持を得ているかという具体的な数字は示されていない。公選法第138条の3の規定により、選挙運動期間中に人気投票と解される数字を公表することができないのである。そこで、「優勢」「リード」「激しく追う」といった文章表現で、数字を示さずに情勢を伝えている。つまり、鳥越氏が糾弾する調整された数字は最初から公表されないものである。

また、記者による調整は、この記事の「取材結果も加えて」というところに表現されている。しかし、なぜ情勢調査で記者は数字を調整するのだろうか。それは予測を当てるためである。言い換えれば、選挙情勢のために行っている世論調査での、誰に投票するかという回答分布は、選挙結果の正確な予測からは外れているのである。

 

■数字は予測を当てるために調整される では、なぜ投票予定の回答分布は選挙結果を予測できないのか。簡単に2つに整理すれば、(1)投票日に向けて投票行動が変化したり、態度未定の人が態度を決める、(2)世論調査結果自体がそもそも歪んでいる可能性がある、となるだろう。

(1)については、たとえばそれまで無名だった新人候補が選挙期間中に知名度を上げる場合が典型である。さらには、当選可能性が低い、もしくは高すぎる候補からの票の離脱なども考えられるだろう。(2)については、たとえば公明党や共産党の支持者は、世論調査に正直に回答しない傾向が知られている。

こうした傾向が過去の調査結果等から既知であれば、調査結果に補正をかけて、投票日当日の数字を予測する。鳥越氏が所属し、体験したであろう1983年衆院選の調整前と後の比較が、西平重喜『世論をさがし求めて』(ミネルヴァ書房)に掲載されている。西平氏は毎日新聞社の世論調査部の設立とその方法論の確立に尽力した統計学者であり、毎日新聞の最初の選挙情勢調査の手法についても手がけた人物である。

 

image002.png 左の表が、世論調査の生のデータと予測得票率、実際の選挙結果を比較したものである。見てのとおり、生の数字では自民党には強めに、社会党や公明党では弱めに数字が出ているが、補正後の予測得票率は現実にかなり近い数字となっている。選挙情勢調査を行っている各メディアは、こうした補正を行う予測式に磨きをかけている。ときどき「衝撃の生数字を入手!」といった記事がタブロイド紙や雑誌に掲載されるが、価値があるのは生数字ではなく補正後の数字だろう。

一方、そのときそのときの選挙区ごとの個別の事情は、過去のデータによる補正をすることができない。特定の団体が推薦を決めたなどの情報が別にあれば、その影響を世論調査結果に加味して判断することは、予測を行ううえで合理的である。こうした「取材の加味」が行われていることは、新聞記事やさまざまな文献にも書かれており、「裏事情」では決してない。

 

【参考】 吉田貴文『世論調査と政治―数字はどこまで信用できるのか』(講談社+α新書) 西平重喜『世論をさがし求めて―陶片追放から選挙予測まで』(ミネルヴァ書房)

これらの調整の実態は、新聞社や時期によって異なる。たとえば毎日新聞は、昨年の参院選で予測式を用いた補正を行わなかったそうである(世論調査協会2013年度研究大会シンポジウムでの担当者の発言より)。それでも十分に当たったのは、自公圧勝で当てやすい選挙だったためだろう。

 

■普段の世論調査で“調整”はするか 鳥越氏は、ここで述べた選挙情勢調査の話を、内閣支持率等を伝えるふだんの世論調査一般でもそうだと思い込んでしゃべっているようである。では、普段の世論調査で記者による数字の差し替えのようなことは行われないのだろうか。

仮に筆者が世論調査の数字を変えることができる立場にいるとしても、数字を動かすようなことはしないだろう。何の意味もないからである。仮に、気に食わない内閣の支持率を多めに下げてやろうと実際の結果よりも10ポイント下落させたとしよう。すると、他社の調査結果と整合しなくなるため、そうした作為はすぐにばれる。少なくとも、怪しくいい加減な調査だということになる。

他社との整合が疑われない誤差の範囲で、たとえば3ポイントくらい余計に下落させたらどうだろうか。そもそもそのような小さな動きに意味があるとも思えないが、次月には数字がその分だけ上昇することになり、その気に食わない内閣の評価が上昇していることを宣伝することになる。

少し考えて見ればわかるとおり、世論調査そのものには多数の人々が関わる。会社は予算を出し、過去であれば鳥越氏の思い出話のように自社の記者が全国で調査に携わる。現代であればテレマーケティング会社などに外注する。その中で、調査結果が俺の実感に合わないから数字を変えようと言い出しても通せるわけがなく、通せたとしてもすぐに業界内で噂になるだろう。

 

 

■おわりに

 取材をせず関連文献も読まない一部のアンチ大手メディアの人々が流布している世論調査批判言説は、まず間違いなく俗説である。むしろ、こうした俗説のおかげでメディアの世論調査の重要な問題点が見過ごされているところもある。この点はこれまでも繰り返し述べてきたのでここでは繰り返さない。

 

【参考】

 菅原琢「スケープゴート化する世論調査―専門家不在が生む不幸な迷走」『Journalism』2011年1号

 菅原琢「悪いのは世論調査ではなく迷走する政局と報道である」『朝日ジャーナル―政治の未来図』

 「世論調査やネットのアンケート調査をどう読む? 菅原琢准教授に聞く(前編)」、ハフィントン・ポスト

 「選挙の「争点」と有権者の関心はなぜズレる? 菅原琢准教授に聞く(後編)」、ハフィントン・ポスト

 

このような俗説は、少し文献を調べるか、わかっている人に聞くかすれば怪しいことはすぐにわかるだろう。それをせずに気に入った俗説に飛びついたり、間違った見解を流し続けるのは、自身の評判を落とし続けるだけである。報道関係者であれば、程度の低い言説を繰り返しているうちに、より低層の仕事しか来なくなり、あの人は終わったと言われることになる。年寄りは晩節を汚すだけだろうが、現役の若いジャーナリストや雑誌編集者、政界関係者がこうした俗説に踊らされ、結果的に信用を失うのは見るに忍びない。

 

もっとも、筆者はメディアの世論調査の実査担当者ではなく、ここでは世論調査に関する各種書籍や関係者を通じて仕入れた知識と、現状の常識から判断されることを述べたに過ぎない。これらはあくまで現時点の議論であり、将来的に同内容であることを保証するものではないということは、最後に述べておきたい。

 

関連エントリ:安倍内閣に批判的なメディアは内閣支持率が低いという俗説について

タグ:世論調査

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2014年02月07日

記者が世論調査の数字を変えてしまうという俗説について

 都知事選を機に世論調査についての俗説がまた流れているので、被害者が増えないようにここで議論をまとめておきたい。
世論調査の数字に手が入れられている? 俗説の流布元は、次の記事である。
 
「大手マスコミの世論調査が信用できないこれだけの理由(週プレNEWS)」(リンク先は阿修羅掲示板にコピーされたもの。)
同記事は配信元の週刊プレイボーイのウェブサイト、配信先のヤフー等からはすでに削除されている。元記事はリンク先の最後にあるように紙の雑誌に掲載されている。

 この記事で元毎日新聞記者であった鳥越俊太郎氏は次のように述べている。

僕が新聞記者時代は世論調査といえば、面接方式だった。どんな山の中だろうと雪の中だろうと、行って面接して集計していた。例えば総選挙では各選挙区を回って集められた調査結果は、東京にある新聞社の選対本部に送られる。ところが、その数字に政治部などが取材した情報を“加味”する。つまり、若干、世論調査の数字に手が入れられるんです。この数字はちょっと出すぎだろうといった具合に。そういうことを僕は見聞きしてきたから、どうも疑ってみてしまう

 鳥越氏は、以前にも週刊ポストの記事
「鳥越俊太郎氏 若者ら除外する世論調査結果の信憑性に疑問」で次のように述べている。

選挙に関する世論調査の結果を発表する前に選挙の担当者が数字を“調整”するのをしばしば見てきた。担当者が取材で掴んだ選挙区情勢と違うという理由です。そういった裏事情を知っているので、私自身は世論調査の数字を疑っています。

 これらの発言からわかるのは、鳥越氏やこれらの記事を配信した雑誌編集部は、選挙情勢調査を理解しておらず、内閣支持率等を発表する普段の世論調査との区別がついていないということである。

 言い換えると、数字が“調整”されるのは選挙情勢調査ではよくあること、必要なことである。一方で、内閣支持率を報告するような普段の世論調査では、記者が取材をもとに数字を変えるようなことは行われていない。


選挙情勢調査とは
 ここで論点となる選挙情勢調査とはどのようなものか。都知事選の情勢調査について毎日新聞は次のように記事で表現している。

9日に投開票される東京都知事選について、毎日新聞は1、2の両日、都内の有権者を対象に電話による世論調査を実施し、取材結果も加えて終盤情勢を探った。」(
「都知事選:舛添氏優勢 細川、宇都宮氏追う 本社世論調査」『毎日新聞』2014年2月2日掲載)

 この記事を読むと、舛添氏が優勢であることは述べられているものの、誰が何%の割合で支持を得ているかという具体的な数字は示されていない。公選法第138条の3の規定により、選挙運動期間中に人気投票と解される数字を公表することができないのである。そこで、「優勢」「リード」「激しく追う」といった文章表現で、数字を示さずに情勢を伝えている。つまり、鳥越氏が糾弾する調整された数字は最初から公表されないものである。

 また、記者による調整は、この記事の「取材結果も加えて」というところに表現されている。しかし、なぜ情勢調査で記者は数字を調整するのだろうか。それは予測を当てるためである。言い換えれば、選挙情勢のために行っている世論調査での、誰に投票するかという回答分布は、選挙結果の正確な予測からは外れているのである。


数字は予測を当てるために調整される
 では、なぜ投票予定の回答分布は選挙結果を予測できないのか。簡単に2つに整理すれば、(1)投票日に向けて投票行動が変化したり、態度未定の人が態度を決める、(2)世論調査結果自体がそもそも歪んでいる可能性がある、となるだろう。

 (1)については、たとえばそれまで無名だった新人候補が選挙期間中に知名度を上げる場合が典型である。さらには、当選可能性が低い、もしくは高すぎる候補からの票の離脱なども考えられるだろう。(2)については、たとえば公明党や共産党の支持者は、世論調査に正直に回答しない傾向が知られている。

 こうした傾向が過去の調査結果等から既知であれば、調査結果に補正をかけて、投票日当日の数字を予測する。鳥越氏が所属し、体験したであろう1983年衆院選の調整前と後の比較が、西平重喜『世論をさがし求めて』(ミネルヴァ書房)に掲載されている。西平氏は毎日新聞社の世論調査部の設立とその方法論の確立に尽力した統計学者であり、毎日新聞の最初の選挙情勢調査の手法についても手がけた人物である。

                         左の表が、世論調査の生のデータと予測得票率、実際の選挙結果を比較したものである。見てのとおり、生の数字では自民党には強めに、社会党や公明党では弱めに数字が出ているが、補正後の予測得票率は現実にかなり近い数字となっている。選挙情勢調査を行っている各メディアは、こうした補正を行う予測式に磨きをかけている。ときどき「衝撃の生数字を入手!」といった記事がタブロイド紙や雑誌に掲載されるが、価値があるのは生数字ではなく補正後の数字だろう。

 一方、そのときそのときの選挙区ごとの個別の事情は、過去のデータによる補正をすることができない。特定の団体が推薦を決めたなどの情報が別にあれば、その影響を世論調査結果に加味して判断することは、予測を行ううえで合理的である。こうした「取材の加味」が行われていることは、新聞記事やさまざまな文献にも書かれており、「裏事情」では決してない。

【参考】
 吉田貴文
『世論調査と政治―数字はどこまで信用できるのか』(講談社+α新書)
 西平重喜『世論をさがし求めて―陶片追放から選挙予測まで』(ミネルヴァ書房)

 これらの調整の実態は、新聞社や時期によって異なる。たとえば毎日新聞は、昨年の参院選で予測式を用いた補正を行わなかったそうである(世論調査協会2013年度研究大会シンポジウムでの担当者の発言より)。それでも十分に当たったのは、自公圧勝で当てやすい選挙だったためだろう。


普段の世論調査で“調整”はするか
 鳥越氏は、ここで述べた選挙情勢調査の話を、内閣支持率等を伝えるふだんの世論調査一般でもそうだと思い込んでしゃべっているようである。では、普段の世論調査で記者による数字の差し替えのようなことは行われないのだろうか。

 仮に筆者が世論調査の数字を変えることができる立場にいるとしても、数字を動かすようなことはしないだろう。何の意味もないからである。仮に、気に食わない内閣の支持率を多めに下げてやろうと実際の結果よりも10ポイント下落させたとしよう。すると、他社の調査結果と整合しなくなるため、そうした作為はすぐにばれる。少なくとも、怪しくいい加減な調査だということになる。

 他社との整合が疑われない誤差の範囲で、たとえば3ポイントくらい余計に下落させたらどうだろうか。そもそもそのような小さな動きに意味があるとも思えないが、次月には数字がその分だけ上昇することになり、その気に食わない内閣の評価が上昇していることを宣伝することになる。

 少し考えて見ればわかるとおり、世論調査そのものには多数の人々が関わる。会社は予算を出し、過去であれば鳥越氏の思い出話のように自社の記者が全国で調査に携わる。現代であればテレマーケティング会社などに外注する。その中で、調査結果が俺の実感に合わないから数字を変えようと言い出しても通せるわけがなく、通せたとしてもすぐに業界内で噂になるだろう。


おわりに
 取材をせず関連文献も読まない一部のアンチ大手メディアの人々が流布している世論調査批判言説は、まず間違いなく俗説である。むしろ、こうした俗説のおかげでメディアの世論調査の重要な問題点が見過ごされているところもある。この点はこれまでも繰り返し述べてきたのでここでは繰り返さない。

【参考】
 菅原琢「スケープゴート化する世論調査―専門家不在が生む不幸な迷走」
『Journalism』2011年1
 菅原琢「悪いのは世論調査ではなく迷走する政局と報道である」『朝日ジャーナル―政治の未来図』
 「世論調査やネットのアンケート調査をどう読む? 菅原琢准教授に聞く(前編)」、ハフィントン・ポスト
 
「選挙の「争点」と有権者の関心はなぜズレる? 菅原琢准教授に聞く(後編)」、ハフィントン・ポスト

 このような俗説は、少し文献を調べるか、わかっている人に聞くかすれば怪しいことはすぐにわかるだろう。それをせずに気に入った俗説に飛びついたり、間違った見解を流し続けるのは、自身の評判を落とし続けるだけである。報道関係者であれば、程度の低い言説を繰り返しているうちに、より低層の仕事しか来なくなり、あの人は終わったと言われることになる。年寄りは晩節を汚すだけだろうが、現役の若いジャーナリストや雑誌編集者、政界関係者がこうした俗説に踊らされ、結果的に信用を失うのは見るに忍びない。

 もっとも、筆者はメディアの世論調査の実査担当者ではなく、ここでは世論調査に関する各種書籍や関係者を通じて仕入れた知識と、現状の常識から判断されることを述べたに過ぎない。これらはあくまで現時点の議論であり、将来的に同内容であることを保証するものではないということは、最後に述べておきたい。

 関連エントリ:
安倍内閣に批判的なメディアは内閣支持率が低いという俗説について

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2/10/2014

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鳥取県民参画基本条例

引用

鳥取県民参画基本条例

目次・・全文

第一章・総則(第1条・第2条)

第2章・情報公開(第3条―第5条)

第3章・県民参画の推進(第6条ー第11条)

第4章・県民投票(第12条ー第27条)

附則

地方分権の進展により地方自治体の権限や責任が大きくなるにつれ、地方自治体の行政運営が地域住民の判断と責任において行われるようにすることが一層重要になっている。

本県では、これまでも情報公開を徹底し、透明性の高い県政を実現するとともに、パブリックコメント、県民の声、アンケート調査等を積極的に実施してきた。

これらの県民参画のための制度を、県民の多様な意見を取り入れられるよう引き続き発展させることで、意思形成の段階から施策の実施及び評価の段階に至るまで、県民と県が連携し、協力する関係を築くことができると考えられる。また、重要施策の決定に県民の意思を直接反映させる県民投票の制度を設けることで、県民参画の新しい扉を開くことができると考えられる。

このような認識の下、県民が主役の県政を推進するために必要な県民参画に関する基本的事項を定めるとともに、二元代表である知事と県議会による県政運営を基本としつつも、県政の特定の事項について県民に直接意思を問う必要が生じた場合に備えて県民投票制度を導入し、もって、鳥取県ならではの県民の参加と協働による民主的で公正な県政を実現するため、本条例を制定する。

第1章・総則・・(目的)

第1条・この条例は、県政運営における県民参画の基本理念を定めるとともに、県民参画のための情報公開、公聴及び県民投票の基本的事項について定めることにより、県民に開かれた公正な県政を確立し、もって県民が幸福に暮らすことのできる地域社会を実現することを目的とする。

(基本理念)

第2条・県民参画は、次に掲げる事項を基本として行われなければならない。

(1)  県民が県政運営につて判断するために必要な情報を入手し、意見を表明する機会が広く与えられること。

(2)  県民の意見の多様性を尊重し、できる限り多くの意見を受け入れること。

(3)  異なる意見を統合し、合意の形成を図る過程を大切にすること。

(4)  県民と県との協働による地域づくりを推進すること。

第2章・情報公開

14/2/28 9時40分2秒

平成26年2月28日


第2章・情報公開

(県民の権利及び責務)

第3条・県が保有する県政に関する情報は、県民共有の財産であり、県民は、当該情報に対して知る権利を有する。

2・県民は、その役割を自覚し、県政に対する情報を建と共有するよう務めるものとする。(情報の提供)

第4条・県民は、県による情報提供に関し、詳しく、かつ、わかりやすい説明を行うよう求めることができる。

2・県は、県政に関する情報を多様な媒体を活用して積極的に提供し、県民が正確かつ容易に当該情報を得られるように努めなければならない。(情報の提供)

第5条・県は、鳥取県情報公開条例(平成12年鳥取県条例第2号)に基づき県政に対する県民の知る権利を尊重し、県の諸活動を県民に説明する責務を全うするため、情報公開の請求には適正に対処しなければならない。

第3章・県民参画の推進・

(県民参画の手法)

第6条・県は、施策の立案、決定、実施、評価、見直し等の過程の多くの段階において県民に情報を提供し、県民の意見を聞くための多様な手法を用いるよう努めなければならない。

2・県は、県政に関して県民の意見、提言等を求める場合には、多様な意見、提言等を把握するため、県民の利便性に配慮し複数の手法を組み合わせるよう努めなければならない。

3・県は、県政に関して県民の意見、提言等を求めていることを県民が的確に把握できるよう、多様な媒体を活用して積極的に周知しなければならない。

4・県は、県民参画を推進するため、鳥取県非営利公益活動推進条例(平成13年鳥取県条例第50号)に基づき、

(意見等の募集)

第7条・県は、県政運営及び政策の基本的な方針その他の重要な事項を定める計画、県民生活に与える影響が大きい条例その他の施策等の立案又は廃止を行うに当たっては、原則として、その案の内容その他必要な情報を公表し、意見等の提出先及び提出期間を定めて県民の意見等を求めなければならない。

2・県は、前項の規定により県民の意見等を求める場合には、意見等を求める事項を明確に提示するとともに必要に応じて県民に説明する機会を設け、県民との意見の交換を行わなければならない。県民が、県からの説明を受けることを求めた時も、同様とする。

3・県は、第1項の規定により県民の意見等を求めたときは、その意見等に対する考え方を公表しなければならない。

4・県は、毎年度、当該年度において第1項の規定により県民の意見等を求める予定の事項について、その概要及び時期をあらかじめ公表するものとする。

(意見等の提出)

第8条・県民は、前条の規定による場合の他、県の施策等に対する意見、提言等を建に提出することができる。

2・県は、前項の規定による意見、提言等の提出があったときは、遅滞なく、当該意見、提言等の内容及びこれらに対する県の対応方針等を取りまとめ、公表しなければならない。

(意見等への誠実な対応)

第9条・県は、県政に対する県民の意見等の提出があったとき、その内容を検討し、県政の運位に資すると認められるものについてはできるだけ速やかに県政に反映するよう努めなければならない。

