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2023年12月 2日 (土)

・国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係 新書 鈴木 宣弘 (著), 森永 卓郎 (著)を大勝老人クラブ・高齢者の学習療法・!

・吉田茂の虚構と未だ占領下にある日本の現実、吉田茂の虚構前編・

吉田茂の虚構と未だ占領下にある日本の現実【吉田茂の虚構 前編】|山岡鉄秀 (youtube.com)

4/7/2024 5:49:05 PM



 国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係 (講談社+α新書) 新書 鈴木 宣弘 (著), 森永 卓郎 (著)を・・第三章 アメリカの「日本搾取」に加担する財務省

・「米を食うとバカになる」と洗脳された・94・

※「米を食うとバカになる」と洗脳された・

・鈴木・まず子どもの教育が大事ですよ。われわれの世代は戦後にやられてしまったわけですから。

・森永・当時はアメリカで小麦が余っていたので、日本 に無理矢理輸出しようとした。だからわれわれはパンを食わされたんです。

・鈴木・そう。日本人にアメリカ産の小麦を食わせるために、マスコミを動員したキャンペーンが行われました。慶應医学部の教授が書いた「米を食うとバカになる」と主張した本まで出版され、国民を洗脳したんです。

・森永・われわれは鼻をつまんで脱脂粉乳を飲んだ世代ですから。

・鈴木・そうなんですよ。いまの人はわからないかもしれませんが、当時の給食についてきた牛乳代わりの脱脂粉乳というやつは臭くて飲めたものではなかった。あれは腐っていたそうですよね。日本に輸送する間に腐ってしまうんですが、そんなものを当時の人は溶いて子どもに飲ませていたんですよ。

・95・鈴木・そんな食事でも、子どものころから刷り込まれた効果は絶大です。いまの日本人は米食を離れつつあります。だから、まず学校給食を取り戻さなければならない。

・「やろうにも予算がない」という批判もあります。しかし、やってみると意外に回るもので す。千葉県いすみ市では、一俵あたり二万四〇〇〇円で農家から米を買い取り、給食に回しています。もちろん有機米です。京都府亀岡市では一俵あたり四万八○○○円で買い取ると宣言したそうです。

・兵庫県明石市では泉房穂前市長が子ども予算を倍増し、給食無償化などの政策を実現しました。赤字財政なのに、子ども予算を増やすことに批判もあったそうですが、子育てに良い環境を作ったことで出生率が上がり、人口も増えて商店街が活性化し、税収はむしろ増えてきたそうです。財政面でも、増税するよりもよほど良い影響がある。

・いわゆる少子化対策について批判的な意見もあると思います。そもそも少子化とは結婚する人が減ったことが原因。なぜ結婚が減ったかと言えば、賃金が低くて結婚できないという問題がある。先にそうした状況を変えるべきと言われれば、それも一理あると思います。

・ただ、給食をきっかけに好循環が生まれれば、その効果は少子化にも財政にも波及する。 だから財政が少々厳しくてもやるべきだと思います。

・96頁・2024/04/08 12:46・

・少子化対策は高所得世帯を助けているだけ・

・森永・本来、少子化対策ってこういうお金の使い方をすべきなんですよ。高所得世帯にも児童手当を配るとか、ベビーシッターを雇う補助金を拡充するとか、そういうところにばかり予算がついているのが現実。

・鈴木・高所得世帯を助けているだけですよね。その層を援助したって、少子化対策にはならないでしょう。もともとお金があって、結婚も出産も問題ない人たちなんだから。

・森永・なぜこういうことが起きるかと言うと、官僚の給料が基準になっているからです。中央省庁の場合、課長補佐クラスで年収は一〇〇〇○万円近い。課長になると一二〇〇万円くらい。だから、このくらいの年収の世帯が潤う政策ばかりやろうとする。

・鈴木・役所ってそんなことばかり考えてますよね。財務省もひどいじゃないですか。私は農水省にいたので知っていますが、財務省は自分たちにうまくお金が入ることばかり考えている。

・私が聞いた話では、予算案について何か聞きたいことがあると、他の役所の人間を呼びつける。それも真夜中に。だから農水省の担当者は朝から仕事をして、夜は徹夜で待機しなければならない。一方、財務省主計局の皆さんは昼間の出勤時間は遅くて、夜に農水省などを呼びつけるんだそうです。

・97頁・

・しかも理不尽なことに、残業代が出るかどうかは財務省の一存で決まるんです。農水省の残業代って実績の一〇分の一しか出なかった。一方で財務省の残業代は一〇〇パーセント出ていた。

・財務省の人たちだって、もともとは志もあったのでしょうが、入省して五年も経てば、こういう仕事ぶりが板についてしまうのでしょうか。一方で他の省庁は、そんな財務省からどうにかして予算を集めるかにばかり頭を使っている。

・農業予算って非常に評判が悪いんですよ。予算がついても、いろんな条件が付いていた り、必要な書類がたくさんあったりして、実際には予算を執行できず、積み残した予算が国庫に戻される。