2・県は、その意見等に対する県の考え方を当該提出者に回答するよう努めなかればならない。

(委員の公募等)

第10条・県の執行機関は、県政運営について調査、意見の聴取等を行う機関(著しく専門性の高い機関を除く。)の委員を任命する場合には、その設置目的等に応じ当該委員の一部の者を公募し、これに応じた者から任命するよう努めなければならない。

2・県政運営について調査、意見の聴取等を行う機関の会議は、原則として公開しなければならない。(県民参画手法の改善等)

第11条・県は、県民参画の手法について随時必要な見直しを図り、県民が県政に参画することができる新たな手法を取り入れるよう努めなければならない。

 

第4章・県民投票・(対象事項)

第12条・県民投票は、法令に基づき県民の投票に付することができる事項及び県の権限に属さない事項を除き、次の各号のいずれかに該当する事項であって、県民に直接その意思をとう必要があると認められるものについて行うことができる。

1・県の存立の基礎的条件に関する事項

2・県の実施する特定の重要施策に関する事項

3・前2号に掲げるもののほか、現在又は将来の県及び県民全体に重大な影響を与える施策上の具体的事項

2・県民投票は、複数の選択肢から1つを選択する形式によることができる事項に限り、行うことができる。

(投票資格者)

第13条・県民投票の投票券を有するもの(以下「投票資格者」という。)は、県内の市町村の選挙人名簿に登録されている者(選挙人名簿登録者」という。)で、知事及び県議会(以下「議員」という。)の選挙権を有するものとする。

(県民投票の発議)

第14条・選挙人名簿登録者は、その総数の10分の1以上の者の連署をもって、その代表者(投票資格者に限る。)から知事に対し、県民投票の実施を請求することができる。

2・知事は、前項の規定による請求(以下「投票請求」という。)を受けたときは、第16条第1項第1号の規定により県民投票を実施する場合を除き、投票請求を受けた日の翌日から起算して20日以内に、県民投票の実施を発議しなければならない。

3・議員は、地方自治法(昭和22年法律第67号)第112条の規定により県民投票の実施を発議することができる。

(発議等の制限)

第15条・前項の規定にかかわらず、県民投票の実施が発議された後は、当該県民投票を実施するかどうかが決定されるまでの間、当該県民投票に付そうとする事項と実質的に同一と認められる事項について、投票請求及び県民投票の実施の発議をすることができない。県民投票を実施することが決定された後、当該県民投票の期日(以下「投票日」という。)の翌日から起算して1年を経過するまでの間についても、同様とする。

2・投票請求を行うための手続きを代表者が開始した後は、投票請求が知事に対して行われるまでの間、当該投票請求に関わる県民投票に付そうとする事項を実質的に同一と認められる事項について、投票請求を行うための手続きを開始することができない。

(県民投票の実施)

第16条・県民投票は、次のいずれかに該当する場合に実施する。

1・投票請求において、選挙員名簿登録者の署名の数がその総数の3分の1の数(その総数が40万人を超える場合にあっては、その超える数に6分の1を乗じて得た数と40万人に3分の1を乗じて得た一人を合算した数)以上のとき。

2・第14条第2項の規定により知事が発議し、県議会で出席議員の過半数が賛成したとき。

3・第14条3項の規定により議員が発議し、県議会で出席議員の過半数が賛成したとき。

4・第14条第4項の規定により知事が発議したとき。ただし、県議会で出席議員の過半数が反対したときを除く。

2・・知事は、第14項2項の規定による発議をするときは、その意見を付さなければならない。

3・・県議会は、県民投票の実施について審議するときは、第14条第2項の規定による発議に関わるものにあっては投票請求の代表者の、同条第3項の規定による発議に関わるものにあっては知事の意見を聞く機会を設けなければならない。

4・・知事は、投票請求を受けた県民投票を実施するかどうかが決定されたときは、速やかにその結果を投票請求の代表者に通知しなければならない。

(実施の告知)

第17条・知事は前条第1項の規定により県民投票を実施するときは、直ちにその旨及び県民投票に付される事項(以下「投票事項」という。)を告知しなければならない。

2・投票日は、前項の告知の日の翌日から起算して60日以内の日としなければならない。ただし、鳥取県民投票選択肢等検討委員会の検討が行われるときは、その検討が終了した日の翌日から起算して30日以内の日を投票日としなければならない。

3・前項の規定にかかわらず、県民投票の実施を猶予しても支障がないと認められるときは、公職選挙法(昭和25年法律第100号)に基づき県内で実施される選挙(議員の補欠選挙その他規則で定める選挙を除く。)の期日を投票日とすることができる。

4・知事は投票日を定めたときは、投票日の17日前までに投票日をこくちしなければならない

(選択肢等の検討)

第18条・知事は、県民投票で選択肢(以下「選択肢」という。)及び投票の判断に資する情報(以下「関連情報」という。)について検討させるため、鳥取県県民投票選択肢等検討委員会(以下「委員会」という。)を設置することができる。

2・知事は、次のいづれかに該当する場合には、委員会を設置するものとする。

1・第16条第1項第1号に該当する場合

2・第14条第2項から第4項までの規定による発議があった場合で、県議会の求めがあったとき。

3・委員会の委員は、県民投票を実施する都度、投票事項について学識経験を有する者その他適切と認められる者のうちから、知事が任命する。

4・委員会が選択及び関連情報を検討するために必要な情報及び経費については、県が提供する。

5・委員会は、選択肢及び関連情報の検討にあたっては、投票請求の代表者、知事及び県議会の意見を聴く機会を設けなければならない。

6・知事は、委員会の検討の結果を尊重して選択肢を決定するものとする。

7・第3項から前項までに定めるもののほか、委員会に関し事項は、規則で定める。(情報の提供)

第19条・知事は、投票日の2日前までに、県民投票の趣旨及び第17条だ1項の告知の内容、関連情報についての委員会の検討の結果その他県民投票に関し必要な情報を、多様な媒体を活用して投票資格者に対して提供するものとする。

2・知事は第17条第1項の告知の日から投票日の前日までの間、県民投票の発議の内容を記載した文書、選択肢について説明した文書その他行政上の資料で公開することができるものについて、インターネットの利用その他の方法により一般の縦覧に供するものとする。

3・知事は、全2項に規定する情報の提供に当たっえは、公平性の保持に努めなければならない。

第20条・前項に定めるもののほか、知事は、必要に応じて討論会、シンポジウムその他県民投票に係わる情報の提供に関する施策を実施することができる。

2・知事は、前項に規定する情報の提供に関する施策の実施に当たっては、公平性の保持に努めなければならない。

(投票の促進)

第21条・知事は、広報その他の手段により、投票資格者に対し、投票を促すよう努めなければならない。

(投票運動)

第22条・県民投票に関する投票運動は、買収、脅迫その他投票資格者の自由な意志が拘束され、もしくは不当に干渉され、又は住民の平穏な生活環境が侵害されるものであってはならない。

2・前項の投票運動の期間は、第17条第4項の告知の日(以下「告示日」という。)から投票日の前日までとする。

(投票)

第23条・投票資格者は、投票日に投票事項ごとに1人1票に限り投票することができる。ただし、投票日に投票することができなと見込まれる投票資格者は、規則で定めるところにより、告示日の翌日から投票日の前日までの間に投票することができる。

2・何人も、投票の内容を陳述する義務はない。

(県民投票の成立要件)

第24条・県民投票は、投票したものの総数(以下「投票総数」という。)が当該県民投票の投票資格者の数の2分の1に満たないときは、成立しないものとする。この場合においては、開票は行わない。

(投票の結果の通知及び告知)

第25条・知事は、投票の結果が判明したときは、直ちに選択仕事の得票数及び投票総数を告知するとともに、投票請求をした代表者及び韓議会の議長に通知しなければならない。

14/3/2 6時35分9秒

(結果の尊重)

第26条・知事、教育委員会、公安委員会、警察本部長、選挙管理委員会、人事委員会、監査委員、労働委員会、収用委員会、海区漁業調整委員会、内水面漁場管理委員会、病院事業の管理者及び県議会は、県民投票の結果を尊重しなければならない。

(委任)

第27条・この条例に定めるもののほか、県民投票に関し必要な事項は、規則で定める。

附則

この条例は、公布の日から施行する。ただし、第4章の規定は、平成25年10月1日から施行する。

平成26年3月2日

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引用

 

エリーパワーの理念


http://eliiypower.co.jp/

「私たちの会社の夢は人類 社会に役立つ仕事をすることだ」

 

これは、当社で定めた社員の行動規範「エリーパワー十則」の一つです。

 

紀元1年に2~3億人だった人口は1700年代後半に10億人を突破。その後爆発的に人口は増え、2011年には70億人を突破し、2050年には約100億人に達すると予想されています。

 

何も対策を施さなければ、食糧問題や環境問題、資源問題は今後深刻な状況になると考えられます。

 

長らく石油の時代が続きましたが、科学のイノベーションにより様々な技術が誕生し、限られた地球上の資源を有効活用出来るようになりました。

 

なるべくエネルギーの消費を節約する、「省エネ」。

 

再生可能エネルギー等から電力を得る、「創エネ」。

 

そして効率的に電力を蓄えて利用する、「蓄エネ」。

 

これらを連携させることで諸問題の解決に貢献出来ると考えています。

 

蓄電により分散化されたエネルギーを持つ社会インフラは非常に有用なものであり、ピークシフトやピークカットなどの常時使用はもちろん、災害などの際にはバックアップ電源として活躍します。

 

私たちは、大型の電力貯蔵用リチウムイオン電池の普及を通して、世界・日本のエネルギーの効率的な利用に貢献いたします。

8:21 2014/02/25

環境基本方針

 

基本理念

 

 我が社は大型リチウムイオン電池の量産化と大量普及を通じ、エネルギーの蓄積と制御の技術を核とした新しいエネルギー社会の到来を後押しし、もって再生可能なエネルギーの利用推進と地球環境の維持向上に資するという大きな使命を担っている。

この目的を達成するためには、製品の開発・設計から製造・使用・廃棄に至るライフサイクル各段階での環境負荷の低減に徹底して取り組み、環境面からの顧客の支持を得ることが何よりも重要である。


行動指針 ISO14001認証取得を目指し以下の行動指針を示す。

1. 環境マネジメントシステムを構築し早期に定着させる。

 

 

2. 環境関連諸法規遵守の原則の下、自主的な環境目標を設定し達成を図る。

3. 従業員に対する環境教育を計画的に行い、環境マインドの向上に努める。

2013年1月26日 制定

 

8:23 2014/02/25

 

エリーパワー株式会社

 

地球に、人に、優しい世界を目指す。エリーパワーの技術で環境問題に挑み続けます。

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製品紹介製品紹介エリーパワーのテクノロジーエリーパワーのテクノロジーエリーパワーの目指すものエリーパワーの目指すものエリーパワー TOP > 会社情報 > 社長のご挨拶

社長のご挨拶代表取締役社長 吉田 博一

「エネルギーをいかに効率的に使用していくか」

これは地球上の限られた貴重な資源を使用する上で、永遠のテーマだと考えます。

再生可能エネルギーや原子力発電、火力発電など、発電方法には様々な方法がありますが、あらゆる手段で発電されたエネルギーを「蓄エネ」することで効率的にエネルギーを使用することが可能になります。また、災害などの際には蓄電池が万が一のバックアップとして活躍します。

 

私たちは、大型の電力貯蔵用リチウムイオン電池の普及を通して、世界・日本のエネルギーの効率的な利用に貢献いたします。会社情報社長のご挨拶コーポレートアイデンティティ

会社情報会社情報社長のご挨拶役員一覧コーポレートアイデンティティ会社沿革組織図アクセスマップ

製品紹介製品紹介汎用製品 POWER YIILE PLUS(パワーイレ・プラス)

Power Storager 10(パワーストレージャー・テン)

POWER iE 6(パワーイエ・シックス)

特注製品 270kWh エリーパワーのテクノロジー電池セルの安全性製造技術システム技術フルオートメーション工場エリーパワーが目指すものエリーパワーの理念蓄電社会の実現社会貢献環境基本方針取得認証.

エリーパワー株式会社

http://eliiypower.co.jp/company/message.html

8:14 2014/02/25

 

 

ヘムスさんと聞く NECの家庭用蓄電システム 須磨戸さん家にお宅訪問

 

設置をご検討のお客様家庭用蓄電システムカタログ(PDF:3,300KB)

NECの家庭用蓄電システムの特長

NECホーム > 須磨戸さん家にお宅訪問 > ご利用者の声 > 太陽光発電システムと蓄電池のセット使いが特におススメ!

太陽光発電システムと蓄電池のセット使いが特におススメ!埼玉県・Yさん邸(NEC社員モニター)

二世帯住宅に住むYさんは、床暖房を入れていることもあって、冬場の電気代がかさむのが悩みの種でした。そこで、自宅のリフォームをきっかけに、太陽光発電システムと家庭用蓄電システムを設置し、電気代の節約に本気で取り組み始めました。この2つのシステムをセットで使うことにより、どのような相乗効果が生まれたのでしょうか? Yさんご一家が実現した驚きの節約効果をご紹介します。

 

レンタルの手軽さと安心保証が利用の決め手

埼玉県の閑静な住宅街にお住まいのYさんが、NECの家庭用蓄電システムを利用し始めたのは、築10年以上が経過した自宅のリフォームがきっかけです。リフォームにあたっては、「電気代を節約したい」という切実な思いから、まずは太陽光発電システムを設置することを考えていました。

「我が家は二世帯6人で暮らしているので、どうしても電気代がかさみます。しかも、床暖房を入れているので、冬場は特に電気代がかかる。一番電気代が安い6月でも1万円以上、ピークの1月には4万~5万円の電気代を払っていました。加えて、2011年に起きた東日本大震災の経験から、万一への備えも必要だと感じるようにもなり、太陽光発電システムを入れることを考え始めました」(Yさん)

とはいうものの、太陽光発電システムを設置するには多額の費用がかかります。その費用に見合った効果を出すために、もっと効率的な電気の使い方ができないか、という思いがありました。そこへ舞い込んできたのが、家庭用蓄電システムのレンタル情報でした。

「利用の決め手は、何といっても『レンタル』という手軽さ。他にも、時間の経過による蓄電池容量の低下が起きた時も、交換してもらえる性能保証付きといった、利用後の保証が手厚い点も魅力でした」(Yさん)

 

太陽光発電との相乗効果で「プラスの収入」に

こうして、2013年8月に太陽光発電システムの利用を始め、その後、1カ月遅れて家庭用蓄電システムの利用を始めたYさん。利用開始に合わせて電気代の料金プランも見直し、夜の23時から朝7時までの電気代が割安になる電気料金プラン(ピークシフトプラン)に変更しました。日中は太陽光でつくった電気を使い、それでも足りない分は、夜の23時から朝の7時までの割安な料金で蓄電池に貯めた電気でまかなう。それでも足りなくなった時に、はじめて電力会社から電気を買う仕組みです。

Yさんは、太陽光発電システムと家庭用蓄電システムをうまく使いこなすことで、9月・10月は太陽光発電で余った電気を売った金額が電力会社から買った電気代を上回るなどめざましい効果を発揮。結果的にプラスの収入となりました。

Yさん邸の太陽光発電システム

Yさん邸の太陽光発電システム

NECの家庭用蓄電システムは、様々なメーカーの太陽光発電システムと連携して使えるのも特長。

※一部、連携の事前確認が必要な発電システムがございます。

「太陽光発電システムだけを使っていた時は、曇りの日には発電ができないので、電力会社から買う電気量がはね上がる。ところが、蓄電池を入れてからは、曇りの日でも夜間に貯めた安い電気を代わりに使えます。実は、蓄電池についても事前に色々なメーカーを調べ、機能を比べてみたところ、NECの蓄電池には、売電価格を下げてしまう“ダブル発電”を自動で防ぐ機能が付いていました。これにより太陽光でつくった余剰電力を一番高い価格で売ることができます。それも利用の決め手となったうれしいポイントの1つです」(Yさん)

電気の「見える化」が家族の行動を変えた

さらに「日々の生活スタイルも自然と変わってきた」とYさんは続けます。

Yさん邸では、夜の23時から朝7時までの間、電気代が割安になる"ピークシフトプラン"で電力会社と契約をしているので、食洗機や生ゴミ処理機は23時すぎにスイッチオン。洗濯機を使う時は、就寝前にタイマーをセットし、朝7時までに洗濯を終えるようにしているといいます。また、1階で暮らすご両親も、今では朝6時前から部屋が暖まるまでの1時間ほど床暖房をつけて、部屋が暖まった後はスイッチを消すのが日課だそうです。

高額な電気代につながっていた床暖房

今では、朝の1時間だけスイッチを入れて部屋全体を暖めている。

使用頻度が増えたオイルヒーター

電気代がかさむと言われがちなオイルヒーター。でも、10年前に購入したエアコンに比べて暖かさが持続するため、結果的には電気代の節約に役立っているのだとか。

電気の使用状況と蓄電池の残量を確認

パソコンやスマートフォンで、どのくらい電気を使ったかが確認できる。  「中3と小6の息子たちも、パソコンで電気の使用状況がわかるので、蓄電池の残量を見ながら、ゲーム感覚で節電を楽しんでいます。蓄電池の使用を開始した直後は、『今日はどのぐらい電気を使った?』と、学校から帰るなり毎日聞いてきましたね。節電効果が目に見えるのが、楽しいのでしょう」(Yさん)

 

一方で、Yさんが気にしていたのが、家庭用蓄電システムが発する動作音。閑静な住宅街ということもあり、夜間の騒音の発生源になることを心配していましたが、まったく気にならない静音設計にホッと胸をなでおろしたそうです。また、24時間365日インターネットを通じて蓄電池の状況が見守られ、万が一の時は遠隔で保守を行ってくれる点も安心につながった、とYさんは満足気です。さらに続けてYさんは次のように話します。

Yさん邸に設置された家庭用蓄電システム

Yさん邸に設置された家庭用蓄電システム

「住宅街なので、微かな動作音も気になるところ。NECの蓄電池はまったく音が気になりません」(Yさん)

  「実は、蓄電池を導入した当初は、自給自足に近い生活ができるようになるのかな、という程度の考えでした。ですが、最近では、こういった家庭が増えていくことで、将来的には1軒だけがトクをするのではなく、家庭で貯めた電気を街に戻したり、近所間で融通しあったりといったことも自然と実現に向かうようになるのではないかと期待しています」(Yさん)

 

  また、奥さまも笑顔で次のように言葉を添えてくれました。

「我が家が蓄電池を設置した話を人づてに聞いて、『私もほしいな。どこで買えるの?』と尋ねてきた方がいらっしゃいました。太陽光パネルを設置するお宅は増えてきていますが、蓄電池のことを知っている人はまだまだ少ない。この良さを、もっと皆さんに知っていただきたいです」

太陽光発電システムと家庭用蓄電システムの利用により、電気代の劇的な節約を実現したYさんご一家。「毎年12月から3月にかけてが、我が家の電気のピーク時期。12月も予想以上に電気代が下がり、蓄電池の効果を改めて実感しています。これからどれぐらい電気代が下がるのか、今から楽しみです」と最後に話してくれました。

Yさん邸の電気料金収支グラフ

(2012年と2013年の8-12月における電気料金比較)

9月に蓄電システムを導入してから、電気料金が下がっているのがわかる。特に9月と10月は、「使用料-売却分=プラス収入」となり、12月は節電努力もあって、約2.5万円の節電効果に。

使ってみてわかった、家庭用蓄電システムのおススメポイントは?

 

おススメ1 太陽光発電システムとのセット使いがおススメ! 太陽光発電システムだけで使っていた時と比べて、蓄電池を組み合わせたことで、余った電気を売電することが可能になりました。また、天候を気にすることなく、電気を使えることもうれしいポイント。

おススメ2 期待以上の経済性 昼間にパソコンや携帯型ゲーム機を使う時は、なるべく充電式バッテリーで動かしたり、電力を多く使うアイロンやドライヤーはタイミングをずらして使ったりと電気の使い方を工夫する意識が芽生え、その甲斐もあって、おススメ1との相乗効果で、期待以上に電気代が下がりました。

おススメ3 あまりに静かでビックリ! 住宅街では微かな音でもご近所迷惑になるので、音が出るものは極力避けたいところ。この蓄電池は本当に静かなので、そこがとても気に入っています。

家庭用蓄電システムについて知りたい!設置をご検討のお客様(2014年1月29日公開)

家族構成:ご主人、奥さま、お子さま2人、ご主人のご両親

蓄電システム導入形態:レンタル(ONEエネルギー株式会社のレンタルサービスを利用)

社員モニターの募集をうけて導入電気料金メニュー:従量電灯C(10kVA)→ピークシフトプラン(10kVA)へ変更新築/既築区分:既築住宅に設置

太陽光パネル:あり

http://jpn.nec.com/ad/sumatoke/user2.html

7:48 2014/02/25

ムスさんと聞く NECの家庭用蓄電システム 須磨戸さん家にお宅訪問

設置をご検討のお客様

家庭用蓄電システムカタログ(PDF:3,300KB)

NECホーム > 須磨戸さん家にお宅訪問 > 日経トレンディが徹底チェック

 

日経トレンディネットスマートライフに欠かせない話題の製品を徹底チェック! NECの家庭用蓄電システム電力料金は上昇傾向にあり、人々の節電意識が高まっている。 家庭用の蓄電システムを検討するユーザーも増えているなかで、 注目を集めているのがNECの家庭用蓄電システムだ。「安心」「安全」にこだわり、クラウドによる見守りサービスも提供される蓄電システム。コンパクトボディに秘められた実力を徹底調査した。(取材日:2013年9月12日)

START! 話題の家庭用蓄電システムは想像以上にコンパクト!

担当者に聞く!/NEC エネルギーインテグレーション事業部 ソリューション部マネージャー 大町 聡氏NEC エネルギーインテグレーション事業部

ソリューション部マネージャー大町 聡氏

国内のエネルギー事情が不安定のなか、燃料の価格高騰や輸入増加を受けて、電気料金は上昇基調にある。これにより、家庭の節約、節電意識はかつてないほど高まっている。

こうしたニーズに対応して新たな製品やサービスが続々と登場しているが、特に関心が高まっているのが家庭用の蓄電システム。なかでも、大きな注目を集めているのが、NECが2012年3月に発売した家庭用蓄電システムである。

白を基調としたスタイリッシュな外観。横幅98センチ、高さ106.5センチ(架台を含まず)で、奥行きは31センチの蓄電システム本体は屋外設置型で、一戸建て住宅向け。コンパクトボディで、静音性にも優れる。また、本体とは別に、屋内用の操作パネルとシステムコントローラが付属する(導入の際には別途据付工事が必要)。新築の際に設置すると配線の自由度も利きやすいが、もちろん既築住宅にも設置可能だ。

 

 「蓄電システムは、スマートハウスの重要な構成要素。深夜の安い電気を貯めて、昼間に使うことで、差額分の料金を節約することができます」(NEC エネルギーインテグレーション事業部ソリューション部マネージャー・大町 聡氏)

 

  東京電力のメニュー『電化上手』を例にとると、深夜の料金は昼間の3分の1程度であり、確かに節約できることが分かる(下図参照)。

料金の安い夜間※1に電力を貯めて、昼間に使うから経済的!出典:東京電力

 電化上手(季節別時間帯別電灯)を契約している場合※1 夜間が割安となるプランを前提としています。

Point1 万が一のときでも大丈夫!安心・安全へのこだわり もしものときも、非常用電源として活用できる!/家電機器の消費電力目安※おおよその目安です。諸条件によって異なります。

リチウムイオン蓄電池を用いたNECの家庭用蓄電システムの容量は5.53kWh。もしものときの非常用電源として、一般的な家庭の電気の使い方で約1012時間分の電力を賄うことができる。

東日本大震災直後の計画停電の記憶は薄れつつあるとはいえ、その後も落雷などによる停電は各地で発生している。そんな予期せぬ事態に遭遇しても、この蓄電システムがあれば半日程度は電気を使うことができる。こうした「安心」を具現化する蓄電システムには、「安全」面での様々な工夫も盛り込まれている。

 

 

 

3重の安全対策

この蓄電システムはリチウムイオン蓄電池、制御システム、筐体それぞれについて安全対策が施された堅牢設計。防水・防塵などの耐候性に優れ、公的認証であるS-JET認証を取得した上で、NEC独自の高いハードルをクリアしている。

また、神奈川県相模原市の工場で生産されるリチウムイオン蓄電池には、日産の電気自動車「リーフ」に搭載されているリチウムイオン蓄電池と同じ技術が用いられており、高い安全性が実証されている。

このほか、特徴的なのがクラウドを活用したサポート。蓄電システムはインターネットを介してNECのクラウドに接続され、24時間365日見守られる。大町氏は「もしものことがあれば、お客様が気づかなくてもセンター側で異常を検知し、ご連絡を差し上げたあと、必要に応じて最寄りの拠点から駆け付けることもできます。こうした見守りサービスを含めて、安全性には最大限の配慮をしています」と語る。※宅内のインターネット環境が必要です。

User's voice/導入してびっくり! 月平均約6,600円も節約!!節電意識も高まりました!電気代値上げのニュースに不安を感じていたとき、この蓄電システムのことを知り、月々のサービス料も手ごろだったのでさっそく導入しました! 夜間貯めた電気を昼利用することはもちろん、電気が初めて「見えた」感じがし、それが結果として「節電行動」につながっています。値上がりが続く電気代ですが、今のところ、『月平均で約6,600円』という驚きの節約効果が出ています※3。節電を心がけることで、暮らし方も大きく変わりました!

※2 サービス開始に先行して蓄電システムをレンタルで導入した社員モニターの声です。

※3 2012年4月6月の電気使用量に2013 年の電気料金単価をかけ、算出した電気料金を、2013年4月6月の実際の電気料金と比較した月別平均値。

 

詳細はこちら家庭用蓄電システム カタログ(PDF:1,160KB)家庭用蓄電システムについてもっと知りたい設置を検討の方はこちら

使うも売るも思いのまま!4つの運転モードを搭載。

START! 話題の家庭用蓄電システムは想像以上にコンパクト!

Point1 万が一のときでも大丈夫! 安心・安全へのこだわり

Point2 使うも売るも思いのまま!4つの運転モードを搭載

Point3 HEMSとセットで使えばお家の電気が見えるから節電意識も向上

 

7:48 2014/02/25

ヘムスさんと聞く NECの家庭用蓄電システム 須磨戸さん家にお宅訪問

設置をご検討のお客様家庭用蓄電システムカタログ(PDF:3,300KB)

安全性へのこだわり >> 家庭用蓄電システムのキホン知識>> 上限価格できちんと売電!そのワケとは? >> 家庭用蓄電システムの 安全性へのこだわり

たくさんのエネルギーを貯める「蓄電システム」には、高い安全性と信頼性が求められます。NECの家庭用蓄電システムは、ご家庭で安心・安全にお使い頂けるよう、さまざまな対策を行っています。

安全性へのこだわり1: 家庭用蓄電システムにおける3重の対策

NECの家庭用蓄電システムは、システム内部の「リチウムイオン蓄電池」、「制御システム」、さらには「筐体」の3重にわたる安全対策を実施しています。

その1:20年来の技術を駆使した「リチウムイオン蓄電池」NECでは、20年以上も前からノートパソコンや、携帯電話、デジタルカメラ、さらには電動アシスト自転車用向けにリチウムイオン電池の開発・販売を行ってきました。積み上げてきた実績は高く評価され、より高い安全性が求められる電気自動車やハイブリッドカーなどにも、NECの蓄電技術が採用されています。

2012年に商品化された家庭用蓄電システムにはこうした技術が活かされています。搭載されているリチウムイオン蓄電池は強い結晶構造をもつ「マンガン系」の材料を使用することで高い安全性を実現します。また「ラミネート構造」といわれる表面積を大きくとった形状を採用することで、内部に熱をため込みません。

その2:蓄電池を内部から守る「制御システム」

 

NECの家庭用蓄電システムには、蓄電池をより安全にご利用いただくために、「制御システム」が備わっています。例えば、蓄電池の充電や放電の際に異常がないか、温度に異常がないかなどを常にチェック。蓄電システムを守っているのです。そして、万一異常が起こった場合には、自動的に運転を停止し、安全性を確保します。

 

その3:激しい雨にも負けない丈夫な「筐体」

 

NECの家庭用蓄電システムは、屋外に設置するタイプです。だからこそ、激しい風や雨にも負けない丈夫なボディ(筐体)が必要です。NECの家庭用蓄電システムには、通信基地局向けなどの過酷な使用環境でも耐えられる製品づくりで磨いてきた技術を活かし、雨や埃、虫などの侵入を防ぐ密閉性の高い筐体を採用しています。

家庭用蓄電システムにおける3重の対策安全性へのこだわり2:購入後も安心の「見守りサポート」

家庭用蓄電システムをご購入頂いた後のサポートも徹底して行っています。 例えば、「見守りサポート」もその1つです。24時間365日インターネットを通じて、制御システムで感知した情報をサポートセンターで収集。万一の場合は、遠隔で運転を停止するなど安全確保に努めています。

 

 

購入後も安心の「見守りサポート」

安全性へのこだわり3:第三者機関から信頼の「証」を取得

NECの家庭用蓄電システムの安全性は、第三者機関にも認証されています。

 具体的には、電池工業会規格(SBA)に準拠するほか、一般財団法人電気安全環境研究所が定める蓄電システム安全性認証(S-JET)も取得しています。つまり、高品質な製品を安定的に生産できる体制が第三者から認められているのです。

S-JET認証 (蓄電システムの 一般及び安全要求事項)

SBA S1101:2011 (産業用リチウム 二次電池の安全性試験)

安全性試験の主な項目

http://jpn.nec.com/ad/sumatoke/safety.html

 

7:50 2014/02/25

 

 

グリーン投資減税、50kW未満もOK村沢 義久2014年2月24日号掲載

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ブーム真っ只中にある太陽光発電は、年度末を迎え更にヒートアップしている。新年度からは買取価格が2年連続で下がると予想されているため、設置業者はその前に何とか設備認定を取ろうとして殺気立っている。

また、個人にとっても、2月、3月は、確定申告の時期でもあり、昨年太陽光発電を開始した人たちは、その申告準備で忙しい。

個人投資家に人気の物件が「50kW型」(実際には50kW未満)の分譲ソーラー。個人でも何とか手が届く価格帯(本体2000万円以下)が一番の魅力である。諸外国に比較して高い買い取り価格による利回りが狙いだが、高額所得者にとっては、グリーン投資減税に基づく優遇税制のメリットも大きな魅力だ。

 

ところが、このブームの中で冷や汗をかくような事態が起こり、関係者を混乱させた。個人事業者による「50kW型」設備が、グリーン投資減税の対象になるのかどうかという議論が起こったのだ。

 

グリーン投資減税とは

50kW未満の分譲ソーラー(群馬県沼田市)

50kW未満の分譲ソーラー(群馬県沼田市)

出所:著者撮影

「グリーン投資減税」の制度は、太陽光などの再生可能エネルギーに関わる投資を促進する目的で、2011年6月30日より施行された。さらに、2013年4月1日、「所得税法等の一部を改正する法律」が公布・施行され、適用期間が延長された。これが、太陽光ブームを加速したのである。

 

「グリーン投資減税」のメリットはいくつかあるのだが、特に大きな影響を与えているのが、「即時(一括)償却」制度である。これは、法人又は個人(青色申告をしている者)を対象に、太陽光発電などの設備の取得価額の全額を、即時一括して償却できる特別措置である。2015年3月31日までの期間内に設備を取得して、その日から1年以内に事業の用に供することが条件である。

 

例えば、「50kW型」の太陽光発電を1700万円(本体のみ、土地代、保守費用などは含まず)で取得した個人について考えてみる。もし、その人の課税所得が1700万円だったとすると、本来なら所得税は約400万円になる。地方税がその半分の200万円とすれば、合計税額は600万円。そいう個人投資家が、1700万円を即時償却すれば、課税所得はゼロとなり、税金もゼロになる。

具体的には、600万円程度が税金の還付という形で戻ってくるのだから非常に魅力的な話だ。

http://www.kankyo-business.jp/

22:36 2014/02/24

 


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広く県民に公表して意見を求め、県民から寄せられた意見を参考にして最終的な意思決定を行うパブリックコメントを実施しています。現在、ご意見を募集しているパブリックコメント

引用

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動画ちゃんねる コヤちゃんねる パブリックコメント/意見公募

 

鳥取県では、県の主要な施策や重要な条例等の立案に当たって、その主旨や内容などを広く県民に公表して意見を求め、県民から寄せられた意見を参考にして最終的な意思決定を行うパブリックコメントを実施しています。現在、ご意見を募集しているパブリックコメントと今までの実施状況をご紹介します。  

なお、受付件数は募集期間にかかわらず、意見交換会等で寄せられた意見も含まれます。

平成25年度パブリックコメント実施予定一覧(PDF:48KB)

 

現在募集中のパブリックコメント

鳥取県広域住民避難計画(平成25年度修正案)に関する意見募集 New!

 

鳥取県では、福島第一原子力発電所の事故に伴う原子力災害対策特別措置法等の改正を受け、昨年3月に地域防災計画(原子力災害対策編)を全面的に修正するとともに、島根原子力発電所の事故を想定した「広域住民避難計画」を作成しました。原子力災害対策等の改正に加え、原子力防災訓練による検証結果、避難時間の推計等を計画に反映させるため、計画の修正案を作成しました。ついては、この案に対する県民の皆様のご意見をお寄せください。 

鳥取県地域防災計画修正案に関する意見募集(3月12日 17時15分まで) New!

 

鳥取県では、災害予防対策、災害応急対策、災害復旧・復興対策等を総合的・計画的に推進し、県民生活に重大な影響を及ぼすおそれのある災害に適切に対処するため、「鳥取県地域防災計画」(以下「計画」という。)を策定しています。計画については、毎年度必要に応じて修正を行っていますが、東日本大震災の教訓等を踏まえた災害対策基本法の改正及び防災基本計画の修正、本県における近年の災害対応の教訓等を踏まえ、次のとおり計画修正案の概要を作成しました。ついては、この計画修正案の概要に対する県民の皆様のご意見をお寄せください。

「鳥取力」をみんなでつくり上げるためのガイドライン(案)に関する意見募集(3月13日 17時15分まで)


鳥取県では、鳥取力創造運動をわかりやすく解説するとともに、ボランティア活動、地域づくり活動、NPO活動などの活動への参加の意義や方法と、行政とNPO等との協働の進め方等を示した冊子「「鳥取力」をみんなでつくり上げるためのガイドライン~はじめの一歩~」(案)を作成しました。ついては、県民の皆さまのご意見もお伺いしながらガイドラインを策定するため、このたびとりまとめたガイドライン(案)についてご意見をお寄せください。

鳥取県動物愛護管理推進計画(第2次)(案)に関する意見募集(2月28日 17時15分まで)

鳥取県では、動物の愛護及び管理に関する法律(以下「動愛法」)及び環境大臣が定める基本指針(以下「基本指針」)に基づき、平成20年に「鳥取県動物愛護管理推進計画」(以下「計画」という)を策定しました。このたび、動愛法及び基本指針が改正されたことや、計画の目標が達成されたことなどから、計画の見直しを行い、この第2次計画案を作成しました。ついては、「鳥取県動物愛護管理推進計画(第2次)」(案)に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

平成26年度鳥取県食品衛生監視指導計画(案)に関する意見募集(2月28日 17時15分まで)

鳥取県では、食品衛生法第24条に基づき、「平成26年度食品衛生監視指導計画」を策定します。この計画は、各種法令に基づき県内に流通する食品等の監視指導の実施、食品取扱事業者への指導及び消費者に対する食品衛生の啓発等の方向性を定め、これを実施することにより、食品の安全性確保を図るためのものです。このたび計画案を作成しましたので、県民の皆さまのご意見をお聞かせ下さい。

 

パブリックコメントの結果

平成25年度実施のパブリックコメントの結果

 平成24年度実施のパブリックコメントの結果

平成23年度実施のパブリックコメントの結果

 平成22年度実施のパブリックコメントの結果

 平成21年度実施のパブリックコメントの結果

   鳥取県未来づくり推進局県民課

   住所  〒680-8570鳥取県鳥取市東町1丁目220

    電話  0857-26-7752    ファクシミリ  0857-26-8112

    E-mail  kenmin@pref.tottori.jp 

http://www.pref.tottori.lg.jp/24003.htm

7:00 2014/02/28

 

 

こちらは鳥取力創造課です

鳥取力創造課では、NPO・ボランティア団体、地域活動などの活動を応援し、行政との協働・連携を推進します。

○鳥取力とは、鳥取において活躍する「人財」や「豊かな地域資源」などを、県内外の「顔が見えるネットワーク」でつなげることによって、鳥取ならではの強み、ポテンシャルを最大限発揮する力のことをいいます。

平成26年度「鳥取・島根広域連携協働事業」の提案を募集します。 New!

2014年02月25日

平成26年度地域づくり関係助成事業説明会の開催について New!

平成26年度に実施する地域づくり関係助成事業についていち早く情報提供し、団体における円滑な事業実施の準備に資するため説明会を開催します。

2014年02月21日

 

 

「「鳥取力」をみんなでつくり上げるためのガイドライン~はじめの一歩~」(案)に対する意見募集について New!

 

募集期間は2月21日(金)から3月13日(木)までです。

2014年02月20日

 

 

平成25年度鳥取力創造運動活動表彰の最優秀賞の決定

県内においてそれぞれの地域の資源や特性を活かし、意欲をもって地域づくり活動を積極的に行っている団体や個人の活動を表彰する「鳥取力創造運動活動表彰」について、平成25年度の募集を行いました。 平成26年1月20日(月)に一次審査を、平成26年2月8日(土)に開催した「鳥取力創造まつり2014」において、2次審査(公開プレゼンテーション)を実施し、最優秀賞を決定するとともに、同日、表彰を行いました。 

 

2014年02月18日

 

 

鳥取マラソン2014 交通規制のお知らせ

 

3月16日(日)の大会開催に伴い、コース及びコース周辺において交通規制を実施いたします。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解と御協力をお願いいたします。

 

2014年02月17日

 

 

鳥取マラソン2014 ゴール地点の出店者を募集しています(~2月21日)

 

 

 

2014年02月07日

 

 

平成26年度鳥取・島根広域連携協働事業説明会を開催します! 

 

 

鳥取力創造運動支援補助金、非営利公益活動団体広報補助金の要綱・様式等についてはこちらから

 「鳥取力創造運動支援補助金」鳥取ならではの"強み"を活かし、鳥取の未来を創造する活動のご応募をお待ちしています!

「非営利公益活動広報補助金」NPO・ボランティア団体等(法人格は問いません)が行う広報活動に対して補助金を交付する事業を行っています!