・でもそれは農水省の責任というより、財務省の問題なんです。財務省がいろんな条件をけ付けて、遣いきれずに国庫に戻るようわざと仕向けていると聞いています。

・98頁・2024/04/08 19:44・

・「女とカネ」の接待漬けで財務省はおかしくなった・

・森永・農水省は独立した予算を持っているからまだましですよ。私は日本専売公社と、経済企画庁にいたんですよ。財務省からは「植民地」と呼ばれていました。

・私は専売公社に入社後、主計課というところに配属されて、財務省(大蔵省)の主計局大 蔵二係という部署に詰めていました。文字通り、部屋の前の廊下にずっと座って待っているんです。中から「おい、森永!」と呼びつけられて、二秒以内に駆けつけないと担当者の逆鱗に触れるからです。

・鈴木・奴隷のような扱いですね。

・本当に奴隷なんですよ。

・鈴木・凄まじい話ですね、それ。

・森永・私はそうやって財務省の仕事ぶりを間近に見てきたんです。元官僚の政治家や言論人はたくさんいますが、財務省の奴隷だった人間は私くらいです。

・鈴木・「ザイム真理教』という本はその体験をもとに書かれたわけですね。非常に説得力があります。

・99頁・

・森永ひどすぎて本に書けなかった話もたくさんあります。接待がらみ、女性がらみでは本 当にひどい光景を目の当たりにしました。

・鈴木・ 生々しいですね。

・森永・高橋洋一さんの話では、当時の大蔵省では「毒まんじゅう」と呼んでいたそうです。「毒まんじゅう」は、皮が「女」、餡は「金」だと。「高橋さんは毒まんじゅうを食わなかったんですか」と聞いたら、「俺は学生結婚しちゃったからね。森永君が大蔵省に勤めていたら食っていただろうね」って言うから、「うん、そうかもしれませんね」と(笑)。

・鈴木・いやあ、すごい話ですね。農水省ではそこまでの接待はなかったですね。まあ私も行政職は若いころしかやっていないので、正確なところはわかりませんが。

・森永・こういうシステムができ上がっているんですよ。富裕層、アメリカの大手企業、財務省中心の官僚機構、それに乗っかる政治家と。ただ、だからこそ、壊れるときは一気に大転換が起こる。

・鈴木・そうですね。

・森永もうすぐ大転換が来るぞと言ってもなかなか信じてもらえない。江戸時代末期に、これから裏藩体制が崩れるぞと言っても信じてもらえなかったでしょう。いまはそれと同じような状況なんだと私は思います。 大転換がいつ起きるか正確にはわからない。でも、そう遠くない時期に起きると思う。

・100頁・2024/04/08 19:51・

・東京は異常気象でもう住めない

・鈴木・異常気象があまりにも続いていて、もはや「通常の気象」化しています。二〇二三年の猛暑を見てもそれは明らか。大洪水と大干ばつが続いていて、食料生産に影響がないはずがない。

・森永・ハワイなどで山火事が頻発していますよね。世界中で起こっている。

・二○二三年は東京の暑さもひどかった。ずっと真夏日で、九月七日の時点で連続六四日続いたそうです。もうぶっちぎりの記録で歴史を塗り替えた。東京はもはや人の住むところではなくなってきていますよ。

・二○二三年の猛暑がいかにきつかったか、畑に出ているとすごく実感します。私はわりと根性があるほうだと思っていたんですが、今朝畑仕事に出て、立ち鎌といって、立ったまま鎌を使って雑草を刈り取る作業をしていたんです。すると、朝九時でもうギブアップしてしあった。暑すぎて危険だと思ったんです。

・101頁・

・七月の下旬には一度倒れてしまいました。なんとか家に帰ったのですが、腰も痛くて立ち上がれなくなってしまった。生命の危険を感じましたよ。

・部屋の中にいるとわからないかもしれませんが、地面がものすごく熱いんですよ。いま、小環境にとてつもない変化が起きているのは間違いない。

・東京だと暑いからエアコンをガンガンかける。もちろん熱中症で死なないためにそうするしかないわけですが、エアコンが吐き出す熱で東京はますます暑くなってしまうという悪循環。にもかかわらず、東京のマンション価格はとんでもない暴騰を続けている。

・二○二三年に売り出された港区の「三田ガーデンヒルズ」には一物件四五億円という部屋もあるそうです。

・いまの若い人たちはバブル崩壊を経験していない。だから不動産バブルと言われてもいまいちピンと来ないのかもしれません。

・私の同級生に芸能関係の仕事をしている女性がいました。同期では一番金持ちだったんですが、バブルのとき、借金して青山にビルを買いました。でもバブルが崩壊してしまい、銀行からは担保割れだから借金を返せと言われ、困ってしまった。全財産をはたいても借金が残ってしまい、結局青山のビルは売って、その後十数年のあいだ、ただただ借金を返す人生になってしまった。けっこう稼いでいたのに、悲惨でしたよ。

・102頁・2024/04/08 20:04・

・バブルが崩壊して経済の大転換が起これば、また同じことが起きます。それももっと大規模に。

・貧困と格差をなくすための「ガンディーの原理」

・森永・食料も輸入に頼っていると値段が上がっていくでしょうね。でも国産はそんなに上がっていないんですよ。だから、ご飯と漬物を食ってる分にはそれほど痛い目に遭わない。

・鈴木・ただ、国産農産物の価格が上がらないのもある意味問題です。米を作るコストは二倍になっているのに、それを価格に転嫁できていないんです。つまり農家が損を被っているということ。農産物の流通では大手小売り企業が強く、圧倒的な価格決定力を持っているので、買い叩かれてしまうんです。