鳥取力サイトをご活用ください  「鳥取力サイトは」団体の皆様による自由な情報発信の場です。イベント・講座の情報や、寄付の募集、ボランティア募集といった情報を、団体の皆様が自ら情報登録し、発信することができます。

 

また、団体の活動に活用できる各種の助成金の情報を全国から収集し、まとめて掲載。イベントや講座等の情報も含め、日にち毎に情報を一目で把握することもできます。ぜひご活用ください。

 

鳥取力サイト

 鳥取力サイトURL:http://tottoriryoku.pref.tottori.jp/

Twitter、facebookでの情報発信

鳥取力創造課ではソーシャルネットワークサービス(Twitter、facebook)を利用して、地域づくり・ボランティアに役立つイベント、助成金情報を随時発信しています。ぜひ御覧ください。

ツイッターロゴ鳥取力創造課の ツイッターアカウントはこちら。 フェイスブックロゴ 鳥取力創造課の

7:48 2014/02/28

http://www.pref.tottori.lg.jp/tottoriryokusouzouka/

2/28/2014

 

 

鳥取力創造運動とは

 

鳥取において活躍する「人財(地域の宝である人材)」や「豊かな地域資源」などを、県内外の「顔が見えるネットワーク」でつなげることによって、鳥取ならではの強み、ポテンシャルを最大限発揮する力=「鳥取力」を盛り上げる「鳥取力創造運動」を推進しています。鳥取力創造運動について詳しくはこちら。

鳥取力創造運動支援補助金

 

鳥取力創造運動として地域づくりなどにかかわる地域住民、活動団体などが、地域活性化を図るために行う主体的な取り組みを支援することにより、地域づくりなどに取り組む気運を醸成するとともに、県民一人ひとりが充実感を感じられる地域、環境を創造することを目的として「鳥取力創造運動支援補助金」を設けています。

鳥取力創造運動支援補助金について詳しくはこちら。鳥取力創造運動活動表彰

 

鳥取県内で、それぞれの地域や団体の特性などを活かし、意欲を持って地域づくり活動を積極的に展開している団体の優良事例を表彰することにより、鳥取力創造運動に取り組む団体の意欲の醸成及び認知度向上を図ることを目的として、鳥取力創造運動活動表彰制度を設けています。

 鳥取力創造運動活動表彰制度について詳しくはこちら。

鳥取力実践団体

 

鳥取力創造運動に取り組む活動団体のみなさんを鳥取力実践団体として登録し、県民、関係団体や企業等に情報提供して活動団体の取り組みを知ってもらうとともに、多くの方の参加や支援を促し、新たなネットワークをつくっていきます。

登録するとこんなメリットがあります!!

● 団体の活動状況がこのホームページに掲載されます。

● このホームページ内に団体のブログを作成することができます。

● 団体主催事業(イベント・研修等)をこのホームページに登録してPRできます。

● ボランティア登録及びボランティアの募集をすることができます。

● 鳥取力創造運動のロゴマークを使用することができます。

● 助成財団等からいただいた助成金情報を毎週、電子メールで配信します。

● 活動団体間の交流の機会を作ります。

● 新聞社とタイアップし、年間を通して鳥取力創造運動に取り組む団体のみなさんの活動を紹介します。(年間12団体程度)

● 寄附の募集をすることができます。

 

鳥取力実践団体登録

 

鳥取力実践団体の一覧を見る 鳥取力実践団体ブログ

The DANCE TUBE in とりアート

[更新日:平成26年02月28日]「ダンスTUBEプロジェクト「鳥取HAKKA」」

微妙な天気

[更新日:平成26年02月27日]「鳥取県自然体験塾」

岩美での講習会

[更新日:平成26年02月27日]「智頭町森林セラピー推進協議会」

音楽リトミック  &  コモド保育園

[更新日:平成26年02月27日]「(社)地域サポートネットワークとっとり」

【すくすくベビー】で赤ちゃん集合

[更新日:平成26年02月27日]「(社)地域サポートネットワークとっとり」

→一覧はこちら

一般の方及び企業の方活動団体の方鳥取力実践団体 現在参加中の団体の登録数・・・272

鳥取県ボランティア総合情報サイト ボランとり

http://tottoriryoku.pref.tottori.jp/tottoriryoku_souzou_top.php

7:54 2014/02/28


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2014年2月27日 (木)

上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) [新書] 上野千鶴子(著), 古市憲寿(著) (17件のカスタマーレビュー)


引用

上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) [新書]  上野千鶴子(著), 古市憲寿(著) (17件のカスタマーレビュー)


◎ 内 容


ベストセラー『おひとりさまの老後』を残して、この春、東大を退職した上野千鶴子・東大元教授。帯の名文句「これで安心して死ねるかしら」に対して、残された教え子・古市憲寿が待ったをかける。親の老いや介護に不安を覚え始めた若者世代は、いくら親が勝手に死ねると思っていても、いざとなったら関与せずにはすまない。

さらに、少子高齢化社会で、団塊世代による負の遺産を手渡されると感じている子世代の先行きは、この上なく不透明。

だとすれば、僕たちが今からできる心構えを、教えてほしい......と。

これに対し、「あなたたちの不安を分節しましょう。

それは親世代の介護の不安なの?

それとも自分たち世代の将来の不安なの?」

と切り返す上野。

話は介護の実際的な問題へのアドバイスから、親子関係の分析、世代間格差の問題、共同体や運動の可能性...etc.へと突き進む。

30歳以上歳の離れた2人の社会学者の対話をきっかけに、若者の将来、この国の「老後」を考える試み。

 

◎ 目 次

上野先生、勝手に死なないでください!(古市から上野先生への手紙)

この本の読み方(古市憲寿)

第1章 何が不安なのか、わからない、という不安

第2章 介護という未知のゾーンへの不安

第3章 介護保険って何?

第4章 それより自分たちのこれからのほうが不安だった

第5章 少子化で先細りという不安

第6章 若者に不安がない、という不安

第7章 不安を見つめ、弱さを認めることからはじまる

古市くんへ(あとがきに代えて 上野からの返信)

 

◎ 著者プロフィール

上野千鶴子(うえのちづこ)1948年富山県生まれ。東京大学名誉教授。

東京大学大学院教授を2011年退職。NPO法人WAN理事長。

長年、日本における女性学・ジェンダー研究のパイオニアとして活躍。

近年は介護とケアの領域へと研究範囲を拡大。

著書に『家父長制と資本制』『近代家族の成立と終焉』(以上、岩波書店)、『おひとりさまの老後』(法研)、『ケアの社会学』(太田出版)など多数。

古市憲寿(ふるいちのりとし)1985年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。

慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)。有限会社ゼント執行役。

専攻は社会学。著書に『希望難民ご一行様』(光文社新書)、

『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)、『遠足型消費の時代』(共著、朝日新書)。

内容(「BOOK」データベースより)

ベストセラー『おひとりさまの老後』を残して、この春、東大を退職した上野千鶴子・東大元教授。帯の名文句「これで安心して死ねるかしら」に対して、残された教え子・古市憲寿が待ったをかける。親の老いや介護に不安を覚え始めた若者世代は、いくら親が勝手に死ねると思っていても、いざとなったら関与せずにはすまない。さらに少子高齢化社会で、団塊世代による負の遺産を手渡されると感じている子世代の先行きは、この上なく不透明。だとすれば、僕たちが今からできる心構えを、教えてほしい―と。これに対し、「あなたたちの不安を分節しましょう。それは親世代の介護の不安なの?それとも自分たち世代の将来の不安なの?」と切り返す上野。話は介護の実際的な問題へのアドバイスから、親子関係の分析、世代間格差の問題、共同体や運動の可能性etc.へと突き進む。30歳以上歳の離れた2人の社会学者の対話をきっかけに、若者の将来、この国の「老後」を考える試み。

新書: 254ページ出版社: 光文社 (2011/10/18)

発売日: 2011/10/18

目次

第1章 何が不安なのか、わからない、という不安

第2章 介護という未知のゾーンへの不安

第3章 介護保険って何?

第4章 それより自分たちのこれからのほうが不安だった

第5章 少子化で先細りという不安

第6章 若者に不安がない、という不安

第7章 不安を見つめ、弱さを認めることからはじまる

 

介護、この人に聞く」または「上野先生、大いに語る」みたいなフェミニズムの権威(?)である上野さん(60代)と、東大大学院で社会学を専攻している古市さん(26歳)の対談本です。対談本ですが、ジェネレーションギャップも権威ギャップもあるため、どちらかというと上野さんが古市さんをもてあそんでいる(?)ようなところもあります。20代VS60代という世代対決討論ではぜんぜんなくて、どちらかというと若年寄みたいな古市さんの疑問(不安)に自律自尊的な上野さんがズバズバと答えていく、という内容です。古市さんも噛みつき型ではないので、全体的に上野先生の独壇場。

5つ星のうち 2.0  ステレオタイプ?

軽い読み物として面白く読みました。ただ、上野先生の切れ味の良さと古市さんのぐずぐず加減が何とも作為的に感じ、どちらの立場もステレオタイプな姿を演じているようにも見えます。これはこれである種の”社会的構成”なのではないかなあ。

若者の全てが彼のようではないし、団塊世代の中にも違うタイプの人たちも多いはず。そもそも構築主義の上野先生が"団塊世代"自体の構築性をもっと問題にしても良いのではないかと感じました。

若者に対してイラッとしたことがある人が読むと凄く納得してしまいそうです。

5つ星のうち 4.0  「介護、この人に聞く」または「上野先生、大いに語る」みたいな, 2012/2/20

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

フェミニズムの権威(?)である上野さん(60代)と、東大大学院で社会学を専攻している古市さん(26歳)の対談本です。対談本ですが、ジェネレーションギャップも権威ギャップもあるため、どちらかというと上野さんが古市さんをもてあそんでいる(?)ようなところもあります。20代VS60代という世代対決討論ではぜんぜんなくて、どちらかというと若年寄みたいな古市さんの疑問(不安)に自律自尊的な上野さんがズバズバと答えていく、という内容です。古市さんも噛みつき型ではないので、全体的に上野先生の独壇場。

対談本なのでタッチは軽いのですが、上野さんのキャラが立っていておもしろいし、特に介護について知識がつく本です。上野さんが絶賛しているのが介護保険ですが、こういう仕組みがあるおかげで介護にともなう苦労が激減したという話はまったく知らなかっただけにとても印象的でした。介護についてちょっとでも知識のある人にとっては常識なのだろうとおもいますが、普通の人は案外知らないことではないかと思います。「いずれ介護しなければいけない」「いずれ介護されることになる」という漠然とした不安というかおそらく突然やってくるリスクというか、そういうものに明快に答えてもらえるので(ただし、あまり希望もないが)、なにが不安なのかを言語化し、それについて解説してもらえる、という点ではためになる講演会に参加したあとのような読後感。

 もちろん、介護だけではなく、若い人たちのメンタリティと戦後世代(団塊世代)のメンタリティ、北欧の福祉、福祉とナショナリズム・・・などなどの分析も鋭く、そういった「鋭さ」みたいなものも大いに付加価値を与えていると思います。

5つ星のうち 4.0  ナショナリズムと福祉はワンセットだけど、日本のナショナリストは国民よりも国体が大切, 2012/3/9

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

上野さんみたいに「世代間対立ネガティブキャンペーンに簡単に乗ってしまうような人たちや、既得権益に憧れ続ける人たち」とまでは思ってまではいなかったものの、前から団塊ジュニア世代の、特に男の子たちに個人的に感じていた「エディプス期の希薄化という問題があるんじゃないのか」という疑問は、見事に説明してくれたかな、と思います。それは、別の言葉で言えば《親が死ぬのが怖い世代》なのかな、と(p.36)。《自分が庇護される側のまま、一生子どもとして生きて、子どものまま死にたい。団塊世代はこういう子どもを育てたのか!》という上野さんの嘆きももっともだな、と(p.38)。団塊の世代はたまたま高度成長に乗っただけの「成り上がり」者が多いから、遺産相続者である子どもを甘やかして育てた、のかなと。実感ないのですが、アメリカなら、奨学金を取って苦学している金持ちの子女はいっぱいいる、というんです。アメリカなどでは、そうした厳しい大学時代ぐらいはクリアする必要があって、遺産相続者であるための資格条件は厳しいんだ、と(p.33-35)。

 

とはいっても、柄谷行人さんの「子育てに、成功はない」という言葉と(p.251)、ある人が上野さんに言ったという「世の中に未熟じゃない親はいない」(p.67)という言葉は印象に残りました。肝心の介護に関しては、そのニーズが介護を担わされていた中年層と、それを大きくまとめた連合によって介護保険が生まれたというあたりは、なるほどな、と。「介護1000万人の輪」はいつかチェックしてみよかな、と。あと、ナショナリズムと福祉はワンセットだけど、日本のナショナリストは国民よりも国体が大切という立場だというのも、実によくわかる話だな、と(p.159)。だから少子化対策といっても、シングルマザー支援なんかはやらなかったんだな、と。また、、正規社員でも、見なし残業で、残業代少ししか払ってもらえなかったら、非正規雇用の時間当たりの賃金と変わらないっつうか、それぐらいが、国際分業時代の平均なのかな、とも感じましたかね。

5つ星のうち 2.0  ステレオタイプ?, 2013/1/15

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~ (光文社新書) (Kindle版)

軽い読み物として面白く読みました。ただ、上野先生の切れ味の良さと古市さんのぐずぐず加減が何とも作為的に感じ、どちらの立場もステレオタイプな姿を演じているようにも見えます。これはこれである種の”社会的構成”なのではないかなあ。

若者の全てが彼のようではないし、団塊世代の中にも違うタイプの人たちも多いはず。そもそも構築主義の上野先生が"団塊世代"自体の構築性をもっと問題にしても良いのではないかと感じました。

若者に対してイラッとしたことがある人が読むと凄く納得してしまいそうです。

 

 

5つ星のうち 1.0  上野千鶴子の名前を利用した若手の売名行為, 2012/2/17

上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

 

上野千鶴子さんの著書を過去に読んだことがある人には耐えられない一冊です。

若手が上野さんの名前をタイトルにもってくれば本が売れると思った企画本で、雑誌の掲載レベルの内容です。

上野さんがよくこの本をだされたなと。上野さんの寛大さだけが、分かる本です。

若手の研究者さんを育ててあげようという寛大な内容です。

あまりに、上野さんと対抗する(世代間の違いを代表するトーク)という構成を狙ったんでしょうが、若手のほうが薄っぺら過ぎて、本の内容も薄っぺらいです。もうすこし、若手のほうに深みがあれば、もっと両世代が考えていくことがより深く分かったのではないかと。

甘えている若造の、主体性のない文章だけがひどく怒りをかんじました。

人から借りるか、本屋さんですこし内容を見てからの購入をお勧めします。

5つ星のうち 5.0  社会学的な「死生学」の書, 2011/11/14

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

古市は26歳で親たちは60代初め、上野は63歳、子供なしの独身。ふたりは社会学者。古市の「僕たち「若者」は明日からどうしたらいいの」かという不安を持つ立場からの質問に百戦錬磨の上野が裁いていく書である。具体的には古市の「介護不安」が話題だが、読み終えて社会学的な「死生学」が語られていると思った。

古市は「親が 延命処置はしなくてもいい」と言っていても、その場面になったらその「意見を尊重できるかの自信はない」といい、上野はその場合、119番するかどうかが問題だと答える。古市、「しないっていう選択肢があるんですか?」/「ありますよ」/「ええっ!?」/「それは年齢と死生観によります」。そこから「死生学」の分野に入っていく(P55)。

上野は、これからの社会で生き延びるためには、「自分の生活をシングルインカムソースに依存しない。マルチプルにリスク分散するっていうのは、世代を問わずこれからすごく大事だと思う」と指摘する(P145)。古市もこれは分かる。自身、大学院博士課程に所属しながら幾つかの仕事をこなしている。

 対話を続けて古市は、上野が「ウザい、とか、キモいとか」があればそれが変化を起こす要因になるというのに同意して、「自分や身近なことの幸せが一番大事」という自説をいいながらその中に「ウザいとか、キモいとか」があればそこを起点に変化を起こせるかもしれないという。上野はその古市に、当事者性を持てとあらためて言い含める。そこで古市は、「物事は足もとからちょっとずつ変わっていくし、それがやがては社会を変えていくことがあるってことですね」答えている(P244)。評者は78歳。孫世代にあたる古市たちと、一番下の妹のような上野たちとが力を貸しあってくれると希望は持てると思った。

5つ星のうち 3.0  団塊・団塊Jr世代の代弁, 2012/6/9

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

団塊の世代、団塊の世代jr.から上野、古市氏が各世代における主な社会問題を社会学的視野から代弁。面白いというよりも為になった、勉強になった。ただし、ふたりの間の隙間のなさが少し気持ち悪かった。

5つ星のうち 5.0  自分の感じていることそのままの本, 2011/10/19

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)今現在自分が不安に思っていることジャストの内容。親の介護の不安。今現在の自分自身の生活不安。自分が子供を持ったら?自分自身の将来の老後は?エトセトラエトセトラ・・・読後残ったのは、こうあるべきだと自分が感じている「普通の人の人生ルート」ってもの自体が錯覚でいつの時代も新しい問題を抱えた最先端だから常に不確実だし、楽チンな時代なんてないってこと。自分から動いてかないと、誰も助けてくれないということ。

あとは、わざとそういう言い方をしているのかもしれないけど古市さんの受け答えに結構イライラを感じました。そんな自己中な!みたいなコメントが多かったです。でも、自分の胸に手をあてて考えてみると、自分自身もそういうわがままな自分勝手な感覚がまさにあるなぁと感じて罪悪感?のような感覚がありました。結局、最適解みたいなものはないから身近な問題を自分の行動で解決していく、受け流していくことしかないかなぁという至極当然な気持ちになり、納得しました。無駄に不安にならずに、できることをやれって感じですね。その点、すごく読んですっきりしました。

 

それにしても希望的なシナリオは描けず、個人個人の格差の拡大がすごいことになりそうと、頭が痛い気持ちになりました。

5つ星のうち 4.0  家族で共有すべき本, 2012/1/25

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

高齢者介護の実態、日本の若者のこれから、団塊世代とその子とのかかわり方などについて書かれた一冊。日本を代表するフェミニストである上野千鶴子さんとその教え子(?)である古市憲寿さんとの対談形式。

20代の古市さんが抱える若者の悩みや不安に60代の上野さんが答えるという形式が非常に面白い。上野さんがばっさばっさと切り捨てていく様が痛快。親の介護という問題は、遅かれ早かれ必ずやってくる避けられない事態である。それならば介護が必要になったときにさぁどうしようと考えるのではなく、今のうちから親と話し合いコンセンサンスを取っておくべしという上野さんの主張には賛同せざるをえない。その方がキャリアプランとかも立てやすいと思う。古市さんの提案に従って、親にもこの本を渡し、今読んでもらっています。親とのかかわり方について考えさせられた一冊でした。

5つ星のうち 5.0  介護に不安をおぼえたら, 2014/1/4

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

介護という問題はまだだけどいつか直面するので、漠然とした不安を抱いていたのだが、これを読んですっきりした。まあなんとかなりそうだなと。知らない事は怖いので、知ってしまえばいいのです。 不安から人々を解放する、とても良い本だと思います。

5つ星のうち 5.0  当事者意識の低い<若者>に介護に関して考えるきっかけをくれる良書, 2011/11/1

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)ピースボードの本がおもしろかったので、買いました。私は著者の古市さんと同年代です。

まず読み始めて印象に残ったのが、第1章の章タイトル「何が不安なのか、わからない、という不安」。

私の両親(50代後半)はまだ介護が必要ないので、正直なところ、介護ということについて考えたこともほとんどないし、具体的な介護のいろはについてはまったくの無知です。古市さんは、「具体的に何が不安か」わからないけど「ふと不安になることがある」と章の冒頭で述べています。

そもそも私は漠然とした不安すらいだいたこともなかったので、同年代の著者が不安をもつ=なんとなく問題だと感じている、ということにまず興味をもちました。読み進めていくと、古市さんが狂言まわしとして、ときに上野さんからけなされながら(?)も介護にまつわるあれこれを、いつか介護するかもしれない&ずっと先だけどいつか介護されるかもしれない、今はまだ当事者意識の低い<若者>目線であれこれ上野さん(当事者意識たっぷり)に聞いてくれます。

その詳細は本書に書いてあるので割愛しますが、上野さんの受け答えもわかりやすく、冒頭で提示された漠然とした不安はより具体化され、その具体性を帯びた不安のいくつかを各個撃破するために、今のうちからできることはあるのか、あるいは別にそんなあせることないのか、少しだけ教えてくれます。

 

私にとっては、まず「介護に対する不安」自体を持たせてくれて、本書は有意義でした。そして、ただ不安をあおるのではまったくなく、その不安とどう付き合っていくのか、具体的に何をするのか、最終的には自分で考えて良かれと思うことをするにせよ、考えるきっかけを与えてくれました。

両親が今より老い、日常生活行動もままならず、介護の必要がでてくる「その前に」、介護についてもう少し知っておかないと!両親と話しみよう、と思いました(気が重いですが)。

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~ (光文社新書) (Kindle版)

対談形式ということもあり読みやすい内容になってます親のことが少しでも気になるのなら読んで見てはどうでしょう?

5つ星のうち 4.0  世代間格差ではない!, 2012/4/26

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

26歳の古市憲寿が60代の上野千鶴子に「団塊の世代はズルインじゃないですか?」と迫る本。読み進む程に、20代の意見にビックリ! しかしこのように育てたのは「団塊の、クィーンダムだ」と言う説に納得。

上野が指摘する、若者の不安は、正規雇用につけない、安心して子供を生めない、少子化が進む、社会に活力がなくなる。まるで泥舟のようだとなると、やはり何をなすべきかとなる。

社会貢献意識はあるのに、自分の集団に向かないのは、20代の若者の生活満足度が70%という数字に表れている。だから行動に結びつかない。

「若者の問題は女性問題と構造が似ている」という指摘は新しく感じた。古市君と語ることが「全ての世代の者たちの不安について考えることにつながった」という上野千鶴子の言葉通り、不安の解明と処方箋をしめしている。

5つ星のうち 5.0  女性の非正規雇用3人に2人という事実に驚き, 2012/3/7

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

少子化で先細りの社会を生き抜くためのバイブルみたいな本。テーマが重すぎる分、題名を軽くしすぎたのでは?質問する26歳の若者は三男と同年齢。彼の不安は息子の不安であり私も気になる。ポスト近代の百姓(ひゃくせい)ライフの提案がいい。前半は社会保障制度、後半は若い人への処方箋。世の中のからくりと選択肢を示しているが、いつもの硬い文章でなく話しことばでわかりやすい。何を思ったのか、夫もこの本を読みました。

5つ星のうち 5.0  介護と年金問題の世代論争の本、上野がはるかに上手で笑う, 2011/12/28

 

 

 

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

団塊世代とそのジュニア世代の論争なのであるが、論議の柱は介護・年金問題に絞り、そこからぶれず、読みやすかった。それにしても、団塊ジュニアはこうも軟弱なのかと嘆いてしまうのは、団塊当事者だからか。多くのジュニアが独立しない、できないことの嘆く団塊仲間がいる。それを上野は、子育ての失敗と簡単に切るが勘弁してくれ。

読みやすい対談本ではあったが、結構、唸る言葉があった。ワンフレーズを列挙しておくので、あとは本書で。「親は子どもに釣った魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えなくてはならない」・・・なるほどね。

介護ですべきこと、介護のため仕事を辞めない、できるだけ同居は避ける。子どもが勝手に決めない、介護負担は分散できるが介護責任は分散できない消費者がモノを買うという行為を通じて企業に投票する。国民が滅んでも日本という国には残ってほしい今の若者が憧れる正社員と専業主婦のカップルって、よく考えると、社畜と家事従事者っていう最悪のカップル労働の主婦化と言われる現象が、男性の若者にも起きてきた自分の親が老化する、つまり絶対的弱者になっていくのを、自分の目で目撃する。私はこれが最大の学習の機会だと思う。

社会的承認じゃなくて、相互承認でいいんです。自己解放、自己救済を目的とした当事者運動だったんだ。当事者運動ほど強いものはないのよ

5つ星のうち 4.0  本書を通じて、上野節が一貫して聞かれ、けっしてきれいごとではない家族のありようを明確に示してくれる。, 2011/12/18

西山達弘 "緑の森と図書館" (群馬県) - レビューをすべて見る

(トップ500レビュアー)    レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

親と子ほどに離れた社会学者二人の対談集。といっても、二人ともフランクに本音の会話をしていて読みやすい。

 

意外なことに、上野氏は驚くほど今の日本の社会制度を肯定的にとらえている。年金制度は、働く世代が高齢者のために社会的に扶養している制度。したがって、働く世代が減少し高齢者が増えればその時々にあわせて制度設計を変更していくのは当然のこと。若者が、世代間不公平を口にするが、団塊の世代も決して幸せだったわけではない。また、介護保険制度はよくできた制度。この制度のおかげで、多くの介護から解放された人たちがいる。という流れで、年金制度については、若者の年金離れが進んでいることを将来の年金難民が発生するとして憂いている。

一方で、介護保険については、もともとは市民運動がきっかけであり、これが医療費削減を図りたい厚生省の思惑と一致して出来上がったものであるとして、その成果を強調している。また、今の日本の若者が団塊の世代に見られた安保闘争のような社会運動を起こす動きがまったくないことも指摘し、不満があれば行動しなさいと尻をたたく。本書を通じて、上野節が一貫して聞かれ、けっしてきれいごとではない家族のありようを明確に示してくれる。

 

あわせてこの国の若者へのたくさんのメッセージが込められている本でもある。

5つ星のうち 1.0  上野先生、又こんな(レベルの低い)もの出されちゃ困ります, 2011/10/30

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

古市君デビュー作「ピースボート」に次の記述がある。上野千鶴子先生から「こんなものが修士論文になる訳ないでしょ」と数え切れないくらい言われた。(279頁)上野先生、こんな(レベルの低い)ものを東京大学の修士論文に認めた上又こんな(レベルの低い)もの出されちゃ困ります古市君前作「遠足型消費」に次の記述がある。「ららぽーと豊洲が人気。ちなみに、キッザニアの発祥はメキシコなんですよ。ちょっと意外ですよね。(39頁)

この文を小学生教師が見たら次の指導をするだろう。箇条書きでないのに体言止めはダメです。書き方が、なれなれしすぎる。メキシコに失礼です。このように古市君の文章には、常識も知性も全く感じられない本書も同罪!

5つ星のうち 5.0  風の谷の千鶴子, 2011/10/26

レビュー対象商品: 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください (光文社新書) (新書)

今まで読んだ数冊の上野千鶴子の本に比べて(『発情装置 ― エロスのシナリオ』『上野千鶴子が文学を社会学する』『家族を容れるハコ 家族を超えるハコ』『多型倒錯 つるつる対談』『ザ・フェミニズム』『女の子に贈るなりたい自分になれる本』など)ぐっと、哲学的で詩的で、感動的な本だった。そんな上野の一面を引き出すひとつのきっかけとなった古市さんの立ち位置と姿勢もすばらしい。

その詩性や哲学性は、自分にとっては宮崎駿のマンガ『風の谷のナウシカ』第7巻を想起せずにはいられないものである。

ナウシカは言う。「母は決して癒されない悲しみがあることを教えてくれましたが私を愛さなかった」また、土鬼の皇兄ナムリスは言う。

「弟は若い頃本物の慈悲深い名君だったよ。」「土民の平安を心から願っていた」「だがそれも最初の二十年さ」「やがていつまでも愚かな土民を憎むようになった」ナウシカと対決しナウシカを一時絶望に追い込む庭の番人のヒドラは言う。「そなた達人間はあきることなく同じ道を歩みつづける」「愛していないのになぜあの死神に名を与えたのだ」「自分を愛さなかった母への復讐をしたのかね?」

「みな自分だけは誤ちをしないと信じながら業が業を生み憎しみが憎しみを作る輪から抜け出せない」もはやナウシカに描かれた世界は遠いファンタジーの世界の話ではないように、この本を読むと、思う。ナウシカは叫ぶ。「私達は 血を吐きつつくり返しくり返しその朝をこえてとぶ鳥だ!!」

俺は、上野千鶴子もそんなふうにいってるように、胸がジーンとなりながら、この本を読んだ。

9:22 2014/02/27

 

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「日本のあす、私の提言〜世代間対立を超えて上手なバトンタッチを考える」 出演:上野千鶴子(社会学者)、古市憲寿(のりとし)(社会学者)


いんよう

「日本のあす、私の提言〜世代間対立を超えて上手なバトンタッチを考える」 出演:上野千鶴子(社会学者)、古市憲寿(のりとし)(社会学者)消費税、年金、介護保険など、若年世代と団塊の世代で対立する課題が顕著になるかもしれない将来。対立を乗り越え、より良い日本社会を形成する方法はあるのか。新旧を代表する社会学者に聞く。

8:21 2014/02/27上野千鶴子

上野 千鶴子 (うえの ちづこ)

生誕上野 千鶴子 (うえの ちづこ)1948年7月12日(65歳)

日本の旗 日本・富山県中新川郡上市町居住日本の旗 日本

国籍日本の旗 日本 出身校

京都大学文学部哲学科社会学専攻卒業

 京都大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程退学学問

研究分野社会科学社会学家族社会学女性学ジェンダー論 研究機関

東京大学立命館大学京都精華大学平安女学院大学 博士課程 指導学生指導学生の項を参照 他の指導学生指導学生の項を参照 影響を

受けた人物カール・マルクスなど 影響を与えた人物指導学生の項を参照 主な受賞歴サントリー学芸賞(社会・風俗部門)朝日賞 テンプレートを表示

上野 千鶴子(うえの ちづこ、1948年(昭和23年)7月12日 - )は、日本の社会学者。専攻は、家族社会学、ジェンダー論、女性学。東京大学名誉教授、立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘教授[1]。

NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長[2]、日本社会学会理事、元関東社会学会会長(2005年(平成17年度) -2006年(平成18年度))、日本学術会議会員、ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク共同代表を務める。

目次  [非表示]

1 経歴 1.1 学歴

1.2 職歴

1.3 受賞歴

2 論争と批判

3 発言 3.1 安倍晋三を強姦犯と形容

3.2 その他

4 著書 4.1 単著

4.2 共著

4.3 編著

4.4 共編著

4.5 訳書

5 出演 5.1 テレビ

5.2 ラジオ

6 指導学生

7 脚注

8 参考文献

9 関連項目

10 外部リンク

経歴[編集]

富山県中新川郡上市町出身。

構造主義文化人類学と社会科学の境界領域を論じた理論社会学について研究者となり、この頃の1970年代の論文は『構造主義の冒険』にまとめられている。1980年(昭和55年)にマルクス主義フェミニズムを知り、これの紹介者・研究者となる。著書に『家父長制と資本制 - マルクス主義フェミニズムの地平』(1990年)がある。以降、彼女自身もマルクス主義フェミニストとされる。

また、思想輸入ではない日本の女性問題史の整備にも努め[3]、1970年代に起きたウーマンリブ運動への再評価もおこなった[4]。

 

『セクシィ・ギャルの大研究』(1982年)は表紙カバーに推薦文を寄せた栗本慎一郎や山口昌男、あるいは 鶴見俊輔などから評価され、文化人類学・記号論・表象文化論などの方法を使って現代の消費社会を論じるフェミニストとして知られるようになる。特に1987年(昭和62年)から1988年(昭和63年)にかけて世論を賑わせたアグネス論争にアグネス・チャン側を擁護する側で参入した[5]。

1990年代以降も家族・建築・介護・福祉の問題や文学・心理学・社会心理学などの学問領域で論じている。近代家族論として『近代家族の成立と終焉』(1994年)などがあり、それを発展させて近代国家論を取り扱った『ナショナリズムとジェンダー』(1998年)や、介護問題に派生させた著作もある。

 

博士課程退学後にマーケティング系のシンクタンクで仕事をしていたこともあって、消費社会論の著作も多い[6]。

文学論としては、小倉千加子、富岡多恵子との鼎談『男流文学論』(1992年)、『上野千鶴子が文学を社会学する』(2000年)などがある。現代俳句の実作者であった時期もあり、『黄金郷(エル・ドラド)上野ちづこ句集』(1990年)がある。

このほか、性愛(セクシャリティ)論、市民運動論、学校論など様々な分野での著作多数。また、論文集『日本のフェミニズム』や『岩波女性学事典』、『岩波講座現代社会学』『社会学文献事典』などの共編集者を務めている。

 

学歴[編集]富山大学教育学部附属中学校卒業。

1967年(昭和42年)3月 - 石川県立金沢二水高等学校卒業。1972年(昭和47年)3月 - 京都大学文学部哲学科社会学専攻卒業。

1977年(昭和52年)3月 - 京都大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程退学。職歴[編集]1977年(昭和52年)4月 - 京都大学大学院文学研究科社会学専攻研修員。1978年(昭和53年)4月 - 日本学術振興会奨励研究員。

1979年(昭和54年)4月 - 平安女学院短期大学(現・平安女学院大学短期大学部)専任講師。

1982年(昭和57年)4月 - 平安女学院短期大学助教授。

1989年(平成元年)4月 - 京都精華大学人文学部助教授。

国際日本文化研究センター客員助教授。

1992年(平成4年)10月 - 京都精華大学人文学部教授。

1993年(平成5年)4月 - 東京大学文学部助教授。

1995年(平成7年)4月 - 東京大学大学院人文社会系研究科教授。

2009年(平成21年)5月 - NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)を設立して、理事に就任する。

2011年(平成23年)3月 - 東京大学退職(退官記念講義は東日本大震災のため7月に延期された)。

2011年(平成23年)4月 - NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。

2011年(平成23年) - 東京大学の名誉教授となる。

2012年(平成24年) - 立命館大学大学院先端総合学術研究科の特別招聘教授となる(2017年迄)。

在外研究1982年(昭和57年)9月 - ノースウエスタン大学人類学部客員研究員( - 1983年(昭和58年)6月)

1983年(昭和58年)4月 - シカゴ大学人類学部客員研究員( - 1984年(昭和59年)8月)

1991年(平成3年)4月 - ボン大学日本語学研究科客員教授( - 1992年(平成4年)3月)

1996年(平成8年)3月 - メキシコ大学院大学アジア・アフリカ研究センター客員教授

1996年(平成8年)10月 - コロンビア大学バーナード・カレッジ、アジア中近東学部客員教授

 

受賞歴[編集]

1994年(平成6年)12月 - 『近代家族の成立と終焉』でサントリー学芸賞(社会・風俗部門)。

2012年(平成24年)1月 - 2011年(平成23年度)朝日賞 

 

論争と批判[編集]

 

上野は様々な分野で発言して多くの論争に関わり、その言動はたびたび批判も受けてきた[7]。

上野が関与した代表的な論争は「アグネス論争」であり、いったんアグネス批判派に傾きかけていた流れが、一気に逆向きになるほどだったとされている[8]。当初の「大人の空間に子供を入れるな」という「林・中野」対アグネス・チャン論争は、上野により「働く母親一般の問題」に変化し、様々な分野の論客が参戦する一大論争になった[9]。

 

フェミニズム内部の論争では、たとえばエコロジカル・フェミニズムを唱えた青木やよひにたいして、男性優位の文化イデオロギーに過ぎないとして激しい論戦を仕掛けた。いわゆるエコフェミ論争で、上野側の主張は『女は世界を救えるか』(1985)などにまとめられている。

著書『ジェンダー・フリーは止まらない』(松香堂)にて、「女は嫁に行くのが一番だと私は信じています」といった信条を犯罪として取り締まるべきだと主張し、フェミナチと揶揄されている[誰?][10]。

この他の批判の主なものは斎藤美奈子『文壇アイドル論』(2002)にまとめられている。

 

発言[編集]

安倍晋三を強姦犯と形容[編集]

2013年12月26日の上野千鶴子自身のTwitter上で、内閣総理大臣・安倍晋三について『「辺野古」承認へ仲井間知事。沖縄の心をカネで売るのか?いや、強姦したあと札束を投げつけて去る男、のような安倍政権の「格別のご高配」。』と発言した[11]。

その他[編集]

宮台真司との対談の中で、コミュニケーションスキルを磨けない男性に対して、「マスターベーションしながら死んでいただければいい」と発言し物議を醸した[12]。

著書[編集]

 

単著[編集]

『セクシィ・ギャルの大研究―女の読み方・読まれ方・読ませ方』 (光文社カッパ・ブックス、1982年/[岩波現代文庫]、2009年)

『資本制と家事労働 ―マルクス主義フェミニズムの問題構制』(海鳴社、1985年)

『構造主義の冒険』(勁草書房、1985年)

『女は世界を救えるか』(勁草書房、1986年)

『女という快楽』(勁草書房、1986)

『マザコン少年の末路 ―女と男の未来』(河合ブックレット、1986年)

『<私> 探しゲーム ― 欲望私民社会論』(筑摩書房、1987年)のち文庫 

『女遊び』(学陽書房、1988年)

『接近遭遇 ― 上野千鶴子対談集』(勁草書房、1988年)

『スカートの下の劇場 ― ひとはどうしてパンティにこだわるのか』(河出書房新社、1989年)のち文庫

『ミッドナイト・コール』(朝日新聞社、1990年)のち文庫 

『家父長制と資本制 ― マルクス主義フェミニズムの地平』(岩波書店、1990年/岩波現代文庫、2009年)

『性愛論 ― 対話篇』(河出書房新社、1991年)のち文庫 

『セゾンの発想 ― マ-ケットへの訴求』(リブロポート、1991年)

『うわの空 ― ドイツその日暮らし』(朝日新聞社、1992年)のち文庫 

『近代家族の成立と終焉』(岩波書店、1994年)

『発情装置 ― エロスのシナリオ』(筑摩書房、1998年)

『ナショナリズムとジェンダー』(青土社、1998年)

『ラディカルに語れば… ― 上野千鶴子対談集』(平凡社、2001年)

『上野千鶴子が文学を社会学する』(朝日新聞社、2000年)のち文庫 

『家族を容れるハコ 家族を超えるハコ』(平凡社、2002年)

『差異の政治学』(岩波書店、2002年)

Nationalism and Gender (Melbourne: Trans Pacific Press, 2004)

『サヨナラ、学校化社会』(太郎次郎社、2002年/ちくま文庫、2008年)

『国境お構いなし』(朝日新聞社、2003年/文庫、2007年)

『老いる準備 ― 介護することされること』(学陽書房 2005年/朝日文庫、2008年)

『生き延びるための思想 ― ジェンダー平等の罠』(岩波書店 2006年)

『おひとりさまの老後』(法研、2007年)

『男おひとりさま道』(法研、2009年)

The Modern Family in Japan (Melbourne: Trans Pacific Press, 2009) 

『ひとりの午後に』(日本放送出版協会、2010年) 

『女ぎらい』(紀伊国屋書店、2010年) 

 

共著[編集]

(宮迫千鶴)『多型倒錯 つるつる対談』(創元社、1985年)

(高田公理・野田正彰・奥野卓司・井上章一)『現代世相探検学』(朝日新聞社、1987年)

(網野善彦・宮田登)『日本王権論』(春秋社、1988年)

(伊藤比呂美)『のろとさにわ』(平凡社、1991年)

(NHK取材班)『90年代のアダムとイヴ』(日本放送出版協会、1991年)

(小倉千加子・富岡多恵子)『男流文学論』(筑摩書房、1992年)

(田中美由紀・前みち子)『ドイツの見えない壁――女が問い直す統一』(岩波書店[岩波新書]、1993年)

(中村雄二郎)『「人間」を超えて――移動と着地』(河出書房新社、1994年)

(本間正明)『NPOの可能性――新しい市民活動』(かもがわ出版、1998年)

(中村雄二郎)『21世紀へのキーワード インターネット哲学アゴラ――日本社会』(岩波書店、1999年)

(川村湊・成田龍一・奥泉光・イ・ヨンスク・井上ひさし・高橋源一郎)『戦争はどのように語られてきたか』(朝日新聞社、1999年)

改題『戦争文学を読む』(朝日文庫、2008年)(小倉千加子)『ザ・フェミニズム』(筑摩書房、2002年/ちくま文庫、2005年)

(辛淑玉)『ジェンダー・フリーは止まらない!――フェミ・バッシングを超えて』(松香堂書店、2002年)

(中西正司)『当事者主権』(岩波新書、2003年)

(行岡良治)『論争・アンペイドワークをめぐって』(太田出版、2003年)

(鶴見俊輔・小熊英二)『戦争が遺したもの――鶴見俊輔に戦後世代が聞く』(新曜社、2004年)

(信田さよ子)『結婚帝国女の岐れ道』(講談社、2004年)

(趙韓惠浄)『ことばは届くか――韓日フェミニスト往復書簡』(岩波書店、2004年)

(三浦展)『消費社会から格差社会へ――中流団塊と下流ジュニアの未来』(河出書房新社、2007年)

(辻井喬)『ポスト消費社会のゆくえ』(文春新書、2008年)

(辻元清美)『世代間連帯』(岩波新書、2009年)

(古市憲寿)『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください』(光文社新書、2011年)

(坂東眞理子)『女は後半からがおもしろい』(潮出版社、2011年)

 

編著[編集]