・森永・おっしゃる通りですね。うちは先ほども言いましたが、実家が佐賀県の嬉野というところなんですが、お茶と米は実家からタダで送ってもらえるんです。だから絶対に飢え死にしない(笑)。

・103頁・

・鈴木・森永先生のように自分でもある程度の量を作りつつ、実家とか、ご近所の方とか、いろんなところにルートを持っていれば、食料の心配はありませんね。「自由な暮らし」も確保できる。

・そんなルート、ネットワークを持っていれば、わざわざ東京のような暮らしにくい土地に住まなくてもよくなる。東京に住むのはもう限界ですよ。暑さだけでもそう思いますし、その上コロナが明けて満員電車も復活したので、非人間的な生活に戻りつつある。

・森永・マハトマ・ガンディーが唱えた「近隣の原理」という概念があります。格差や貧困をなくすために、ガンディーは近くの人が作った食べ物を食べようと訴えたのです。近くの人が作った服を着て、近くの大工さんが建てた家に住みましょう。そうして小規模の経済の循環を無数に成立させていけば、貧困と格差はなくなるはずだと。

・これはグローバル資本主義とは真逆の考え方です。食料でも何でも世界で一番安いものを 大量に買ってくればいいという発想ですから。

・でも実は安いものを作っている人たちは、低賃金で、死ぬほど働かされているんですよ。

・104頁・2024/04/08 20:19

・鈴木・日本には「三里四方の食によれば病知らず」という言葉もあります。その地方でとれ るものを食べていれば病気にならない。江戸時代からそう言われているんです。

・森永・健康にもいいし、フードマイレージが下がるから、環境にもいい。

・鈴木・そうですよね。「遠方の安いもの」を買ってくるのは、本当は安くないんです。輸送コストがかかるし、輸送時には大量の二酸化炭素を排出している。輸出用の作物については農薬の安全基準を絞くしている国もある。そもそもこの本で繰り返し指摘してきたように、 遠方の食料ばかり輸入していると、日本の農業が破壊され、有事には食料危機に突入する。

・環境への影響や、食の安全、食料安全保障の問題までトータルで考えるなら、遠方の安い食料を輸入するのは決して安くはない。しかも地球環境を悪化させたツケはいずれ回ってくる。まったく不効率で割に合わないやり方ですよ。

・目先の効率を追い求めた結果、自分たちの社会を壊してしまったということを反省しなければならない。

・ただこれから転換期がやってきて、いずれはガンディーの経済学のような仕組みが普及するかもしれない。その見通しについて、もっと訴えていきたいですね。

・森永・そうですね。

・105頁・

・太陽光発電より原発を推進したいワケ

・森永・日本政府はいま、何が何でも原発を推進しようとしている。だから原発処理水の放出も強行した。

・逆に、各家庭に太陽光パネルを設置して、電力を自家消費するような分散型のシステムにはしたくないんです。なぜかというと、大手電力会社が儲からないので利権が小さくなってしまうから。

・だから政府・経産省は太陽光発電に対してありとあらゆる妨害を繰り広げている。辛坊治郎さんは二〇年ぐらい前から太陽光発電をやっているんです。やってみてどうなのか聞いてみたんですが、太陽光パネルは予想以上に長持ちするそうです。パワーコンディショナーは一〇年に一度取り替える必要があるそうですが、パネル自体は永久にもつんじゃないかと。だから、巷で言われているよりずっと高効率に発電できるんです。

・でもそんな素晴らしい太陽光発電をみんながはじめてしまうと、原発で作った電力がいらなくなる。そうすると濡れ手で栗の大儲けができないので、電力会社は困ってしまう。

・106頁・2024/04/08 20:27

・これ、実は農業とまったく同じ構造なんです。みんなが自分で農業をはじめると、大量の 食料や肥料を輸入する必要がなくなる。そうなるとグローバル企業が儲けられなくなり、利権が脅かされるんです。

・原発関連の広報誌とか、、CM、講演会に出ると、相場の二、三倍のギャラをくれるんで

す。それくらい原発って儲かるんです。

・私も二〇年ぐらい前によく知らずに仕事したことがありますが、まあすごかったです。 シンクタンクにいたときに佐賀県東松浦郡の地域振興計画を作っていたんです。玄海原発 がある玄海町があるところです。あるとき、仕事が終わらなくてホテルに泊まろうとしたんですが、今日部屋空いていますかとホテルに聞いたら、空いてるんですが、原発関係者以外は泊めないんですと言われました。

・頭に来たので、「いまは原発の建設工事でお客さんが多いかもしれないけど、工事が終われば客はいなくなる。お宅みたいな商売をしているといずれ潰れますよ」と言ってやった。すると、「あんた、原発のことぜんぜんわかってないですね。原発は完成してもずっとメンテナンスが必要なので、うちの商売は安泰」っていうんです。結局泊めてくれなかった。

・文句を言おうと玄海町役場に行ったところ、設備が豪華で驚きました。ふかふかの絨毯が敷かれていて、社長の椅子かと思うような贅沢な椅子に、普通の公務員が座っている。利権って人間を変えてしまうんだなとそのときに痛感しました。

・107頁・

・こうした利権構造が存在するから、東電はどうしても柏崎原発を動かしたいんです。

・福島の漁協は処理水放出に反対していた

・森永・福島の漁協は福島第一原発の処理水放出に反対していたそうです。だから岸田さんは福島第一原発を視察して東京に帰ってきた。地元の漁協に行って反対デモをやられたらまずいから。代わりに翌日官邸で全漁連の人と会い、すべての漁業関係者の了解を取ったように装った。それで強行突破したんです。

・鈴木・まさに利権構造ありきの強引なやり方だと思いました。やっぱり漁業には相当な被害が出ますので。

・中国が日本の水産物の輸入禁止を決めましたが、漁業にはかなりの痛手だったと思います。かなりの量を中国に輸出していますので、国内の価格も下がると思います。

・森永・私、「岸田総理は毎日、朝起きてコップ一杯の処理水を飲め」とラジオで言って怒られました。

・108頁・2024/04/08 20:44

・鈴木でも安全なら、自分で飲めという話ですよね。

・森永一回だとパフォーマンスだから、毎日飲み続けなきゃいけない。

・資本家は収奪「しゅうだつ」しているだけ

・森永・マルクスは、資本とは増殖しつづける価値だと言ったそうです。マグロが泳ぎをやめると死んでしまうのと同じように、資本主義は常に利益が増え続けないとダメなんです。資本主義においてはとにかく利益を増やすことが最優先で、人の命とか、健康、幸福とかは二の次。そこで生きる人々は、まるで依存症のようなものなんです。

・ピケティというフランスの経済学者が『21世紀の資本』という本を書いてベストセラーになりましたが、彼はとて二〇〇年ほどの世界の資本収益率と経済成長率を調べたんです。資本収益率とは資本から得られる利益、要するに投資のリターンとか、資本家が得るお金のこと。グラフによると、経済成長率は好・不況の波に応じて上がったり、下がったりする。でも、資本収益率はずっと五パーセントで横ばいを続けている。

・109頁・

・つまり、景気が良かろうが悪かろうが、資本家は常に毎年五パーセントずつお金を増やしてきた。でも、不況で経済が成長していないときは、本来五パーセントもの利益を得るのは難しい。

・なぜ資本家が五バーセントというリターンを得てきたかというと、収奪しているだけなんです。でもバブルが崩壊すると、そうした資本家のやり口も行き詰まる。

・近い将来訪れる次のバブル崩壊は、もしかすると史上最大のバブル崩壊になるかもしれません。そのときは資本家だけでなく、庶民も確実に巻き込まれます。一九二九年の世界恐慌ではそうなりました。

・大転換の際は、若い世代が改革の主役になるでしょう。中高年は守旧派ですから。若い世代に人気のひろゆきさんという人がいますが、そういう守旧派の中高年を論破する人だから人気があるわけですよ。

・中国はツケを世界に回そうとしている

・森永・中国の恒大グループがニューヨークで連邦破産法一五条を申請しましたが、これをきっかけに中国で金融危機が発生し、世界に波及するかもしれないと予想する人がいました。思います。

・110頁・2024/04/08 20:54

・日本は一九九〇年代にバブル崩壊を経験しました。山一證券と北海道拓殖銀行が破綻した私もその可能性はあるとのが九七年。その後、二〇〇一年からの小泉構造改革で、不良債権処理の名のもとに、残りの金融機関も一気にやられてしまった。つまり、バブル崩壊の最初のきっかけから、金融システムの破綻まで一〇年近くかかる。中国でも同じように進むかもしれない。

・バブル崩壊後、小泉構造改革によって、日本の貴重な資産が二束三文で外資に売り飛ばされた。中国はこの流れを徹底的に研究してきたはずなんです。

・中国は恒大グループを財政出動で守ろうとしている。誤解されやすいですが、恒大はまだ破綻していません。でもアメリカで連邦破産法一五条を申請したということで、外資が借金のかたに恒大グループの資産を勝手に売り飛ばすことはできなくなった。

・要するに、中国はツケを外資に回そうとしているんですよ。日本と違うやり方をしていますが、うまくいくかどうかはわからない。ただ、世界経済にも危機が波及するのは間違いなでしょう。

・111頁・

・そうした中、気がかりなのは日本がますます対米従属の度を強めていること。岸田政権の防衛費倍増方針だって、バイデン大統領自身が「俺が岸田を説得した」と言っています。

・私はシンクタンク勤務時代に、当時の日米構造協議のお手伝いをしていました。下っ端だったんで、交渉の中身には携わっていないんですが。

・そのとき、アメリカのカウンターパートが私にこう言ってきました。「なぜ日本はなんでもアメリカの言いなりになるんだ? 何も主張しなければどんどんやられちゃうぞ」と。むしろアメリカ人のほうがそう言っていたんです。

・都合のいい日本人

・森永 私は小学校一年生のときはアメリカの公立小学校に通っていました。四年生時にはオーストリアのウィーン、五年生のときはスイスのジュネーヴで過ごしました。

欧米の学校って、黙って聞いているだけの人間には存在価値を認めてくれないんです。先 生が言ったことに反論しないとダメ。だから授業が常にディベートみたいになるんですよ。