『主婦論争を読む――全記録(1・2)』(勁草書房、1982年)

『色と欲』(小学館、1996年)

『キャンパス性差別事情――ストップ・ザ・アカハラ』(三省堂、1997年)

『構築主義とは何か』(勁草書房、2001年)

『脱アイデンティティ』(勁草書房、2005年)

『「女縁」を生きた女たち』(岩波書店[岩波現代文庫]、2008年)

 

共編著[編集]

(電通ネットワーク研究会)『「女縁」が世の中を変える――脱専業主婦のネットワーキング』(日本経済新聞社、1988年)

(鶴見俊輔・中井久夫・中村達也・宮田登・山田太一)『シリーズ変貌する家族(全8巻)』(岩波書店、1991年-1992年)

(樺山紘一)『21世紀の高齢者文化』(第一法規出版、1993年)

(井上輝子・江原由美子)『日本のフェミニズム(全8巻)』(岩波書店、1994年-1995年)

(綿貫礼子)『リプロダクティブ・ヘルスと環境――共に生きる世界へ』(工作舎、1996年)

(メディアの中の性差別を考える会)『きっと変えられる性差別語――私たちのガイドライン』(三省堂、1996年)

(河合隼雄)『現代日本文化論(8)欲望と消費』(岩波書店、1997年)

(田端泰子・服藤早苗)『シリーズ比較家族(8)ジェンダーと女性』(早稲田大学出版部、1997年)

(井上俊・見田宗介・大澤真幸・吉見俊哉)『岩波講座現代社会学(全27巻)』(岩波書店、1995年-1997年)

(見田宗介・内田隆三・佐藤健二・吉見俊哉・大澤真幸)『社会学文献事典』(弘文堂、1998年)

(井上輝子・江原由美子・大沢真理・加納実紀代)『岩波女性学事典』(岩波書店、2002年)

(寺町みどり・ごとう尚子)『市民派政治を実現するための本――わたしのことは、わたしが決める』(コモンズ、2004年)

(岩崎稔・成田龍一)『戦後思想の名著50』(平凡社, 2006年)

(大熊由紀子・大沢真理・神野直彦・副田義也)『ケア――その思想と実践(全6巻)』(岩波書店、2008年)

(岩崎稔・北田暁大・小森陽一・成田龍一)『戦後日本スタディーズ(全3巻)』(紀伊國屋書店、2008年-2009年)

 

訳書[編集]

バーバラ・シンクレア『アメリカ女性学入門』(勁草書房、1982年)

A・クーン, A・ウォルプ編『マルクス主義フェミニズムの挑戦』(勁草書房、1984年)

バベット・コール 『トンデレラ姫物語』 (ウイメンズブックストア松香堂、1995年)

バベット・コール 『シンデレ王子の物語』 (ウイメンズブックストア松香堂、1995年)

ジェフリー・ウィークス『セクシュアリティ』(河出書房新社、1996年)

出演[編集]

テレビ[編集]

NHK市民大学「文化人類学の視角(3) 宇宙モデルとしての身体」(NHK教育、1985年7月19日)

NHKスペシャル「1990年のアダムとイブ」(NHK総合、1990年7月18日 - 1990年7月20日)

福祉ネットワーク「ともに生きよう この人と福祉を語ろう 社会を変える当事者たち 社会学者 上野千鶴子さん」(NHK教育、2004年12月21日)[13]

視点・論点「おひとりさまの老後」(NHK教育、2007年9月17日)[14]

爆笑問題のニッポンの教養「女と男“仁義なき戦い”」(NHK総合、2011年6月9日)[15]

 

ラジオ[編集]

NHK高校講座「倫理」(NHKラジオ第2放送、1995年1月4日、1995年1月7日、1996年12月25日、1996年12月28日)[16]

指導学生[編集]

千田有紀(武蔵大学社会学部教授)

宮本直美(立命館大学文学部准教授)

島袋まりあ(カリフォルニア大学リバーサイド校比較文学外国語学部助教授)

小池靖(立教大学社会学部准教授)

阿部真大(甲南大学専任講師)

北村文(明治学院大学教養教育センター専任講師)

伊藤奈緒(東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了)

山下順子(ブリストル大学社会・政治・国際学研究科講師)

山根純佳(山形大学人文学部講師)

朴姫淑(旭川大学保健福祉学部専任助教)

妙木忍(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニア・フェロー)

脚注[編集]

 

[ヘルプ]

 

1.^ 立命館大学大学院先端総合学術研究科 特別招聘教授に上野千鶴子氏が就任

2.^ 理事長就任のごあいさつとWAN上野千鶴子web研究室オープンのお知らせ

3.^ 『主婦論争を読む――全記録(1・2)』(1982)の編集など。

4.^ 『美津と千鶴子のこんとんとんからり』(1987年)など。井上・上野・江原編『日本のフェミニズム(1) リブとフェミニズム』岩波書店、1994年(平成6年) の上野による巻頭総括論文「日本のリブ --その思想と背景」なども参照。

5.^ アグネス論争については『「アグネス論争」を読む』JICC出版局、1988年(昭和63年)、小浜逸郎著『男がさばくアグネス論争』大和書房、1989年(平成元年)、加藤秀一・坂本佳鶴恵・瀬地山角編『フェミニズム・コレクション1』勁草書房、1993年(平成5年)などに経緯が詳しい。

6.^ 『<私> 探しゲーム ― 欲望私民社会論』(1987年)、『セゾンの発想 ― マ-ケットへの訴求』(1991年)など。

7.^ 上野は論争に強いという評価があり、たとえば、斎藤美奈子『文壇アイドル論』(岩波書店、2002年、pp.142-143)には、「彼女は論争にだけはめちゃめちゃ強かった。逆にいうとアンチ・フェミニストの中に、彼女に勝てるほどの論客がいなかった」「上野千鶴子の強みは、やはり理屈(含む屁理屈)の部分なのです」などの記述がある。また遥洋子『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』(筑摩書房)はそうした「論客」上野のイメージを伝えている。

8.^ 『「アグネス論争」を読む』JICC出版局、1988年ほか。

9.^ この結果、フェミニズムの感覚からさほど遠くなかったとされている林真理子、中野翠の二人はアンチ・フェミニズムの代表者と見なされることになったが、こうした上野の主張はフェミニストで有名な小倉千加子が「論理のすり替え」を指摘したほど強引なものだった。小倉千加子「林真理子論 ―長距離ランナーの栄光と孤独」月刊Asahi、1991年3月号などを参照。

10.^ 『ジェンダー・フリーは止まらない』より

11.^ 2013年12月26日 1:08 PM 上野千鶴子 @ueno_wan のツイート

12.^ 朝日新聞社『論座』1998年8月号より

13.^ 福祉ネットワーク放送記録[リンク切れ]

14.^ NHK解説委員室ブログ[リンク切れ]

15.^ 爆笑問題のニッポンの教養 過去放送記録 FILE147「女と男“仁義なき戦い”」[リンク切れ]

16.^ 1995年1月4日は樋口一葉、1995年1月7日は平塚らいてう、1996年12月25日はジェンダー、1996年12月28日はセクシュアリティを解説。

 

参考文献[編集]

千田有紀編『上野千鶴子に挑む』勁草書房、2011年。ISBN 4326653582

 

関連項目[編集]

フェミニスト

フェミニズム

ラディカル・フェミニズム

フェミナチ

上野千鶴子 (ueno_wan) on Twitter

The Japan Times: Speaking up for her sex(2006年3月5日。By ERIC PRIDEAUX) (英語)

『上野千鶴子著『マザコン少年の末路』の記述をめぐって』 - 京都産業大学教授灘本昌久による紹介

8:29 2014/02/27





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2014年2月25日 (火)

スイスと日本国を守るということ -「永世中立」を支える「民間防衛」の知恵に学ぶ [単行本]松村 劭(著

引用

スイスと日本 国を守るということ -「永世中立」を支える「民間防衛」の知恵に学ぶ [単行本]松村 劭(著)


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

 

松村/劭 米国国防省認可法人デュピュイ戦略研究所・東アジア代表。国際戦略研究所(IISS)会員。防衛大学校卒業。陸上自衛隊指揮幕僚大学卒業。インド国防参謀大学留学。陸上自衛隊で西部方面総監部防衛部長などを歴任。自主退職後、日立製作所で戦車技師として勤務。1994年より著述活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

単行本: 200ページ出版社: 祥伝社 (2005/12)発売日: 2005/12

 

目次

序章 現地で見た素顔のスイス

第1章 「永世中立」と「民間防衛」:スイスが守ってきた二つの国是―スイス人は誰一人として「非武装中立」が平和に繋がるとは考えていない・・23・

1・大国のエゴに巻き込まれないための「苦肉の策」「国連」を信用しなかったスイス人・・・24・・

スイスが使い分ける「二枚舌」・・27・・

2・マッカーサー「日本は太平洋のスイスになれ!」の真意・・日本が自国の軍隊を持たなかった理由・・29・・

原発をめぐるスイスの秘密協定・・31・・

3・「非武装中立」を国是としなかった理由・・メロス人が死に変えて残した教訓・・34・・

4・大国のご都合主義から始まった「永世中立」・・フランスの属国として、踏みにじられた国土・・38・・

かろうじて守られた「中立」・・41・・

5・複眼思考のスイス、単眼思考の日本・・「戦争放棄」も「二枚舌」が生み出した虚妄・・44・・

「二枚舌」の構造を見破ったスイス人・・47・・

「平和に対する罪」の呪縛から抜け出せない日本人・・50・・

政府と国連、どちらを信用するか・・53・・

6・スイス政府発行「民間防衛」の驚くべき内容・・政府の「統制・制限」を当然のごとく受け入れる・・56・・

7・「民間防衛」の裏側にある現実・・民間人が犠牲になった第二次世界大戦・・59・・

スイス流、「国を守るということ」・・62・・

スイスの「パン」はなぜ美味くないのか・・64・・

第2章 スイスの国防観、日本の自衛観―日本は、いまのスイスより安全か?・・・1・国民投票による新しい選択・・国連加盟ようやく決めたスイス人の計算・・68・・

それでもなおEUを疑う・・70・・

世界を驚かせた「PKO」参加の切実な理由・・73・・

2・変化するスイス・何も変わらない日本・・異常な日本の対外政策・・76・・

徹底したスイスの「国防作戦計画」・・78・・

半世紀も前の「国防方針」を変えようとしない日本・・81・・

いまの自衛隊では、他国の侵略を抑止できない・・84・・

「独立国」スイスと「平和願望国家]日本・・86・・

「もしスイスがEUに加入したら?」・・89・・

3・「持てる国」と「持たざる国」の相克・・第二次世界大戦の火種となった米・英・仏「経済ブロック圏」・・92・・

脅威があれば、野心はなくとも、戦争は起こる・・95・・

第3章 スイス人が具現化した真の民主主義―封建主義と闘って勝ち得た国民主体の政治・・

1・スイス建国と愛国心・・最強の支配者ハプスブルク家を打ち破る・・102・・「向かい傷に誇りあり」ザンクト・ヤコプの尖塔・・105・・

シャルル突進公野心を折ったスイス歩兵戦術・・108・・

2・成熟した「住民集会」から生まれる「本物の民主制」・・「村長の立場になって」考える村人たち・・112・・

正しい「多数決」の原理・・115・・

「和の精神」ほど非民主的なものはない!・・117・・

3・「対外政策」が政争の具になる時、国は滅ぶ・・スイスの国益を討議する「全州議会」・・120・・

第4章 したたかなスイス人―戦略的地勢から生み出された国民性・・

1・大陸の中央に閉じ込められた祖先・・「ガリア戦記」に描かれたヘルヴェチア人・・124・・

なぜスイス人は、スイス語を持たないのか・・127・・

2・大陸国家スイスの戦略的地勢・・「島国」から「海洋国家」になった日本・・130・・

山がちの地形と豊かな水を活かすスイス人・・131・・

3・最強の「傭兵」の誕生・・槍一本で欧州を稼ぎ回る・・134頁・

スイスの歩兵力」・・136・・

にもかかわらず、国家として戦略を持てなかったスイス人・・139・・

戦争のやり方が変わってきた16世紀・・141・・

スイス傭兵は、国の名を汚さないために腕を磨く・・144・・

4・隣国の戦争で儲ける・・日本とスイスの「停滞という後退」・・146・・

飯の種になった「中立」・・148・・

5・孤立しても持ち耐えられる国・・「危機を真ん中に挟んだサンドウィッチ」・・153・・

スイスは、ヒットラーの二つの要求にどう答えたか・・155・・

新しい空軍の時代を迎え撃つ・・157・・

スイス軍が開発した「マウンテン・バイク」・・159・・

6・「中立政策」に不可欠の、本音と建前・・「中立」は「鎖国」ではない・・162・・

貧乏人は来るな・・164・・

第5章 「海洋国家」と「大陸国家」…それぞれの「国防線」―「国防線」のない国・日本・・

1・「海洋国家」の特性を忘れての失敗・・中国大陸を狙うアメリカの牙・・168・・

2・日本の「戦略的地勢」とは・・日本の生存と切り離せない「台湾」・・173・・

南シナ海に中国潜水艦が出没する理由・・175・・

日本が「壜の蓋論」から脱却する日・・177・・

「共益性のある」戦争・・180・・

3・「国防線」とは何か?・・大原則・「国防線」は国境の外に置くこと・・182・・

ローマ時代にあったスイス「民間防衛」の原点・・185・・

日本は、中国の「国防線」の内側に含まれている・・187・・

日本に照準を合わせる中国の核ミサイル・・189・・

4・「海洋国家」に必須の国家戦略・・島国とって最大の脅威とは?・・191・・

日本の「国防線」はどこにあるか・・193・・

日本の「民間防衛」を考える・・194・・

5・国民が国家に望む基本的条件・・スイスに影響を与えたイギリスの戦争哲学・・196・・

スイス人が生んだ戦争学「戦争提要」・・198・・

平成26年2月25日

中立を貫くには, 2008/1/28

技術屋の端くれ ( akiratty ) - レビューをすべて見る

レビュー対象商品: スイスと日本 国を守るということ -「永世中立」を支える「民間防衛」の知恵に学ぶ (単行本)

スイスといえば「永世中立国」で平和な(戦争に加担しない)国というのが、多くの日本人のイメージかもしれません。

本書を読めばそのイメージがいっぺんに覆されます。

中立を守るということは、「どちらの側にもつかない=どちらからも攻められる可能性がある」ということなのです。「どちらの味方もしないから、どちらからも攻められることはないだろう」という楽観的なことではないのです。

スイスは今までの歴史から、そのことを実感として感じ、国民一人ひとりの意識から、常に有事に備えているということが本書を読むとわかります。

 

現在の日本はそのような「いざとなったらどうするの」という議論すら出来ない状態になってます。

スイス並みにやれとまでは言いませんが、せめて有事にはどうするのか、他国から攻撃されたらどうするのかの議論ぐらいまともにやってもらいたいという気にさせられます。

終戦前後、満州や樺太、北方領土が旧ソ連の進行によってどのような状況になったかをもう一度考え直してもらいたい。「無防備都市宣言」や「憲法改正反対」など理想を訴えるのもいいですが、もう少し現実的な方向を考えていった方がいいのではないかなと思います。本書を読んで、改めて「国を守る」ということを考えさせられました。

5つ星のうち 5.0  戦争は何故なくならない? なくならないならどうやって国を守る?, 2008/9/9

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↑の質問に答えられる人がどれほどいるだろうか? その答えをこの本は初心者にもわかりやすく答えてくれる。主に他の国の歴史も参考にしながら強国に囲まれたスイスの歴史とスイス人のリアリズムが書かれているのだが、それは政治から日常生活に至るまでとても参考になる内容だと感じました。

 

この本を読んで一番良かったとおもうのは、「歴史から学び、未来を予想し、対応策を考えて、実行する」ということがいかに重要かということを教えてもらったことです。

 

「仲良くして、お互いに利益を分け合う仲なら大丈夫」

「アメリカがバックにいるのに自衛隊なんていらない」

「中国や北朝鮮が日本を攻めることはない」

「いや、日本は甘すぎるのではないか?」

「軍事費なんて金をドブに捨てているようなものだ」

「そもそもどうして戦争なんて始めるんだ?」

そう思っている方には、是非この本をお勧めしたい。この本が言っていることが全てではないと思うが、決して無駄ではないことは間違いないでしょう(無駄だと感じたならばその方は歴史や政治や戦争を良く知る人なのでしょう)。

「軍事力ほど儲からないものはない。しかし、軍事力がなければ、もっと儲からない」

この本の中の一節です。日本には侵攻される理由がたくさんあるようです・・・。

5つ星のうち 5.0  平和とは?, 2007/1/18

レビュー対象商品: スイスと日本 国を守るということ -「永世中立」を支える「民間防衛」の知恵に学ぶ (単行本)

 

日々世界では内戦や戦争がおこり,また公開されているだけでも頻繁に軍事演習が行われています.

ニュースで伝わる話もどこか別世界のことで,気にもとまらないのではないでしょうか.

本書は,平和というか平穏は当たり前だと平和ボケしている日本人に警鐘をならす一冊.

永世中立国のスイスの歴史的背景からの考えをもとに日本の国防を考える内容です.

著者が自衛隊出身の方で軍事より?の偏りが危惧されましたが,至って正論を主張していると感じました.

国を守るための境界は国境ではだめな理由など,よくよく考えると当たり前ですが普段気にもしていない重大な誤りを指摘しているので,読む価値があります.というか,中国の動きを考えると,絶対に読む必要のある書籍です.核武装などの話のかなり前に本書ようなの議論をするべきでしょう.日本のようにそれぞれが自分の都合で主張し,すぐに徒党を組むのとは対照的に,みなが国の存続を念頭に考え議論をするスイスの民主主義のあり方は本書がいいように書き過ぎていたとしても理想とするところでしょう.

国防以上に興味深い話でした.日本国民がぜひ本書を読み,これをふまえて議論を重ねられることを望みます.

5つ星のうち 5.0  憲法改正に必要な教材, 2005/12/25

レビュー対象商品: スイスと日本 国を守るということ -「永世中立」を支える「民間防衛」の知恵に学ぶ (単行本)

 

憲法改正も軌道に乗りかけている。静かに何かが動いている。そんな時に憲法改正に必要な素材が提供されているように思われる。それは政治家だけではなく、国民全てに与えられた教材のように思われる。スイスの実体を知ることは良いことだ。この世はきれい事だけではないことが、スイスを知ることで日本が見えるのではないだろうか。飾のない文章が、日本の未来を議論するダイヤの原石になっていると私は思える。

5つ星のうち 4.0  国防の観点から政治の在り方を鋭く問う, 2012/2/18

レビュー対象商品: スイスと日本 国を守るということ -「永世中立」を支える「民間防衛」の知恵に学ぶ (単行本) 私が本書を手に取った動機はスイスのことを少しでも知りたかったからだが、この期待には十分応えてくれた。スイスの歴史がその戦史を中心に整理されており、スイスが掲げる「中立」政策の背景にある思想について理解が深まった。

翻って本書メインは、日本の国防をめぐって著者が鳴らす警鐘。いずれも至極真っ当なものに聞こえ、現在日本の外交・国防を預かる立場の人々からこれらに対する反論を是非とも聞いてみたい。国防の観点から政治の在り方を鋭く問う内容だと感じた。

日本の憲法第9条が掲げる理想は立派だ。しかしこれを金科玉条のように考え、現実を無視した平和願望を政治に持ち込もうとする人々は、著者の「理想の現実こそが政治だと誤解しているのではないか」という根本的かつ鋭い問いにどう答えるだろうか。意見は色々あって良いが、最悪の事態を想定する必要がある安全保障問題にあっては、現実を踏まえた責任ある言動を願いたい。

 

本書が強く訴える「国防線は国境の外にある」という考えは、中国や北朝鮮を対岸に持つ私達が今一度頭に叩き込んでおくべきものと思う。北朝鮮が日本海へミサイルを威嚇発射した時、イスラエルの友人が「何も対応しないというのは信じられない。イスラエルなら攻撃とみなして即反撃に出る。実際に攻撃されてから反撃するのは国防ではない」と断固とした口調で述べていたのを思い出す。

国防問題から一歩離れて、本書が提示する「あるべき民主制」の原理原則-(1)まず、全員の考えが違うことは当然と理解し、満場一致を求めない(だから根回しも、党議拘束も、村八分もしない)。(2)一人一人に全員の利益に立って考えることを要求する。(3)そして、多数決原理を厳格に適用して結論を得、個々人の意見に関わらず決定事項への貢献を求める-が大変興味深かった。政治に限らず、あらゆる組織運営に活かされるべき原理原則ではないだろうか。

6:44 2014/02/25





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「エネルギーをいかに効率的に使用していくか」これは地球上の限られた貴重な資源を使用する上で、永遠のテーマだと考えます。

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エリーパワー株式会社

 

地球に、人に、優しい世界を目指す。エリーパワーの技術で環境問題に挑み続けます。

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製品紹介製品紹介エリーパワーのテクノロジーエリーパワーのテクノロジーエリーパワーの目指すものエリーパワーの目指すものエリーパワー TOP > 会社情報 > 社長のご挨拶

社長のご挨拶代表取締役社長 吉田 博一

「エネルギーをいかに効率的に使用していくか」これは地球上の限られた貴重な資源を使用する上で、永遠のテーマだと考えます。

再生可能エネルギーや原子力発電、火力発電など、発電方法には様々な方法がありますが、あらゆる手段で発電されたエネルギーを「蓄エネ」することで効率的にエネルギーを使用することが可能になります。また、災害などの際には蓄電池が万が一のバックアップとして活躍します。

 

私たちは、大型の電力貯蔵用リチウムイオン電池の普及を通して、世界・日本のエネルギーの効率的な利用に貢献いたします。会社情報社長のご挨拶コーポレートアイデンティティ

会社情報会社情報社長のご挨拶役員一覧コーポレートアイデンティティ会社沿革組織図アクセスマップ

製品紹介製品紹介汎用製品 POWER YIILE PLUS(パワーイレ・プラス)

Power Storager 10(パワーストレージャー・テン)

POWER iE 6(パワーイエ・シックス)

特注製品 270kWh エリーパワーのテクノロジー電池セルの安全性製造技術システム技術フルオートメーション工場エリーパワーが目指すものエリーパワーの理念蓄電社会の実現社会貢献環境基本方針取得認証.