・一方、日本人は言われたことに口答えすると叱られる。なんでもはいはい聞く子どもがいい子とされやすい。

・112頁・2024/04/09 7:32・

・そういう文化の違いも込みで考えると、日米構造協議でも、異常なほどの対米従属をしていると思われるんです。アメリカにとって「都合のいい国」になってしまっている。

・いま日本人の間には、岸田政権、自民党への不満が溜まっていると思います。ただ、野党がだらしないというか、立憲民主党がひどすぎるせいで政権交代に至らない。

・日本維新の会が伸びているので、いずれ選挙で第一党になる可能性もある。ただ、維新は維新で、庶民の生活なんて考えていないように見える。むしろ、弱肉強食思想の集団じゃないかと。

・鈴木・ある意味、徹底した新自由主義の集団ですよね。

・森永・もしいま取り沙汰されているように、自民党の連立バートナーが公明党じゃなく、維新になると、政府の方針がより弱肉強食的になると思う。言論規制も厳しくなるんじゃないかと心配しています。

・私は二〇〇〇年から二〇〇四年までテレビ朝日の『ニュースステーション』のコメンテーターを務めていました。そのときの総合プロデューサーは、「自民党政権を倒すぞ!! そのための番組を作るぞ!」と毎日言っていた。

・そんな番組だったのに、安倍政権以降はガラッと方針が変わってしまった。私自身は反財務省の立場が安倍さんと共通するせいか、大した締め付けもなかったんです。ただ岸田さんになって以降は締め付けがひどい。

・113頁・

・もっともラジオは比較的自由なので助かっています。首相官邸にはラジオがないのかもしれない。

・一見安い食料ほど実は危ない

・鈴木・大転換を迎えるいま、われわれ一人ひとりは何をすればいいのか。まさに森永先生のこのような取り組みを通じて、グローバル資本主義による社会の破壊と闘っていく必要がある。

・いま、一見すると安い食料がたくさん輸入されています。ただ、本当はそうしたものこそ 危ないのです。輸出用の穀物には除草剤や収穫後の防かび剤が散布されている可能性もある。

・一人ひとりが、一見安い食料は実は危ない、ということを理解して行動すれば、安全な国 産の農産物が売れて自給率も高くなる。日本政府がアメリカに逆らえず、危険な食料が輸入されても、それを見分けて食べなければいいわけですから。

・112頁・2024/04/09 7:27

・自分の作った農産物や、信頼できる人が作った作物だけを食べる、という環境を作る必要がある。

・そうすることで、われわれから収奪するグローバル資本主義を排除したコミュニティができる。

・「農家は補助金で潤っていて、左うちわで暮らしている。農家こそ既得権益の塊」といった批判もいまだにある。

・しかし、これこそグローバル資本主義にとって都合のいい見方なんです。補助金のことを言うなら、一番補助金を出しているのはアメリカです。輸出用の作物だけで一兆円規模の補助金をつけている。自国の穀物を日本や途上国に安く輸出するために補助金を活用しているんです。

・一方でアメリカは他国に対して徹底的な関税撤廃を要求してきましたが、それもすべて自国のグローバル企業を儲けさせるために他なりません。他国には関税撤廃、補助金廃止を要求しておきながら、自国の農業には補助金をつける。このダブルスタンダードこそ、グローバル資本主義の正体です。自由貿易とは、グローバル企業にとって都合のいいルールの押し付けに他なりません。

・115頁・

・アメリカは有事に援助してくれない

・森永・そうやって売っておいて、いざ有事になったら日本に輸出してくれないんですよ。本当に台湾有事となったら、アメリカはまず間違いなくそうします。自分たちが食べることを最優先するんです。「日本の食料危機は君らの責任だ」と言うに決まっています。

・鈴木・日米安保だって、有事にどうなるかはわかりません。アメリカが日本を必ず守るという条約ではないのですから。

・むしろ、日本を防衛線として、アメリカ本土を守るような戦略をアメリカは持っている。 以前、アメリカのCNNニュースでは北朝鮮の核ミサイルがアメリカ西海岸のシアトルや サンフランシスコに届く水準になってきたことを報道し、だから韓国や日本に犠牲が出て も、いまの段階で北朝鮮を叩くべきという議論が出ていた。つまり、アメリカは日本を守るために米軍基地を日本に増強しているのではなく、アメリカ本土を守るために置いているとさえ言えるかもしれない。

・116頁・2024/04/09 7:58

・日本は防衛をアメリカに依存している、だから貿易交渉でも譲歩しなければならない、そんな考えがまかり通っていますが、それは大きな間違いということ。台湾有事に際してもアメリカが本当に参戦するとは限らないのです。

・森永・アメリカが日本を守ってくれるかどうか、私も大いに疑問に思っています。私は小学生時代の半分を欧米で過ごしましたが、欧米社会における根強い人種差別を実感しました。

・そのときの経験では、まず「白人」、次に「黒人」、最後に「黄色人種」という序列です。アメリカの大学では、「アファーマティブアクション」すなわち人種や性別間の格差を是正する動きで、人種別の入学枠を作っています。それによって、黒人だけの枠が用意されていたりするんですが、アジア人にはないんです。あくまで私の体験した話なので、いま現在は事情が変わっているかもしれませんが。

・そういう社会なので、小学校で鬼ごっこをすると、私だけ捕まっても鬼にならないんです。どういうことかわかりますか。要するに、黄色人種は人間扱いされないので、鬼にはならないということなんです。かなり深刻な人種差別が根付いているんですよ。

・いまでは変わっているだろうと思っていたのですが、トランプ氏が大統領になったときの発言を聞いて、あまり変わっていないなと強く思いました。

・117頁・

・欧米社会にはこういうアジア蔑視の姿勢が根深くある。だから彼らは台湾有事で日本が飢えても、食料を分けてくれないと思います。

・漁業の衰退が尖閣問題を招いた

・森永・私は「一億総農民,一億総戦闘員・一億総アーティスト」になるべきだと思います。

戦争には反対ですが、だれかが攻めてきた場合、自分の国、地域を守らなければならない。そのときは一部の人に戦闘を任せるより、全員が戦うほうが強い。だから全員がそのための訓練を受けるほうが本当はいい。

・マシンガンやロケットランチャー、攻撃用ドローンのトレーニングを受けろと言われれ ば、私はやる。最悪竹槍でも戦うとテレビで言ったところ、抗議が殺到した。まずおまえが死ねと言われましたよ(笑)。

・鈴木・みんなが農業・漁業をやっていれば、それぞれの地域社会が維持できる。日本の隅々まで人が住んでくれるということが一番の国土防衛。

・118頁・2024/04/09 8:13

・尖開講島の領土問題が浮上したのも、その点が関係しています。もともとあそこは漁業が盛んで、かつお節工場で多くの住人が働いていた。しかし漁業が衰退してんがいなくなり、領土問題に持ち込まれてしまったんです。

・だから、適切な農業・漁業政策は国土を守る上でも非常に重要です。逆にいまのような 「農業いじめ」政策を続けていると、極端な話、北海道の農業や酪農も衰退し、人口が減ってしまうでしょう。そうなるとロシアが北海道の領有権を主張してくるかもしれない。

・日本の漁業が衰退し、沿岸部にたくさんあった半農半漁の漁村がどんどん減っている。そうした土地を外国資本が買い漁っていたりもする。それが日本の安全保障に重大な問題をもたらしている。農業をはじめとする一次産業政策は国家の基本なんです。

・森永・ロシア政府には「北海道はロシアの領土だ」と主張する人間もいるみたいです。沖縄は中国の領土だと言うのもいる。ふざけんじゃねえぞと思いますよね。

・鈴木・いまは与太話でも、政府のかじ取り次第では現実になりかねない。少なくとも、そうした流れを自ら作ってしまってはダメです。

・119頁・

・遺伝子組み換え作物を一番食べているのは日本人

・鈴木・守らなければならないのは領土だけではありません。一次産業の衰退はわれわれの健康問題につながります。アメリカ人は小麦については遺伝子組み換え作物を作っていない。なぜならアメリカ人が日常的に食べるものだから。大豆やトウモロコシは人間向けではなく、家畜のエサとして作っている。人間向けではないから、遺伝子組み換え作物であっても、除草剤をぶっかけていても構わない。

・アメリカの穀物協会の幹部が日本のテレビ局のインタビューにおいてそう言っていたのです。大豆やトウモロコシは遺伝子組み換え作物にしていいのかと聞いたところ、家畜のエサだからOKだと答えました。日本人はアメリカ産の大豆やトウモロコシをたくさん食べていますが、要するに日本人は家畜相当だと思われているのです。

・遺伝子組み換え作物のトウモロコシや大豆をアメリカからもっとも輸入しているのは日本。遺伝子組み換え作物を一番食べているのは日本人なんです。

・一方、アメリカの農務省の幹部にも、「日本人が遺伝子組み換え食品に不安を抱いている」と話すと、「遺伝子組み換え作物のトウモロコシや大豆をアメリカからもっとも輸入し日本。

・120頁・2024/04/09 8:20

 

遺伝子組み換え食品を一人当たり世界で一番食べているのは日本人ですよとね」と答えた。「いまさら何を言ってるんだ」と言わんばかりでした。アメリカの認識はこんなものです。輸出先の国民の健康問題なんてまるで関心外に見えます。

・アメリカで は輸出用の農作物の収穫後、ポストハーベスト農薬といって、防かび剤などをかけることがある。小麦なんかは収穫前に除草剤をかけ、日本に輸送する前、小麦をサイロに貯蔵する際にも防かび剤をかける。発がん性の疑いがあって日本では禁止されている薬ですよ。

・研修で現地に行った日本の米農家が、こんなことをして大丈夫かと聞いたそうです。すると、「お前たちが食べる分だからいいんだ」と言われたそうです。

・森永・アメリカの考え方って、私の小学校時代とほとんど変わっていないですよ。

・鈴木・日本に輸入されるアメリカ産のレモンにも防かび剤がかけられていますが、アメリカ国内で消費する分にはかけていません。果物、米、穀物、みんなそういう対応です。長い距離を船で輸送する間にかびが発生しないようにかける。逆に言えば食料を輸入している以上、残留農薬の問題は避けられない。

・121頁・

・だから一次産業の衰退は、日本人の健康問題に直結する。これも一種の安全保障の問題だと認識すべきです。

・森永・だから、米を食ったほうがいいんですよ。

・鈴木・その通りです。

・「地方首長の反乱」がもっと起こればいい

・森永 なぜ日本がこれほどまでアメリカに従属しているのか。私が『ザイム真理教』という本で出した答えは「カルトだから」。要するに、財務省が誤った経済政策を中央官庁全体に強制しているからというのが答えです。