エリーパワー株式会社

http://eliiypower.co.jp/company/message.html

8:14 2014/02/25








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「レッツノート」がひたすら追求するのは、プロフェッショナルのために本当に役立つこと。

引用

 

ポジショニングプロフェッショナルのためのモバイルパソコン

「レッツノート」がひたすら追求するのは、プロフェッショナルのために本当に役立つこと。

ネット閲覧とメール利用には使えるけどそれ以外にはちょっと物足りないタブレットや、性能は悪くないしリーズナブルだけど重くて厚いA4卓上ノートなどは、「レッツノート」ブランドにはありません。

 

デスクで仕事をするように、外出先でも自宅でも使える。場所を選ばず気軽に持ち運んで、時間を気にせず長時間でも使える。メインパソコンの役割も担えるほど高性能なモバイルパソコン「レッツノート」は、いつでも自分の仕事ややりたいことにパソコンを上手に活用し、自分の決めたゴールに近づくためのプロフェッショナルなモバイルパソコンです。


 

レッツノート「購入者の90%が満足」

 この数字は、私たちの誇り。もっと安価なパソコンを販売することは簡単ですが、誕生から17年、一貫したこだわりで、プロフェッショナルのためのモバイルパソコンをご提供し続けてきました。ご購入後も末永く、心地よくお使いいただけるように特別保証やクリニックサービスを充実。パナソニック ストア(旧マイレッツ倶楽部含む)でご購入いただいたお客様の90%以上の方に、選んで良かったと回答いただいています。

(※2010年1月に実施した、パナソニック株式会社のユーザーアンケートより)

ラインナップスタイルに合わせて4シリーズから選べる

重視するポイントに合わせて選べるように、14型から11.6型液晶まで4つのシリーズをご用意。

 画面の大きさを重視しつつ、モバイル性も損ないたくない方には、14型HD+と大画面ながら軽量なLXシリーズがおすすめ。

できるだけ軽くて小さいことが大切な方には、11.6型フルHDでタブレットPCとノートPC両方の機能を持った、 ハイブリッド・モバイル AXシリーズ。

 軽さ・使いやすさと性能のバランスを重視し、タブレットとしても使えるPCをお探しの方には、新登場の12.5型フルHD ウルトラブック、MXシリーズをご用意。

モバイルPCとしての使いやすさに重きをおく方には、12.1型HD+のSXシリーズを。

もちろん、どのモデルも軽くて、長時間使え、頑丈。そして高性能CPUを搭載しています。

 

ラインナップレッツノートの最高峰、プレミアムエディションもご用意

全シリーズ、「高性能なモバイルパソコン=レッツノート」の中でも、より一層上のパフォーマンスやデザイン、サービスを備えた「レッツノート プレミアムエディション」もラインナップ。特別なスペックや盗難保証までついた最上位モデルとして、多くの方に支持されています。

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ストレージやメモリーなどのスペック、ボディカラーや天板など個性を主張する外観、そして、安心して持ち歩くための特別保証の選択など。

パナソニック ストアなら使い方や好みにあわせて、自分仕様のレッツノートを選べます。

※機種によっては、選択できないカスタマイズもございます。

詳しくは「パナソニック ストア限定 カスタマイズレッツノート」へ

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コンセプトを知る

パフォーマンスを知るポジショニング プロフェッショナルのためのモバイルパソコンラインナップ スタイルに合わせて4シリーズから選べるカスタマイズ 自分仕様のレッツノートが手に入る

8:37 2014/02/24

高性能メインPCとして快適に使える


 

高性能CPUの採用や高速SSD、また大容量HDD(2.5型)の採用など、デスクトップPCと同等レベルの処理能力を発揮。 モバイルPCながら、複数作業もスムーズにこなせます。さらに、液晶の見やすさやキーボードの打ちやすさなどの操作性も妥協せず、快適な作業が可能。デスクワークをいつでもモバイルでき、仕事の効率がアップします。

 

Windows 8.1 Pro 64ビット搭載

 

 

 

システムの起動時間を大幅短縮。さらにセキュリティ性を強化すると同時に、多数の新しい仮想化機能を組み込みつつ管理機能を簡素化。 新しいワークスタイルを実現し、モバイル時の生産性をアップします。.

当店のレッツノートなら、カスタマイズでWindows 7 Professional ダウングレードも選べる!


* MXプレミアムエディションInstantGoモデルおよび、LXプレミアムエディションSSD+HDD同時搭載モデルは、仕様によりWindows 7へのダウングレードはできません(お客様自身でインストールされた場合も含む)。

 最新の第4世代インテル® Core™ プロセッサー、インテル Core i7-4600U vProまでラインナップ

 ワンランク上のレッツノート「パナソニック ストアモデル」

 

全シリーズ、パフォーマンスとグラフィック性能が向上し、待機電力を低減したインテル最新の第4世代 Core i7を採用。モバイル時でも高速で快適に作業でき、長時間駆動にも貢献します。

 

●プレミアムエディションは、「Core i7-4600U vPro」搭載

 

CPU性能の

比較

  LXシリーズ MXシリーズ SXシリーズ AXシリーズ

 

パナソニック ストア

プレミアム

エディション

Core i7-4600U vPro

(2.10GHz)

Core i7-4600U vPro

(2.10GHz)

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 Core i7-4600U

 (2.10GHz)

 Core i7-4600U vPro

(2.10GHz) Core i7-4600U vPro

(2.10GHz)

 

パナソニック ストア

ハイスペック

モデル

Core i5-4300U vPro

 (1.90GHz) Core i5-4300U vPro

 (1.90GHz) Core i5-4300U vPro

(1.90GHz)

 

店頭モデル

Core i7-4500U

(1.80GHz) Core i7-4500U

 (1.80GHz)

 or

 Core i5-4200U

 (1.60GHz) Core i7-4500U

(1.80GHz)

or

Core i5-4200U

(1.60GHz) Core i5-4200U

 (1.60GHz)

 

 

当店のレッツノートは、店頭モデルよりさらに高性能なCPUを搭載

 

 

 

第4世代 インテル Core プロセッサー・ファミリーの特長

 

 

 

◎インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0

作業内容に自動的に対応し、負荷を調整しながら必要に応じて処理速度を一気に加速。ハイパースレッディング・テクノロジーとともに、適応性の高いパフォーマンスを提供します。

 

 

 

.

 

 

◎インテル® ハイパースレッディング・テクノロジー

4-Wayのマルチタスク機能により、プロセッサーの各コアが異なる2つの作業を同時に実行可能。高速な処理が作業時間の短縮をもたらします。

 

 

 

.

◎インテル® HD グラフィックス 4400

インテル® HD グラフィックス 4000では16基だった実行ユニットが20基に増加し、3D性能が向上。また、メディア処理技術の向上により、動画の変換速度がアップしています。

 

 

 

 

 

 

 

SSD 512GB、SSD256GB+HDD500GB、ハイブリッドHDD 1TBまで搭載

 

●プレミアムエディションは、SSD512GB※1を搭載可能

 

ストレージの

比較

  LXシリーズ MXシリーズ SXシリーズ AXシリーズ

 

パナソニック ストア

 プレミアム

 エディション

SSD 512GB

or

SSD 256GB

HDD 500GB

or

SSD 256GB SSD 512GB SSD 512GB

or

ハイブリッド

HDD 1TB

 or

SSD 256GB SSD 512GB

or

SSD 256GB

 

パナソニック ストア

ハイスペック

モデル

HDD 500GB SSD 256GB HDD 750GB SSD 256GB

 

店頭モデル

HDD 500GB

or

SSD 256GB SSD 128GB

or

SSD 256GB HDD 750GB

or

SSD 256GB SSD 128GB

 

 

 

 

 

 

※1 HDD/SSD容量は、1GB=1,000,000,000バイト。1TB=1,000,000,000,000バイト。OSまたは一部のアプリケーションソフトでは、これよりも小さな数値でGB表示される場合があります。

 

オンボードメモリー8GBを標準搭載 (MX/AXシリーズ)

 

●LX/SXプレミアムエディションは、オンボードメモリー8GB※2(最大16GB)を搭載

 

メモリーの

比較

  LXシリーズ MXシリーズ SXシリーズ AXシリーズ

 

パナソニック ストア

プレミアム

エディション

8GB

空きスロット1/

最大16GB 8GB

空きスロットなし 8GB

空きスロット1/

最大16GB 8GB

空きスロットなし

 

パナソニック ストア

ハイスペック

モデル

4GB

空きスロット1/

最大8GB 4GB

空きスロット1/

最大8GB

 

店頭モデル

8GB

空きスロットなし

or

4GB

空きスロット1/

最大8GB 8GB

空きスロットなし

or

4GB

空きスロットなし 4GB

空きスロットなし

 

 

LX/SXプレミアムエディションなら、最大16GBまでメモリー搭載が可能

 

 

 

※2 メモリー容量は1MB=1,048,576バイト。1GB=1,073,741,824バイト。

オンボードメモリーが8GBのモデル(LX3/SX3)の場合、オプションのRAMモジュール(品番:CF-BAS04GU)を本機に増設した場合の動作についてはサポートしていません。カスタマイズオプションでRAMモジュールの増設なしを選択されたお客様で、RAMモジュールの増設を希望される場合は、「パナソニック ストア パソコン修理受付デスク」へご相談ください。

 

出先でも快適なデータ送受信が可能。

高速ワイヤレス通信

 

受信最大28Mbpsの高速通信が可能なWiMAXや、無線LANの次世代規格「IEEE802.11ac」、携帯電話の通信事業主が提供する回線を利用する高速データ通信「Xi(LTE)対応ワイヤレスWAN」に対応。重たい企画書データや動画や写真ファイルの送受信が、いつでもどこでも可能です。

 

●MX/SX/AXプレミアムエディションは、Xi(LTE)対応ワイヤレスWANを内蔵したモデルも選べる

 

通信エリアと

通信速度の比較  

 

Xi(LTE)対応のワイヤレスWANは、当店のレッツノートのみ搭載

 

・上記の図はイメージです。有効距離は電波環境、障害物、設置状況などの周囲条件や、アプリケーションソフト、OSなどの使用条件によって異なります。

 

 

※3 Xiサービスエリア内の一部エリア。Xiサービスエリア外で、FOMAサービスエリア内の場合は、受信最大14Mbps。技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。実際の通信速度は、通信環境やネットワークの混雑状況に応じて変化します。

※4 表記の通信速度は、内蔵のWiMAXアダプターでの通信速度で、実利用速度を示すものではありません。実際の通信速度は電波状況や回線の混雑状況によって異なります。

※5 表示の数値は、本製品と同等の構成を持った機器との通信を行ったときの理論上の最大値であり、実際のデータ転送速度を示すものではありません。

※6 飛距離は機種によって異なります。

 

外光の映り込みを抑える! 見やすいノングレア液晶

 

液晶パネル表面に反射低減処理を施し、明かりや外光の映り込みを抑制。オフィスの窓辺や屋外でのモバイルでも見やすく、長時間使用しても目が疲れにくい仕様です。

 

●MX/AXシリーズは、フルHDと高解像度。

   しかも、広視野角で鮮やかなIPS液晶だから、画面も見やすい!

 

画面サイズと

解像度の比較

LXシリーズ MXシリーズ SXシリーズ AXシリーズ

 

13.3型(16:9) HD

(1366×768)

10フィンガー対応

静電マルチタッチパネル

 

12.5型(16:9)

 Full HD

(1920×1080、IPS液晶)

10フィンガー対応

静電マルチタッチパネル

 12.1型(16:9) HD+

(1600×900)

11.6型(16:9)

Full HD

(1920×1080、IPS液晶)

10フィンガー対応

静電マルチタッチパネル

 

 

14型(16:9) HD+

(1600×900)

 

 

 

軽量・省スペース・頑丈。独自のシェルドライブ

(SXシリーズのみ)

 

 

キャビネットを外してボディに内蔵することで、軽量化を実現。

ドライブが上に開くので小さな机でも気兼ねなく使えます。

また、本体との一体化で強度を確保。

 

 

.

 

 

 

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 高性能 | 

軽量 | 

長時間 | 

頑丈 | 

国内生産

.

 

軽量いつでも気軽に持ち歩ける

 

 

長年培われた独自の軽量設計技術を駆使し、部品の1点1点にまでこだわることで、持ち歩くことをためらわせない軽さを実現しています。

 

軽さとタフさを両立! 薄型マグネシウム合金ボディ

 

ボディの素材に、軽くて強いマグネシウム合金を採用し、薄肉成形で仕上げています。また、強度を損なわない部分に穴を開けるなど、徹底した軽量化を実施しています。

 

●AXシリーズプレミアムエディションは、約1.14kg※7

 

 

 

質量の

比較※7

  LXシリーズ MXシリーズ SXシリーズ AXシリーズ

 

パナソニック ストア

ハイスペック

モデル

約1.31kg 約1.198kg※8 約1.19kg 約1.14kg※8

 

パナソニック ストア

 プレミアム

 エディション

約1.15kg/

約1.255kg/

約1.305kg/

約1.41kg/

約1.51kg 約1.198kg/

 1.205㎏※8 約1.16kg/

約1.17kg/

約1.20kg

 

.

* MX InstantGoモデルの質量は未定です。

※7 バッテリーパック(S)装着時。平均値。各製品で質量が異なる場合があります。

※8 付属のバッテリーパック装着時。平均値。各製品で質量が異なる場合があります。

 

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 高性能 | 

軽量 | 

長時間 | 

頑丈 | 

国内生産

.

 

長時間電源を気にせず一日中使える

 

 

高容量バッテリーパックと独自の省電力技術により、長時間駆動を実現しています。

 

高容量バッテリーパック搭載

 

 

 

SXシリーズでは、高容量リチウムイオン電池を採用。バッテリーパック容量が6800mAhのバッテリーパック(S)と13600mAhのバッテリーパック(L)から選べます。

 

* バッテリーパックの品番表記について

 

 

.

 

 

 

●SXシリーズプレミアムエディションは、約29時間※9の長時間駆動を実現

 

駆動時間の比較※10

  LXシリーズ MXシリーズ SXシリーズ AXシリーズ

 

パナソニック ストア

HDDモデル

約10時間 ― 約13時間 ―

 

パナソニック ストア

SSDモデル

約11時間 約14.5時間※11 約14.5時間 約13.5時間※11

 

 

 

LX/SXシリーズは、カスタマイズでバッテリー(L)を選べる!

 

■バッテリーパック(L)使用時の駆動時間

 

  LXシリーズ SXシリーズ

 

パナソニック ストア

HDDモデル

20時間 26時間

 

パナソニック ストア

SSDモデル

22時間 29時間

 

* MX InstantGoモデルの駆動時間は未定です。

※9 SSD搭載モデルで、バッテリーパック(L)装着時。

※10 バッテリーパック(S)使用時。JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.1.0)による駆動時間。バッテリー駆動時間は動作環境・液晶の輝度・システム設定により変動します。エコノミーモード(ECO)有効に設定しているときの駆動時間は、無効時の約8割になります。

※11 付属のバッテリーパック装着時。

 

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 高性能 | 

軽量 | 

長時間 | 

頑丈 | 

国内生産

.

 

頑丈落下や圧迫からPCを守る

 

 

 

 

76cm落下試験※12、100kgf加圧振動試験※13など、実際のモバイルシーンに対応した6つの頑丈試験を実施。安心してモバイルできるタフ性能を実現しています。

  

 

「頑丈設計」を動画でチェック!

 .

 

 

 

軽さと強度を両立! ボンネット構造のマグネシウム天板

 

 

 

平面のまま成形するのではなく、自動車のボンネットのようにプレスラインをつけ、その凸部で強度を高めています。

 

AXシリーズでは、天板裏側にボンネットの厚みの角度に沿って階段状に面する、波型のリブを設置。面強度をアップすることによって、頑丈さを維持しながら、スリムタフボンネット構造(SX)の半分の薄さを実現しています。

 

 

 

 

 

HDDを守る! 低反発な衝撃緩衝材(ダンパー)(LX/SXシリーズ)

 

 

 

警察や工事現場などで使用されている頑丈パソコン「タフブック」で培ったノウハウを凝縮した衝撃緩衝材(ダンパー)を採用。加わった衝撃を約50%抑制し、大切なデータを守ります。

 

 

.

 

 

 

※12 パナソニック技術実験室にて。底面方向、動作時。76cm(底面方向・動作時)の落下試験を実施。MX3/AX3はタブレットスタイル時を除く。落下した場合は、点検(有償)に出してください。

※13 パナソニック技術実験室にて、非動作時。MX3/AX3はタブレットスタイル時を除く。天面と底面全体に均等に980N{100kgf}で圧迫した状態で振動実験を実施。

●本製品の耐衝撃・耐圧迫性能は無破損・無故障を保証するものではありません。あらかじめご了承ください。

 データ復旧取扱い企業 株式会社アラジンが語る レッツノートの頑丈設計

 

 

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 高性能 | 

軽量 | 

長時間 | 

頑丈 | 

国内生産

.

 

国内生産信頼の高品質「Made in 神戸」

 

 

多くのパソコンが海外生産で低価格化を図る中、レッツノートは高品質を維持するため、基板の実装から組み立てまで、全モデル国内生産で行っています。

 

 

 

 

カスタマイズも修理も迅速! 最短3泊4日納品

 

パナソニック ストアならではのカスタマイズは、各部門が滞りなく連携できる国内生産だから迅速に対応可能。また、故障の際も熟練技術者の手で、最短3泊4日の修理返却が可能です。

 

徹底した品質管理! 製造情報ネットワーク(KISSシステム)

 

ITを活用した品質管理システムKISS(Kobe Intranet Solution of Super-production)を採用。基板にレーザー印字した二次元コードで、すべての工程から製造後の修理までをKISSサーバーで管理。信頼性の高い製品づくりを実現しています。

8:44 2014/02/24


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蓄電池システム・グリー投資減税 

inn引用

節電対策

ヘムスさんと聞く NECの家庭用蓄電システム 須磨戸さん家にお宅訪問

 

設置をご検討のお客様家庭用蓄電システムカタログ(PDF:3,300KB)

NECの家庭用蓄電システムの特長

NECホーム > 須磨戸さん家にお宅訪問 > ご利用者の声 > 太陽光発電システムと蓄電池のセット使いが特におススメ!