・彼らは前例踏襲と、いかに天下り先を増やすかしか考えていない。だから何が国益なのかわかっていない。農薬をやったことがない連中が、机上の空論を戦わせて農業政策を決めている。だからアメリカやグローバル資本主義につけこまれるんです。官僚や政治家が本当に国益を考えて行動していれば、こんなことが起きるはずがない。

・鈴木・財務省もそうですし、経産省も期待できない。経産省の官僚はいずれ電力会社や石油会社、自動車などの輸出企業に天下る。 だから自然と既得権益やグローバル資本主義の代弁者を務めてしまう。

・122頁・2024/04/09 8:25

・森永・こういう中央の腐った仕組みを変えるには、地方から反乱を起こすしかない。

・グローバル資本主義の傀儡たる経産省に任せていては、再生可能エネルギーの推進なんてできない。でも東京都の小池百合子都知事は反乱を起こし、太陽光パネルの設置を義務化して、補助金もつけている。こうした動きがもっと広がれば、中央の既得権益は壊れていくでしょう。

・江戸時代末期もこういう感じだった。幕府が財政悪化に苦しむ中、薩摩藩や長州藩は、ありとあらゆる手段で資金を作り、財政を立て直した。薩摩藩なんて言わば密貿易で儲けていたわけですからね。

・そういう余力のある地方がどんどん独自政策を実施して、中央官庁の統制に対して反乱を 起こせば、既存のシステムは崩れていく。

・そうした大きな動きだけでなく、一人ひとりの国民がもっと米を食べるだけでも日本はいい方向に変わるはずです。こんなに安くておいしい、安全な食べ物は他にないと思う。

・123頁・

・農業予算はどんどん削られている

・鈴木・でも財務省は、米は余っているから、田んぼを潰して農業予算を削減しろと。

・森永・そうそう。アホちゃうかと思いますね。

・鈴木・水田を潰して畑にすれば、「手切れ金」は払ってやると、そういう政策を財務省は主導している。いま何をなすべきかという大局的見地がいっさいない。ただただ農業予算を減らすことだけを考えている。

・森永・二○二三年度の補正予算でも、水田の畑地化による畑作物の本格化に七五○億円の予算をつけています。田んぼを畑にすると、元に戻すのは大変なんですよ。

・鈴木・一九七〇年にはだいたい一兆円の農水予算があった。当時は防衛予算の二倍もあったんです。

・しかし五〇年以上経ったいまの農水予算は約二兆円で、しかも二○二四年度はわずかなが ら減らされる予定です。一方、防衛予算は二三年度で約六・七兆円、二四年度は概算要求で 七・七兆円まで増加しています。農水予算がいかに減らされているか一目瞭然です。

・124頁・2024/04/09 8:45

・国家存立の三本柱は「軍事・エネルギー・食料」と言われることがありますが、その中で 山も命を守る要は食料です。その食料の予算がこれだけ減らされているのは異常な流れ。日本の国家予算は非常にいびつな構造になっている。

・農水省は財務省との力関係で劣勢に立たされ、その結果、農水予算をどんどん削られている。

・一方で、アメリカから農産物の輸入自由化を迫られてきた。牛肉やオレンジの輸入を自由化しろといった「要求」がどんどん降ってくる。私が農水省にいたころも、そうしたアメリカの要求に振り回されていました。

・農水省も抵抗するんです。なんとか自由化を遅らせようとしたり。でも、結局は飲まされてしまう。TPPもそうでした。最初は猛反対したものの、これ以上の抵抗は無理だとなると、腰砕けになってしまった。

・私は在野でTPP反対の論陣を張っていたのですが、はしごを外されたようなかたちになってしまった。「われわれは降りるが、鈴木さんは最後まで闘ってくれ」と暗黙のうちに託されたような、損な役回りになってしまったんです。

・森永・(笑)。

 

・125頁・

 

・鈴木・農水省だけではなく、農協も完全にねじ伏せられてしまいました。TPP反対の一大キャンペーンを展開したのに、官邸から目をつけられて、JA全中(全国農業協同組合中央会)の組織解体という流れになってしまった。

・こういう中で、農水省や農協組織の人には言えなくなってしまった想いを、私が代わりに 発信している、という側面はあります。だから講演会などで私の話を聞いて、農水省OBや農協関係者の中には、「あー、スッキリした」と言う人がけっこういる。 いずれにしろ、私は表向きは「悪者」で、損な役回りというわけです(笑)。ただどんな 状況でもやはり言うべきことは言わざるを得ない。

・二酸化炭素以上に危険な「窒素・リン濃度」

・森永・いま食料危機につながるリスクが一番高い要因と言うと、やはりウクライナ戦争だと思います。とりわけウクライナで核が使われた場合は非常に危険。日本にいると可能性は低いように見えるかもしれませんが、かなり心配です。追い詰められたプーチンは何をするかわからない。

・126頁・2024/04/09 8:59

・鈴木・冒頭で示した試算が現実になるかもしれませんね。台湾有事も心配ですが、ロシアが核を使えば、日本人が飢えて死ぬ。

 

・核戦争で世界の貿易が停止した場合は日本人の六割、七二〇〇万人が飢餓で死ぬ。 ただ、それはインドーパキスタン間とか、局地的な核戦争を想定した話。ロシアが使った場合はNATOの応戦もあるので、全面核戦争のシナリオもある。その場合は六割どころではない。日本人は一億二〇〇〇万人全員が餓死します。そのリスクが目前にあるということ。

・森永もしそうなったら、うちはスイカとメロン畑を潰して、イモを作って生き延びます。

・鈴木・ 森水先生のように準備ができている人は大丈夫です。でも、有事になってから急にイモを植えようとしても無理です。いまからそういう態勢を作っておかないと。

・かつ、もっと米を食べて農家を支えなければならない。有事にものを言うのはコミュニティです。

・「ブラネタリー・バウンダリー」という言葉があります。「地球の限界」とも訳されますが、人間が地球上で暮らしていくために、超えてはならない限界があるのです。大気中の二酸化炭素濃度が限度を超えると地球温暖化が問題となりますが、窒素やリンの濃度にも限界があります。

・127頁・

・化学肥料の原料は窒素やリンです。工業的に生産した窒素・リンが農業を通じて大量にばら撒かれると、環境中の窒素・リン濃度が限界を超えてしまう。

・大量の窒素が海に流れ込むと、海水が富栄養化、つまり過剰に栄養を蓄えた状態になる。 するとブランクトンの大量発生(赤潮)が起きる。プランクトンは海中の酸素を大量に消費 するので、その一帯の海産物が酸欠で死滅してしまう。窒素の過剰はこのようなメカニズム生物種の絶滅を招く。

・窒素は温暖化の原因でもあります。一酸化二窒素(NO)は、二酸化炭素、メタンに次ぐ温暖化原因物質です。温暖化に影響する度合いを評価した地球温暖化係数(GWP)という数字がありますが、IPCC第四次評価報告書の値によると、一酸化二窒素のGWPは二酸化炭素の三一〇倍もあります。それだけ地球温暖化をもたらしやすいのです。

・この一酸化二窒素の最大の排出源は実は農業です。化学肥料に含まれる窒素が微生物の働きなどで一酸化二窒素のかたちで大気中に放出されているのです。

・128頁・2024/04/09 9:10

・つまり、化学肥料を大量に使い続ける農業を考え直すべき時期にきている。 温暖化の影響も農業に影を落としている。水温が高くなると魚が住む海域が変わるため、日本近海の漁業には大問題です。

・農業でも、温暖化でむしろ米がおいしくなった北海道のような地域もありますが、暑すぎてこれまでのようには作物が実らなくなった地域も出ている。

・ 化学肥料を使わないと農業はできない、という考え方もわかります。ただ、目先の効率を追うことで、むしろ農業の寿命を縮めているようなところがある。

・経済の仕組みを見ても、結局一部の企業だけが儲かるのなら、持続可能とは言えない。そろそろ限界が近づいているんですよ。

・原発も同じです。コストが安いからといっても、いざ事故が起きれば巨大な損失をこうむわけです。トータルで見れば安くはない。

・食料の問題もそれと同じです。目先の効率だけで農業を語ってはいけないのです。

130頁・終わり・2024/04/09 9:24・

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・保健福祉課、岩本さんに、私のお願いを話した、役場の自立支援事業でこれを資料を送って、お願いしました。

24/1/15 9時7分17秒・

こんにちは、龍郷町地域包括支援センターの岩元です。

先ほどご連絡いただきました、高齢者の方々の教室に関する事業のチラシを送ります。

どぅくさ会は、チラシ1枚目の地域にあるつどいの場(一般介護予防事業)となります。

ご確認よろしくお願いいたします。

・どぅさく会

・地域サロン・内容

・各集落の公民館等で、自主活動により、体操やレクリエーションなどを行い、健康作り・介護予防・生きがい作り活動を行います・回数・週1回~利用料・1回200円・

1/15/2024 3:37:38 PM 

龍郷町地域包括支援センター 岩元

・1/15/2024 12:32:38 PM


令和6年1月14日

各位・照山会スタッフ一同

令和5年度 第10回照山会の案内について

・寒い日が続きますが、お変わり御座いませんでしょうか。 今回の照山会は、新年会を行いますのでご参加ください。

1.日時

1月17日 水曜日 午後2時から

2.場所

大勝生活館

※会費200円・ポイントカードを忘れないように!!

※どうくさ会 (照山会)は、役場の地域自立支援事業でなりたっています。事業の内容は次の通りです。 今後、照山会の活動について参考として下さい。

  1. 介護予防に資する運動や栄養指導等の教養活動
  2. 高齢者スポーツ活動
  3. 園芸・陶芸等の創作活動

4.手芸・木工・ 絵画等の趣味活動

  1. 参加者の希望や地域の特性を生かした活動

1/15/2024 6:44:38 AM

?!・私の考え?0歳から100歳まで集まれる、集会所を考える?!

!子供と老人が!遊べる小運動会、餅マキ、人々が仲良く出来る、地域集落・ご飯を一緒に、座る場所を決めて、知らない人同士で会話を?

くじ引きで、賞品を差し上げる、喜こびを共有する!?

例として、お米5キロ・洗剤・トイレットペーパー・など、

!学校の先生・龍郷町の職員をリーダーとして迎えて、仲良く協議して考えて、決めていく!これは大切なこと?

1/15/2024 7:02:18 AM


2023/12/02 4:29

まちづくりを、防火槽が?太古の?町道・県道・国道が出来てから、老若男女で、考えて変えていかないと、

未来の道は簡単にはできない?


コメント

連絡がつきますか。瀧田

携帯で見られるか_

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