太陽光発電システムと蓄電池のセット使いが特におススメ!埼玉県・Yさん邸(NEC社員モニター)

二世帯住宅に住むYさんは、床暖房を入れていることもあって、冬場の電気代がかさむのが悩みの種でした。そこで、自宅のリフォームをきっかけに、太陽光発電システムと家庭用蓄電システムを設置し、電気代の節約に本気で取り組み始めました。この2つのシステムをセットで使うことにより、どのような相乗効果が生まれたのでしょうか? Yさんご一家が実現した驚きの節約効果をご紹介します。

 

レンタルの手軽さと安心保証が利用の決め手

埼玉県の閑静な住宅街にお住まいのYさんが、NECの家庭用蓄電システムを利用し始めたのは、築10年以上が経過した自宅のリフォームがきっかけです。リフォームにあたっては、「電気代を節約したい」という切実な思いから、まずは太陽光発電システムを設置することを考えていました。

「我が家は二世帯6人で暮らしているので、どうしても電気代がかさみます。しかも、床暖房を入れているので、冬場は特に電気代がかかる。一番電気代が安い6月でも1万円以上、ピークの1月には4万~5万円の電気代を払っていました。加えて、2011年に起きた東日本大震災の経験から、万一への備えも必要だと感じるようにもなり、太陽光発電システムを入れることを考え始めました」(Yさん)

とはいうものの、太陽光発電システムを設置するには多額の費用がかかります。その費用に見合った効果を出すために、もっと効率的な電気の使い方ができないか、という思いがありました。そこへ舞い込んできたのが、家庭用蓄電システムのレンタル情報でした。

「利用の決め手は、何といっても『レンタル』という手軽さ。他にも、時間の経過による蓄電池容量の低下が起きた時も、交換してもらえる性能保証付きといった、利用後の保証が手厚い点も魅力でした」(Yさん)

 

太陽光発電との相乗効果で「プラスの収入」に

こうして、2013年8月に太陽光発電システムの利用を始め、その後、1カ月遅れて家庭用蓄電システムの利用を始めたYさん。利用開始に合わせて電気代の料金プランも見直し、夜の23時から朝7時までの電気代が割安になる電気料金プラン(ピークシフトプラン)に変更しました。日中は太陽光でつくった電気を使い、それでも足りない分は、夜の23時から朝の7時までの割安な料金で蓄電池に貯めた電気でまかなう。それでも足りなくなった時に、はじめて電力会社から電気を買う仕組みです。

Yさんは、太陽光発電システムと家庭用蓄電システムをうまく使いこなすことで、9月・10月は太陽光発電で余った電気を売った金額が電力会社から買った電気代を上回るなどめざましい効果を発揮。結果的にプラスの収入となりました。

Yさん邸の太陽光発電システム

Yさん邸の太陽光発電システム

NECの家庭用蓄電システムは、様々なメーカーの太陽光発電システムと連携して使えるのも特長。

※一部、連携の事前確認が必要な発電システムがございます。

「太陽光発電システムだけを使っていた時は、曇りの日には発電ができないので、電力会社から買う電気量がはね上がる。ところが、蓄電池を入れてからは、曇りの日でも夜間に貯めた安い電気を代わりに使えます。実は、蓄電池についても事前に色々なメーカーを調べ、機能を比べてみたところ、NECの蓄電池には、売電価格を下げてしまう“ダブル発電”を自動で防ぐ機能が付いていました。これにより太陽光でつくった余剰電力を一番高い価格で売ることができます。それも利用の決め手となったうれしいポイントの1つです」(Yさん)

電気の「見える化」が家族の行動を変えた

さらに「日々の生活スタイルも自然と変わってきた」とYさんは続けます。

Yさん邸では、夜の23時から朝7時までの間、電気代が割安になる"ピークシフトプラン"で電力会社と契約をしているので、食洗機や生ゴミ処理機は23時すぎにスイッチオン。洗濯機を使う時は、就寝前にタイマーをセットし、朝7時までに洗濯を終えるようにしているといいます。また、1階で暮らすご両親も、今では朝6時前から部屋が暖まるまでの1時間ほど床暖房をつけて、部屋が暖まった後はスイッチを消すのが日課だそうです。

高額な電気代につながっていた床暖房

今では、朝の1時間だけスイッチを入れて部屋全体を暖めている。

使用頻度が増えたオイルヒーター

電気代がかさむと言われがちなオイルヒーター。でも、10年前に購入したエアコンに比べて暖かさが持続するため、結果的には電気代の節約に役立っているのだとか。

電気の使用状況と蓄電池の残量を確認

パソコンやスマートフォンで、どのくらい電気を使ったかが確認できる。  「中3と小6の息子たちも、パソコンで電気の使用状況がわかるので、蓄電池の残量を見ながら、ゲーム感覚で節電を楽しんでいます。蓄電池の使用を開始した直後は、『今日はどのぐらい電気を使った?』と、学校から帰るなり毎日聞いてきましたね。節電効果が目に見えるのが、楽しいのでしょう」(Yさん)

 

一方で、Yさんが気にしていたのが、家庭用蓄電システムが発する動作音。閑静な住宅街ということもあり、夜間の騒音の発生源になることを心配していましたが、まったく気にならない静音設計にホッと胸をなでおろしたそうです。また、24時間365日インターネットを通じて蓄電池の状況が見守られ、万が一の時は遠隔で保守を行ってくれる点も安心につながった、とYさんは満足気です。さらに続けてYさんは次のように話します。

Yさん邸に設置された家庭用蓄電システム

Yさん邸に設置された家庭用蓄電システム

「住宅街なので、微かな動作音も気になるところ。NECの蓄電池はまったく音が気になりません」(Yさん)

  「実は、蓄電池を導入した当初は、自給自足に近い生活ができるようになるのかな、という程度の考えでした。ですが、最近では、こういった家庭が増えていくことで、将来的には1軒だけがトクをするのではなく、家庭で貯めた電気を街に戻したり、近所間で融通しあったりといったことも自然と実現に向かうようになるのではないかと期待しています」(Yさん)

 

  また、奥さまも笑顔で次のように言葉を添えてくれました。

「我が家が蓄電池を設置した話を人づてに聞いて、『私もほしいな。どこで買えるの?』と尋ねてきた方がいらっしゃいました。太陽光パネルを設置するお宅は増えてきていますが、蓄電池のことを知っている人はまだまだ少ない。この良さを、もっと皆さんに知っていただきたいです」

太陽光発電システムと家庭用蓄電システムの利用により、電気代の劇的な節約を実現したYさんご一家。「毎年12月から3月にかけてが、我が家の電気のピーク時期。12月も予想以上に電気代が下がり、蓄電池の効果を改めて実感しています。これからどれぐらい電気代が下がるのか、今から楽しみです」と最後に話してくれました。

Yさん邸の電気料金収支グラフ

(2012年と2013年の8-12月における電気料金比較)

9月に蓄電システムを導入してから、電気料金が下がっているのがわかる。特に9月と10月は、「使用料-売却分=プラス収入」となり、12月は節電努力もあって、約2.5万円の節電効果に。

使ってみてわかった、家庭用蓄電システムのおススメポイントは?

 

おススメ1 太陽光発電システムとのセット使いがおススメ! 太陽光発電システムだけで使っていた時と比べて、蓄電池を組み合わせたことで、余った電気を売電することが可能になりました。また、天候を気にすることなく、電気を使えることもうれしいポイント。

おススメ2 期待以上の経済性 昼間にパソコンや携帯型ゲーム機を使う時は、なるべく充電式バッテリーで動かしたり、電力を多く使うアイロンやドライヤーはタイミングをずらして使ったりと電気の使い方を工夫する意識が芽生え、その甲斐もあって、おススメ1との相乗効果で、期待以上に電気代が下がりました。

おススメ3 あまりに静かでビックリ! 住宅街では微かな音でもご近所迷惑になるので、音が出るものは極力避けたいところ。この蓄電池は本当に静かなので、そこがとても気に入っています。

家庭用蓄電システムについて知りたい!設置をご検討のお客様(2014年1月29日公開)

家族構成:ご主人、奥さま、お子さま2人、ご主人のご両親

蓄電システム導入形態:レンタル(ONEエネルギー株式会社のレンタルサービスを利用)

社員モニターの募集をうけて導入電気料金メニュー:従量電灯C(10kVA)→ピークシフトプラン(10kVA)へ変更新築/既築区分:既築住宅に設置

太陽光パネル:あり

http://jpn.nec.com/ad/sumatoke/user2.html

7:48 2014/02/25

ムスさんと聞く NECの家庭用蓄電システム 須磨戸さん家にお宅訪問

設置をご検討のお客様

家庭用蓄電システムカタログ(PDF:3,300KB)

NECホーム > 須磨戸さん家にお宅訪問 > 日経トレンディが徹底チェック

 

日経トレンディネットスマートライフに欠かせない話題の製品を徹底チェック! NECの家庭用蓄電システム電力料金は上昇傾向にあり、人々の節電意識が高まっている。 家庭用の蓄電システムを検討するユーザーも増えているなかで、 注目を集めているのがNECの家庭用蓄電システムだ。「安心」「安全」にこだわり、クラウドによる見守りサービスも提供される蓄電システム。コンパクトボディに秘められた実力を徹底調査した。(取材日:2013年9月12日)

START! 話題の家庭用蓄電システムは想像以上にコンパクト!

担当者に聞く!/NEC エネルギーインテグレーション事業部 ソリューション部マネージャー 大町 聡氏NEC エネルギーインテグレーション事業部

ソリューション部マネージャー大町 聡氏

国内のエネルギー事情が不安定のなか、燃料の価格高騰や輸入増加を受けて、電気料金は上昇基調にある。これにより、家庭の節約、節電意識はかつてないほど高まっている。

こうしたニーズに対応して新たな製品やサービスが続々と登場しているが、特に関心が高まっているのが家庭用の蓄電システム。なかでも、大きな注目を集めているのが、NECが2012年3月に発売した家庭用蓄電システムである。

白を基調としたスタイリッシュな外観。横幅98センチ、高さ106.5センチ(架台を含まず)で、奥行きは31センチの蓄電システム本体は屋外設置型で、一戸建て住宅向け。コンパクトボディで、静音性にも優れる。また、本体とは別に、屋内用の操作パネルとシステムコントローラが付属する(導入の際には別途据付工事が必要)。新築の際に設置すると配線の自由度も利きやすいが、もちろん既築住宅にも設置可能だ。

 

 「蓄電システムは、スマートハウスの重要な構成要素。深夜の安い電気を貯めて、昼間に使うことで、差額分の料金を節約することができます」(NEC エネルギーインテグレーション事業部ソリューション部マネージャー・大町 聡氏)

 

  東京電力のメニュー『電化上手』を例にとると、深夜の料金は昼間の3分の1程度であり、確かに節約できることが分かる(下図参照)。

料金の安い夜間※1に電力を貯めて、昼間に使うから経済的!出典:東京電力

 電化上手(季節別時間帯別電灯)を契約している場合※1 夜間が割安となるプランを前提としています。

Point1 万が一のときでも大丈夫!安心・安全へのこだわり もしものときも、非常用電源として活用できる!/家電機器の消費電力目安※おおよその目安です。諸条件によって異なります。

リチウムイオン蓄電池を用いたNECの家庭用蓄電システムの容量は5.53kWh。もしものときの非常用電源として、一般的な家庭の電気の使い方で約10〜12時間分の電力を賄うことができる。

東日本大震災直後の計画停電の記憶は薄れつつあるとはいえ、その後も落雷などによる停電は各地で発生している。そんな予期せぬ事態に遭遇しても、この蓄電システムがあれば半日程度は電気を使うことができる。こうした「安心」を具現化する蓄電システムには、「安全」面での様々な工夫も盛り込まれている。

 

 

 

3重の安全対策

この蓄電システムはリチウムイオン蓄電池、制御システム、筐体それぞれについて安全対策が施された堅牢設計。防水・防塵などの耐候性に優れ、公的認証であるS-JET認証を取得した上で、NEC独自の高いハードルをクリアしている。

また、神奈川県相模原市の工場で生産されるリチウムイオン蓄電池には、日産の電気自動車「リーフ」に搭載されているリチウムイオン蓄電池と同じ技術が用いられており、高い安全性が実証されている。

このほか、特徴的なのがクラウドを活用したサポート。蓄電システムはインターネットを介してNECのクラウドに接続され、24時間365日見守られる。大町氏は「もしものことがあれば、お客様が気づかなくてもセンター側で異常を検知し、ご連絡を差し上げたあと、必要に応じて最寄りの拠点から駆け付けることもできます。こうした見守りサービスを含めて、安全性には最大限の配慮をしています」と語る。※宅内のインターネット環境が必要です。

User's voice/導入してびっくり! 月平均約6,600円も節約!!節電意識も高まりました!電気代値上げのニュースに不安を感じていたとき、この蓄電システムのことを知り、月々のサービス料も手ごろだったのでさっそく導入しました! 夜間貯めた電気を昼利用することはもちろん、電気が初めて「見えた」感じがし、それが結果として「節電行動」につながっています。値上がりが続く電気代ですが、今のところ、『月平均で約6,600円』という驚きの節約効果が出ています※3。節電を心がけることで、暮らし方も大きく変わりました!

※2 サービス開始に先行して蓄電システムをレンタルで導入した社員モニターの声です。

※3 2012年4月〜6月の電気使用量に2013 年の電気料金単価をかけ、算出した電気料金を、2013年4月〜6月の実際の電気料金と比較した月別平均値。

 

詳細はこちら家庭用蓄電システム カタログ(PDF:1,160KB)家庭用蓄電システムについてもっと知りたい設置を検討の方はこちら

使うも売るも思いのまま!4つの運転モードを搭載。

START! 話題の家庭用蓄電システムは想像以上にコンパクト!

Point1 万が一のときでも大丈夫! 安心・安全へのこだわり

Point2 使うも売るも思いのまま!4つの運転モードを搭載

Point3 HEMSとセットで使えばお家の電気が見えるから節電意識も向上

 

7:48 2014/02/25

ヘムスさんと聞く NECの家庭用蓄電システム 須磨戸さん家にお宅訪問

設置をご検討のお客様家庭用蓄電システムカタログ(PDF:3,300KB)

安全性へのこだわり >> 家庭用蓄電システムのキホン知識>> 上限価格できちんと売電!そのワケとは? >> 家庭用蓄電システムの 安全性へのこだわり

たくさんのエネルギーを貯める「蓄電システム」には、高い安全性と信頼性が求められます。NECの家庭用蓄電システムは、ご家庭で安心・安全にお使い頂けるよう、さまざまな対策を行っています。

安全性へのこだわり1: 家庭用蓄電システムにおける3重の対策

NECの家庭用蓄電システムは、システム内部の「リチウムイオン蓄電池」、「制御システム」、さらには「筐体」の3重にわたる安全対策を実施しています。

その1:20年来の技術を駆使した「リチウムイオン蓄電池」NECでは、20年以上も前からノートパソコンや、携帯電話、デジタルカメラ、さらには電動アシスト自転車用向けにリチウムイオン電池の開発・販売を行ってきました。積み上げてきた実績は高く評価され、より高い安全性が求められる電気自動車やハイブリッドカーなどにも、NECの蓄電技術が採用されています。

2012年に商品化された家庭用蓄電システムにはこうした技術が活かされています。搭載されているリチウムイオン蓄電池は強い結晶構造をもつ「マンガン系」の材料を使用することで高い安全性を実現します。また「ラミネート構造」といわれる表面積を大きくとった形状を採用することで、内部に熱をため込みません。

その2:蓄電池を内部から守る「制御システム」

 

NECの家庭用蓄電システムには、蓄電池をより安全にご利用いただくために、「制御システム」が備わっています。例えば、蓄電池の充電や放電の際に異常がないか、温度に異常がないかなどを常にチェック。蓄電システムを守っているのです。そして、万一異常が起こった場合には、自動的に運転を停止し、安全性を確保します。

 

その3:激しい雨にも負けない丈夫な「筐体」

 

NECの家庭用蓄電システムは、屋外に設置するタイプです。だからこそ、激しい風や雨にも負けない丈夫なボディ(筐体)が必要です。NECの家庭用蓄電システムには、通信基地局向けなどの過酷な使用環境でも耐えられる製品づくりで磨いてきた技術を活かし、雨や埃、虫などの侵入を防ぐ密閉性の高い筐体を採用しています。

家庭用蓄電システムにおける3重の対策安全性へのこだわり2:購入後も安心の「見守りサポート」

家庭用蓄電システムをご購入頂いた後のサポートも徹底して行っています。 例えば、「見守りサポート」もその1つです。24時間365日インターネットを通じて、制御システムで感知した情報をサポートセンターで収集。万一の場合は、遠隔で運転を停止するなど安全確保に努めています。

 

 

購入後も安心の「見守りサポート」

安全性へのこだわり3:第三者機関から信頼の「証」を取得

NECの家庭用蓄電システムの安全性は、第三者機関にも認証されています。

 具体的には、電池工業会規格(SBA)に準拠するほか、一般財団法人電気安全環境研究所が定める蓄電システム安全性認証(S-JET)も取得しています。つまり、高品質な製品を安定的に生産できる体制が第三者から認められているのです。

S-JET認証 (蓄電システムの 一般及び安全要求事項)

SBA S1101:2011 (産業用リチウム 二次電池の安全性試験)

安全性試験の主な項目

http://jpn.nec.com/ad/sumatoke/safety.html

 

7:50 2014/02/25

 

 

グリーン投資減税、50kW未満もOK村沢 義久2014年2月24日号掲載

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ブーム真っ只中にある太陽光発電は、年度末を迎え更にヒートアップしている。新年度からは買取価格が2年連続で下がると予想されているため、設置業者はその前に何とか設備認定を取ろうとして殺気立っている。

また、個人にとっても、2月、3月は、確定申告の時期でもあり、昨年太陽光発電を開始した人たちは、その申告準備で忙しい。

個人投資家に人気の物件が「50kW型」(実際には50kW未満)の分譲ソーラー。個人でも何とか手が届く価格帯(本体2000万円以下)が一番の魅力である。諸外国に比較して高い買い取り価格による利回りが狙いだが、高額所得者にとっては、グリーン投資減税に基づく優遇税制のメリットも大きな魅力だ。

 

ところが、このブームの中で冷や汗をかくような事態が起こり、関係者を混乱させた。個人事業者による「50kW型」設備が、グリーン投資減税の対象になるのかどうかという議論が起こったのだ。

 

グリーン投資減税とは

50kW未満の分譲ソーラー(群馬県沼田市)

50kW未満の分譲ソーラー(群馬県沼田市)

出所:著者撮影

「グリーン投資減税」の制度は、太陽光などの再生可能エネルギーに関わる投資を促進する目的で、2011年6月30日より施行された。さらに、2013年4月1日、「所得税法等の一部を改正する法律」が公布・施行され、適用期間が延長された。これが、太陽光ブームを加速したのである。

 

「グリーン投資減税」のメリットはいくつかあるのだが、特に大きな影響を与えているのが、「即時(一括)償却」制度である。これは、法人又は個人(青色申告をしている者)を対象に、太陽光発電などの設備の取得価額の全額を、即時一括して償却できる特別措置である。2015年3月31日までの期間内に設備を取得して、その日から1年以内に事業の用に供することが条件である。

 

例えば、「50kW型」の太陽光発電を1700万円(本体のみ、土地代、保守費用などは含まず)で取得した個人について考えてみる。もし、その人の課税所得が1700万円だったとすると、本来なら所得税は約400万円になる。地方税がその半分の200万円とすれば、合計税額は600万円。そいう個人投資家が、1700万円を即時償却すれば、課税所得はゼロとなり、税金もゼロになる。

具体的には、600万円程度が税金の還付という形で戻ってくるのだから非常に魅力的な話だ。

http://www.kankyo-business.jp/

22:36 2014/02/24

 


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